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<br />パナハッチェルから、チチカステナンゴへ、移動しました。<br /><br />首都のグアテマラ・シテイと、第二の都市、Quetzaltenango シェラとを結ぶ、幹線ハイウェイにある、Los encuentrosの分岐点から、少し南にあるパナハッチェルから、ロス・エンクエントロスに戻り、そこから北へと降りていき、先住民色の濃い、チチカステナンゴの村に行きます。<br /><br />ここは、昔から、木曜日と日曜日に開かれるマーケットが有名で、前回のグアテマラの旅では、もっとも印象的な村でした。<br /><br />ただ、今では、パナハッチェルの周辺の村のマーケットと、あまり大差がないかな、とも感じて、今は、スペイン語学校の週末のツアーで、弾丸ツアーで訪れる人の方が多いようでした。<br /><br />でも、やっぱり、じっくり滞在して良かったな、と思える点も多々ありました。<br /><br />前日に、普段の市が片付けられ、翌日は、まったく別の商品が並べられ、朝には、たくさんの商品が、風呂敷包みで、リヤカーで、トラックで、運び込まれ、簡易店舗が設営されて、昼過ぎには、ほちほち片付けられ、という、丸一日のメルカードの風景を、じっくり、楽しみました。<br /><br />朝には、簡易食堂で、スープ料理を食べ、あちこちで、パタパタと、手こねのトルテイージャが焼かれてました。<br />料理とともに出される、トルテイージャですが、焼きたてのは、具なくとも美味しくて、時々は、数枚のトルテイージャを立ち食いしました。<br /><br />とくにこの時期は、黒いトウモロコシの収穫期らしく、シェラや、チチカステナンゴのメルカードでは、黒いトルテイージャが人気のようで、あちこちで、売られてました。<br /><br />アンテイグアに入ると、あまり見かけなくて、あっても、イマイチの味で、やはり、田舎のおっかさんの味なのかな、と思いました。<br /><br />土産戦略は、チチカステナンゴまでに、欲しいものの相場をチェックして、チチカステナンゴで、じっくり、ネゴして買いあさりました。<br /><br />向こうの常套句は、値段を言ったあとで、「いくらなら買う?」と聞いてきますが、答えずに立ち去ると、背中に向けて、値段が下がってきます。<br />それに、耳を傾けて、どこまで下がるかを、記憶して、相場感覚をつかみます。<br /><br />その底値の値段を基準にして、交渉に入りますが、その時は、買う数を増やすと、向こうは、さらに、下げてくれるので、こちらの買いたい数と、まとまりのいい金額に、持っていく暗算をしていきます。<br />向こうは、とにかく幾らの現金が入るかに興味があるので、値下げに応じてくれて、最後には、「ultimo precio」最終値段と言い捨てて、歩き始めると、逃すまいとして、妥結します。<br /><br />最初に、うっかり高い目の値段を言ってしまうと、向こうの思う壺で、ぼりぼり価格で買って、あとで、悔しい思いをします。<br /><br />といっても、そう高くはないので、値切りゲームを楽しめばいいのかな、と思います。<br /><br />今回、感心したのは、目立ちにくい奥まった狭い通りにある、衣服屋さんは、観光客相手ではなく、先住民のファッションのための店でした。<br />観光客相手より、いい品があり、けっこうな値段の服を、先住民の女性たちが、物色してました。<br /><br />日本で、外国人用の安い着物が売られている横で、日本人相手の正絹の着物が高値で、売られるがごとくでしょうか。<br /><br />面白かったのは、メルカードの北の端に、民芸品の卸の店があり、そこで値を尋ねると、「げげっ、そこまで、安かったのね」と、驚きました。<br />町の民芸品売りの多くは、こういう店で、仕入れて売ってるのね、と知りました。<br />なので、そこの商品のラインナップを記憶して、それらを避けて、工業製品ではない、先住民の手作りの商品を見る目を養いました。のちにアンテイグアに戻ったときには、それらの商品を見分ける目もありましたが、アンテイグアで先住民が売っている品の多くは、この手のワンパターンの品々でした。<br /><br />あれこれと、楽しみましたが、ここで食べたものでは、メルカードのがもっとも美味しく、この町の外国人用のレストランは、外れると、ひどい味でした。<br />もっとも、その不味さは、1998年時のグアテマラの思い出でもあったので、なんとなく懐かしくもありました。<br /><br />1998年から、今に至る時の流れの中で、先住民の暮らしが豊かになり、外食も買い物も、近代化が進み、観光客物価はあがり、それでも、他国より安く、暖かいグアテマラは、避寒の北国からの観光客で、こうもユニークな発展を遂げるとは、興味深いです。<br />

グアテマラ旅行記 21. チチカステナンゴで、市の日を一日じゅうウォッチング

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2014/01/31 - 2014/01/31

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まりあ

まりあさん


パナハッチェルから、チチカステナンゴへ、移動しました。

首都のグアテマラ・シテイと、第二の都市、Quetzaltenango シェラとを結ぶ、幹線ハイウェイにある、Los encuentrosの分岐点から、少し南にあるパナハッチェルから、ロス・エンクエントロスに戻り、そこから北へと降りていき、先住民色の濃い、チチカステナンゴの村に行きます。

ここは、昔から、木曜日と日曜日に開かれるマーケットが有名で、前回のグアテマラの旅では、もっとも印象的な村でした。

ただ、今では、パナハッチェルの周辺の村のマーケットと、あまり大差がないかな、とも感じて、今は、スペイン語学校の週末のツアーで、弾丸ツアーで訪れる人の方が多いようでした。

でも、やっぱり、じっくり滞在して良かったな、と思える点も多々ありました。

前日に、普段の市が片付けられ、翌日は、まったく別の商品が並べられ、朝には、たくさんの商品が、風呂敷包みで、リヤカーで、トラックで、運び込まれ、簡易店舗が設営されて、昼過ぎには、ほちほち片付けられ、という、丸一日のメルカードの風景を、じっくり、楽しみました。

朝には、簡易食堂で、スープ料理を食べ、あちこちで、パタパタと、手こねのトルテイージャが焼かれてました。
料理とともに出される、トルテイージャですが、焼きたてのは、具なくとも美味しくて、時々は、数枚のトルテイージャを立ち食いしました。

とくにこの時期は、黒いトウモロコシの収穫期らしく、シェラや、チチカステナンゴのメルカードでは、黒いトルテイージャが人気のようで、あちこちで、売られてました。

アンテイグアに入ると、あまり見かけなくて、あっても、イマイチの味で、やはり、田舎のおっかさんの味なのかな、と思いました。

土産戦略は、チチカステナンゴまでに、欲しいものの相場をチェックして、チチカステナンゴで、じっくり、ネゴして買いあさりました。

向こうの常套句は、値段を言ったあとで、「いくらなら買う?」と聞いてきますが、答えずに立ち去ると、背中に向けて、値段が下がってきます。
それに、耳を傾けて、どこまで下がるかを、記憶して、相場感覚をつかみます。

その底値の値段を基準にして、交渉に入りますが、その時は、買う数を増やすと、向こうは、さらに、下げてくれるので、こちらの買いたい数と、まとまりのいい金額に、持っていく暗算をしていきます。
向こうは、とにかく幾らの現金が入るかに興味があるので、値下げに応じてくれて、最後には、「ultimo precio」最終値段と言い捨てて、歩き始めると、逃すまいとして、妥結します。

最初に、うっかり高い目の値段を言ってしまうと、向こうの思う壺で、ぼりぼり価格で買って、あとで、悔しい思いをします。

といっても、そう高くはないので、値切りゲームを楽しめばいいのかな、と思います。

今回、感心したのは、目立ちにくい奥まった狭い通りにある、衣服屋さんは、観光客相手ではなく、先住民のファッションのための店でした。
観光客相手より、いい品があり、けっこうな値段の服を、先住民の女性たちが、物色してました。

日本で、外国人用の安い着物が売られている横で、日本人相手の正絹の着物が高値で、売られるがごとくでしょうか。

面白かったのは、メルカードの北の端に、民芸品の卸の店があり、そこで値を尋ねると、「げげっ、そこまで、安かったのね」と、驚きました。
町の民芸品売りの多くは、こういう店で、仕入れて売ってるのね、と知りました。
なので、そこの商品のラインナップを記憶して、それらを避けて、工業製品ではない、先住民の手作りの商品を見る目を養いました。のちにアンテイグアに戻ったときには、それらの商品を見分ける目もありましたが、アンテイグアで先住民が売っている品の多くは、この手のワンパターンの品々でした。

あれこれと、楽しみましたが、ここで食べたものでは、メルカードのがもっとも美味しく、この町の外国人用のレストランは、外れると、ひどい味でした。
もっとも、その不味さは、1998年時のグアテマラの思い出でもあったので、なんとなく懐かしくもありました。

1998年から、今に至る時の流れの中で、先住民の暮らしが豊かになり、外食も買い物も、近代化が進み、観光客物価はあがり、それでも、他国より安く、暖かいグアテマラは、避寒の北国からの観光客で、こうもユニークな発展を遂げるとは、興味深いです。

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  • 町の入り口近くにある、印象的なプリッジです。<br />下の道路と、交差する上の道路に落差があるので、こんな形になったみたいです。<br />人間は、階段で上に上がれます。

    町の入り口近くにある、印象的なプリッジです。
    下の道路と、交差する上の道路に落差があるので、こんな形になったみたいです。
    人間は、階段で上に上がれます。

  • なぜか、町にたくさんの床屋さんが並んでいたのですが、市の日に、周辺の村から、先住民が集まるから、その折りに皆さん、床屋に行くのでしょうか。

    なぜか、町にたくさんの床屋さんが並んでいたのですが、市の日に、周辺の村から、先住民が集まるから、その折りに皆さん、床屋に行くのでしょうか。

  • ここでも、トゥクトゥクが大活躍。<br />どこの町にも、こうしたトゥクトゥクのたまり場があるようでした。

    ここでも、トゥクトゥクが大活躍。
    どこの町にも、こうしたトゥクトゥクのたまり場があるようでした。

  • さて、もうここからは、ほとんど時系列で、チチで写した写真が続きます。<br />

    さて、もうここからは、ほとんど時系列で、チチで写した写真が続きます。

  • 懐かしいガラスボトルの飲み物。<br />ここでは、これが基準のようでした。

    懐かしいガラスボトルの飲み物。
    ここでは、これが基準のようでした。

  • 中央広場は、昔より、常設型の店も多く、テントに覆われた風景でした。

    中央広場は、昔より、常設型の店も多く、テントに覆われた風景でした。

  • 仮設の店が、どんどん立てられていきます。

    仮設の店が、どんどん立てられていきます。

  • 広場には、大きい方の教会と、小さい方の教会があり、店舗を結ぶ縦横の道を歩くと、もうもう、方向感覚がなくなってしまうのですが、この白い教会が、方向の目安でした。

    広場には、大きい方の教会と、小さい方の教会があり、店舗を結ぶ縦横の道を歩くと、もうもう、方向感覚がなくなってしまうのですが、この白い教会が、方向の目安でした。

  • 外国人相手のレストラン。<br />当たりはずれが思いっきりきつかったです。<br />いや、先住民が行かないレベルの店は、外れが多かったかも。

    外国人相手のレストラン。
    当たりはずれが思いっきりきつかったです。
    いや、先住民が行かないレベルの店は、外れが多かったかも。

  • グアカモレと称された、この緑のディップ。<br />メチャ、不味かったです。

    グアカモレと称された、この緑のディップ。
    メチャ、不味かったです。

  • 初日の夕暮れ。<br />遠方からやってくる先住民が、到着しはじめます。

    初日の夕暮れ。
    遠方からやってくる先住民が、到着しはじめます。

  • 翌朝、市の日。<br />ホテルのスタッフも、民族衣装を来て、リキを入れます。

    翌朝、市の日。
    ホテルのスタッフも、民族衣装を来て、リキを入れます。

  • ホテルのペットのオウムが出金(?)してきました。<br />

    ホテルのペットのオウムが出金(?)してきました。

  • そして、この止まり木に止まると、ここで日中を過ごすのです。

    そして、この止まり木に止まると、ここで日中を過ごすのです。

  • 市の中に、食堂街があり、パタパタとトルティージャを焼いてます。

    市の中に、食堂街があり、パタパタとトルティージャを焼いてます。

  • 教会の前には、花屋がたくさんいて、信心深い皆さんは、中で真摯に祈りを捧げてます。<br />

    教会の前には、花屋がたくさんいて、信心深い皆さんは、中で真摯に祈りを捧げてます。

  • 翌朝の食堂街。<br />ここで、こわごわ食事しました。

    翌朝の食堂街。
    ここで、こわごわ食事しました。

  • こんな風に、ウィピールが並べられた店は、外国人相手というより、地元の女性相手のファッションの店です。<br />もちろん、外国人でも買う人がいるので、私にも声かけてきますが、先住民の女性たちが、真剣なまなざしで、服を物色してます。<br />その質の良さや、皆さんの服の新しさから、この15年のグアテマラの発展を見た気がします。

    こんな風に、ウィピールが並べられた店は、外国人相手というより、地元の女性相手のファッションの店です。
    もちろん、外国人でも買う人がいるので、私にも声かけてきますが、先住民の女性たちが、真剣なまなざしで、服を物色してます。
    その質の良さや、皆さんの服の新しさから、この15年のグアテマラの発展を見た気がします。

  • メキシコでもよく見かけた、怪しい口調で、人々を引き込む商売人。<br />日本でも、よくありますよね。<br />いつもいつも人だかりができていて、口のうまい商売人は、どこにでもいるのですね。

    メキシコでもよく見かけた、怪しい口調で、人々を引き込む商売人。
    日本でも、よくありますよね。
    いつもいつも人だかりができていて、口のうまい商売人は、どこにでもいるのですね。

  • 市の端っこで見つけた、卸売りの店。<br />大量の工業製品が、運び込まれてました。<br />そうか、パナやアンティグアで、先住民がかついでいる商品は、彼女たちが作ったのではなく、この手の店から仕入れていたのね。<br />メチャ安いので、値段を覚えて、少しだけ買って、でも、この色合いなどを頭に入れて、そうではない手作り商品を探すようにしました。

    市の端っこで見つけた、卸売りの店。
    大量の工業製品が、運び込まれてました。
    そうか、パナやアンティグアで、先住民がかついでいる商品は、彼女たちが作ったのではなく、この手の店から仕入れていたのね。
    メチャ安いので、値段を覚えて、少しだけ買って、でも、この色合いなどを頭に入れて、そうではない手作り商品を探すようにしました。

  • 昼前後になると、日帰りツアーの欧米人観光客が増えてきました。<br />そうすると、行商のおばちゃんたちが、欧米人に群がります。

    昼前後になると、日帰りツアーの欧米人観光客が増えてきました。
    そうすると、行商のおばちゃんたちが、欧米人に群がります。

  • これは、前回も入った、建物内の生鮮食品の市です。<br />二階から除くと、なんかものすごい活気があって、印象的です。

    これは、前回も入った、建物内の生鮮食品の市です。
    二階から除くと、なんかものすごい活気があって、印象的です。

  • レストランの真下では、100円以下の値段で、Tシャツの安売りをやっていて、帰りがけの人々が、たくさん買ってました。<br />あまりの安さに、下りて行って買おうかしら、と思ったほどです。

    レストランの真下では、100円以下の値段で、Tシャツの安売りをやっていて、帰りがけの人々が、たくさん買ってました。
    あまりの安さに、下りて行って買おうかしら、と思ったほどです。

  • 市の日の夕暮れ。<br />そろそろ店じまいの人々が、大荷物をかかえて、村に帰っていきます。<br />風呂敷をかついで。

    市の日の夕暮れ。
    そろそろ店じまいの人々が、大荷物をかかえて、村に帰っていきます。
    風呂敷をかついで。

  • リヤカーでひいて。

    リヤカーでひいて。

  • 今はもう、トラック利用の人もたくさんいました。<br />夕暮れのメインストリートは、ものすごい雑踏でした。

    今はもう、トラック利用の人もたくさんいました。
    夕暮れのメインストリートは、ものすごい雑踏でした。

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