モンテビデオ旅行記(ブログ) 一覧に戻る
イグアスの滝と南米中部(1)パラグアイ からの続き<br /><br /><br />【15日(水)】<br />いよいよ慌ただしい毎日国境越えを終え、ウルグアイへ4日間滞在のため飛行機に乗ります。来た時はイグアスの滝・ブラジル空港でしたが、今回はイグアスの滝・アルゼンチン空港からの出発です。8時5分のフライトのため、朝食も間に合わない6時頃ホテルを出ました。よく考えたらブエノスアイレス乗換えなので国内線だからもっとゆっくりでもよかったのですが・・・ ところが、誰もいないカウンターへ着き、掲示板を確認すると、何と乗る予定の便はキャンセル! <br /><br />7時過ぎになって、ようやくアルゼンチン航空の職員がやって来て確認すると、昨日決定らしく電話連絡したらしいのですが、私の携帯電話は当然国際電話で、たぶんそのせいで正しく掛けてもらえなかったのでしょう。理由は不明ですが、たぶん乗客が少なく採算を考え、あっさりキャンセルなのでしょう。幸い、こういう時に備えて時間的に余裕をみているので、あきらめました。もちろん、その代り、次の便へは振り替えてもらえます。但し、13時25分発です! しかも、乗り継ぎが悪く3時間半もあります。本来は13時半には到着のはずが、21時近くにしか着きません。<br /><br />5〜6時間も待ち時間があるので、空港の写真を撮りに外へ出ると、のどかな空港でむしろ豪華なホテルにしか見えません。レストランも一か所だけですが、幸い電源があるので、パソコンにつなぎ、この旅行記を書き始めました。おかげで時間を有効に使えました。もちろん、本も2冊持って来ています。乗換えの Aeroparque アルゼンチン空港でも40分くらい遅れ、ようやくウルグアイの首都・モンテビデオへ到着したのはもう夜遅い9時過ぎでした。<br /><br />いつものように空港のATMでキャッシングしようとしたのですが、何故か出金できず、幸い持って来ている米ドルでウルグアイ・ペソへ両替します。100ドルで1810ペソ、つまり1ペソ=約5円のようです。タクシー代(60米ドルらしい)は節約して、市内バスへ乗りました。たったの16ペソです。しかし、centro (中心街)で降りるはずが行き過ぎてほぼ終点のバスターミナルの近くで降りました。ちょっと困りましたが、近くの女性が親切でタクシーを探してくれました。パラグアイの時と同じく全く英語は通じないのですが、何とかなるものです。昼過ぎに着く予定でしたが、幸い3泊もするので前もってホテルは予約しています。ホテル名を言うと、あまり遠くなく84ペソ(たったの400円程度)で着きました。ここでも、確認してちゃんとバスタブ付きの部屋にしました。夜11時過ぎで食べるところがなく、イルミネーションのある近くの広場近くにかろうじてレストランを見つけ、軽くハンバーガーを食べました。ドリンクのスプライトとコーヒー付けで228ペソ(1100円程度)でした。<br /><br /><br />【16日(木)】<br />いよいよモンテビデオの実質初日です。でも、二日半あるのであせらず、まず石鹸でTシャツ、下着などを手洗いし部屋に干し、朝食、パソコンでインターネットをして、眠いので少し寝なおします。<br /><br />まずタクシーでセーロ要塞へ行きます。不便そうで、少し治安も悪そうだからです。モンテビデオ湾の反対側に行き、少し小高いだけですが、モンテビデオ市内が見渡せます。でも、結論から言うとタクシー代、往復3千円程度ほどの価値はありませんでした。<br /><br />それから市内観光を始めます。昨夜の広場が中心地のカガンチャ広場であると確認し、歩いてIntendencia(市庁舎)へ行き、近くにある案内所で地図をもらいめぼしい観光地へのバスでの生き方を教えてもらいます。しかも、この市庁舎には無料の展望台があります。どこの国へ行っても高い所には必ず上ります。全体の街の様子が地図のようにわかるからです。2時近くになり近くのレストランで日替わり定食のようなニョッキ(チーズ味)を頼みましたが、いまいちでした。値段は千円程度ですが。<br /><br />南米の都市らしく、日付の付いた通り名がたくさんあります。中心の一つが7月18日通りです。第一回ワールドカップ(サッカー)にちなんだ日付のようです。大通りを西に歩いて行くと、独立広場へやって来ます。そこには、高さ95Mのサルボ宮殿もあります。そこから西が旧市街です。ずーっと歩くと西北端にmercado があります。でも、名前は市場ですが、ただのレストランの集まりのようです。<br /><br />夜は、市内唯一と思われるショーが見れる El Milongon へ予約を入れています。食事つき、チップ込で71米ドルです。同じテーブルには黒人女性と白人男性のブラジル人カップルがいましたが、何故かフランス語とポルトガル語しかできないようでした。でも、もう一組(白人女性と黒人男性)のブラジル人カップルは英語ができるので色々話がはずみました。<br /><br />ウルグアイがアルゼンチンと近いことは知っていましたが、タンゴもウルグアイの方が元祖だとプライドを持っているようでした。気のせいか、ブエノスアイレスはじめ何度か見たことあるアルゼンチンタンゴとは少し違います。ガウチョ(南米のカウボーイ)風のダンスもありました。ブラジルにも近く、リオデジャネイロやサルバドールで見たようなサンバ姿の女性も登場します。あの巨大なヒップはアフリカの黒人独特のものです。たぶん、医学的には骨格から違うと思います。帰りは心配しなくても、レストランがタクシーをどんどん呼んでくれていました。<br /><br /><br />【17日(金)】<br />朝テレビを見ていると、朝の番組名が Buen Dia! です。日本人はあまり知りませんが、スペイン語は有利な言葉で中南米では全てスペイン語です。厳密には、大国ブラジルだけ、似た言語であるポルトガル語ですが。ヨーロッパでももちろんスペイン本国で喋られています。ですから、一国内の方言以上に違う言い回し、単語の使い方があるはずです。少しスペイン語がわかる私ですが、スペインでは有名な Buenos Dias ですが、バルセロナではポルトガル語と同じ Bom Dia のようです。そして、今回発見したのがここウルグアイの Buen Dia です。イグアスの滝でもブラジルとの国境のせいか、「ボン・ディア」と挨拶している人が多かったような気がします。<br /><br />今朝は、モンテビデオのビーチを見に行きます。アメリカ映画でモンテビデオに親近感を持っていたのですが、やはりビーチのイメージがあります。習ったようにD1のバスに乗り、適当にビーチの並ぶ終点にあたる所を運転手に言います。そうしたら、英語のできる青年 Shai が声を掛けてくれ、自分がコンシェルジェをしているsofitelホテルの所で降りたらいいと教えてくれました。彼は、優秀なユダヤ系で7ヶ国語くらい喋れるようで英語も上手でした。彼によると、日本人と同じで、国内であまり不便を感じないようで、ウルグアイ人も英語ができない人が多いそうです。それと、時代に遅れていて、世界で流行った寿司ブームもようやく2年前に起きたそうです。ジョークで、世界の終りが来てもウルグアイだけは2年ぐらい後にしか来ないだろうと言われているそうです。<br /><br />アルゼンチンとの関係もわかり易く説明してくれました。大国アルゼンチンである兄が勝手に小国ウルグアイの弟と親しいつもりだが、横暴で弟は迷惑している感じだそうです。AFS高校留学の組織もそのせいか、アルゼンチンとウルグアイは別の国なのに、統一されているようです。つまり、アルゼンチンの一地方がウルグアイという扱いです。<br /><br />降りて、ゆっくりビーチを見て回りましたが、夏にしてはヒトも少なく、海も期待したほどきれいではありませんでした。面白いのは、ところどころ筋肉トレーニング用の道具が置いてあることでした。方角がわかったので、安いバスに数回乗り、ビーチごとに降りて見ましたがやはりビーチにはあまり感動しませんでした。期待外れでした。<br /><br />昼食は、昨日行ったメルカド(市場)へ行き、迷った挙句、外に面したレストランを選びました。シーフード・スペシャルのお勧めを頼みました。見かけはいかリングの皿の上に二つのグラスに入ったムール貝、いか、たこ、あさりの豪華な料理です。同じような具ですが、二つのグラスで赤い色と黄色と味付けが違うようです。でも、見かけ倒しで味はいまいちでした。やはり、この辺の国は豪快な肉料理(豪快なステーキ肉)のほうが無難です。<br /><br />タクシーにも何回か乗りましたが、特徴は後部座席との間に防弾ガラスがあり、外国の銀行や両替商のように小さな窓口からお金を受け渡しするのでした。でも、たぶん以前治安が悪かった名残りで、その証拠に助手席に座らせることもあります。また、結構アメリカの英語の曲をガンガン鳴らしているタクシーが多かったです。Shai が言うように英語はあまり通じません。ただ内容によっては片言のスペイン語で話が通じます。<br /><br />だいぶバスにも慣れてきました。わかり易いように、市庁舎に戻って教えてもらった番号のバスに乗りセンテナリオ・サッカー球技場へ行きます。100周年の意味は建設された1930年が憲法制定から100年のようです。何と第1回サッカーワールドカップが開催されたのがこのスタジアムです。しかも優勝国はここウルグアイです。案の定、バスを降りてから少し歩きますし、入り口がわからずだいぶ歩かされます。この日はとにかく暑く、バスに乗るので歩く距離も長いのです。ミネラルウォーターを何本も飲みます。ちょうど球技場なので温度計があり、ふと見ると何と37℃です。何とか、博物館から入ると、観客席へ行け球技場全体像が見れました。でも、収容人数8万人ほど大きくは見えませんでした。以前行ったブラジル、リオデジャネイロの10万人収容のマラカナン球技場には圧倒されましたが。帰る前に博物館を見ると、予想通り昔の栄光が覗えます。最近のチームはランキングも高く、10番のフォルラン(今年Jリーグ・セレッソ大阪にやって来る)とイケメンのスアレスの大きな写真もありました。<br /><br />次に、わかりやすいように市庁舎近くに戻って、バスに乗り直しプラド公園へ行こうとします。でも、巨大な公園らしくバスを降りてから色々な人に聞いてもなかなかわかりません。仕方がないので、一番わかりやすい日本庭園 (Jardin Japones) を連発し、ようやくたどり着きました。午後5時過ぎで閉園時間が近いので、敷地内にある美術館はパスして、平成苑(小泉純一郎)と書いてある日本庭園に行きました。たぶん、小泉さんの時に開園したのでしょう。<br /><br />ワールドトレードセンターと隣接したショッピングセンターへ同じくバスで行きます。アメリカ人が話しかけてきたので、英語があまり通じずストレスが溜まっていたので、喜んで色々な話をしました。ショッピングセンターでブラブラして時間を潰し、タクシーで近くの El Italiano へ行きます。期待通り、海岸に面したロケーションのいいレストランで、屋外の席を選びました。でも、肝心の料理は名前負けで、パエージャ(イタリア料理でなくスペイン料理)を頼んだ私もバカでした。水っぽいし、全然美味しくないのです。ちょうど来月には久しぶりにバルセロナへ行くので、そこで本物を食べ口直しします。<br /><br />何回もバスに乗りました。もちろん安くすむのがメリットですが、現地の様子がわかって面白いのです。物売りが乗り込んで来たり、ギターを抱えた青年が乗って来て、1曲だけ歌ってチップの小銭をもらってすぐに降りたりするのです。しかも、バスには中国漢字が書いてあり中国製のバスの払い下げとわかるのです。<br /><br />夜もだいぶ遅くなったのですが、最後の夜はカジノへ行くと決めていました。でも、市庁舎の近くで見つけていたカジノへ行くとスロットマシーンのみです。ブラックジャックしかしない私にとってはカジノではありません。遠くはないけど15分ほど歩いて、高級ホテル・ラディソンにあるカジノへ行きます。ちょうど現地の現金がなくなっていたので、ATMでキャッシングしようとするとうまくいきません。係員に聞くと、中の現金が空っぽらしいです。カジノでキャッシングできないとはありえません。仕方がないので、しばらく歩いて銀行のATMを見つけ、読んで知っていた通り入り口でクレジットカードを通すと鍵が開いて中に入れます。負けてもいいように、2万円分ほどキャッシングします。<br /><br />ようやく、カジノへ戻りブラックジャックをします。いきなりブラックジャックが出て、1.5 倍勝ちます。しばらくは順調でしたが、よくあることでディーラーが変わると流れが変わり、結局1万円分負けたところで止めました。ホテルに歩いて帰る前に、お気に入りのアイスクリーム屋でアフォガート(アイスクリームに熱いエスプレッソをかけたイタリア・デザート)を食べました。90ペソ、約450円ですから安くはありませんが。<br /><br /><br />【18日(土)】<br />今日は帰国の日ですが、16時の便ですから時間はゆっくりです。朝は珍しく寝過ごして10時頃、目が覚めました。慌ててホテルの朝食場に行くと、ぎりぎりで片づけ始めていましたが、何とか軽くパンやコーヒーにありつけました。最後の食事、昼食は気になっていた近くの El Fogon に行き、一番無難なステーキとサラダを頼みました。正しい英語ではありませんが、baby beef がお勧めのようでした。正しい英語では子牛の肉のことを veal と言います。おいしかったのですが、何となく、お勧めで安いと決めつけていたのですが、値段は665ペソ(約3400円)とそれほどは安くなかったです。<br /><br />昨日カジノで負けたし時間もあるので、70米ドルも出して空港に行く代わりに、タクシーで近くのバスターミナルまで200円程度で行き、普通のバスで空港まで行くことにします。乗ったバスは aeropuerto 行きとは書いてないのでちょっと不安で、しつこく運転手に aeropuerto internacional と聞いて確認します。値段は500円程度です。降りるのは空港ターミナルだからわかり易いとは思ったのですが、不安でした。降りたのは私だけで、運転手の近くで準備しておいて正解でした。<br /><br />帰りの便は往路よりややましで、モンテビデオを16時(土曜日)に出発し、ブエノスアイレス、パリ、成田経由で福岡空港です。合計39時間です。帰りは乗り継ぎが順調(2時間程度)ですが、成田まで帰って来て福岡までの便が6時間待ちです。福岡空港には月曜日(20日)の17時40分には着きます。時差も入れると3日がかりの帰国です。<br /><br />モンテビデオ〜ブエノスアイレスまではすぐです。今回は国際線専用の空港でエセイサ空港と言う名前のようです。一度降りますが、パリまでは同じ便名の飛行機でかなり狭く、悪いことに隣の二人が邪魔で窓側の私は不自由でした。でも、離着陸の時に外を見たいので、なるべく窓側の席を取ります。<br /><br />さすがに、南米は遠いです。13時間かけてパリに着き、ようやく半分です。ほどほどの乗り換え時間で成田行きの便に乗ります。今回は主にエアーフランスです。機種がA380で総2階建ての飛行機のようです。しかも、窓側もかなり余裕があり、今度はゆったりできそうです。しかも、隣が空いています。エコノミークラスでも、こういう風にラッキーな時は問題ありませんが、パリまでの便のように窮屈な時は、やはりビジネスクラスがいいなぁと思います。<br /><br />こうして、ゆったりして成田までスムーズに午前9時過ぎに着きました。でも、今回は福岡行まで6時間もあり、マッサージなどで時間を潰して、それでも午後6時前には福岡へ帰って来ました。<br /><br /><br />空飛ぶドクター(登録商標)

イグアスの滝と南米中部(2)ウルグアイ

11いいね!

2014/01/15 - 2014/01/20

23位(同エリア71件中)

0

44

空飛ぶドクター

空飛ぶドクターさん

イグアスの滝と南米中部(1)パラグアイ からの続き


【15日(水)】
いよいよ慌ただしい毎日国境越えを終え、ウルグアイへ4日間滞在のため飛行機に乗ります。来た時はイグアスの滝・ブラジル空港でしたが、今回はイグアスの滝・アルゼンチン空港からの出発です。8時5分のフライトのため、朝食も間に合わない6時頃ホテルを出ました。よく考えたらブエノスアイレス乗換えなので国内線だからもっとゆっくりでもよかったのですが・・・ ところが、誰もいないカウンターへ着き、掲示板を確認すると、何と乗る予定の便はキャンセル! 

7時過ぎになって、ようやくアルゼンチン航空の職員がやって来て確認すると、昨日決定らしく電話連絡したらしいのですが、私の携帯電話は当然国際電話で、たぶんそのせいで正しく掛けてもらえなかったのでしょう。理由は不明ですが、たぶん乗客が少なく採算を考え、あっさりキャンセルなのでしょう。幸い、こういう時に備えて時間的に余裕をみているので、あきらめました。もちろん、その代り、次の便へは振り替えてもらえます。但し、13時25分発です! しかも、乗り継ぎが悪く3時間半もあります。本来は13時半には到着のはずが、21時近くにしか着きません。

5〜6時間も待ち時間があるので、空港の写真を撮りに外へ出ると、のどかな空港でむしろ豪華なホテルにしか見えません。レストランも一か所だけですが、幸い電源があるので、パソコンにつなぎ、この旅行記を書き始めました。おかげで時間を有効に使えました。もちろん、本も2冊持って来ています。乗換えの Aeroparque アルゼンチン空港でも40分くらい遅れ、ようやくウルグアイの首都・モンテビデオへ到着したのはもう夜遅い9時過ぎでした。

いつものように空港のATMでキャッシングしようとしたのですが、何故か出金できず、幸い持って来ている米ドルでウルグアイ・ペソへ両替します。100ドルで1810ペソ、つまり1ペソ=約5円のようです。タクシー代(60米ドルらしい)は節約して、市内バスへ乗りました。たったの16ペソです。しかし、centro (中心街)で降りるはずが行き過ぎてほぼ終点のバスターミナルの近くで降りました。ちょっと困りましたが、近くの女性が親切でタクシーを探してくれました。パラグアイの時と同じく全く英語は通じないのですが、何とかなるものです。昼過ぎに着く予定でしたが、幸い3泊もするので前もってホテルは予約しています。ホテル名を言うと、あまり遠くなく84ペソ(たったの400円程度)で着きました。ここでも、確認してちゃんとバスタブ付きの部屋にしました。夜11時過ぎで食べるところがなく、イルミネーションのある近くの広場近くにかろうじてレストランを見つけ、軽くハンバーガーを食べました。ドリンクのスプライトとコーヒー付けで228ペソ(1100円程度)でした。


【16日(木)】
いよいよモンテビデオの実質初日です。でも、二日半あるのであせらず、まず石鹸でTシャツ、下着などを手洗いし部屋に干し、朝食、パソコンでインターネットをして、眠いので少し寝なおします。

まずタクシーでセーロ要塞へ行きます。不便そうで、少し治安も悪そうだからです。モンテビデオ湾の反対側に行き、少し小高いだけですが、モンテビデオ市内が見渡せます。でも、結論から言うとタクシー代、往復3千円程度ほどの価値はありませんでした。

それから市内観光を始めます。昨夜の広場が中心地のカガンチャ広場であると確認し、歩いてIntendencia(市庁舎)へ行き、近くにある案内所で地図をもらいめぼしい観光地へのバスでの生き方を教えてもらいます。しかも、この市庁舎には無料の展望台があります。どこの国へ行っても高い所には必ず上ります。全体の街の様子が地図のようにわかるからです。2時近くになり近くのレストランで日替わり定食のようなニョッキ(チーズ味)を頼みましたが、いまいちでした。値段は千円程度ですが。

南米の都市らしく、日付の付いた通り名がたくさんあります。中心の一つが7月18日通りです。第一回ワールドカップ(サッカー)にちなんだ日付のようです。大通りを西に歩いて行くと、独立広場へやって来ます。そこには、高さ95Mのサルボ宮殿もあります。そこから西が旧市街です。ずーっと歩くと西北端にmercado があります。でも、名前は市場ですが、ただのレストランの集まりのようです。

夜は、市内唯一と思われるショーが見れる El Milongon へ予約を入れています。食事つき、チップ込で71米ドルです。同じテーブルには黒人女性と白人男性のブラジル人カップルがいましたが、何故かフランス語とポルトガル語しかできないようでした。でも、もう一組(白人女性と黒人男性)のブラジル人カップルは英語ができるので色々話がはずみました。

ウルグアイがアルゼンチンと近いことは知っていましたが、タンゴもウルグアイの方が元祖だとプライドを持っているようでした。気のせいか、ブエノスアイレスはじめ何度か見たことあるアルゼンチンタンゴとは少し違います。ガウチョ(南米のカウボーイ)風のダンスもありました。ブラジルにも近く、リオデジャネイロやサルバドールで見たようなサンバ姿の女性も登場します。あの巨大なヒップはアフリカの黒人独特のものです。たぶん、医学的には骨格から違うと思います。帰りは心配しなくても、レストランがタクシーをどんどん呼んでくれていました。


【17日(金)】
朝テレビを見ていると、朝の番組名が Buen Dia! です。日本人はあまり知りませんが、スペイン語は有利な言葉で中南米では全てスペイン語です。厳密には、大国ブラジルだけ、似た言語であるポルトガル語ですが。ヨーロッパでももちろんスペイン本国で喋られています。ですから、一国内の方言以上に違う言い回し、単語の使い方があるはずです。少しスペイン語がわかる私ですが、スペインでは有名な Buenos Dias ですが、バルセロナではポルトガル語と同じ Bom Dia のようです。そして、今回発見したのがここウルグアイの Buen Dia です。イグアスの滝でもブラジルとの国境のせいか、「ボン・ディア」と挨拶している人が多かったような気がします。

今朝は、モンテビデオのビーチを見に行きます。アメリカ映画でモンテビデオに親近感を持っていたのですが、やはりビーチのイメージがあります。習ったようにD1のバスに乗り、適当にビーチの並ぶ終点にあたる所を運転手に言います。そうしたら、英語のできる青年 Shai が声を掛けてくれ、自分がコンシェルジェをしているsofitelホテルの所で降りたらいいと教えてくれました。彼は、優秀なユダヤ系で7ヶ国語くらい喋れるようで英語も上手でした。彼によると、日本人と同じで、国内であまり不便を感じないようで、ウルグアイ人も英語ができない人が多いそうです。それと、時代に遅れていて、世界で流行った寿司ブームもようやく2年前に起きたそうです。ジョークで、世界の終りが来てもウルグアイだけは2年ぐらい後にしか来ないだろうと言われているそうです。

アルゼンチンとの関係もわかり易く説明してくれました。大国アルゼンチンである兄が勝手に小国ウルグアイの弟と親しいつもりだが、横暴で弟は迷惑している感じだそうです。AFS高校留学の組織もそのせいか、アルゼンチンとウルグアイは別の国なのに、統一されているようです。つまり、アルゼンチンの一地方がウルグアイという扱いです。

降りて、ゆっくりビーチを見て回りましたが、夏にしてはヒトも少なく、海も期待したほどきれいではありませんでした。面白いのは、ところどころ筋肉トレーニング用の道具が置いてあることでした。方角がわかったので、安いバスに数回乗り、ビーチごとに降りて見ましたがやはりビーチにはあまり感動しませんでした。期待外れでした。

昼食は、昨日行ったメルカド(市場)へ行き、迷った挙句、外に面したレストランを選びました。シーフード・スペシャルのお勧めを頼みました。見かけはいかリングの皿の上に二つのグラスに入ったムール貝、いか、たこ、あさりの豪華な料理です。同じような具ですが、二つのグラスで赤い色と黄色と味付けが違うようです。でも、見かけ倒しで味はいまいちでした。やはり、この辺の国は豪快な肉料理(豪快なステーキ肉)のほうが無難です。

タクシーにも何回か乗りましたが、特徴は後部座席との間に防弾ガラスがあり、外国の銀行や両替商のように小さな窓口からお金を受け渡しするのでした。でも、たぶん以前治安が悪かった名残りで、その証拠に助手席に座らせることもあります。また、結構アメリカの英語の曲をガンガン鳴らしているタクシーが多かったです。Shai が言うように英語はあまり通じません。ただ内容によっては片言のスペイン語で話が通じます。

だいぶバスにも慣れてきました。わかり易いように、市庁舎に戻って教えてもらった番号のバスに乗りセンテナリオ・サッカー球技場へ行きます。100周年の意味は建設された1930年が憲法制定から100年のようです。何と第1回サッカーワールドカップが開催されたのがこのスタジアムです。しかも優勝国はここウルグアイです。案の定、バスを降りてから少し歩きますし、入り口がわからずだいぶ歩かされます。この日はとにかく暑く、バスに乗るので歩く距離も長いのです。ミネラルウォーターを何本も飲みます。ちょうど球技場なので温度計があり、ふと見ると何と37℃です。何とか、博物館から入ると、観客席へ行け球技場全体像が見れました。でも、収容人数8万人ほど大きくは見えませんでした。以前行ったブラジル、リオデジャネイロの10万人収容のマラカナン球技場には圧倒されましたが。帰る前に博物館を見ると、予想通り昔の栄光が覗えます。最近のチームはランキングも高く、10番のフォルラン(今年Jリーグ・セレッソ大阪にやって来る)とイケメンのスアレスの大きな写真もありました。

次に、わかりやすいように市庁舎近くに戻って、バスに乗り直しプラド公園へ行こうとします。でも、巨大な公園らしくバスを降りてから色々な人に聞いてもなかなかわかりません。仕方がないので、一番わかりやすい日本庭園 (Jardin Japones) を連発し、ようやくたどり着きました。午後5時過ぎで閉園時間が近いので、敷地内にある美術館はパスして、平成苑(小泉純一郎)と書いてある日本庭園に行きました。たぶん、小泉さんの時に開園したのでしょう。

ワールドトレードセンターと隣接したショッピングセンターへ同じくバスで行きます。アメリカ人が話しかけてきたので、英語があまり通じずストレスが溜まっていたので、喜んで色々な話をしました。ショッピングセンターでブラブラして時間を潰し、タクシーで近くの El Italiano へ行きます。期待通り、海岸に面したロケーションのいいレストランで、屋外の席を選びました。でも、肝心の料理は名前負けで、パエージャ(イタリア料理でなくスペイン料理)を頼んだ私もバカでした。水っぽいし、全然美味しくないのです。ちょうど来月には久しぶりにバルセロナへ行くので、そこで本物を食べ口直しします。

何回もバスに乗りました。もちろん安くすむのがメリットですが、現地の様子がわかって面白いのです。物売りが乗り込んで来たり、ギターを抱えた青年が乗って来て、1曲だけ歌ってチップの小銭をもらってすぐに降りたりするのです。しかも、バスには中国漢字が書いてあり中国製のバスの払い下げとわかるのです。

夜もだいぶ遅くなったのですが、最後の夜はカジノへ行くと決めていました。でも、市庁舎の近くで見つけていたカジノへ行くとスロットマシーンのみです。ブラックジャックしかしない私にとってはカジノではありません。遠くはないけど15分ほど歩いて、高級ホテル・ラディソンにあるカジノへ行きます。ちょうど現地の現金がなくなっていたので、ATMでキャッシングしようとするとうまくいきません。係員に聞くと、中の現金が空っぽらしいです。カジノでキャッシングできないとはありえません。仕方がないので、しばらく歩いて銀行のATMを見つけ、読んで知っていた通り入り口でクレジットカードを通すと鍵が開いて中に入れます。負けてもいいように、2万円分ほどキャッシングします。

ようやく、カジノへ戻りブラックジャックをします。いきなりブラックジャックが出て、1.5 倍勝ちます。しばらくは順調でしたが、よくあることでディーラーが変わると流れが変わり、結局1万円分負けたところで止めました。ホテルに歩いて帰る前に、お気に入りのアイスクリーム屋でアフォガート(アイスクリームに熱いエスプレッソをかけたイタリア・デザート)を食べました。90ペソ、約450円ですから安くはありませんが。


【18日(土)】
今日は帰国の日ですが、16時の便ですから時間はゆっくりです。朝は珍しく寝過ごして10時頃、目が覚めました。慌ててホテルの朝食場に行くと、ぎりぎりで片づけ始めていましたが、何とか軽くパンやコーヒーにありつけました。最後の食事、昼食は気になっていた近くの El Fogon に行き、一番無難なステーキとサラダを頼みました。正しい英語ではありませんが、baby beef がお勧めのようでした。正しい英語では子牛の肉のことを veal と言います。おいしかったのですが、何となく、お勧めで安いと決めつけていたのですが、値段は665ペソ(約3400円)とそれほどは安くなかったです。

昨日カジノで負けたし時間もあるので、70米ドルも出して空港に行く代わりに、タクシーで近くのバスターミナルまで200円程度で行き、普通のバスで空港まで行くことにします。乗ったバスは aeropuerto 行きとは書いてないのでちょっと不安で、しつこく運転手に aeropuerto internacional と聞いて確認します。値段は500円程度です。降りるのは空港ターミナルだからわかり易いとは思ったのですが、不安でした。降りたのは私だけで、運転手の近くで準備しておいて正解でした。

帰りの便は往路よりややましで、モンテビデオを16時(土曜日)に出発し、ブエノスアイレス、パリ、成田経由で福岡空港です。合計39時間です。帰りは乗り継ぎが順調(2時間程度)ですが、成田まで帰って来て福岡までの便が6時間待ちです。福岡空港には月曜日(20日)の17時40分には着きます。時差も入れると3日がかりの帰国です。

モンテビデオ〜ブエノスアイレスまではすぐです。今回は国際線専用の空港でエセイサ空港と言う名前のようです。一度降りますが、パリまでは同じ便名の飛行機でかなり狭く、悪いことに隣の二人が邪魔で窓側の私は不自由でした。でも、離着陸の時に外を見たいので、なるべく窓側の席を取ります。

さすがに、南米は遠いです。13時間かけてパリに着き、ようやく半分です。ほどほどの乗り換え時間で成田行きの便に乗ります。今回は主にエアーフランスです。機種がA380で総2階建ての飛行機のようです。しかも、窓側もかなり余裕があり、今度はゆったりできそうです。しかも、隣が空いています。エコノミークラスでも、こういう風にラッキーな時は問題ありませんが、パリまでの便のように窮屈な時は、やはりビジネスクラスがいいなぁと思います。

こうして、ゆったりして成田までスムーズに午前9時過ぎに着きました。でも、今回は福岡行まで6時間もあり、マッサージなどで時間を潰して、それでも午後6時前には福岡へ帰って来ました。


空飛ぶドクター(登録商標)

旅行の満足度
4.5
観光
4.0
グルメ
3.5
交通
4.0
同行者
一人旅
航空会社
エールフランス
旅行の手配内容
個別手配

PR

  • とても空港には見えない<br />イグアスの滝空港(今度はアルゼンチン側)

    とても空港には見えない
    イグアスの滝空港(今度はアルゼンチン側)

  • のどかな空港<br />アルゼンチン航空機

    のどかな空港
    アルゼンチン航空機

  • 空港ターミナル<br />(飛行場滑走路側))

    空港ターミナル
    (飛行場滑走路側))

  • 空からのモンテビデオ(ウルグアイ)

    空からのモンテビデオ(ウルグアイ)

  • モンテビデオ到着後<br />近くの公園でモデル(花嫁)の撮影現場<br />カガンチャ広場

    モンテビデオ到着後
    近くの公園でモデル(花嫁)の撮影現場
    カガンチャ広場

  • セーロ要塞

    セーロ要塞

  • せーロ要塞からのモンテビデオ街並み

    せーロ要塞からのモンテビデオ街並み

  • 無料の市庁舎屋上からの街並み

    無料の市庁舎屋上からの街並み

  • 屋上からの街並み

    屋上からの街並み

  • 市庁舎

    市庁舎

  • 独立広場<br />サルボ宮殿

    独立広場
    サルボ宮殿

  • サルボ宮殿

    サルボ宮殿

  • 門を過ぎると旧市街

    門を過ぎると旧市街

  • 旧市街

    旧市街

  • フラメンコショー<br />エル・ミロンゴンの建物

    フラメンコショー
    エル・ミロンゴンの建物

  • エル・ミロンゴンでの<br />タンゴショー

    エル・ミロンゴンでの
    タンゴショー

  • タンゴショー

    タンゴショー

  • テーブルが一緒だった<br />ブラジル人カップルと

    テーブルが一緒だった
    ブラジル人カップルと

  • ブラジルに近く<br />サンバ風のダンスも

    ブラジルに近く
    サンバ風のダンスも

  • タンゴ、サンバ?

    タンゴ、サンバ?

  • 迫力の尻<br />ブラジルのサンバそのもの<br />(アフリカ系黒人特有?)

    迫力の尻
    ブラジルのサンバそのもの
    (アフリカ系黒人特有?)

  • ウルグアイの赤ちゃん

    ウルグアイの赤ちゃん

  • 期待したほどきれいでない<br />モンテビデオ・ビーチ

    期待したほどきれいでない
    モンテビデオ・ビーチ

  • ビーチにある筋トレ道具

    ビーチにある筋トレ道具

  • メルカド(市場)周辺

    メルカド(市場)周辺

  • メルカド(市場)は名前だけ<br />豪快なステーキのレストラン

    メルカド(市場)は名前だけ
    豪快なステーキのレストラン

  • レストラン内部

    レストラン内部

  • 味はともかく<br />豪快なシーフード

    味はともかく
    豪快なシーフード

  • こんな豪快なレストランばかり

    こんな豪快なレストランばかり

  • 美人ウェートレス

    美人ウェートレス

  • 37℃!

    37℃!

  • センテナリオ・サッカー場

    センテナリオ・サッカー場

  • スタンド<br />大きな塔

    スタンド
    大きな塔

  • 誇らしげなWカップ第1回大会会場

    誇らしげなWカップ第1回大会会場

  • 博物館には最近のチームの栄華も<br />フォルラン(10番)<br />イケメン、スアレス

    博物館には最近のチームの栄華も
    フォルラン(10番)
    イケメン、スアレス

  • プラド公園<br />日本庭園

    プラド公園
    日本庭園

  • 日本庭園

    日本庭園

  • 公園のポスター

    公園のポスター

  • ヨーロッパ風の建物

    ヨーロッパ風の建物

  • ロケーションはよかったレストラン

    ロケーションはよかったレストラン

  • これがパエリャ?

    これがパエリャ?

  • 欧州にもある<br />恋人たちの愛の鍵

    欧州にもある
    恋人たちの愛の鍵

  • 最後の豪快なステーキ<br /> 「baby beef」

    最後の豪快なステーキ
     「baby beef」

  • 中国H7N9インフルエンザの警告

    中国H7N9インフルエンザの警告

この旅行記のタグ

関連タグ

11いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

ウルグアイで使うWi-Fiはレンタルしましたか?

フォートラベル GLOBAL WiFiなら
ウルグアイ最安 672円/日~

  • 空港で受取・返却可能
  • お得なポイントがたまる

ウルグアイの料金プランを見る

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

PAGE TOP