
2002/01/19 - 2002/01/21
2位(同エリア14件中)
カリオカケイタさん
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Chile(チリ)北部にある Iquique(イキケ)に住む友人を訪ねた。イキケはチリ南北 4,329kmに及ぶ国土の最北端にある La Region de Tarapaca(タラパカ州)の州都で人口184,000人(2012年)の港街だ。
19世紀にはイキケ近郊で産出された硝酸塩の輸出港として栄えた。街の Plaza Arturo Prat(プラット広場)に面した美しい Torre del Reloj(時計塔)や Teatro Municipal de Iquique(市立劇場)等にその面影が残っている。
その硝酸塩がチリ・ペルー・ボリビア 3国間の別名硝石戦争(Guerra del Pacifico:日本語名では太平洋戦争 1879〜1884)を引き起こした。
友人の Lilian(リリアン)さんの父親がチリ海軍士官なのでイキケの海戦(Combate Naval de Iquique)現場を船で案内してもらった。
硝石を廻りチリ海軍とペルー海軍とが 1879年5月21日イキケ港沖(当時はペルー領だった)で海戦となった。
チリ艦隊の木造艦 Esmeralda(エスメラルダ号:854トン)のプラット艦長(Agustin Arturo Prat Chacon:1848〜1879)はペルー主力装甲艦 Huascar(ワスカル号:1199トン)に接舷して自ら移乗攻撃を試みたが銃撃で倒されてしまった。その後エスメラルダ号はワスカルの衝角攻撃により沈没した。
プラット艦長の英雄的な戦死によりチリ海軍の士気が高揚し、この戦争でチリはペルーからタラパカ県とアリカ県を獲得した。鉱物資源の輸出でチリは経済的に発展を遂げブラジル帝国やアルゼンチンと肩を並べるまでの大国となった。
現在でもプラット艦長はチリ最大の英雄とされ、イキケ海戦の5月21日は戦勝記念日(El Dia de las Glorias Navales)として国民の休日となっている。
リリアンさんの家族を伴って、Mercado Centenario(中央市場)にあるレストランに食事に出かけた。新鮮な魚やウニ・アワビが安くて美味しい。イキケの海戦(Combate Naval de Iquique)で一人盛り上がる海軍士官の父親を尻目に、他の皆はイキケの海鮮(Pescados y Mariscos)に舌鼓を打った。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 船 タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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チリ全図(提供:mapasdechile)
イキケはチリ南北 4,329kmに及ぶ国土の最北端にある La Region de Tarapaca(タラパカ州)の州都で人口184,000人(2012年)の港街だ。 -
イキケ周辺地図(提供:gochile.cl)
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イキケ市街図(提供:mappery.com)
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Pampa del Tamarugal(タマルガル丘陵)からイキケの街並みを見下ろす。
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イキケの宿泊したホテルから Playa Cavancha(カバンチャ・ビーチ)の眺め。
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Playa Cavancha(カバンチャ・ビーチ)はイキケ市民の憩いの場となっている。
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イキケの中心部 Plaza Arturo Prat(プラット広場)に面した美しい Torre del Reloj(時計塔)
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Teatro Municipal de Iquique(市立劇場)
19世紀にイキケ近郊で産出された硝酸塩の輸出港の街として栄えた面影が残っている。 -
イキケの街を海から眺めるとすぐ後ろに Pampa del Tamarugal(タマルガル丘陵)が迫っている。
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港は漁船で賑わっていた。
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港からは美しい Catedral de Iquique(イキケ大聖堂)が見える。
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Monumento del Marinero(船乗りの記念碑)の横に設けられたイキケの海戦(Combate Naval de Iquique)でのチリ艦隊の木造艦 Esmeralda(エスメラルダ号:854トン)の航跡が描かれている。
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チリ海軍とペルー海軍との 1879年5月21日イキケ港沖(当時はペルー領だった)での海戦の絵。左側がチリ艦隊の木造艦 Esmeralda(エスメラルダ号:854トン)右側がペルー主力装甲艦 Huascar(ワスカル号:1199トン)(提供:Museo Nacional de Bellas Artes サンチアゴ国立美術館)
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チリ艦隊の木造艦 Esmeralda(エスメラルダ号:854トン)のプラット艦長(Agustin Arturo Prat Chacon:1848〜1879)はペルー主力装甲艦 Huascar(ワスカル号:1199トン)に接舷して自ら移乗攻撃を試みたが銃撃で倒されてしまった。その後エスメラルダ号はワスカルの衝角攻撃により沈没した。(絵:Thomas Somerscales)
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エスメラルダの沈没地点を示す浮標。
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港にはバハマ Nassau船籍の豪華客船 Seaborn Pride(現 Wind Pride:9,975トン)が停泊していた。
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港の出口ではアザラシの群れに出会える。
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現地で Dorado(日本ではシイラ)と呼ばれる魚が並んでいた。Doradoの名前は釣り上げられた時金色に光ることに由来している。
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Mercado Centenario(中央市場)
野菜・魚・肉・花・ジュース等があり、レストランも安くて美味しい。 -
同上。(詳細)
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「イキケのイカは新鮮だよ。」と手に取って見せてくれるイキケ美人の店員さん。
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Pulpos(タコ)や Gambas(芝エビ)もある。
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チリ名物の Pastel de Jaiva(パステル・デ・ハイバ:蟹のグラタン)の原料となる Jaiba(蟹)
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店員が差し出したのは Corvina(ニベ科の魚)チリ北部の Seviche(セヴィーチェ:魚介類のマリネ)には Corvinaがよく用いられる。
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市場のレストラン
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中央市場内にある Rosita(ロシータ)という名のレストランの壁に掲げられたメニュー
Erizo(うに):2,500(480円/当時)
Locos(あわび):2,500(480円/当時)
Dorado(シイラ):3,000(575円/当時) -
Erizo(うに):2,500ペソ(480円/当時)
一人では食べきれない量だ。 -
Locos(あわび):2,500ペソ(480円/当時)
locoとはスペイン語で「気の狂った」という意味だが、チリではあわびの意味もある。ハーブと玉ねぎのみじん切りをたっぷりかけ、マヨネーズとレモン汁で食べる。付け合せのトマトとじゃがいもでお腹一杯になる。 -
Gambas al Ajillo(ガンバス・アル・アヒージョ:エビのニンニクオイル煮):2,500ペソ(480円/当時)
ぐつぐつ沸騰した状態でテーブルに届く。ニンニク風味の海老のプリプリ感があとを引く。海老を食べ終わったオイルにパンを浸して食べたくなる。 -
イキケの海戦(Combate Naval de Iquique)の話で盛り上がる海軍士官の父親を尻目に、他の皆はイキケの海鮮(Pescados y Mariscos)で盛り上がった。
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