2012/11/16 - 2012/11/23
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イスラームの国、イランでは珍しいキリスト教会のヴァンク教会の紹介です。この地に住むアルメニア人達のために建てられました。1605年に創建され、現在の建物は1655年に再建されたようです。(ウィキペディア)
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確認できたネット情報とは、生年月日が少しずれていますが、アルメリア人の『メスロプ・マシュトツ(361~441年)』の胸像のようです。アルメニア文字を考案した人物として知られ、その功績をもって、アルメニア教会により聖人とされました。ネット情報の生年月日は、(362~440年)でした。アルメリア文字が創始されるまでは、ギリシャ文字やアッシリア文字を使って書かれていましたが、聖書のアルメニア語訳が伝導に必要であり、民族の文字が創りだされました。(同上)
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推測ですが、建て替えになった教会の建物遺物の展示のようでした。石片には、文字や絵などが刻まれていました。文字は、肉太に記されたアルメリア文字、コーナーの絵は天使像でした。(同上)
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こちらも、建て替えになった教会の建物遺物の展示のようでした。枠に入れて展示されていたレリーフ像です。稚拙でしたが、ほのぼのとした雰囲気がありました。しかし、左端はキリストの磔刑図と言った深刻な題材です。推測ですが、右の方はキリストを裏切ったユダが賄賂を受け取る場面のようにも見えました。
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イチオシ
ここからは教会の別館になっていた展示室に入館しての見学です。二階まで吹き抜けになっていましたから、開放的な広々とした空間でした。私たちのツアーメンバー以外の入場者の姿はほとんどなかったようです。(同上)
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同じく、二階まで吹き抜けになった展示室の光景です。照明も、十分すぎるほど明るく灯されていました。絵画類は主に壁に、小物や道具類はガラスケースに納まっていました。(同上)
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ガラス戸棚の中に展示された3種類のクロス(十字架)の光景です。(同上)
(左):木製:Julta(?)製:18世紀
(中):銀製:アルメリア製:18世紀
(右):金鍍金製:アルメリア製:1575年 -
ガラス戸棚の中に展示された4種類のクロス(十字架)の光景です。(同上)
(左):木製(螺鈿):アルメリア製:18世紀
(中左):木製(螺鈿):アルメリア製:18世紀
(中右):木製:Greek(ギリシャ)製:17世紀
(右):木製:Greek(ギリシャ)製:17世紀 -
アルメリア語で書かれているような、ゴスペル(GOSPEL)の展示です。福音書のことです。ゴスペル・ミュージックの略語としても使われます。福音書でのイエスの生涯の主な出来事は、誕生、イエスの少年時代、洗礼者ヨハネによる受洗、荒野の誘惑、山上の説教、ユダヤ各地での布教、変容、エルサレムでの演説、最後の晩餐、逮捕、裁判、十字架刑、復活です。(同上)
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イチオシ
『Miter:王冠、宝冠(ミトラ)』
(1759年)
『Armerian Art(アルメリアン・アート』の副題が添えられていました。キリスト像などが描かれた、司祭の帽子のようです。頂部に宝飾があるようです。(同上) -
『CROSS:クロス(十字架)』
(17世紀)
木製:ギリシャ製
様々な細工が施された、木製の十字架です。先程、四つ並んだ十字架を紹介しましたが、その右端のクロスのズームアップ光景です。(同上) -
(左右):『キャンドル・スタンド』
(17世紀):アルメリア製
(中央):『Lectern:書見台』
(1808年):アルメニア製 (同上) -
金属製品の展示光景です。目立つところでは、左手前の帽子のような金属製品が、楽器の『シンバル』、中央下の鍋のようななものが『ファイアー・プレイス(火床)』、右下が『ロック(錠前)』などです。棚の右上には、ナイフ砥(ナイフ・シャープナー)などがありました。(同上)
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『Printing Press』
『The Third Printing Press in New Julfa』
(1841年):英国製 (同上) -
摺り上がった書籍類の展示のようです。左下の表示の紹介です。(同上)
『Lives of the Fathers』
『The second Armerian book』
『Printed New Julfa』:18世紀 -
右下に『Part of a Military Tent』のタイトルがあった地図です。右上が黒海、その下がトルコ、トルコの南になり下側にシリア、イラク、イランが隣接する地域に記された軍用地のようです。この教会には、少し異質な感じもする展示物でした。(同上)
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現地ガイドさんに教えてもらって撮影した、『レンブラント・ハルメンソーン・ファン・レイン(1606~1669年)』の素描です。見落としてしまいそうな場所にあった『Father Abraham』の題名の絵でした。ネーデルラント連邦共和国(現在オランダ)の画家で、大画面と光と影の明暗を明確にする技法を得意としました。同じオランダのフェルメール、イタリアのカラヴァッジョ、フランドルのルーベンス、スペインのベラスケスなどとともに、バロック絵画を代表する画家の一人です。『夜警』(別名『フランス・バニング・コック隊長とウィレム・ファン・ラウテンブルフ副隊長の市民隊)』)はレンブラントの代表作として有名です。また、生涯を通じて自画像を描いたことでも知られます。(同上)
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『Mother Mary:聖母マリア』
(17世紀)
イタリア・油彩
ラファエロ・サンティ(1483~1520年)より1世紀ほど後のイタリア画家の、柔らかいタッチの聖母マリア像です。画家名は分かりません。(同上) -
『キリスト磔刑図』
(絵画の詳細は不明)
キリストの磔刑は、キリスト教の聖典である新約聖書の四『福音書』に書かれているエピソードの一つです。ナザレのイエスがエルサレム神殿を頂点とするユダヤ教体制を批判したため、死刑の権限のないユダヤ人の指導者たちによって、その権限のある支配者ローマ帝国へ反逆者として渡され、公開処刑の死刑である十字架に磔になって処刑されたという出来事です。(同上) -
イチオシ
『Mount Ararat(アララト山)』:1933年作
雪を被った富士山のような山が二つ並んでいました。旧約聖書の箱舟伝説で有名なアララト山です。トルコ共和国の東端にある標高5137mの成層火山です。アララト山は古くからアルメニア人の多くが居住してきた地域の『大アルメニア』の中心にあたり、アルメニア民族のシンボルとされます。(同上) -
『Symbolically Bearing Cross』
(1969年)
作者:Mikhayal Shtaynbeg
十字架を背負ったキリスト風の人が主題のようです。左後方に磔刑図があります。(同上) -
『Persian Lady in old Persian Costume』
(18世紀)
イラン絵画・油彩
ペルシャの伝統衣装を着たペルシャ女性座像です。(同上) -
『Arresting of Christ』
(16世紀)
イタリア絵画・油彩
中央よりやや右手に、ローマ兵に拘束されたキリストの姿が見えます。(同上) -
『Panagia:バナギア(至聖女)』(イコン)
(19世紀):Used by Bishop-with of Julta
『バナギア(至聖女)』は、聖母マリアの称号の一つで、特定のイコンを指すこともあります。(同上) -
『Gospel:ゴスペル(福音書)』
(12~13世紀)
ゴスペルは、キリスト教の教義、福音書のことです。ゴスペル音楽の意味にも使われます。(同上) -
初めの方でも紹介しましたが、ヴァンク教会に付属する展示館の室内光景です。イスラームの国では珍しい、キリスト教会らしい展示品の数々にお目にかかりました。(同上)
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壁面の絵画類の展示光景です最上段の3枚の絵は、中央が降架されたキリスト像、その左右が聖母マリア(マザー・マリー)像でした。中段の横長の大きな絵は、『東方の三博士の来訪』の絵です。マリアの腕に抱かれた幼子・イエスの姿がありました。『東方の三博士]は、『東方の三賢者』等とも呼ばれます。『マタイによる福音書』に記されています。(同上)
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文字がにじんで、部分的に読み取れただけですが。中央の二枚は、『Door(ドアー)』の表示がありました。アルメリア風に聖母が描かれているようでした。その右が『タンバリン』風の表示がありました。その周りもすべて、マンドリン風の弦楽器類のようでした。(同上)
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まだ読み取ってはいませんが、下側に描かれた大きな人物ツリー図は、アルメリア正教会の指導者の関連図のようです。アルメリア使徒教会とも呼ばれ、十二使徒がアルメニアにキリスト教を伝えた伝承に由来します。アルメニアのキリスト教の歴史は非常に古く、301年にアルメニア王国が世界に先駆けてキリスト教を国教と定めました。313年のミラノ勅令より10年以上前の出来事です。(同上)
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吹き抜けになった、展示室の2階の光景です。回廊に沿って、絵画などが展示されていました。右手上方付近に3階の窓が見えていました。伝承によれば、イエス・キリストの使徒タダイとバルトロマイにより、アルメニアに初めてキリスト教がもたらされたとされますが、現存するアルメニアのキリスト教に関する最古の記述は、それから200年後の2世紀以降とされます。(同上)
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同じく、吹き抜けになった、展示室の2階の光景です。1階の展示室に比べますと、展示品の数は少なかったようです。3世紀末から4世紀前半に活動した啓蒙者グレゴリオスは、アルメニア王ティリダテス3世(在位:35~36年)に洗礼を授け、ヴァガルシャパト(現在のエチミアジン)に教会を建てました。これが現在のアルメニア教会カトリコス座です。 (同上)
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