それぞれの秋

2013/11/01 - 2013/11/20

深まり行く秋、それぞれの地にてそれぞれに想うそれぞれの秋…。

１１月某日。学生時代の同期９人が琵琶湖畔で合宿？し、深まり行く秋を感じながら「われらの思秋期」を語り合いました。

同月某日。毎月数日、９０歳を超える両親の通院にあわせ帰省しています。道々郷里の風景に様々に想う…秋でした。

同月某日。しばしば出かける和知、日吉、美山(京都府)の山々は例年よりやや彩りを欠くのを淋しく思う秋でもありました。

同月某日。かつて仕事を通じ関わりのあった方５人で馬肉を頂きなが歓談しました。食事も議論も刺戟的な秋の一夜…。

同月某々々日。ウォーキング＆スロージョギングを日々愉しむわが街の秋。光も風も樹木も落葉も道行く人々もすべて秋…。

※ 写真は米子市内より望む初雪を冠した大山

エリア 鳥取

　１１月某日。

　学生時代のサークルの同期９人、琵琶湖畔の別荘で合宿？しました。別荘と言ってもいわゆるシェアハウス、同期の一人が持つ権利を更にシェアしたものです。日程を調整しきれず、二泊三日を通して参加できたのは私を含めて３人だけだったのが残念ですが…。

　蓬莱駅前の蕎麦屋さんでお昼を頂いている時、折りからの激しい雨があったかと思うと俄かに空が晴れ上がりました。その時、ＪＲ湖西線をまたいで大きな虹の架橋が立ち上がりました。「虹をわたるのはまだ少し早いけどなぁ」と思いつつ…幸せを感じた一瞬でした。
　

　琵琶湖の周りは比叡山はじめ大小の山並みが連なっています。朝に夕に山々に降り注ぐ光、空を覆う雲、湖をわたる風が湖畔の表情をいっそう豊かなものにしてくれます。

　まだ現職にある者では信用保証社長・私立高校教員・シナリオライター・染色家・大学教授、リタイア組では小学校教員・市職員・実業家など様々…。

　湖畔の路地奥の喫茶店で見つけた小さな秋と大きな甕(ｶﾒ)。

　寛げる広いスペースに大きなテーブル、掘込あるの和室、だだっ広い庭に面したテラス…。長時間語らえる居心地の良い喫茶店でした。

　シェアハウスから歩いて１０分ほど…。

　釣人が数人、湖に腰までつかって竿をたてていました。釣り上げるのは湖の幸でしょうか、それとも束の間の憩いでしょうか…。

　

　１１月某日。

　昨年７月、認知症の父がグループホームに入って以来つづいている月一度の帰省は名神〜中国道〜米子道の３００kmのドライブです。

　初めは、少しでも長く滞在できるよう姉と私は別々に帰省していました。しかし帰省するたびに母との諍いがエスカレートすると、姉は「もう私一人ではよう帰れない」と、今春あたりから一緒に帰省するようになりました。

　米子道の蒜山ＳＡに来ると大山(裏大山)の姿が見えてきます。表とは異なる荒々しい表情が、その時々に…心を激しく揺り動かします。

　蒜山をすぎると、少しづつ…林間から表大山の姿が現れはじめます。そして米子道の終わりに近づくと、高くて雄大な大山が仰ぎ見えます。

　ちょうどこの時期、俄かに寒さが増し山頂あたりには今冬の初冠雪がありました。やはり大山には冠雪の山頂がよく似合います。

　一般道に降りると碧空を背にした遠見の大山に心が和みます。

　この方角から大山の麓(800m/1713m)まで車で約１時間余、途中には牧場やペンション、ブルーベリー農場などが散在し、黄紅葉の美しい山道が楽しめます。

　来夏はここのペンションで同期会を開く案もありましたが、亡くなった同期の一人の７回忌を兼ねて下松・萩(山口県)〜津和野(島根県)に旅することになりました。

　米子道から弓が浜に沿って国道を走ると日本海の向こうに聳え立つ大山が望めます。

　浜の一部は工場誘致のために大規模な埋立てが行われました。しかし工場は殆ど来ることはなく、美しい青松白砂の浜辺は倉庫や量販店が点在する淋しい風景に変貌しました。

　実家のアプローチ。この時期はドウダンツツジの紅葉が迎えてくれます。

　向かって右にあった家は(今は空き地)１０年程前に火事で全焼しました。実家も類焼を避けられないところでしたが、強い風が左(実家側)から右に吹き、樋が少し被害を受けた程度でおさまりました。人生には幸悪様々な「運」がついてまわるようです。

　「なりもの」の多い実家の庭。かつては無花果があったあたりに今は柚子があります。

　先日、スーパーで「柚子３個１２０円」でした。なんか…へぇ〜っ！と思いました。１００個ほどもいで帰りました。

　１１月某日。

　和知・美山方面(京都府)にドライブしました。いつもは通り過ぎるだけの大野ダムで「もみじ祭り」が行われていました。

　ちょっと寄ってみよう！と車を停めると「環境協力に」と駐車料５００円を求められました。やぶさかではありませんが、環境が泣きませんかねぇ…。

　さすがにここの紅葉は見事でした。ダム湖ではボートで遊覧もできますが、美しい紅葉で十分…その気はありませんでした。

　「美山」と言えば茅葺の家々が思い浮かびます。何十回となく訪ねていますから「かやぶきの里」には今はもう行きません。

　ここの道の駅にはよく行きます。道の駅の「産直売場」の多くは、すっかり世俗？に汚れ失望することが多くなりましたが、ここはその数少ない例外です。野菜もジャム(いちじく)もすこぶる美味です。

　道の駅の近くの大きな銀杏の樹の黄葉が風に美しく揺れていました。元は小学校の敷地にあった銀杏の樹、卒業生が帰省すれば昔を思い出し感慨に耽る…そんな気がしました。

　１１月某日。

　偶々のきっかけで、現職にあった頃、何らかの関わりがあった医師、大学教授、アーティスト、政治家、そして私の５人で馬肉を頂きながら旧交を温めました。

　皿の右側のやや濃い色のものは馬の心臓…レバーの食感でした。不整脈に効くかどうかはわかりませんが、そのつもり！でいただきました。

　手前の白いのは馬のタテガミあたりの肉です。独特の食感があり美味でした。

　次は！と話が弾みました。各々余りに大きな話で…私はついて行けません(笑)

　１１月某日。

　わが家のベランダの干し柿です。

　左のやや濃い色は、前記美山の道の駅で買った柿です。右は帰省した折りに「安い！」と評判の某商店で買った西条柿です。さて、どちらが美味しいでしょうか…。

　１１月連！日。

　朝に夕にウォーキング＆スロージョギングする身に、この時期の気候は最も体に優しく感じられます。

　左の高い壁の向こうは古墳公園です。近くに環濠遺跡があり、このあたりで古代人が暮らしていたのでしょう。

　尤も、二十数年前のこの一帯は東西の小高い街から見下ろす深いブッシュの谷底でしたが、山を削り谷を埋めて均し新しい街が生まれました。今では市内でも結構！人気のある住宅地になりました。

　もう少したてば落葉が道を埋めます。

　落葉を踏みしめて歩き走るのは…私のひそかな？愉しみです。

　それぞれの秋、みなさんにはどのような秋でしょうか…。

この旅行記へのコメント （4）

• じゃがり子さん 2014/02/02 15:05:48

  懐かしい〜♪

  デブと某医さんおひさしぶりです。
  
  すごく懐かしい景色を拝見しました。
  大野ダム・・・
  私は美山出身なので見た瞬間分かりました。
  もう１０年以上帰ってないのですがなにも変わってないですね。
  良い思い出も嫌な思い出も詰まった美山。
  なんだか複雑な気持ちで旅行記拝読しました。
  たまには家に帰りましょうかね〜
  
  じゃがり子

  デブと某医さん からの返信 2014/02/03 01:42:12

  RE: 懐かしい〜♪

  じゃがりこさん　こんばんは！
  
  コメント、ありがとうございました。
  
  > すごく懐かしい景色を拝見しました。
  > 大野ダム・・・
  > 私は美山出身なので見た瞬間分かりました。
  
  よく通るんですよ、あのあたり…。
  高槻からＲ９号(亀岡)に出て丹波へ、
  右折して綾部に向かい和知でまた右折して「延」というおそば屋さんへ。
  　※このおそば屋さんには帰省されたらぜひいらっしゃってくださいね。
  そして大野ダムから美山を経て日吉ダム、園部でまたＲ９号へ…。
  ふた月に１〜２回はこのルートでドライブしています。
  
  大野ダムから美山に向かう途中の大野屋さんというお店、ご存知ですか？
  そこで野菜とかお饅頭とかも…。お気に入りのお店です。
  
  > もう１０年以上帰ってないのですがなにも変わってないですね。
  > 良い思い出も嫌な思い出も詰まった美山。
  > なんだか複雑な気持ちで旅行記拝読しました。
  
  美山もイタリアンのお店とかおしゃれな雰囲気が出てきました。
  外国からきた若い建築家の方々がいろいろなことを試みられています。
  美しい山と川…はいつまでも失くさないでくださいと、願っています。
  
  厭な思い出はきっとすぐ浄化されかつての愉しい日々が甦ると思います。
  ここを通って小浜や若狭に行くこともあります。
  途中、大飯原発のところも通りますので、「大野ダムにならおうよ」と…。
  
  > たまには家に帰りましょうかね〜
  
  そうなさってください。
  いつか…お目にかかれることもあるかもしれませんね。
  楽しみにしています。
  
  ますますのご活躍と良い旅をお祈りします。
  
  　デブと某医

• cacahさん 2013/11/26 21:55:18

  ひよっこりポンポン山

  某医さま〜
  
  こんばんは♪
  
  gooブログ拝見させていただきましたよ〜♪
  
  ひよっこりポンポン山
  
  ブログ名だったのですね〜何と猫ちゃんが家で以前飼っていた猫にそっくり〜〜です♪
  
  私も200年から楽天ブログで登録し、人気ブログランキングとブログ村に登録し始めた頃から急に生活が忙しくなり、ポチ応援が日課になり、今考えると本当に大変でした〜〜
  
  毎日のブログ更新に他のブログを回りコメントを書き、応援ポチ!
  そのうちにブログをやめる方、も多数出てきたり、体調を崩す方　今もブログを更新し続けている方もいるそうですが・・・
  私は私生活も忙しくなり、一応登録はそのままになっていますが・・・・たまに忘れた頃更新したり、画像の容量が楽天は異様に少ないので、Yahooと半々になっていますが・・・
  生活の記録を・・・と言う考えではいいですよね〜写真も保存できますしね〜〜
  私も今、他のブログのほうで、生活の記録のブログをと考えています!
  いつになるやらです(^^
  
  猫ちゃんのランキングとブログ村ポチポチっと☆☆2つです
  
  
  ではまたお邪魔させてくださいね〜〜
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　MIN　
  

  デブと某医さん からの返信 2013/11/26 23:13:14

  RE: ひよっこりポンポン山

  charminさん
  
  こんばんは♪　
  コメントとgooブログへのお訪ね、ありがとうございます。
  
  > ひよっこりポンポン山…ブログ名だったのですね〜
  > 何と猫ちゃんが家で以前飼っていた猫にそっくり〜〜です♪
  
  「ひょっこりポンポン山」は、旅行記が先！でした。
  その後、ブログを始めることになり思いついたタイトルが「ひょっこり…」でした。
  
  トラ猫って、小さい頃はまだ表情に個性がありますけど、
  成長するにつれなんかみんな似てくるような気がします。
  まぁ今わが家の王さまで、シマなしには日々がまわりません(笑)
  
  > 私も200年から楽天ブログで登録し、
  > 人気ブログランキングとブログ村に登録した頃から急に生活が忙しくなり…大変でした〜〜
  
  ランキングとポチッ！にこだわっていては、そりゃ大変でしょうね。
  私は「腎がん」の方々との情報共有がブログを始める大きな動機でしたが、
  「時々」のつもりだった『吾輩も猫である』が寧ろメインになってしまいました。
  まぁ毎日２００余り閲覧されますので、その気！にさせられています(笑)
  
  > 生活の記録を・・・と言う考えではいいですよね〜写真も保存できますしね〜〜
  > 私も今、他のブログのほうで、生活の記録のブログをと考えています!
  > いつになるやらです(^^
  
  始められたらご連絡ください。
  幅広く(お義理に…)もいいのですが、私はどちらかと言えば「限られた世界」向きかなぁと…。
  写真は、この旅行記もそうですけどブログ始めて本当に貴重に思いました。
  一年毎にコメントも含めて「自分史」のように製本しようかなぁとも…。
  
  なんだか…ずいぶん割った？話をしてしまい恐縮です、失礼しました。
  ますますのご活躍をお祈りします。