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毎年6月1日の午前は、地元の氏子にとっては忙しい。<br />毎月の稲佐浜から始まる「涼殿祭」があり、出雲大社では「月始祭」がある。そして年に1度の「涼殿祭(すずみどのさい)」別名「真菰(まこも)の神事」。<br />これは大国主大神が、夏服に衣替えして「出雲の森」で暑さを避けられていたという故事に因んだ神事で、出雲の夏はここから始まるという。<br /> <br />出雲大社東方の出雲森から銅鳥居東の御手洗井まで立砂が盛られ、この上に置かれた真菰の上を国造が大御幣と共に参進祈念する神事で、国造(神様)が踏まれた真菰を頂くと病気にかからないとの信仰があり、氏子は競ってもらい受け、神棚に祀る。 <br /><br /><br />本ブログは、http://4travel.jp/traveler/ryosyuu/album/10784030/の続編としてお読みい下さい。<br /><br /><br /><br />(一部去年の写真を掲載しています)

“神々の都”出雲国「杵築」~神様の衣替え『涼殿祭(真菰の神事)』

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2013/06/01 - 2013/06/01

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りょしゅう

りょしゅうさん

毎年6月1日の午前は、地元の氏子にとっては忙しい。
毎月の稲佐浜から始まる「涼殿祭」があり、出雲大社では「月始祭」がある。そして年に1度の「涼殿祭(すずみどのさい)」別名「真菰(まこも)の神事」。
これは大国主大神が、夏服に衣替えして「出雲の森」で暑さを避けられていたという故事に因んだ神事で、出雲の夏はここから始まるという。

出雲大社東方の出雲森から銅鳥居東の御手洗井まで立砂が盛られ、この上に置かれた真菰の上を国造が大御幣と共に参進祈念する神事で、国造(神様)が踏まれた真菰を頂くと病気にかからないとの信仰があり、氏子は競ってもらい受け、神棚に祀る。


本ブログは、http://4travel.jp/traveler/ryosyuu/album/10784030/の続編としてお読みい下さい。



(一部去年の写真を掲載しています)

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  • <br />出雲大社本殿瑞垣内<br /><br />本殿に於て「月始祭」と「涼殿祭」が行われ参列していました。<br />格子越しにしか写せませんが瑞垣内です。<br /><br />


    出雲大社本殿瑞垣内

    本殿に於て「月始祭」と「涼殿祭」が行われ参列していました。
    格子越しにしか写せませんが瑞垣内です。

  • <br />ご本殿で行なわれたお祭りの後、お神酒をいただいたり、「潮汲み」の霊水をご参拝の方々に振りかけたりしている間に・・・


    ご本殿で行なわれたお祭りの後、お神酒をいただいたり、「潮汲み」の霊水をご参拝の方々に振りかけたりしている間に・・・

  • 大国主大神が衣替えをされたといわれる「出雲森(いずものもり)」では、「真菰(まこも)の神事」の準備が進んでいた。<br /><br />神事は、出雲大社東方100m社家通りにある、この出雲森から行なわれる。<br /><br /><br />  

    大国主大神が衣替えをされたといわれる「出雲森(いずものもり)」では、「真菰(まこも)の神事」の準備が進んでいた。

    神事は、出雲大社東方100m社家通りにある、この出雲森から行なわれる。


      

  • <br />ムクの木1本しか立っていないのに、ここは森です。<br /><br /><br /><br /><br /><br />


    ムクの木1本しか立っていないのに、ここは森です。





  • <br />作業員さんがスコップで砂を歩幅間隔に置き・・・<br /><br /><br /><br />


    作業員さんがスコップで砂を歩幅間隔に置き・・・



  • <br />その砂を神職が箒で山形に盛る・・これが「立砂」。<br /><br /><br /><br /><br />


    その砂を神職が箒で山形に盛る・・これが「立砂」。




  • <br />慣れていらっしゃるので上手なものです。<br /><br /><br /><br /><br /><br />


    慣れていらっしゃるので上手なものです。





  • 見物人も集まりはじめました。<br /><br />「竹下橋」にも立砂が・・・。<br />竹下橋は竹下家に因んで名づけられたそうです。<br />   <br /><br />            <br /><br /><br />

    見物人も集まりはじめました。

    「竹下橋」にも立砂が・・・。
    竹下橋は竹下家に因んで名づけられたそうです。
       

                


  • 「竹下家」<br />出雲大社旧上官家。<br /><br /><br /><br /><br />           

    「竹下家」
    出雲大社旧上官家。




               

  • <br />立砂は七口門を通り・・・<br /><br /><br /><br /><br />          <br />


    立砂は七口門を通り・・・




              

  • <br />「御手洗井(みたらしのい)」まで続きます。<br /><br /><br /><br /><br />             


    「御手洗井(みたらしのい)」まで続きます。




                 

  • 御手洗井(みたらしのい)<br />銅の鳥居の東方40m。<br /><br />このような井戸になっています。<br /><br /><br /><br />             

    御手洗井(みたらしのい)
    銅の鳥居の東方40m。

    このような井戸になっています。



                 

  • <br />ご本殿での涼殿祭が終わるやいなや神職の方々は出雲の森に参向されていました。<br /><br />僕は、そのころでもまだ八足門の辺りで潮撒きをしていました。<br /> <br /><br />             <br />


    ご本殿での涼殿祭が終わるやいなや神職の方々は出雲の森に参向されていました。

    僕は、そのころでもまだ八足門の辺りで潮撒きをしていました。
     

                 

  • <br />出雲の森での祭典。<br /><br />その昔、大国主命が衣替えをして一夏を過ごされたという故事に因んだ祭りとされている。<br /><br /><br />             


    出雲の森での祭典。

    その昔、大国主命が衣替えをして一夏を過ごされたという故事に因んだ祭りとされている。


                 

  • <br />ずうずうしくも人垣をかき分け前に出て写しました・・・<br /><br />・・・と、ここまでは去年の様子です。<br /><br />             <br />           <br />            <br />


    ずうずうしくも人垣をかき分け前に出て写しました・・・

    ・・・と、ここまでは去年の様子です。

                 
               
                

  • <br />ご本殿前での潮撒きを切り上げ出雲の森に向かうが、竹下橋より向こうはもう人でいっぱい。これより先には行けません。<br /><br />


    ご本殿前での潮撒きを切り上げ出雲の森に向かうが、竹下橋より向こうはもう人でいっぱい。これより先には行けません。

  • <br />竹下橋の傍らに場所を確保すること10分。 <br />神人が立て砂を崩しはじめました。<br /><br />これは国造様が通られるという合図にもなります。<br /><br />


    竹下橋の傍らに場所を確保すること10分。
    神人が立て砂を崩しはじめました。

    これは国造様が通られるという合図にもなります。

  • <br />5月10日に行なわれた遷座祭では立砂を左右から2人の神職が崩し、その上を国造様とご神体が渡られました。


    5月10日に行なわれた遷座祭では立砂を左右から2人の神職が崩し、その上を国造様とご神体が渡られました。

  • <br />今回は、崩した砂の上に神職が真菰(まこも)を敷きます。


    今回は、崩した砂の上に神職が真菰(まこも)を敷きます。

  • <br />社家通りは、もう人でごったがえしています。


    社家通りは、もう人でごったがえしています。

  • <br />出雲森から御手洗井に至る間の筵道に、立砂を盛り真菰を敷き、国造はこの上を踏んで歩く、これが「真菰(まこも)の神事」です。<br />


    出雲森から御手洗井に至る間の筵道に、立砂を盛り真菰を敷き、国造はこの上を踏んで歩く、これが「真菰(まこも)の神事」です。

  • <br />目の前をお通りになりました。


    目の前をお通りになりました。

  • 御幣を持った国造様は神様なのです。<br />地上を歩いてはいけないのです。<br />だから立砂を盛り真菰の上を渡られるのです。<br /><br />明治までは、国造はいつも輿に乗り真菰の神事の時以外は歩かなかったとされています。

    御幣を持った国造様は神様なのです。
    地上を歩いてはいけないのです。
    だから立砂を盛り真菰の上を渡られるのです。

    明治までは、国造はいつも輿に乗り真菰の神事の時以外は歩かなかったとされています。

  • <br />敷かれた真菰を頂くと病気 にかからないとか?


    敷かれた真菰を頂くと病気 にかからないとか?

  • <br />真菰を拾おうとついて歩こうにも、これだけ人がいたらもう駄目です。


    真菰を拾おうとついて歩こうにも、これだけ人がいたらもう駄目です。

  • <br />真菰はあっという間になくなりました。<br /><br />人々は真菰を持ち帰り、神棚に飾ったり風呂の中に入れたりします。


    真菰はあっという間になくなりました。

    人々は真菰を持ち帰り、神棚に飾ったり風呂の中に入れたりします。

  • <br />砂までも持ち帰る人が・・・。<br />これは庭に撒きます。


    砂までも持ち帰る人が・・・。
    これは庭に撒きます。

  • <br />御手洗井の回りも人でいっぱい。


    御手洗井の回りも人でいっぱい。

  • <br />カメラのズームを効かせてもここまでしか写せません。


    カメラのズームを効かせてもここまでしか写せません。

  • <br />やはり去年の写真を出すしかありません(笑)<br /><br />昔、神様はここで汗を流されたでしょうか!?<br /><br /><br /><br />


    やはり去年の写真を出すしかありません(笑)

    昔、神様はここで汗を流されたでしょうか!?



  • <br /><br />皆様夏服です。<br /><br /><br /><br /><br /><br />               



    皆様夏服です。





                   

  • <br />松の参道をお帰りになる神職。<br /><br /><br />出雲の夏は神事が終わった、たった今から始まるのです。


    松の参道をお帰りになる神職。


    出雲の夏は神事が終わった、たった今から始まるのです。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • 前日光さん 2013/06/27 11:07:22
    神々しいです^^;
    りょしゅうさま、こんにちは。

    真菰の神事、名前は聞いたことがありますが、詳細については初めて拝見させていただきました。
    千家国造様が、一段と神々しいですね。

    立砂の様子、その上に敷かれた真菰、国造様が踏まれた真菰を入手するのは、かなり難しそうですね。
    だから入手できたなら、その年は息災で過ごせるわけですね。

    このような行事が、今でも続けられており、しかも大社以外の多くの神社では、さらにまたその神社独自の例大祭などがあって。。。

    やっぱり出雲は、私にとりまして床しい土地です。
    こういった風習がずっと続いてほしいと願います。

    ところで、つい先日のことですが、「出雲大社御遷宮奉賛会」という名目で、私宛に「本殿遷座祭記念箸」が、届きました。例の箸です。
    出雲大社から届いたというだけで、舞い上がってしまいました。

    出雲大社御遷宮奉賛会会長って、元トヨタ自動車社長の奥田碩さまなのですね。この方は三重県出身なのに(伊勢神宮の御遷宮も今年ですよね)出雲大社に関わっていて、いいのかな?なんて思ってしまいました。
    いずれにしましても、奥田さまと千家尊祐さまの連盟で送られてきたその箸は、我が家の家宝です。

    すみません!
    個人的なことですよね。
    ご笑読くださいませ。


       前日光

    りょしゅう

    りょしゅうさん からの返信 2013/06/29 11:42:38
    RE: 神々しいです^^;
    前日光さん こんにちは!

    出雲大社の参拝客も遷宮の大混雑からは抜け出て少しは落ち着きましたが、まだ時には行列ができます。
    真菰の神事も見物人が多すぎ、写真も取れない有様で半分近く去年写したものを使いました。

    > 真菰の神事、名前は聞いたことがありますが、詳細については初めて拝見させていただきました。
    > 千家国造様が、一段と神々しいですね。

    明治までは国造は輿に乗り、地上を歩くことはこの真菰の神事以外はなかったそうです。

    > 立砂の様子、その上に敷かれた真菰、国造様が踏まれた真菰を入手するのは、かなり難しそうですね。

    その気になれば1本や2本は取れますよ、ただ写真撮影をしようとしたら駄目です。
    僕は去年も今年も取れませんでした。

    > ところで、つい先日のことですが、「出雲大社御遷宮奉賛会」という名目で、私宛に「本殿遷座祭記念箸」が、届きました。例の箸です。

    ということは、ご寄付をなさった・・と言うことですね?
    有難うございます(笑)

    > 出雲大社御遷宮奉賛会会長って、元トヨタ自動車社長の奥田碩さまなのですね。この方は三重県出身なのに(伊勢神宮の御遷宮も今年ですよね)出雲大社に関わっていて、いいのかな?なんて思ってしまいました。

    元参議院議員の青木さんの懇願からでしょう。
    トヨタには大社町出身で去年まで副社長だった人もいましたから会社を挙げての応援だったと聞いています。
    国造さまも「トヨタさんには足を向けては寝られません」と冗談ながらおっしゃたのを聞きました。

    足繁く出雲にお出でになり、ブログでもその魅力を全国に発信なさる前日光さんにも関係者は足は向けられないと思いますけどね!?(笑)

       りょしゅう

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