2010/08/10 - 2010/08/20
74位(同エリア136件中)
giantpandaloverさん
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- 旅行記38冊
- クチコミ45件
- Q&A回答18件
- 65,437アクセス
- フォロワー11人
美食で有名なピエモンテ州、壮大なアルプスのアオスタ州、限りなく青い海のリグーリア州を周遊。イタリアの多彩な自然と郷土色豊かなグルメを堪能しました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 タクシー 徒歩 飛行機
- 航空会社
- エールフランス オップ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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東京からエールフランス夜便でパリ経由トリノ10:00着。時差ぼけもあるが、午前中に観光をスタートできるのは有難い。
早速、ホテルに荷物を預けて、カフェの立ち並ぶサンカルロ広場へ。 -
次いで、世界3大古代エジプト・コレクションの一つエジプト博物館。
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王宮(Palazzo Reale)。イタリアを統一したサヴォイア公国の王宮。
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王宮に隣接するサヴォイア家の教会、サンロレンツォ教会。
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夕食はPorta di Po'。ガンベロロッソ誌で1ガンベロ。ピエモンテ州の卵パスタ「タヤリン」兎のラグー。タヤリンは日清カップヌードルの麺を少し拡大してコシを出した感じの独特の麺
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Vitello Crudo。新鮮な仔牛肉をタタキにして、レモンとオリーブオイルと塩・胡椒で味付けしたシンプルな前菜。上にはトリュフのスライスが載っている。
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2日目はトリノ郊外のヴェナリア宮(Venaria Reale)へ。最近、修復工事を終えたばかりのサヴォイア家の離宮。ヴェルサイユ宮殿がモデル。
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ヴェナリア宮の遠景。
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ヴェナリア宮の庭園。ベルサイユ宮殿に負けず劣らずの規模。
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ヴェナリア宮を出たところにトラットリアが並ぶ。その内の一つ、Passami il Saleで昼食。ムール貝のリングイネ。
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トリノのシンボル「La Mole」。エレベーターで屋上に登れる。中は映画歴史博物館で楽しめる。
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トリノのリンゴット地区にあるEataly本店。スローフードの高級食材店。ちょっとガラの悪いトリノ中央駅前からバスで到着。
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食肉コーナーも充実。
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野菜も新鮮で種類も豊富。
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ワイン・コーナー。イタリア全土のワインが揃っている。地元ピエモンテ州のバローロ、バルバレスコも充実。
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Eatalyのイートインで夕食。牛肉のタリアータ(手前)は、すごいボリューム。
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3日目は、マッターホルンをイタリア側から見るアオスタ州のブルイユ・チェルヴィニア(Brueil Cervinia)へ。トリノから、直行バスで2時間半。人気のないバス停を7:15に出発。
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無事、ブルイユの街に到着。今日は天気が良さそう!
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ケーブルカーを乗りついでPlateau Rosaの頂上へ。頂上にはスイスとの国境がある。
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麓に戻り、ラーゴ・ブル(Lago Blu)から見たチェルヴィーノ(マッターホルン)。見ている傍から刻々と山の表情が変わる。
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ラーゴ・ブルは水が透き通っていてとても綺麗。
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山から降りて、麓のトラットリアで昼食。先ずは、サラミの盛り合わせ。山の村の保存食。真ん中の栗が甘くて塩気のあるハムと合う。
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ポルチーニのタリアッテレ。標高が高いせいか、少しふやけ気味。でも、濃厚なポルチーニ・ソースは◎。
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3日目の夕食は、ホテル近くのトラットリアで。前菜はトリノの名物料理のヴィッテロ・トンナート(Vittelo Tonnato)。Vittelo=仔牛+Tonnato(ツナ風味)で、仔牛肉のローストにツナマヨを添えた感じ。
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ピエモンテ産のトーマ・チーズのリゾット。濃厚な風味とコクがあるが、すこし胃もたれする。
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4日目。トリノを一望できる丘からの眺め。La Moleはトリノのシンボル。
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アスティ(Asti)へ日帰り観光。マスカット種の甘口発泡酒(モスカート・ダスティ)で有名な街。こちらは聖セコンド教会。
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アスティで昼食。お目当てのリストランテが夏休みだったため、ピツッエリアへ。地元客で賑わい、もっちりした生地もまぁまぁ。
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トリノ最後の夕食はガンベロロッソ誌で1フォルケッタのLa Barriqueへ。フィアット工場跡地を再開発したリンゴット地区(下町)に近く、観光客も少ないエリア。
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La Barriqueの店内。時間が早いせいか、お客は我々だけ。
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前菜3種。
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アニョロッティ(Agnolotti)。トリノの名物料理。子羊のラグーとチーズの詰まったラビオリ。生地にコシがあり丁寧に茹でてある。盛付けもお洒落。
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エビのソテーそら豆のソース。エビは新鮮で弾力・甘味があり、火の通し加減も絶妙。そら豆のソースが色鮮やか。
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子羊のソテー。色々な部位の子羊肉が盛り合わせになっている。
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鴨のソテー。ソースとマッチして美味しかった。これだけのクオリティで2人・100ユーロはお得。
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夕食を終えて店を出ると既に真っ暗。街灯の少ないエリアで、少し心細い。タクシーもないので市電で帰ることに。停留所で路線を調べていると、居合わせたおじさんが、とても親切に助けてくれた。無事サンカルロ広場に戻り勇気百倍。老舗のカフェ・サンカルロで「caffe' macchiato per favore!」
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5日目は、トリノを後にスローフードの聖地ブラ(Bra)へ。宿泊はブラからタクシーで10分位行ったポレンツォ(Pollenzo)にあるArbergo dell'Agenzia。ここは、元々サヴォイア家の事務所(=Agenzia)だった場所。事務所といってもこの立派さ。ここには、ホテルとフード大学とワイン銀行がある。
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建物の全景。中庭を取り囲むように建っている。
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部屋から見た広大な庭。
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部屋の内部。広々している。家具・調度品もシンプルだが綺麗。
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ホテルのロビー。アーチ式の煉瓦天井が美しい。
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敷地内にある水路。
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地下にあるワイン銀行。イタリア全土のワインが保存されている。
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ホテルからハイヤーでバローロへ。村のシンボルとなっているバローロ城。村は城壁に囲まれていて、徒歩で一周するのに20分程度の広さ。
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バローロ村の公営エノテカ。12ユーロでバローロを3種類試飲。昼間っから至福の時。
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5月目の昼食はバローロから10Km離れたモンフォルテ・ダルバ(Monforte d'Alba)にあるTrattoria della Posta。ガンベロロッソ誌の2フォルケッタ。ワイン畑の真ん中に佇む一軒家。
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1人40ユーロのコースを注文。先ずは付き出しのキッシュ。盛付けも綺麗。折角なのでワインもMonforte d'Albaを合わせる。
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前菜のVittelo Crudo。淡泊だがコクのある仔牛の風味が口一杯に広がる。
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ビッテロ・トンナート。これは飾りのある皿に盛りつけてある。
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温かい前菜。地元の子玉ねぎの中を刳り貫いて、青カビ系のチーズとグラタン風に仕上げて詰め戻して焼いたもの。玉ねぎの甘味、チーズのコク、風味が絶妙にに溶け合った一皿。最高!
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やっとプリモ・ピアットに。豚頬肉のラグーのタヤリン。タヤリンはボソボソのものも多いが、ここのタヤリンはコシがある!
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セコンドは牛肉のバローロ煮。バローロの風味とアルコール分を少し残した仕上げが◎。
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デザートはパンナコッタ。美しい田園風景を眺め、丘を吹き抜ける風を感じながらテラスで頂く美味しい料理とワイン。まさに五感に沁み渡る、これまでの人生でも5本の指に入る最高のランチ。
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昼食後はバルバレスコ村へ。のどかな田園風景。
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バルバレスコのワイナリー。緑が目に沁みる。
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5日目の夕食はブラ(Bra)のスローフード協会本部に隣接するOsteria del Boccondivinoへ。ガンベロロッソ誌で3ガンベリの名店。
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猪のラグーのタヤリン。タヤリンはコシがありつつも繊細で、ラグーと渾然一体となっている。
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ここの名物料理の一つ兎のワイン煮。兎は骨付き。ワインは地元の白ワインを使っている。兎の淡泊で繊細な肉質にワインの香りが重なり、旨い!
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牛トリッパのトマト煮。トマトの酸味と甘みがマッチして鮮烈な印象。これだけ食べて、ワイン、エスプレッソを入れて46ユーロは涙もの。
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6日目。Agenziaの朝食。フード大学が併設しているだけあって、上質な地元のスローフード食材が揃う。
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朝食後はホテルのプールでひと泳ぎ。
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6日目。タクシーでアルバ(Alba)へ移動。宿泊はHotel Langhe。
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部屋はスイートタイプ。アルバの街までは2Kmだが、自転車を無料で貸してくれる。
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アルバのドゥオーモ。
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中はこんな感じ。天井が青くて星がちりばめられていた。
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ホテルのオーナーお薦めのサンタ・マリア・マッダレーナ教会。
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アルバと言えば白トリュフ。でも、白トリュフの解禁は9月。
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6日目。前日食べすぎたので、今日はランチはジェラートだけにして、夕食に備える。夕食はガンベロロッソ誌の1フォルケッタのDulcis Vitis。黒トリュフのパスタ。
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スモークサーモンの前菜。
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セコンドの子羊のカツレツ。
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ベタなスパゲッティ・アル・ラグー。ほっとする味。2人でトータル95ユーロ。出口にシェフが法王と握手している写真が!凄い!帰ってホテルのオーナーに話したら、「あそこのシェフは法王様に直にお願い懺悔することがあったのかな」と冗談を言っていた。
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7日目はブラから電車でジェノバに移動。宿泊はHotel Bentley。
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部屋はこんな感じ。木漏れ陽が心地良い部屋。
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ついでにバスルームはこんな感じで豪華。
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ジェノバの世界遺産を一気に観光。赤の宮殿・白の宮殿・トゥルシ宮 スピノーラ宮・王宮…と急ぎ足で。でも一番見たかったのは、このサンジョルジョ銀行。ジェノバの繁栄の基礎は、この銀行がスペインへの貸付等で得た巨万の富にあった。
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港に近いカンポ通り。アラブ系の人が多い。観光客も少なく、スリル満点。
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7日目の夕食。偶然見つけたRaibettaというトラットリア。疲れ気味の胃に優しいイカ墨のリゾット。
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リグーリア海で獲れたイワシのソテー。こちらのイワシは、日本のイワシに比べてさっぱりしている。脂の抜けたアジという感じ。これだけあってもしつこくない。
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フリット・ミスト。エビは甘くて美味しかったが、イカが大量に入っていて×。
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8日目。今日は、リグーリア海のラパッロとカモッリに日帰り観光。先ずはラパッロの朝市へ。
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ラパッロの魚屋。新鮮な背黒イワシとサバが並んでいる。
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あいにく空は小雨模様。
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バスでラパッロからカモッリに移動中に快晴に。カモッリの街が輝く。絵葉書のよう。
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8日目の昼食はカモッリのDa Paoloで。家族経営のトラットリア。日本人客が珍しいのか、後から入ってきた常連らしき客がチラチラこちらを見る。ま、そんなことは気にせず、まずはイワシのマリネ。トマトが甘い!イワシは酢っぱい。
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ムール貝のワイン蒸し。2人でシェア。
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ベタなボンゴレ。パスタにアサリのソースが良く絡まっていて美味。
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イカ墨のタリアッテレ。イカのトマトソース。見た目は悪いがほっとする味。
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手長エビと大エビのグリルです。プリプリで旨い!ビールとエスプレッソを含めて2人95ユーロ。
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ジェノバに帰って、Mercato Orientale(市場)。ジェノバの築地。魚、肉、野菜、サラミ、チーズ、香辛料、惣菜なんでも揃う。
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野菜もこんな感じ。お土産にジェノバ・ソースと鷹の爪を購入。この鷹の爪がパスタ・ソースに便利。
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午後は、ジェノバの市内観光に。フェラーリ広場の噴水。
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ジェノバ出身のクリストファー・コロンブス(イタリアではコロンボ)の生家。
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8日目の夕食(これで最後)は、ホテル近くのForchetta Curiosaで。これは、カッポン・マグロという名のジェノバ名物料理。マグロと言っても、鮪とは関係なく、魚介のサラダ仕立て料理。
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こちらは鮪のツナのタリアッテレ。カッポン・マグロで思わず鮪を連想してオーダー。味はまぁまぁ。
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9日目最終日。夕方ジェノバからパリ経由で成田に帰る。午前中、キヨッソーネ美術館へ。明治初年に紙幣の印刷技術を日本に伝えたジェノバ人キヨッソーネが持ち帰った日本のコレクション。甲冑がずらり。
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そんな中、目を引いたのはこの能面。
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色鮮やかな勾玉。ピエモンテ州に始まった美食の旅もこれで終り。最後にジェノバで日本との距離がいたく身近に感じられた旅でした。
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この旅行記へのコメント (4)
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- マリアンヌさん 2021/06/17 16:23:26
- まだまだ行きたいイタリア
- giantpandaloverさん はじめまして。
以前からなかなか深くイタリアを巡っていらっしゃるなと感心して拝見していました。
ピエモンテは、ヴェルチェリ、クネオ、ブラなどまだまだ行ってみたい街がたくさんあります。チェルビニアのLago Bluは、アオスタからバスの繋ぎが悪く断念した場所でした。サルッツォでは同じ修道院ホテルに泊まり、懐かしく拝見しました。
そして、いつもガンベロロッソの素晴らしいリストランテでの食事、素晴らしいですね。私は飲めない一人旅なので、数度しかそういった店に足を運んだことがなく、羨ましい限りです。また既知のmenchiさんのコメント欄を拝見し、娘婿さんが修行されたトリノの店も初めて知りました。
giantpandaloverさんの旅情報をもとに、コロナ下、当分海外には行けそうにありませんが、イタリア旅を夢想して、再訪できる日を祈りたいです。
マリアンヌ
- giantpandaloverさん からの返信 2021/08/14 01:39:11
- RE: まだまだ行きたいイタリア
- マリアンヌさん、コメントありがとうございます。
鬱屈とした日々が続きますが、また楽しい旅を再開できる日が一日も早く来ることを心から祈っています。
ピエモンテは典型的なイタリア文化という感じではないため観光客にはあまり人気がないようですが、私的には文化的成熟度とグルメ度はなかなかの水準という印象で、心惹かれる町がまだ沢山あります。収穫の季節にまたゆっくりと旅してみたいです。
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- menchiさん 2014/03/22 11:37:13
- La Barriqe ! なんと!
- giantpandaloverさん、2010年にバリックにいらっしゃったのですね!
この時期、コックとして日本人の若者がバリックの厨房で頑張っていました。
その後、彼はバリックでセコンドを任され、4年半修行して、2013年の2月に帰国しました。
現在、中目黒の、リストランテ・カッシーナ・カナミッラのシェフをしています。
業界誌で取り上げられたり、テレビ出演があったり、少しずつ注目されるようになってきました。
私も、時折、ピエモンテやイタリアが恋しくなった時に訪れています。
美味しいイタリアワインのストックも多くて、イタリア食好きにはお薦めのリストランテです。
menchi
- giantpandaloverさん からの返信 2014/03/24 22:28:55
- RE: La Barriqe ! なんと!
- menchiさん、コメントありがとうございます。
トリノは日本人シェフが沢山修行しているんですね。やはり日本人の器用さや美意識・プロ意識が群を抜いているんでしょうね。ピエモンテには本当は秋の白トリュフの時期に行きたいのですが、なかなかお盆以外に休みが取りにくいので、リタイアしてからの楽しみにとっておきます。
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