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32日目<br />ポートダグラスのBPを出てすぐ北にあるモスマンに向かう。この街は熱帯雨林のツアーに参加する観光客が訪れる。また近くにコミュニティもあるので街中でアボリジニをよく見かける。モスマン渓谷でトレッキングをしようと思ったが、時間がないのでパス。ここから先、北に行くと道も悪くなり街もないので、ここから南に進路をとり内陸の山道を走ることにする。いくつもの坂を登り、森の中をどんどん抜けていくと、いつのまにか回りは熱帯雨林から乾燥地帯に変わり、周囲は蟻塚ばかりの荒野も目立つようになってきた。どうやらここは大分水嶺山脈で気候区の境目のようだ。 マリーバの町で休憩がてら昼食を取り、さらに南のアサ―トンに到着し宿を探す。BPが一軒だけあったので25ドル払って泊まることにしたが、昼間は誰も部屋にいなかった。このBPは街の周囲に広がる畑へピッキングの仕事に行くための宿舎になっていて、多くのワーホリの人が夕方頃に帰ってきた。宿泊者は韓国人男性と日本人女性とヨーロッパ人だったが、よくこんな田舎で何ヶ月も働けるなあと思う。本日の走行距離は約150キロ。 <br />33日目<br />早朝、部屋にいる人たちがピッキングの仕事へ出かける準備で騒がしく目が覚める。俺一人だけ遅くまで寝てるのでなぜか申し訳なく思う。結局ケアンズには戻らず、このままこのバイクで内陸のアウトバック方面への旅に挑戦することにした。かなり無謀かと思うけど、行けるところまで。BPをチェックアウトして、西に向かう。この辺りは、高原地帯なので熱帯雨林のトンネルを通るとすごく涼しく感じる。周囲は緑の牧場が広がり、たくさんの牛が放牧されている。1時間後QLDでもっとも標高の高いラベンショーに到着。標高は約870mほど。この街を過ぎた辺りから景色は、乾燥地帯のサバンナ気候になり暑さも厳しくなる。周囲はジャングルから、木と草と巨大なあり塚だけの荒野に変わる。さらに内陸のマウントガーネットで給油がてら昼ご飯を食べていたら、偶然にも日本人のファミリーが給油の為に車で立ち寄っていた。こんな所で日本人に会うのも珍しい。さらに内陸に進むと車の通行量もめっきり減り、俺としては後ろから追い越してくる車が少ないので安心して運転できるので気を使わなくて済む反面、こんなところでトラブルがあったらと思うと少し不安にもなる。マウントガーネットから次のマウントサプライズまでは、120キロの区間は町も無ければガソリンスタンドも一切ない。 そんな道をなんと一台の自転車が前方に走ってるのを発見。ゆっくり追い越す。ゴールドコーストから今までに自転車で走ってるのを3台見かけたが、彼らはオーストラリアを一周するつもりだろうか? マウントサプライズまであと50キロと迫ったところで、行く手に大きな黒い雨雲がどんどんこっちに近づいていく。3週間近く走ってるが今まで雨に濡れたことさえなかったので、暑い中ちょうどいいシャワーになると安易に考えてそのまま突き進んだことをかなり後悔。かと言って引き返すことはできないが。急に西の空に稲妻が光り、雹が降ってき時、初めてやばいと思った。雷雲を伴った寒冷前線の下に入ってしまったのである。日本ならすぐどこかの建物の軒下や店舗に避難すれば問題ないが、ここは荒野のど真ん中で逃げる場所が一切無い! 雹とともに大粒の雨が降り出し、すぐに道端にバイクを停め、近くの一番高そうな木の下に非難。もちろん広葉樹ではないので、突風と共に雨は容赦なく降り注ぎ全身びしょ濡れ状態。そんなことより、怖いのは落雷。身に着けてる金属類を全てはずしバイクから離れる。そして、木に落ちてからの側撃を避けるため、木からも距離を保つ。周囲に人工物は何も無いので荷物に落ちるか、俺の口の中の銀歯に落ちるか、とにかくかがんで低い姿勢を保つ。100m近くに雷が轟音とともに落ちたときはかなりびびった。ここで死ぬんじゃないかとまじで思った。 約30分間の恐怖の後、雨は小雨に変わり、真上の雷雲が遠ざかったときほっとしたのもつかの間、西の空にまた新たな雷雲が。後ろも前も雷で挟まれた状態に。すぐにバイクの運転を再開するのはまだ危険すぎる。しばらく様子を見るために、木の下でそのまま待機することに。とにかく全身ずぶ濡れのせいか寒い。気温を測ると20度ぐらいまで一気に下がり気圧も急下降していた。 しかし、このままここにいたら日が暮れるし、また雷雲に巻き込まれる。危険を覚悟で街に進むしかない。風向きと雲の動きを見ながら、慎重に雷鳴のする中バイクを運転して行く。そして、稲光がしたらバイクを止め木の下に非難。避難している間に10台くらい車が通ったが、誰も停まって声をかけてくれない。まあ、たしかに木の下でかがんでたら途中にトイレが無いから野ぐそしているんじゃないかと思われるのがおち。 この50キロがどれだけ長く感じたことか。3時間かかってようやく街の明かりが見えたときは、周囲は真っ暗で稲光で時々明るくなる。すぐに町にあったキャラバンパークに入る。雨は止んでるがこの天気じゃテントは無理。35ドル払って、キャビンの部屋に泊まる。バッグに入れた服とガイドブック、パスポート等は濡れてフニャフニャになっていたが、パソコンとカメラ、携帯電話(もちろん圏外)は無事だった。とにかく今日は雷雨に遭って最悪だったが、俺には無事に着いたのが不幸中の幸いに思える。やはり大自然の前には無力だ。ところで自転車の人は無事だったのか気になる。本日の走行距離は約230キロ。 <br />

オーストラリア大陸一周の旅⑭

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2008/11/06 - 2008/11/07

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1

8

オセアジア

オセアジアさん

32日目
ポートダグラスのBPを出てすぐ北にあるモスマンに向かう。この街は熱帯雨林のツアーに参加する観光客が訪れる。また近くにコミュニティもあるので街中でアボリジニをよく見かける。モスマン渓谷でトレッキングをしようと思ったが、時間がないのでパス。ここから先、北に行くと道も悪くなり街もないので、ここから南に進路をとり内陸の山道を走ることにする。いくつもの坂を登り、森の中をどんどん抜けていくと、いつのまにか回りは熱帯雨林から乾燥地帯に変わり、周囲は蟻塚ばかりの荒野も目立つようになってきた。どうやらここは大分水嶺山脈で気候区の境目のようだ。 マリーバの町で休憩がてら昼食を取り、さらに南のアサ―トンに到着し宿を探す。BPが一軒だけあったので25ドル払って泊まることにしたが、昼間は誰も部屋にいなかった。このBPは街の周囲に広がる畑へピッキングの仕事に行くための宿舎になっていて、多くのワーホリの人が夕方頃に帰ってきた。宿泊者は韓国人男性と日本人女性とヨーロッパ人だったが、よくこんな田舎で何ヶ月も働けるなあと思う。本日の走行距離は約150キロ。
33日目
早朝、部屋にいる人たちがピッキングの仕事へ出かける準備で騒がしく目が覚める。俺一人だけ遅くまで寝てるのでなぜか申し訳なく思う。結局ケアンズには戻らず、このままこのバイクで内陸のアウトバック方面への旅に挑戦することにした。かなり無謀かと思うけど、行けるところまで。BPをチェックアウトして、西に向かう。この辺りは、高原地帯なので熱帯雨林のトンネルを通るとすごく涼しく感じる。周囲は緑の牧場が広がり、たくさんの牛が放牧されている。1時間後QLDでもっとも標高の高いラベンショーに到着。標高は約870mほど。この街を過ぎた辺りから景色は、乾燥地帯のサバンナ気候になり暑さも厳しくなる。周囲はジャングルから、木と草と巨大なあり塚だけの荒野に変わる。さらに内陸のマウントガーネットで給油がてら昼ご飯を食べていたら、偶然にも日本人のファミリーが給油の為に車で立ち寄っていた。こんな所で日本人に会うのも珍しい。さらに内陸に進むと車の通行量もめっきり減り、俺としては後ろから追い越してくる車が少ないので安心して運転できるので気を使わなくて済む反面、こんなところでトラブルがあったらと思うと少し不安にもなる。マウントガーネットから次のマウントサプライズまでは、120キロの区間は町も無ければガソリンスタンドも一切ない。 そんな道をなんと一台の自転車が前方に走ってるのを発見。ゆっくり追い越す。ゴールドコーストから今までに自転車で走ってるのを3台見かけたが、彼らはオーストラリアを一周するつもりだろうか? マウントサプライズまであと50キロと迫ったところで、行く手に大きな黒い雨雲がどんどんこっちに近づいていく。3週間近く走ってるが今まで雨に濡れたことさえなかったので、暑い中ちょうどいいシャワーになると安易に考えてそのまま突き進んだことをかなり後悔。かと言って引き返すことはできないが。急に西の空に稲妻が光り、雹が降ってき時、初めてやばいと思った。雷雲を伴った寒冷前線の下に入ってしまったのである。日本ならすぐどこかの建物の軒下や店舗に避難すれば問題ないが、ここは荒野のど真ん中で逃げる場所が一切無い! 雹とともに大粒の雨が降り出し、すぐに道端にバイクを停め、近くの一番高そうな木の下に非難。もちろん広葉樹ではないので、突風と共に雨は容赦なく降り注ぎ全身びしょ濡れ状態。そんなことより、怖いのは落雷。身に着けてる金属類を全てはずしバイクから離れる。そして、木に落ちてからの側撃を避けるため、木からも距離を保つ。周囲に人工物は何も無いので荷物に落ちるか、俺の口の中の銀歯に落ちるか、とにかくかがんで低い姿勢を保つ。100m近くに雷が轟音とともに落ちたときはかなりびびった。ここで死ぬんじゃないかとまじで思った。 約30分間の恐怖の後、雨は小雨に変わり、真上の雷雲が遠ざかったときほっとしたのもつかの間、西の空にまた新たな雷雲が。後ろも前も雷で挟まれた状態に。すぐにバイクの運転を再開するのはまだ危険すぎる。しばらく様子を見るために、木の下でそのまま待機することに。とにかく全身ずぶ濡れのせいか寒い。気温を測ると20度ぐらいまで一気に下がり気圧も急下降していた。 しかし、このままここにいたら日が暮れるし、また雷雲に巻き込まれる。危険を覚悟で街に進むしかない。風向きと雲の動きを見ながら、慎重に雷鳴のする中バイクを運転して行く。そして、稲光がしたらバイクを止め木の下に非難。避難している間に10台くらい車が通ったが、誰も停まって声をかけてくれない。まあ、たしかに木の下でかがんでたら途中にトイレが無いから野ぐそしているんじゃないかと思われるのがおち。 この50キロがどれだけ長く感じたことか。3時間かかってようやく街の明かりが見えたときは、周囲は真っ暗で稲光で時々明るくなる。すぐに町にあったキャラバンパークに入る。雨は止んでるがこの天気じゃテントは無理。35ドル払って、キャビンの部屋に泊まる。バッグに入れた服とガイドブック、パスポート等は濡れてフニャフニャになっていたが、パソコンとカメラ、携帯電話(もちろん圏外)は無事だった。とにかく今日は雷雨に遭って最悪だったが、俺には無事に着いたのが不幸中の幸いに思える。やはり大自然の前には無力だ。ところで自転車の人は無事だったのか気になる。本日の走行距離は約230キロ。

同行者
一人旅
交通手段
徒歩 バイク
旅行の手配内容
個別手配
  • 赤線・・・バイク<br />黄線・・・鉄道<br />橙色・・・車/バス<br />青色・・・飛行機

    赤線・・・バイク
    黄線・・・鉄道
    橙色・・・車/バス
    青色・・・飛行機

  • モスマンにあるアボリジニ的なアートギャラリー。熱帯雨林の森を歩くトレッキングもできる。

    モスマンにあるアボリジニ的なアートギャラリー。熱帯雨林の森を歩くトレッキングもできる。

  • 峠からモスマン方面の眺望。

    峠からモスマン方面の眺望。

  • 山道の途中にあった蟻塚。乾燥地帯があったり、森林があったりといろんな景色が楽しめる。

    山道の途中にあった蟻塚。乾燥地帯があったり、森林があったりといろんな景色が楽しめる。

  • 道中にあった、ガイドブックに載っていない小さな戦争博物館。

    道中にあった、ガイドブックに載っていない小さな戦争博物館。

  • アサートンは豊かな農地が広がってるので、ピッキングの仕事もあるらしい。

    アサートンは豊かな農地が広がってるので、ピッキングの仕事もあるらしい。

  • 風力発電の風車の下には多数の牛がいた。この辺は高原地帯で涼しくて放牧が盛んに行われている。

    風力発電の風車の下には多数の牛がいた。この辺は高原地帯で涼しくて放牧が盛んに行われている。

  • 所々で舗装道路が一車線分しかないので、対向車が来れば路肩に避けなければいけない。

    所々で舗装道路が一車線分しかないので、対向車が来れば路肩に避けなければいけない。

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この旅行記へのコメント (1)

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  • mesatoさん 2019/06/22 22:24:44
    思い出しました
    2012年ケアンズ皆既でチョコっと寄りました
    道路の舗装ですが、どちらに優先権があるのでしょう
    法律にはないのでしょうが、慣習としては如何ですか
    近い将来行きたいと思っているもので。

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