
2012/04/29 - 2012/05/02
50位(同エリア91件中)
つきこさん
御蔵島を訪れる人の大半の目的はイルカ。
山メイン☆だと、御蔵島では変わり者扱い?
皆さん滞在中、何度もイルカと泳ぎに出かけてます。
が、私の目的は豊かな森!!って事で、
初日の午後と翌日の午前に山へ行きました。
御蔵の山は自然を守る為に東京都自然ガイドなしでは
入ってはいけないエリアが、かなりあります。
今回は宿の方に相談し、半日ガイドを2回頼み、
オススメで他の宿泊客もガイドをお願いするからと
南郷の大ジイコースと御代ヶ池コースに行きました。
長滝山や縦走コースも魅力的だったのですが、
眺めのいいコースは快晴じゃなきゃイマイチらしく…
神社好きとしては、稲根神社コースも気になったのですが、
あまりオススメされず…
ガイドなしで散策出来るエリアを後回しにしたら、
天候の事情で予定変更となり、全く散策出来ず…
残してきた場所がいっぱい。
全て次回のお楽しみとなりました。
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-
初日の午後は、南郷の巨樹(大ジイ)へ向かいました。
途中、都道沿いにある伊奈佐のシイに立ち寄りました。
2番目に大きいスタジイだそうです。 -
南郷へ向かう辺りは霧の事が多いそうです。
島の場所によって晴れてたり雨だったり
する場合もあるみたい。
山のある島ではよくある現象ですね。 -
“草祭の神様”は、集落(里)から山に行く東西両方の
道路沿いにそれぞれあります。
(御蔵島には一周する道路はありません。)
山に入る時は、ここに草を置き石で押さえて、
往復の安全をお願いします。
既に何組か山に入っているようですね。
こういうの大好き☆
今は車で移動するので、年配の人しかしないかなと
チラッと言ってましたが、残って欲しい習慣だな〜 -
サクユリ
7〜8月に花が咲き、強い香りを放つそうです。
一株に大きなユリの花が10以上も咲くものも
あるそうですよ。
山の方から風にのって里まで香りが届くなんて
いいなぁ〜
毎年季節を感じられる香りの一つでしょうね。
なお、このサクユリを外国で品種改良したものが
カサブランカなんだそうです。 -
アシタバ(明日葉)
伊豆諸島では一般的で食事にも出てきますね。
名前の由来は「夕べに葉を摘んでも明日には芽が出る」
というところからきてます。
泡を吹くくらいになるとあまり美味しくないらしいです。
泡は何か?なぜ泡を吹くのか?と聞きましたが、
さぁ昔からそう言うとの事でした。 -
山階鳥類研究所
総裁が秋篠宮文仁親王殿下で、紀宮清子内親王殿下が
研究員として13年間がお勤めになった研究機関らしいです。
御蔵島ではオオミズナギドリの調査をしてたようです。 -
これは元々お酒を入れてたものらしいです。
島の男の人達が飲んだ後、庭造りに利用?
御蔵島の女性は働き者で、
「婿に行くなら御蔵島 嫁に行くなら八丈島」
と言われたそうです。
という事で八丈島の男性は働き者のようです。 -
森には巨樹がいっぱい。
うねるような根が地表に現れてます。 -
春、オオミズナギドリは御蔵島にやって来て、
山や崖の斜面に巣穴を掘り卵を産み、子育てをします。
10月下旬頃、子育てを終えた親は雛が巣立つ前に
御蔵島を離れるそうです。
巣穴入口の“01”の印は北大の調査関係みたいです。
北大って北海道大学?
天売島のウトウも調査してたなぁ〜
このウトウを紹介した「ダーウィンが来た!」で
御蔵島を紹介する話も挙がってるようです。
イルカとオオミズナギドリを追うのかな。 -
御蔵島はオオミズナギドリの生息地の中でも
最大の営巣地で、島では貴重な蛋白源だったそうです。
なんでもかなり美味しいそうですよ。
オオウナギもいるらしく昔はオオミズナギドリの肉を
餌にしてウナギを取って食べたとか言ってました。
また、里ではあまりカラスを見かけません。
それは、オオミズナギドリの美味しい肉を狙って
山の方にいるからだそうです。 -
森の中に石垣らしきものがあります。
これは炭焼き窯の跡だそうです。
他にも集落の跡地もあります。 -
遊歩道の途中の石仏。
そうそう御蔵島は火葬場が無い為、
今でも土葬が許可されています。
小さい島で場所が限られる為、屈葬するそうです。 -
イルカ効果で島外からの移住者も増えましたが、
島民の苗字は5つ程だった為、名前で呼ぶそうです。
私達も宿のご主人を名前で呼んでましたが、
親近感を持つ為の習慣かと思ってましたが、
コレを聞いて納得しました。
また、昔は長男が家を継ぎ、次男以下は島の外に出る
という事になってたそうです。
仕事の問題と島の自給自足を保つ為には人口が
増えすぎるのも問題だったかららしいです。 -
倒木から太陽に向かって枝が伸びてます。
枝と言うよりそれぞれが1本の木々と
言っていいくらい立派です。
オオミズナギドリが根元を掘り巣を作る為、
木が倒れてしまい害鳥との声もありますが、
それが山や森を再生し、海を豊かにしている為、
イルカが居なくなる以上に問題だとも聞きました。
ってか、海ガイドさんがそう言ってたので説得力が
ありました。逆に山ガイドさん曰く、島の人々が
イルカを苛めず仲良く暮らしてきたからこそ、今、
イルカが恩返ししてくれてると言うか、イルカの
おかげで若者や子供も増え、観光客も増えたのだと。 -
オオミズナギドリは、離陸と着陸が下手な為、程よく
傾いた木に登り、木の上から海に向けて滑空します。
滑空に失敗したら再チャレンジ!しかし、墜落時に
翼を折ろうものならカラス等の餌になってしまう…
死と隣り合わせの木登りなんですね。
オオミズナギドリが飛び立つのに利用している木は、
上面と下面で色やゴツゴツ感が違い土が付いてるので、
よく見ながら歩けば分かります。
木を登る際に鋭いクチバシや爪を木の幹に立てる為、
樹皮が剥ぎ取られてしまうそうです。
この木も上面だけ茶色っぽいのが分かります? -
御蔵島の大ジイは、1997年に発見された日本一の
スタジイです。(幹周り13.79m)
巨樹の会(そんなのがあるんだ)の調査によると
伊豆諸島では797本の巨樹が確認されてるそうです。
日本の幹周り5m以上の巨樹の総数は10,100本で、
御蔵島では491本もの巨樹が確認されており、これは
日本の巨樹総数の5%で、全国市町村第1位になります。 -
別方向から見たら違った感じ。
-
ここでガイドさんが何かに見えないかと。
私には「猿の顔に見える…」
しかし、猿では無く、
オオジイ→オオジイさん→オジイサン らしい。
ってなワケでオオジイのおじいさんにも出会えます。 -
朽ちて中が空洞になった大木に、
オオタニワタリ〜 -
森の中に夏みかん☆
元々は南郷にも集落があったそうで、
森にも畑だった場所があったりします。 -
御蔵島大橋は島で一番大きな橋。
こんな橋が必要だったかは…?って事でした。 -
山方面も海方面も霧で真っ白〜
-
川田の沢☆
橋の上から滝が見えます。
下りて水を飲める場所があるとの事で、
行きますか?との事でしたが、
この日は6名参加しており、皆さんどうなの?と
思いつつも行きたいとは言えず… -
沢の上には、給水タンクがあります。
チョットだけ見えるシルバーのがタンクです。
各家庭への水やお土産で購入した「御蔵の源水」も
ここから採水しているそうです。
一応、名水と言われる土地で育ったので、
キレイな水が豊富な場所って好きなんだよな〜 -
橋から下流方面を見下ろす。
あのコンクリートの管は、水管かな? -
結局、道路沿いで水が飲める場所へ
ってか、同じ水なのですが水道からか…
でも、アジサイの葉をコップにするだけで
気分が違いますね! -
帰りも“草祭の神様”に立ち寄り、自分が置いた草を捨て、
無事のお礼を言って帰ります。
ここに草がある時は、誰かがまだ降りてきていない事を
意味します。夜になっても戻らない人が居た場合、どっち
の山に入ったかを判別するのにも役立ってたそうです。
もちろん翌日も草を置いて山に入りました。
サクユリが咲いたらいい感じだろうな〜
夕食時、不安に感じてた低気圧の話になり、
2泊目を切り上げ午後の船に乗った方が良いかもと…
GW後半に突入だから余裕はあるのだけど、天候も
下り坂予報なので島に残っても宿に閉じ込められるよと
言われると…
あー迷う!ホント毎回船旅にはドキドキさせられます。 -
翌日、明け方ザッと雨が降ったものの、
ガイドさんのOKが出て予定通り御代ヶ池コースへ☆
午後の船に乗るか迷いつつも、とりあえず山へ出発!
途中、路上にカラスが!車が近づくと飛び立ち、
そこに残されたオオミズナギドリ…
カラス&猫が天敵でカラスのいない早朝に島を飛び立ち、
夜に戻ってくるとの事でしたが…滑空に失敗したのか、
襲われたのか厳しい自然界の一端を見る。 -
御代ヶ池入口
ここから山に入ります。
遊歩道にはアシタバ同様にアザミも沢山ありました。
これはハチジョウアザミで伊豆諸島の固有種だそうです。
なぜか御蔵島のもののみ、葉のトゲがありません。
さらに不思議な事にこのアザミを島外で育てても、
トゲがあるアザミになるそうです。
また、一般的にトゲのある他の植物でも
御蔵島ではトゲの無いものが多いそうですよ。
島の人は御蔵の人はトゲが無い(優しい)からと
言ってましたが、地質の関係でしょうか? -
ショウジョウバカマの花は終わり頃で、
変色し黄色っぽくなったものが多かったです。
これはギリギリピンクっぽい。
ちなみに猩猩(しょうじょう)とは、中国に由来する
伝説上の動物で日本では赤面赤毛とされ、
能にもなっているそうです。 -
シマテンナンショウ(島南天星)
御蔵島ではヘンゴと言い、根を食用にしたそうです。
ケチって茎部分を残してしまうと苦味のある不味い
仕上がりになってしまうそうですよ。
浦島草と似てて釣竿(?)もありますが、緑色で葉が2本
あるという違いがあります。
また、同じ緑色でマムシグサというのがありますが、
マムシグサは毒性があるので注意が必要です。 -
で、こちらが浦島草。
葉が1本で色は全然違いますね。
ちなみにマムシグサはコレ↓
http://4travel.jp/traveler/maikyukyu/pict/21971026/ -
水も豊富な島なので、苔やシダ類も多く、
屋久島の森を思い出させます。 -
マメヅタの葉は、丸っこいものと長細いものの
2つの形があります。
丸い栄養葉は、広い面積で効率良く光合成を行い、
長細い胞子葉は、高くなる事で胞子を飛ばしやすく
しているそうです。 -
御代ヶ池の東側には天然林が広がっており、
幹囲1mを超える巨樹が群生する稀な場所で、
天然木の9本のツゲがあり東京都指定天然記念物に
なってます。
ツゲの成長は大変遅くこんな大木は貴重らしいです。
直径10cmに育つのに約150年かかるとか。
自分用にツゲ製品も見たかったなぁ… -
おおっ!!キレイな木耳がいっぱい☆
ぷにぷにプルプル〜
こんな風に生えるんですね♪ -
字の通り、耳ソックリ。
-
御代ヶ池(新東京百景)に到着。
島の南東部にあるこの池は、溶岩によって形成された
ツブネヶ森と呼ばれる東側の丘によってせき止められた
池です。
元々は魚はいませんでしたが、過去に放した鯉がおり、
餌が少ないのか、ご飯粒で釣れるそうです。 -
水面の細波がおさまると霧も手伝って
神秘的な雰囲気が倍増☆
霧がなければ奥には山が見えるそうです。 -
湖畔にはキイチゴの花も咲いてました。
-
豊かな森は、歩いてるだけで楽しい♪
-
白くてふわふわの毛がある葉は、
見た目も触り心地もウサギの耳ソックリ。 -
キレイな白平茸☆
美味しそうですね〜
でも、島の人はあまりキノコを採って食べないらしい。
何でだろ? -
ちょうど5/1から3日間「GWエビネウィーク」として
エビネ公園まで無料のガイドバスが出るって事だったので
午後便に乗船しないのであれば行く予定でした。
見頃のエビネ園も行きたいし、どうしようかなぁ〜と
思いつつ、遊歩道を歩いてると
自生しているニオイエビネ発見♪
昨年、ふと思い立ち町田のえびね苑へ行ったのは、
これを発見する為の予習だったのか〜なんて。
往路は見逃したけど歩く方向が違うと発見も違いますね☆ -
かなり美人なニオイエビネで香りも◎
何より“自生”のエビネに出会えた事が嬉しくて☆
去年見たどのエビネよりも美しい〜 -
御蔵島で見かけるカタツムリは、なぜか体が黒いんです。
子供は黒くないと聞いてたら親子発見!
ホントだ〜子供は普通のカタツムリ。
殻は透明感のある薄い色ですね。
なぜ黒いのか聞いてみましたが、分からないみたいです。
カタツムリは食べた餌の色の糞をしますが、
体の色も餌と関係する?島独特の餌があるとか?
なワケないか等と考えつつ。
↓伊勢周辺で見た色白カタツムリと比べると黒いね〜君。
http://4travel.jp/traveler/maikyukyu/pict/22416413/
ってか、色白カタツムリも不思議だったんだけどね。 -
大島ツツジも咲き始めてました。
他に“オオシマ”と付くもので“オオシマカンスゲ”
という草もありました。
全く同じに見える“ハチジョウカンズゲ”もあり、
この2つの違いは葉を切った時の断面がだけ。
オオシマカンスゲがV型、ハチジョウカンスゲがM型
なんです。 -
帰り道、また別のオオミズナギドリを発見。
今の時期いるのはオスが多く、昨年の巣を修繕したり
新しい巣を作ったりしているそうです。 -
乗船か、翌日の運航にかけるかのタイムリミットが
刻々と近づく中、波予報と海のプロのアドバイスを
考え、残念だが帰るしかないか…と思ってたトコに、
ガイドさんの「三宅島は?」の一言で解決!
そうだ!欠航率がグンと下がる三宅島で1泊しよう!
と言うワケで宿に戻るやご相談。
知り合いの宿を予約して頂き、バタバタと準備。
初日のイルカツアーの際に魚をくれた漁師さんのトコ
ですって。魚を頂いた時からの縁ってか♪
ガイドさんに船客待合所に連れてきて頂き、
船のチケットも変更完了〜
ホント何から何までありがとうございます! -
帰る前に慌てて行った御蔵島農協漁協。
バタバタしてお土産とかお店とか全然見れませんでした。
美味しいジェラート屋さんもあるみたいだったのになぁ〜
御蔵島の手作りお菓子「ほうろく焼き」も見ないまま。
ってか、散策すら… -
というワケで桟橋にてかめりあ丸を待ちます。
桟橋は工事中で待合所の手前部分は埋め立てるらしい。
イルカの海を守りつつ、なかなか難しそうですね。 -
港は島の北西側にある為、北や西からの風に弱く
着岸が難しくなります。
逆に東や南からの風には強いそうです。
他にも黒潮が入ると流れが速くなる為、
着岸が難しくなるようです。あと、うねりも!
なお、島では東の風は「コチ」北東の風は「ナライ」等と
言うように独特の呼び方があります。 -
かめりあ丸はちょっと遅れましたが、入港し無事着岸。
翌日から荒れる予報なので、多くの人が島を出ました。
私の宿泊した宿も全ての方が帰る事に。
で、翌日からの宿泊予約も続々とキャンセル…
やはり御蔵島!日数に余裕がないと渡れませんね。
御蔵島が1泊になってしまい残念な気持ちでしたが、
思いがけず三宅島に立ち寄る事になり、船に乗る頃には
漁師さんの民宿に行くのが楽しみになってるのであった。
これだから旅は楽しいのよね♪
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