2012/01/08 - 2012/01/09
12位(同エリア52件中)
紅い翼さん
【旅の2日目。西尾市散策(所要約5時間)】
冬晴れの旅の2日目。
はじめは、この地域で定番の観光スポットである蒲郡市街をゆっくり廻ろうかと考えていたのですが、昨夜つらつらと地図を見ていると、岡崎から南西方向に、忠臣蔵でその名を知られる吉良上野介義央(よしひさ)公ゆかりの地である吉良町(現西尾市)を発見。
そこで朝令暮改であれですが、2日目は三河湾を海沿いに進み吉良の郷を目指してへゆくことに(相変わらずの計画性の無さです…)。
今回の旅では、三ヶ根山の素晴らしい景色に加え、金蓮寺や華蔵寺に今なお息づく歴史の断片を思いがけず観ることができました。
〔2日目の行程〕
・西浦温泉~三ヶ根山~金蓮寺~華蔵寺~西尾城趾~東向寺~蒲郡市街~浜松駅~東京駅
〔1日目前半の旅行記~天下統一への起点となった街岡崎へ~〕
http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10642320/
〔1日目後半の旅行記~松平家発祥の地松平郷へ~〕
http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10642849/
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- レンタカー 新幹線 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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〔西浦温泉〕
9:00前に宿を出発。
昨日は夕暮れ後に到着したため温泉街周辺を散策できなかったので、海岸沿いに整備されている遊歩道を少し歩いてみることに。西浦温泉 温泉
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実はこの海岸の石が、名古屋城の石垣のために採石されていたとはちょっと驚きました。
言われてみるとたしかに地理的には近いですが。 -
イチオシ
冬の淡い陽が西浦の海を照らしています…。
今日もいい天気になりそうです。 -
堤防の先には松島という小さな島が見えます。
ちょっと歩いて行ってみましょうか。。。 -
島の真ん中には、松の古木と海の守り本尊として親しまれている「松島地蔵」が一体。
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島からは、見渡す限りの三河湾の水塊が…。
吹き抜ける風も冷たく体が引き締まっていく感じです。
そろそろレンタカーに戻り、西浦温泉を出発することに。。。またゆっくりと訪れたい温泉街です。西浦温泉 温泉
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〔三ヶ根山〕
西浦温泉街を出て、三ヶ根山スカイライン(普通車410円)に東側から入り、山道を上ってゆきます。この三ヶ根山スカイラインは、あじさいラインとも呼ばれていて、6月には道の両側をあじさいが彩るそうです。
やがて724年に行基菩薩が開山したと伝わる三ヶ根観音に到着しました。 -
こちらがご本堂です。
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山の中腹ということもあってか、比較的こぢんまりとした境内。
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三ヶ根観音のすぐとなりには、三河湾を一望できるという展望台が。
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イチオシ
絶景絶景!
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あの岬の先っぽが、昨日泊まった西浦温泉ですね〜。
ここからハッキリと見えますね。西浦温泉 温泉
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ちょっと雲も入れてドラマチックな感じで。。。
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さらに少し西に進んでゆくと、三ヶ根山の山頂近くの標高
320メートル付近に、もう一つ展望台があります。
ここは駐車場から上り坂を登ってゆきます。
(ちなみに冬の寒い中ということもあってか、駐車場には私のレンタカーのみ…)三ヶ根山 自然・景勝地
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ここからも素晴らしい景色が!
それにしてもけっこうな数の船が行き交っていますね〜。
ここから三ヶ根山スカイラインを抜け、一気に旧吉良町へ向かいます。 -
〔金蓮寺(こんれんじ)〕
三ヶ根山を下って国道247号線を西進してゆくと、およそ30分で金蓮寺に。
境内に入ってすぐのところに、なにやら古めかしいお堂が見えます。。。三ヶ根山 自然・景勝地
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イチオシ
どれどれこの建物は、(案内板を見ると)1186年に建てられた…国宝でした!!!
ちょっと軒下に座って休もうかと思ったのですが、うかつに座れませんね〜。
この金蓮寺弥陀堂は、1186年に源頼朝の命を受けた三河守護安達盛長が建立した愛知県下最古の建造物だそうです。 -
何回か修理を行ってきたことからか、保存状況はかなり良好なようです。
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屋根は美しい桧皮葺。
以前、九州の国東半島にある同じく国宝の富貴寺大堂も見てきましたが、そちらは瓦葺きでした(http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10607412/)。 -
お堂のすぐ近くにあった「お不動さんの名水」。
この名水を飲むと金運に恵まれると伝えられているとのこと…すぐにいただきました。。。 -
イチオシ
まさかこんな場所に国宝の建物が残されているなどとは思いませんでした…。
これだから旅はやめられません。
金蓮寺を後にし、次は忠臣蔵で有名な吉良上野介のゆかりの地である吉良へ向かいます。 -
〔華蔵寺〕
車でおよそ10分ほどで、吉良家の菩提寺である華蔵寺に着きました。
華蔵寺の前には広めの駐車場があるので、とりあえずこちらを目的地として設定するのが良いようです。 -
お寺の正式な名は臨済宗片岡山華蔵寺です。
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山門をくぐると、境内は静謐な雰囲気に包まれていました。
目指すはあの奥ですね…。 -
階段を登った先にある本堂。
ここが今日の旅では一番の人出でした。。。
とはいっても、訪れていたのは数名で静かなものですが。 -
本堂の左奥には、吉良家13代義安公から6代の墓所があります。
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こちらが赤穂浪士の討ち入りで落命した17代義央公のお墓です。
義央公は、ここ吉良の地では今でも「吉良さん」と呼ばれ、名君として親しまれているようで、この日もお墓には花が手向けられていました…。歴史の2面性でしょうか。 -
ここ西尾市出身の作家尾崎士郎は、(読んだことは無かったのですが)吉良上野介に関する小説『吉良の男』を執筆したそうで、その一節が掲げられていました。
ここからも世間に流布されている吉良上野介像とはちょっと違うことが分かります。 -
お墓のまわりでは、サザンカがちょっとだけ花を咲かせていました。
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お墓の奥にあるのは、1700年に義央公が寄進した経堂が復元されています。
当時の棟札には、「このお堂を拝み見て、讃え喜ぶ結縁の人々 みんな速やかに極楽浄土に生まれんことを…」とあったそうです。 -
今度は、本堂右から建物内を見学させてもらうことに(幾ばくかの参拝料を払います)。
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写真は吉良上野介の像で、本物はお墓横の御影堂に安置されているそうです。
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本堂裏手にある枯山水のお庭も見ることができました。。。
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建物には高家吉良家の紋が彫られていました。
本堂を後にし、華蔵寺のとなりにあるこちらも吉良家にゆかりのある花岳寺に立ち寄った後、西尾市街へ向かいます。 -
〔西尾城趾〕
名鉄西尾線西尾駅から西に少し行ったところに、西尾藩の居城であった西尾城趾があるそうなので、ちょっと立ち寄ってみることに。
現在は西尾歴史公園として整備されています。西尾駅 駅
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まずは再建された二ノ丸の鍮石(ちゅうじゃく)門から入ってゆきます。
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門を入ってすぐ左側の堀の向こうには、本丸丑寅櫓が見えます。
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この丑寅櫓には登ることもできますが、眺望は…あまりありませんでした。
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本丸跡周辺には、西尾神社などの古い神社も残っています。
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だいたいこんな感じで…。
再建された建物もぽつぽつとあるだけで、これといった見どころも無くちょっとさびしいかな。。。 -
〔東向寺〕
今回の旅で最後に訪れたのは、東向寺というお寺です。
場所が非常に分かりにくく、国道23号線(岡崎バイパス)と広田川が交わるあたりから、畑の中の細い道を進んだ先にあります。 -
こちらが本堂のようです…。
案内板なども無く、観光とは無縁のお寺のようですね。
なぜここを訪れたかというと、戦国時代の桶狭間の合戦で、織田信長に討たれた今川義元公の首塚があると聞いたのですが…。 -
本堂の右に、小さな高台に向かってのびる階段がありますね…。
ちょっと行ってみましょう。 -
あ…こちらでしょうか。
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やはりここが今川義元公の首塚でした。さすがにこの案内板がないと分かりません。。。
上洛を目指した大軍の将も、最後はこの小さな首塚に葬られただけとは…何とも歴史は残酷ですね。 -
〔(おまけ)蒲郡市街〕
帰路につく途中、時間が(微妙に)余ったので、ついでに蒲郡の有名スポットである竹島を見てみることに。竹島 自然・景勝地
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三河湾に浮かぶ竹島です(時間の関係で島まで渡れませんでしたが…まあ今度また機会があれば)。
これで本当に今回の旅も終了。
蒲郡駅前でレンタカーを返却し、東海道線で浜松まで移動します。竹島 自然・景勝地
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浜松駅の構内で、(かなり遅い)昼食を。
浜松は、うなぎだけではなく餃子も有名らしいですね〜。
もうあとは、浜松駅17:10発の東海道新幹線ひかり478号で東京まで(寝て)帰るだけです。。。
おつかれさまでした。
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