2011/12/31 - 2012/01/01
25位(同エリア30件中)
アイアムOKさん
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南インド旅行記の続き。コーチンからヴァルカラビーチまで。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 3.5
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 2.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- タクシー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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朝から、思いがけず雨。今日から3日間は車をチャーターし、コーチンからさらに南を目指します。
まずはアレッピーへ向かいます。インドの道路はどこもカオスです。片側1車線ずつ計2車線の道路を、自動車、リクシャー、バイク、自転車がワラワラと走っています。常時3.5車線が使われている感じ。ウチのドライバーの運転を見ていて分かったことは、「自分の車より遅い車は絶対に追い越す」ということ。「そのタイミングで追い越しかけんのか!」「その隙間に突っ込むのか!」……。進行方向を見ているとハラハラドキドキの連続なので、車内では自然と横の窓から景色を眺めることが多くなります。 -
アレッピーに着き、バックウォーター・クルーズのハウスボートに乗船。今回は3時間ほどのクルーズですが、我々の船は、寝室やシャワーもついていて宿泊も可能。ディーゼルエンジンのサウンドとともに、船はゆっくりと水郷地帯を進んで行きます。
地図で見ると、こんなところをクルーズしていきます。バックウォーターなので、ほとんど水の流れはありません。 -
かなり強い雨が降っていますが、水辺で洗濯している人とか、水浴びしている子どもとか、普段と変わらない生活が垣間見えます。
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雨の中で洗濯する女性。その洗濯、意味あるんでしょうか?
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イチオシ
ランチもハウスボートの上で。バナナの葉っぱがテーブルに広げられ、ライスやカレーや魚がドサドサと盛りつけられます。
一瞬、現地の人たちと同じように、手で食べたい誘惑にかられますが、ここは我慢(というか日和った)してナイフ&フォークで。 -
船の停留所で乗り合いの船を待つ女性。ここでは、通勤も通学も船を使います。ただ、東南アジアのように、水上で暮らしている人はいません。皆、水路の縁にある地面の上に家を建てて、電気・水道のある暮らしをしているようです。
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およそ3時間のクルーズは終わりました。実は今回、このバックウォーター・クルーズに参加するかどうか、結構悩みました。そんなに楽しそうなエクスカージョンとは思えなかったんですね。現に、去年の南インド旅行ではこれをパスしています。
で、今回参加して思ったことには、これはこれでなかなか悪くない。むしろ、1泊2日とか2泊3日とか、長いクルーズの方が楽しいんではないかと。喧噪を離れて思索にふける。しかも、水の上に浮かんで。波はないから揺れて気持ち悪くならない。人々とすれ違うのも、常に一定の距離がある。なかなか得難いシチュエーションです。 -
もちろん、船は貸切という条件ですよ。こんなデカい船で何日も過ごしている人もいました。
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バックウォーター・クルーズを終えて、クマラコム方面へ向かいます。途中、細い道に入り、未舗装の道をくねくね通ると、やがて今夜の宿に到着。ヴェンバナド湖畔に建つ、ザ・パークというホテルです。それにしても、恐ろしく辺鄙な所です。
宿の外観はなかなかこ洒落ています。資料によると、初のインド人経営のブティック・ホテルなんだと。早速チェックインしようすると、フロントのお兄さんが困った顔をしています。
「あなたたちの予約は入っていない」
オー・マイ・ガッ! 時は2011年12月31日18時。間もなく日が暮れようとしている辺鄙なインドの湖畔で、大晦日の宿がないという事態はなかなかハードです。思えば、今回の旅行のホテルは、すべて自分でネット予約したのですが、この1泊のみ旅行代理店手配なのでした。
持参したバウチャーを見せると、フロントのお兄さんが「ホテルの住所は合っているが、電話番号とメールアドレスがここのとは違う。PCでメールの受信履歴を調べてみるからちょっと待ってろ」と言われます。やがて「メールが見あたらない。やはり予約が確認できない」と。
改めて、3枚綴りのバウチャーを見ると、最後の最後に、トラブルの場合の連絡先としてロンドンの代理店の電話番号が載っていました。
この代理店(何と日本語対応してる!)とのやりとりの結果、この日唯一空いていたスイートルームに追加料金なしで宿泊できることに決定! ただし、ガラディナー(大晦日の宿泊の際に強制的に買わされるイベント付きディナー)は自前で購入ということで手を打ちました。 -
さて、スイートルームです。実に広い。しかもお洒落。シメシメ状態で荷を解き、落ち着いたところで用を足そうとして愕然。
何と、トイレに扉がない!
ちょっと分かりにくいですが、奥のベッドと手前のデスクの間の空間が、トイレ&シャワーブースへのエントランスです。ここが開けっ放しになっていて、ドアがありません。凄いです。お洒落すぎです。これは、かなり交際期間の長いカップルでも、日本人の女子には厳しいだろうなあ。 -
イチオシ
20時過ぎからガラディナーが始まりますが、イベントディナーなので、食事の前にいろいろショーがあります。
マジシャンがやって来て、我々の目の前でマジックを披露してくれます。マジックの後は、フォーチュンテラーに手相を診てもらいます。サイババみたいな風貌の占い師が、「おぬしは長生きするぞ。90歳か91歳まで生きるはずじゃ。61歳が人生のピークじゃの」。おお〜、ありがたや。
そんな楽しいこともあり、ディナーに突入。例によってバイキング形式の食事です。給仕がテーブルにやって来て飲み物の注文を聞くので、「白ワインをくれ」と答えます。ところが……。
「ここではアルコールはお出しできないんです。サー」 -
オー・マイ・ガッ! 目が点です。開いた口がふさがりません。「ちょっと待ってよ、ビールもないの?」「ココナッツの地酒ならあるでしょ?」何度も聞き返しますが「酒は一切出せないんです。サー」だと。
ガラディナー、2人で1万ルピーは許すんだけど、酒が飲めないなんて聞いてない。ないならないで、最初に言って欲しかった。そしたら持ち込めたのに……。
これは、特別にヘルシー指向とか、ヨガの修行場だとかいうことではなく、ライセンスを持ってないからというのが理由でした。でも、レストランの奥のカウンターバーみたいなところには、ワイングラスやカクテルグラスがたくさんぶら下がっているんですよ。ひょっとして、過去に何かやらかして資格停止とかくらってんのかも。
そんなわけで食事はとっとと終了し、9時半には撤退です。ガラディナーの宴は続いていますが、ノンアルコールではなかなか盛り上がることができません。部屋に戻って、お洒落なリビングでテレビをつけると……。
全チャンネル砂の嵐!
実は、過去2年インドで大晦日を過ごしている私たちは、楽しみにしている番組があったのです。ボリウッドスターが一堂に会して行われる、インドのアカデミー賞授賞式みたいな番組です。ああ、今夜はあれも見られないのね。
フロントに電話して聞くと、近隣でテレビの送信ケーブルが切れたようで、決して当ホテルの責任ではないと。(確かに11時過ぎには復旧していました)
何ということでしょう。ここはサイババ風占い師に免じて、何年ぶりかの休肝日を受け入れるしかありません。
インドへの旅は、常に修行です。 -
湖畔のブティック・ホテルは、酒が飲めなかったり、トイレのドアがなかったりと多少の不便はありましたが、広々とした空間に、ベッドも広々で身も心も自由になる感じ。おまけに、湖に面した壁がすべて窓になっていて開放的なことこの上なし。
元旦の朝、ヴェンバナド湖から朝日が昇りました。初日の出です。部屋にいながらご来光を拝めるなんて、なんと贅沢な。
朝食を済ませチェックアウトするときに、フロントのお兄さんから、昨日のチェックインでお待たせしたお詫びだと、ハウスボートの模型をプレゼントされました。いいヤツじゃん。酒販売のライセンスが取得できた日には再訪しよう。 -
さて、今日は車でヴァルカラ・ビーチまで移動です。ドライバーのお兄さんの、3時間半に及ぶ攻めの運転に心拍を上げられながら、無事に海辺のホテルに到着しました。海辺→湖畔→海辺と、今回の旅は水辺を渡り歩いている感じ。
チェックインすると、フロントの掲示板を見てガイド君が笑っています。そこには「本日は、政府の指導によりレストランならびに室内でのアルコールの販売を禁止します」という張り紙が。
オーマイガッ! 政府って酒の売買もコントロールできるの? 休肝日、2日連続はカンベンして下さいよ。
ビーチ沿いのレストランなら大丈夫なんじゃないかとガイド君が言うので、遅いランチを摂りに外出します。
ヴァルカラ・ビーチは、切り立った崖の上にメインの通りがあり、レストランやショップが並んでいます。そこから200メートルぐらい下にビーチが広がっているというロケーション。
景色の良さそうなシーフード・レストランに入り、ビールを頼んでみたところ、何の問題もなくキングフィッシャーが出てきました。2人で2本を飲み、さらに夜のために、もう2本を買って帰ります。 -
ホテルは海(アラビア海)に面したバルコニー付きの部屋。前日とはうって変わって抜けるような晴天が広がっています。こんな日にバルコニー付きの部屋でやることといったら、そりゃもう、洗濯しかないでしょ。大量の洗濯。夕方洗って干し、夜までにすべては乾きませんでしたが、翌日の朝も引き続きバルコニーに干した結果、すべてがパリパリに乾きました。
そして、洗濯の後はアラビア海に沈む夕陽を鑑賞。新年早々、サンライズとサンセットの両方を拝むことができました。 -
ホテルでの夕食には、南インド音楽の楽団がいました。今日はバイオリンとパーカッション3発の4人編成です。パーカッションがかなりいい音!
ケララはなかなかいいところです。
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