こどもの国線　田奈キャンプ引込線（廃線）跡

2011/12/11 - 2011/12/11

横浜高速鉄道こどもの国線、
陸軍田奈弾薬庫専用線を長津田から辿ってみました。

地図は下記ＨＰより
http://wwwm.city.yokohama.lg.jp/agreement.asp?dtp=5&bdtp=6&npg=%2Findex%2Easp

「昭和初期及び昭和30年代の詳細な地形図」→
「横浜市三千分一地形図（昭和30年代）」→
「62-3奈良(昭30)」他を参照しました。
地図上では田奈キャンプ引込線として表示されています。
なおKLMファイルをダウンロードすれば、Google Earthで見れます。

身近なところにも戦争の爪痕がしっかりと残っていました。

なお、「わが町の昔と今」第５巻「青葉区編」
という本に「田奈弾薬庫の名残」として、
引込線の分岐点、弾薬庫入口部分等の
素晴らしい当時の写真が掲載されています。
http://touyoko-ensen.com/edit-room/publication/syasinsyu/aobaku/syasinsyu.htm

エリア 港北・長津田・青葉(神奈川)

• 交通手段: 徒歩

長津田駅

こどもの国線のりば

長津田駅、昭和３０年代の地図を見ると、
左上にちょこんと伸びる線があった。

長津田駅ホーム

長津田駅ホーム

長津田駅

東向地橋より長津田方面望む。

「東急の駅　今昔・昭和の面影」（宮田道一著）という本に、昭和３８年に撮影された国鉄長津田駅の構内から田奈弾薬庫への引込線の写真が掲載されてます。

東向地橋より恩田方面望む。

長津田駅方面

恩田方面

恩田方面

長津田1号踏切

長津田方面

ここから直線。
恩田方面。

長津田方面

恩田方面、直線。

田奈架道橋。
昔、こどもの国線が開通するまで、
この脇に線路にあがる階段があり、
こども達の遊び場になっていたと教えてもらいました。
またこどもの国から歩いてきた人は、
その階段を降りて長津田駅に向かっていたそうです。

田奈架道橋

一直線。

ここも昔は子供たちの遊び場だったと、教えてもらいました。
何度かこの橋から子供が落ちたそうです。

恩田方面。

左が恩田方面。

空から日本を見てみよう『田園都市線』空撮動画
http://www.youtube.com/watch?v=mZ7Csw2gnUU

夕方

長津田方面

夕方

長津田２号踏切

長津田方面

夕方

長津田方面

長津田車両工場内

長津田車両工場内　踏切

長津田車両工場

恩田駅

恩田駅

恩田駅

恩田駅

恩田駅

恩田駅

恩田駅

恩田駅

恩田駅より

長津田3号踏切
昔の地図見ると、真ん中の徳恩寺橋はなかった。
川もかなり蛇行している。
というか道路の右側に川があった。

長津田3号踏切

長津田3号踏切

恩田方面、徳恩寺から。

昔の地図を見ると、この先の直線あたりからすぐ線路が分岐している。

長津田4号踏切。
12月に草刈りが行われて、分岐した廃線跡がよくわかる。

長津田4号踏切。

また鉄橋。

分岐点。

長津田5号踏切付近、この辺まで線路が並走していた。

こどもの国方面

ゆるやかにカーブしていく。
線路がしきりとして再利用されている。

残っている線路。

その先。

なんもない。

川の流れが直線に変えられている。

奈良川、住吉橋から恩田方面

横浜市水防災情報のページで監視カメラ画像が見れる
http://mizubousaiyokohama.jp/camera_syousai.cgi?point_code=546663

古い地図を見ると、
この先の道路が田奈弾薬庫専用線だったことになる。

こどもの国方面へ。

何の痕跡も発見できませんでした。

サボテン

この先から完全に痕跡がなくなります。

このままでよかったのに…

航空写真は、
http://archive.gsi.go.jp/airphoto/
「国土変遷アーカイブ空中写真閲覧システム」
で見れます。

道路を渡っても、やはりなんの痕跡もありませんでした。

地図を見るとこの水路の右側に線路があったようです。
この先はずっと民家やら、なんやらが立ってしまっていて、
どうしようもない。

水路の先を辿ると駐車場につきあたります。
地図をみると、
このど真ん中を線路が走っていたことになると思いますが…

その先はただの駐車場。
なお左側に走っている道路は線路跡ではなく、
昔から道路だった。

本線にもどる。

平成１７年３月３１日に閉鎖された踏切。

恩田方面

こどもの国方面

長津田8号踏切。

閉鎖された踏切。

閉鎖された踏切の隣の空き地には、
昔、奈良小学校があったそうです。
http://www.edu.city.yokohama.jp/sch/es/nara/
写真が掲載されてます。

弾薬庫の真横に学校…

長津田9号踏切

長津田9号踏切

こどもの国駅

タウンニュースの記事
http://www.townnews.co.jp/0101/2010/04/22/45326.html
に、昔のホームの上空写真。

田奈写真館さんのHPに
http://home.g03.itscom.net/tositaki/3300.htm
デハ３４０５の写真で
昔のホームが写ってます。

終点。

昔、小田急線の鶴川駅を急行の停車するターミナル駅にし、
こどもの国線を鶴川まで延伸するという計画があったそうです。
周辺住民の反対により鶴川の話はなくなり、
それに伴い延伸の話もなくなったそうですが…
あくまでも噂です。

「こどもの国三十年史」という本には、
この先まで伸びる線路の写真が掲載されてました。

鉄道柵？が残ってます。

右に緩やかにカーブし、
こどもの国園内まで線路があったのに…

なんの痕跡もなく。

「つばさ８２ 普段の写真とよそ行きビデオ」
さんのブログに素晴らしい写真が公開されていました。
http://blogs.yahoo.co.jp/tsubasa181_1/33226970.html

住吉神社そばの遭難慰霊碑。
「田奈の森　学徒勤労動員の記」（酒井　智恵子著）
を読んで知りました。

「東京陸軍兵器補給廠　田奈部隊」

この旅行記へのコメント （2）

• 横浜臨海公園さん 2011/12/15 02:41:13

  子供の国線

  kirinさま、こんばんは。
  
  
  田奈弾薬庫線跡旅行記を拝見させて頂きました。
  
  旅行期中に掲載されている地図はｍ横浜市立中央図書館か国会図書館所有の、どちらで閲覧したものでしょうか。
  それから、最後の慰霊碑は、当時の神奈川県立横浜第２中学校、即ち、現在の神奈川県立翠嵐高校生が、田奈弾薬庫建設の勤労奉仕作業執務途中で、乗車していたトラックが横転投げ出され、下敷きになり死亡した生徒の慰霊の為に建立されたものです。
  
  
  
  横浜臨海公園

  kirinさん からの返信 2011/12/15 21:09:46

  RE: 子供の国線

  横浜臨海公園さま、こんばんは。
  
  地図はタイトル直下に記載されている通り、
  「横浜市行政地図情報提供システム」のＨＰからのものです。
  昭和３０年代の地図がGoogleEarthで重ねても見れるという、
  行政のサービスとしては素晴らしいものです。
  ぜひお試しを。
  
  kirin