アブダビ20時間トランジットの旅

2011/10/08 - 2011/10/09

UAEの国営航空会社、エティハド航空。燃油サーチャージが割安なことから、ヨーロッパに安くて快適な足として人気を集めています。ところが、乗り継ぎのタイミングによっては、アブダビでのトランジットが長くなってしまいます。そこで、今回、２０時間ものトランジットを有意義に過ごそうと、世界遺産のある町アル・アインと、開発ラッシュ華やかなドバイ、さらにオマーン領ブライミをレンタカーでまわってみました。

エリア アブダビ(アラブ首長国連邦)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5
• ホテル: 3.0
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: レンタカー
• 航空会社: エティハド航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

レンタカーで借りたのは三菱ランサー。レンタカー代が4000円余り、カーナビ代が現地で700円くらい（これは返却寺に支払い）です。

成田発EY871便がアブダビに着くのは早朝４時５０分。（大きな荷物は最終目的地まで預けたまま）入国手続き、現地通貨（UAEディルハム）への両替をして、レンタカー会社のデスクがある第３ターミナル出口へ。空港の案内がわかりやすいので、掲示の通りに行けば問題なくたどり着けます。「そんな早朝にやっているかなあ」と心配になりながら行ってみましたが、ちゃーんと係の人はいらっしゃいました。車を借りる手続きは日本とほぼ同じ。違うのはパスポートと国際免許証と日本の免許証の三つを見せること。あと、カーナビ（GPSと呼びます）は別料金で、ポータブルタイプのものを乗る際に簡単につけてくれます。

とにかくガソリン代が安い！　リッター３０円くらいだったと思います。

まず、アル・アインへ。車は右側通行になりますが、早朝のガラガラのときに運転していると慣れてきます。午前６時過ぎにアブダビを出て、アル・アインに着いたのは午前７時半過ぎ。このときは気づかなかったのですが、暑くなる前にフットワーク良く動くことをオススメします。昼に近づくほど、日差しが強くて、外を歩く気力が萎えてきます。

アル・アインとは泉という意味だそうです。珍しく緑豊かな公園がありまして、そこには太めの水路がありました。

世界遺産を目指して行ったのですが、不案内なもので、結局わからず...カーナビで検索してもでてきませんでした（悲）

朝、街灯？のうえで見つけた鳥。コバルトブルーが鮮やかです。恥ずかしながら、どういう鳥なのかはわかりません...

事前にビザを取らずに、オマーン領ブライミへ向かってみました。これが無謀なことで...

オマーン領に入る地点で、高速道路の料金所ゲートのようなところがあり、そこでパスポートを提示します。すると、ゲート脇の事務所に行くように指示されました。「ブライミだけ観光したい」と言うと、30km先のオマーン国境（チェックポイント）でスタンプを押してくるように、と言われました。このとき渡された地図が実にアバウト。チェックポイントを間違えて50kmの無駄なドライブをする羽目になりました...

ブライミのゲートを過ぎて、すぐのところにあったお城。名前すらわかりません。拝観料もなく、とりあえず見学。砂の城といった風情。無機質な感じがしました。

このお城の上から別アングルで撮った景色。これだけ緑のある景色は、珍しいのではないかと...

オマーン領内の町の風景はUAEよりも垢抜けない印象がありました。中東らしいと言った方がいいかもしれません。ただ、物価はUAEより安そう。スーパーに寄ってみましたが、香辛料がとても充実していました。売ってる単位も大きい。クミンシードが200gで125円といった具合。ターメリックやガラムマサラなども。そういえばインドカレーのお店が多かったような気がします。

オマーン領内の車窓風景。チェックポイントへ向かう道は、砂・砂・砂...ここで置き去りにされたら大変です。

チェックポイントに行くと、ビザ代を請求されました。これが一人8000円くらいしました。「マジ？高い！」と係官に文句を言ったら、「じゃあスタンプ押さないよ。勝手にすれば」という態度でした。ちなみにクレジットカードで支払可能です。

UAEに戻って、ドバイへ向かいます。ふと気づいたのですが、UAEの道路はとても舗装状態が良いです。日本の高速道路よりもスムーズで車が揺れません。

高速道路は無料でした。時速100kmだと遅いくらい。みなさん結構飛ばしますね。一般道でも80kmくらいは平気で出してました。

ドバイまであと30分弱という地点で、ラクダレース場の看板を発見。すかさず高速道路をおりると、そこにラクダが何頭かつながれていました。近づいてみると、「ウガガガガガ」と、ガラガラとした声で不快な気持ちを表明されてしまいました。それにしても暑い。日差しも強いし、砂漠の照り返しもキツいです。

記念撮影を繰り返している間に、新たなラクダが連れてこられました。ここはラクダマーケットなのでしょうか？　そんな看板はありませんでしたけど...

UAEに入っておよそ１時間半、やっとドバイに着きました。驚いたのは片側９車線の道路。日本の首都高速とはえらい違いで、ものすごく広いです。交通量も多くて、経済の勢いを感じます。夜は常にライトアップされていました。

ここでドバイの隣町・シャルジャのホテルで一休み。一部屋2500円で予約しておきました。早朝から慣れない町を走って、強い太陽の光にたえて...さすがに休まないとしんどかったです。シャワーを浴びてスッキリしました。スパに行くより安くてよかったかなと思います。

夜10時、シャルジャからドバイへ。ドバイは巨大なみなとみらい地区のように見えました。とても華やかな高層ビルが林立して切れ目がありません。

そうそう、UAEの一般道は、結構スピードが出ますが、あおられることはありませんでした。交差点はラウンドアバウトになっているところが多かったです。あと、幹線道路を外れると、突然バンプがあります。調子良く走って、バンプの衝撃を受けると車がこわれてしまう恐れがありますので、ご注意ください。

現在、世界で最も高いビル、ブルジュ・ハリファ。高さ828m。頂上へは、事前予約なら2,000円くらいで登れるのに、当日だと6000円と聞き、断念。ホームページなどで事前に予約すれば良かったと後悔しました。

世界一高いビルに登れなかったので、その前の噴水だけでもと撮影。警備員が近づいて来て、「車が通るから早くどいて」と、ここでも門前払い。

さて、そうこうするうちに、アブダビの空港に戻らなくてはならなくなりました。フライトは2時25分発。ドバイから大急ぎで向かいました。飛ばしても１時間余りかかります。

満タン返しをするにもガソリンスタンドは見つからず、さらに高速からアブダビ空港に入る時の入口を間違えて、フライトにはギリギリで飛び込みました。時間の余裕は大切ですね。