2004/11/15 - 2004/11/15
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yasyasさん
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ホーチミン市到着
こぢんまりしたシェムリアップ空港を18時20分に飛び立った飛行機は、予定より35分も早い19時にホ−チミン空港に到着。わずか40分の空の旅で楽勝である。ハノイに続いて二度目の入国手続を済ませて玄関に出ると、出迎えの係が一行を待ち受けている。揃ってバスに乗り込むと、すっかり暗くなった夜の道路を市中のホテルヘ向けて走行する。市内に入ると、ハノイとは全く違って活気に満ちた夜の街の風景が広がっている。さすがに、ベトナム随一の商都ホ−チミン市だけのことはある。
ホーチミン市のこと
この街は人口500万人を超えるベトナム最大の商業都市で、同国南部のサイゴン川の西に位置している。19世紀後半になってフランスの植民地になると、正式名称をサイゴンと規定し、20世紀初頭には事実上インドシナで最大の都市となり、極東の真珠と呼ばれるようになった。1975年の南北統一まで南ベトナムの首都であり、サイゴンと呼ばれていた。今でもこの旧名がよく使われているという。19世紀の最後の20年間に、現在の人民委員会、インドシナ銀行、国庫、サイゴン港、郵便局、教会、牢獄など、西洋建築スタイルによる重要な建物が建てられており、これらは今でも見ることができる。
この街の呼称はただのホ−チミンではなく、“ホ−チミン市”と呼ぶのが望ましい。というのは、「市」をつけない呼び方では、この国の建国の父ホ−チミン主席の名を呼び捨てにすることになるからである。
ホテルへ
空港から20分ほどでホテルに到着し、早速チェックインすると部屋に入ってくつろぐ。夕食もすでに済ませたことだし、あとは何もすることがない。夜の外出は危険でもあるし、昼間の疲れもあってその元気も出ない。ただ、ホテル前の様子を写真に撮ろうと出てみると、この時間(夜8時過ぎ)でも通りはバイクにあふれて活況を呈している。この辺りは盛り場ではないが、ちょっとした飲食店などが散見される。その後は部屋に戻り、入浴、洗濯を済ませて早目に床に就く。
二日目朝、6時に起床。いつものように真っ先に外の様子をうかがうと、今朝もきれいな青空が広がっている。今日は今度の旅の最終日、その後は帰国するばかりである。なんとなく寂しい気持ちになりながらも、最後のメコン川クル−ズに期待を寄せて元気を取り戻す。
フォーの朝食
食堂に出向くと、うれしいことに、ここでもフォ−の調理サ−ビスを行っている。それを見つけると、早速注文して調理してもらう。これが最後の朝食で、その有終の美を飾って最後のフォ−を味わい深くいただく。一緒のテ−ブルに座ったマレ−シアから来たという家族連れの父親は、おいしいおいしいと言いながら2杯もフォ−のお代わりをしている。
食事を終えると、その足で玄関前に通りの様子を見に出てみる。すると目の前には朝日を浴びながら出勤するバイクの洪水風景が広がっている。どこまでも尽きることのない人とバイクの列、これがベトナムの原風景といえるのだろう。
これが10年後になって、どんな風景を見せてくれるのか、もう一度訪れてみたい。これだけの人がマイカ−通勤になると、恐らく交通は麻痺してしまうだろう。現在のバイク通勤がいちばん経済的で合理的なのかもしれない。
市街の風景
部屋に戻ると、窓外の風景をパノラマ連続写真に撮り収める。そこには日本の場合とよく似た風景が広がっている。写真だけ見ると、これが外国だとは判別できないに違いない。それほど家並みの様子が酷似しているのである。ただ、ここの特徴はウナギの寝床のように建物の間口が細く狭くて、奥行きがある点だろう。これはハノイも同様だ。
この街ではワンル−ムマンションで家賃の月額が4万円という。都市部だからしようがないのだろうが、それにしてもちょっと高い。生鮮食料品は安くても、ここでは住居費がかさむので暮らしも楽ではなさそうだ。だから、中央部では高給取りでないと暮らせない。低収入であれば、少し離れた郊外の家を探すしかないようだ。
メコン河へ
部屋で一休みしていると時間が来て、いよいよメコン河クル−ズへ出発である。クル−ズ船の船着き場があるミト−まで約2時間の行程である。郊外に出ると、両側にはグリ−ンの田園風景が広がっている。その中を貫通するよく舗装された道路を走行するのだが、荷動きが活発で行き交う車の数も多い。この地帯は有名なメコンデルタと呼ばれるベトナムきっての穀倉地帯で、米の生産は年四毛作で収穫されるという。他の地域は3毛作だが、それほどこのデルタ地帯が肥沃だということだろう。
このメコン河は東南アジア地域最大の規模を誇る国際河川で、特にインドシナ半島の自然社会に大きな影響を与えている。メコンの語源は、タイ語で“Mother of the Water”とされるが、実際には地方や国ごとに独特の呼称があるらしい。この河は中国領内チベット山系東縁に水源を発し、→ミャンマ−→ラオス→タイ→カンボジアと通過し、そしてアジアの大穀倉地帯メコンデルタを経て南シナ海に達する。
この6ヶ国を流れる母なる河メコンの主流延長は実に4,800kmにおよび、水資源はもちろん、アマゾン河流域に次ぐ多様な生物をはぐくんでいる。この流域は再貧困国を含む発展途上の国々であり、政治的、経済的な利害関係が絡み合って複雑な問題をはらんでいる。
メコンデルタ
メコンデルタはこの河が河口に造り出した総面積49,530k?の巨大な三角州で、河川と水路が複雑に入り組んだこの湿地帯は、世界の一大穀倉地帯として知られている。しかし、このデルタ地帯は、かつて海面下に沈んでいたため、硫酸塩土壌という農業にとっては致命的なハンディを背負わされてもいる。だが、それも克服して4毛作を実現しているのは、やはり上流域から運ばれた肥沃な土壌があるからだろう。
(この続きはこちらへ⇒ http://yasy7.web.fc2.com/ )
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 社員・団体旅行
- 交通手段
- 観光バス 船
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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メコン川の風景。ここにも水上生活者の船が・・・。
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夜も賑やかなホテル前のストリート
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朝の出勤風景
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ホテルの窓から眺めたホーチミン市街
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メコンデルタ地帯の田園風景
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遊覧船の発着場
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船内の様子。立っているのはガイド君。
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メコン河の風景(川下を向く)
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上流の風景
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緑に囲まれたジャングルの小道
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ミツバチの巣にハチがいっぱい。ここから蜜をすくって舐める。
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ここで茶菓の接待が・・・。
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フルーツの女王ドリアンの木
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南国ムードいっぱいのハウス
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とりどりのフルーツ
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親は楽器を奏で、子供たちに歌わせる。
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小船のたまり場
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上りの船と行き交う
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鬱蒼としたジャングルに覆われた水路
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ココナツの実を割っている
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川岸のムードあふれるレストラン
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これがエレファントフィッシュ
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レストランの様子。左側が川。
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統一会堂の全景
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記念の戦車が2台
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優雅なサイゴン大教会
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フランスの香りが残る中央郵便局
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小学校前の出迎え風景
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商店の列が並ぶ市場の内部
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果物などの食料品もいっぱいだ
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市場前のストリート風景
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レストランで民族楽器の演奏が・・・
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