2011/02/22 - 2011/02/22
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世界攻略者さん
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1本目のトレックを何とか成功させ、続いて2本目のトレックに挑戦です。ルートはチンコウ民族村から霸達(バーダー)の展望台を目指します。今度は山を越えるのではなく、棚田を下った後、霸達の村まで登る見晴らしのいいコースです。それでは出発しましょう。
**情報は2011年2月のもの。1人民元=12.3円で計算。
== 元陽棚田トレック シリーズ一覧 ==
① 多依樹で一泊
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10551785/
② 多依樹から猛品へ 山越えウォーク
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10551790/
③ チンコウから霸達へ 水路ウォーク <==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10551794/
④ 霸達から勝村へ、最後に龍樹覇
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10551795/
== 元陽周辺の少数民族 ==
雲南・少数民族マーケットハンター その2 (ハニ族、イ族)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10640369/
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[目次]
チンコウ民族村
全福庄への道
霸達への道
霸達の展望台
地図
まとめ -
[チンコウ民族村]
スタート地点のチンコウ民族村(写真)は新街から南に6キロ行った先にあります。観光客用に開放されたハニ族の村で、猛品、多依樹、霸達に次いでメジャーな訪問ポイントです。この村の売りは、家屋の屋根がキノコ型をしていること。それに加え、四方を中規模な棚田で囲まれているため、景観も良好です。 -
個人で安く行くとなると、勝村行きや猛品行きのミニバンで途中下車(10元=120円)するか、チンコウ方面に走っている乗り合い三輪(3元=37円)に乗る方法があります。バスターミナルから坂を上がった所で客待ちしている三輪トラック(写真)に乗り、10分ちょっとでチンコウに到着しました。
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村は道路から離れているため、貸切でない場合、800メートルほど歩く必要があります。上の道路から村までは三通りの道があるようです。
1. コンクリートの道路(水色)。普通はここから入ります。道路入り口にみやげ物屋あり。
2. 棚田のあぜ道(青色)。#1から2,3分先にある田んぼへの降り口からスタート。ここに車を泊めて棚田を散歩する観光客をよくみかけます。
3. 石段+コンクリートの歩道(赤色)。村のもうひとつの展望ポイント(みやげ物屋あり)から、さらに先にある森からスタート。
#2と#3は裏口から入るので入場券(30元)を買わなくて済みますが、少々遠回りです。 -
#2のあぜ道コースで行くことにします。村は道路から見えていないので、村の裏にある森の方(写真奥)に向かって歩いていきます。最後、森の右側を抜け少し歩くと、コンクリートの歩道に出ます。ここまで約15分。そこから道沿いに進むと、村の中心の広場に到着します。それでは目立ち過ぎるため、私は村の直前で右折し、水車近くにある橋から村に入りました。
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中は普通の村を観光向けに少々整備した感じ。村の南端に博物館と広場、東端にダンス用の広場があります。さて、この村の特徴であるキノコ・ハウスですが、一応ちゃんとしているように見受けられます。藁の下にトタン屋根が見えているということもありません。小学校の建物や門までキノコ屋根です(写真右下)。
キノコ・ハウスは、チンコウ以外にも複数の村で見ることができます。 ここチンコウが最も有名なのは、新街からの近さに加え、建物の保存状態のよさが理由なのかもしれません。 -
狭い道を挟んで、(2/3階+キノコ屋根)の家屋が窮屈に建ち並んでいます。道は坂がちで入り組んでいますが、村が小さいため迷わずに回れます。
この日は、何かの祝い事に遭遇しました。狭い道にテーブルを並べ食事の準備をしています。家は狭いから村の道路で..。長街宴の原点を見る気がします。 -
村の東端からは、前方に広がる広大な棚田がよく見えます。正面に見える山の中腹には、、霸達の展望台(赤い点)が見えています。ここを目指して、棚田トレックのスタートです。
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[全福庄への道]
このルートは、チンコウ -> 全福庄 -> 霸達展望台の二区間に大きく分けられます。まずは中間地点の全福庄を目指します。ガイドブックを読むと「チンコウの南側にある土の道から棚田に入り、30分後、橋を越えて、全福庄までゆるやかに登る」と書かれています。しかし、私が歩いた限りでは、土の道も橋もありませんでした。やはり筆者はこのルートも自分で歩いていないようです。その証拠にルート説明に細かい情報が欠けています。 -
というわけで、ここからは、私が実際に歩いたルートを紹介します。まずは、チンコウ村の南の外れにある水車小屋がスタートポイント。小屋のすぐ上にある道から歩き始めます。すぐに緑の水溜めのような池を通過して、そのまま石・コンクリでできた水路沿いの道を進みます(写真)。
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歩いているのは棚田のど真ん中。下にはテラス状の棚田が、上の棚田は水面が見えないため、ピラミッドのようにも見えます。すぐ近くの田んぼでは、農夫が作業していました。休耕期の時でも、あぜの修復や水量の調整など、棚田のメンテは欠かせません。
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棚田がカーブしていれば、その棚田に沿ってある水路も同じようにカーブしています。道はかならずしも最短距離ではありません。振り返ると、チンコウ村が遠くに見えています(写真)。
10分ほどで手前に小屋が見える場所に着きます。そこで水路から下りて小屋のほうに渡ります。小屋の後、再び水路沿いの道を歩いていきます。 -
しばらくすると、斜面の上に向かう道が出てきます。その道を10分ほど登り、全福庄の村に到着です。ここまで25分。
写真: ハチ公のように両親の帰りを待つ子供ら。 -
とりあえず、トレッキングの第一区間が終わりました。ここでトレッキングを終える場合、村を抜けて道路に出れば、新街に戻るミニバンを拾えます。そのまま霸達の展望台を目指す場合は、最初の建物の手前で左に曲がり、村の中の道を進んでいきます。
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ここまでの道です。右端がチンコウ村。黄色い点が途中にあった小屋。この後、山の上方にある全福庄まで登り道が続きます。
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[霸達への道]
全福庄の村は、見た目3つの集落が間隔を空けて横に並んでいます。村の上にある道路とは別に、それぞれの村をつなぐ一本の道があるので、それを歩いて行きます。私が到着したのは一番右端の集落。小学校を過ぎ、少し歩くと2つ目の集落が見えてきます(写真)。意外なことにここもキノコハウスの集落。一つ目の集落では皆無なのに、ここはキノコだらけ。なぜか集落ごとにAll or Nothingなのです。 -
キノコ集落の上を通り、3つ目の集落を目指します。道の左手側はすぐそばから棚田が始まっています(写真)。もし、間違えて上の道路に出てしまった場合、早めに村の中の道に戻りましょう。道路は村の道と比べかなり遠回りです。
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全福庄の中を10分ほど歩いて3つ目の集落に到着です。村の中に入る直前に、棚田の方に進む道が出てきます。そこを左に進み、棚田トレックを再開します。2,3分後にもうひとつ二又が出てきますが、ここはまっすぐ右側の道を選択します。正面に[麻栗寨茶場]の展望台が見えます(写真)。
さらに2,3分後、右上に進む道が出てきます。この道を登っていくと、[全福庄]の展望台に到着します。 これらの2つの無料展望台は、霸達へ向かう道路の途中にあるため、よく観光バスが止まっています。 -
そこから少し歩くと、水路にかかる橋があります(写真)。この水路、結構大きなもので、橋のない場所から渡るのは難しそうです。
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橋の直後に二又があり、右の道は上の道路に、左の道は霸達に続きます。ここからは、霸達と同じ側の山の斜面を、左側に棚田を見ながら歩きます(写真)。
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陽もだいぶ傾いてきました。棚田がある方向は西側のため完全に逆光です。この霸達に続く道を歩いていると、村に水牛を連れて帰るオジサンを追い抜きました。この辺りの棚田の一部は霸達村の所属なようです。境界線はやはりあの橋のある水路でしょうか。
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細い水路沿いの道をしばらく歩いた後、道は登りに変わります。小さな渓谷を越え、再びフラットな水路沿いの道を歩き、霸達村の入り口に到着です。橋から約20分。この橋から霸達までの道、後半は森の中を歩くため、景色はあまりよくありません。
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霸達村の手前は、5叉になっています。公衆便所を背にして、右に行けば霸達の展望台。左に行けば麻栗村。上に伸びる道を進むと、村の門をくぐって霸達村の中に入っていきます(写真)。日没の時間も近いので、展望台に寄りサンセットを観賞することにします。
石コンの階段を7分ほど登り、霸達の展望台に到着しました。ここまで、純粋な歩行時間は1時間15分ほど。予想よりは早く歩けました。ちなみに車で移動すれば12,3分ほどです。 -
橋から展望台までのルート(青色)です。黄色い点は右から橋、展望台、霸達村の入り口、元陽新街。赤色の道は、上の道路へと続きます。
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[霸達の展望台]
霸達村から来た場合、チケット売り場(30元)を通らないので裏口から入場できてしまいます。展望台は全部で二箇所。第一展望台は小さなパビリオンで、木が少々邪魔なため主に記念写真用。真剣な写真愛好家はすぐそばの第二展望台に集まります。 -
第二展望台は横に長い普通の展望台。この霸達も西側に棚田があるため、サンセットの撮影ポイントとして、猛品に次ぐ人気です。
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猛品と違い、棚田にほどよい傾斜があるため、雰囲気のある写真が撮れます。
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出遅れて三脚も置けなくなってしまった場合、チェックしておきたいのが、村の入り口と展望台の間にある開けた場所(写真)。この場所と、少し上に登った場所も十分立派な撮影ポイントです。
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結局、人ごみを嫌う私はこの場所で、日没を迎えました。
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この日の日没は7時。もうバスや乗り合いワゴンは走っていないでしょう。幸い、近くの勝村にホテルがあるので、そこに向かうことにします。さて行くか..、と歩き出した時、駐車場にいた三輪タクシー(写真左)の運転手から声がかかりました。彼女はここまで客を乗せてきたものの、席が空いているので乗せてくれるとのこと。ここは中国。もちろんただではありません。
「20元(250円)でいいわよ。ただし、男性には絶対言わないでね。100元(1240円)でチャーターされてるんだから。夜遅いからサービスで乗せてあげたことにしといて!」 彼女との約束を難なくこなし、その日のうちに新街に戻ることができました。しかし、貸切100元とは思ったより安い。 -
[地図]
==目安時間==
チンコウ - 全福庄 35分
全福庄横断 - 15分
全福庄 - 橋 - 10分
橋 - 霸達村入り口 30分
霸達村入り口 - 霸達展望台 10分
合計 1時間40分 -
[まとめ]
今回歩いたルートは、基本的に棚田の中、または棚田が見える場所を歩くため、文字通りの「棚田トレック」です。この旅行記を参考にすれば、道も難しくありません。思い返せば、かなりの部分、水路沿いの道を歩いていた気がします。棚田版チャンネル・ウォーク、一本目のトレックと比べても断然お勧めです。 -
[リンク集]
==中国旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/?view_mode=list&dmos=os&wide=AS&middle=CN&sort=when
==海外旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/?dmos=os&wide=&middle=&sort=when&view_mode=list
==国内旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/?dmos=dm&wide=&middle=&sort=when&view_mode=list
==雲南旅行記==
虎跳峡の歩き方 全3作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10523702/
麗江逃票日記 全6+3作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10527829/
梅里雪山を巡る旅 全5作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10526168/
瑞麗の向こう側 全4作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10537955/
雲南 少数民族マーケットハンター 全3作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10573334/
中国国境のカジノタウン 全3作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10573770/
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