1994/05/06 - 1994/05/09
277位(同エリア389件中)
北風さん
「DAVE`s Miracle Tour(デイブのミラクル・ツアー)」
オーストラリア旅行裏情報では、かなり上位にランクされていたツアーらしかった。
オーストラリア一周もそろそろ大詰めをむかえるこの頃、俺はオーストラリア東半分はバスで、そしてこの西半分を、パースで知り合った日本人の車に便乗して北上していた。
個人で移動手段を持っていると、飛躍的に行動範囲が広がってくる。
今回も、バスの旅なら考えもしない田舎町でのツアーだった。
このツアーは、一言で言うとプチ・アドベンチャー・ツアー!
率いるボスは、60歳になるデイブ!
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
さすが、東海岸ほどに開発されていない西オーストラリア!
しかも、国道を外れてここまで北上すると、もはや探検旅行と変わらない。
山賊でも出てきそうな山道は赤茶けたダートだった。
まるでラリー車の様に、サスペンションが悲鳴を上げている。
・・・もし、ここでパンクでもして、立ち往生してしまったら?
・・・事故ったら?
・・・何日待てば、次の車が通るのだろう? -
<WITTENOOM(ウイットヌーム)>
ウイットヌームは、人口40人程の町?だった。
俺達が来た事で、現在人口が10%アップした計算になる。
町の安宿はほとんど廃墟と化していたが慣れると妙に快適!
気がつくと、ここで1週間も滞在していた。
この町の何もない所が妙に心地いい。 -
旅日記
『ここで故障?』
朝、車の下に大きな染みが広がっていた。
・・・もしや?
やはり、ガソリンタンクに大穴が開いていた。
さて、人口40人の町に車の部品なんてあるのだろうか?
安宿のオーナー、ヘイレンが、いきなり石鹸と鉛筆を持って登場!
車の下に潜るや否や、グサッと鉛筆を大穴に突き刺した。
「ボキッ」と鉛筆を折る音がする。
そして、その折れた鉛筆の回りに、石鹸を塗りたくりだす。
どう見ても子供の工作なのだが、驚くべき事にガソリンの漏れがピタッと止まった!
恐るべし、オージー流応急処置!
身の回りのもので、車の故障を直してしまった。
ちなみに、ラジエターの漏れは、故障を使うらしい。 -
<DAVE`s Miracle Tour(デイブのミラクル・ツアー)>
朝一番に、ものすごい大男が迎えに来て、開口一番
「俺がデイブだ!」
とのたまう。
驚くべき事に、現在60歳との事。
しかも、このツアーを一人で企画運営しているらしい。
大陸のじいちゃんは気合が違う。 -
デイブのツアーは、かなりの盛況ぶりだった。
俺達以外のツーリストも引き連れ、デイブはシャカシャカ谷底へと降りていく。
一体何者なんだ?
60歳のおじいちゃんに引き連れられたツーリストは、早くもゼーゼー息切れしてきたのだが・・・ -
デイブの前進が止まった!
ちょっとうれしい。
内心、このまま8時間ずうっと歩かされるのかと心配していた所だった。
・・・ところで、ここはどこ? -
俺達の前には、見たこともないような地層の岩肌と水溜りがあった。
しかも、かなりでかい。
つまり、とうとう谷底まで降りついたという事だ。
どうやら、このままここら辺を見て終わりかもしれない。
(前進しようにも水が立ちはだかっている)
まぁ、これほどの地形を見れたのだから十分満足だ。
デイブが、「じゃあ、ここからは、あの岩肌を伝って進む!」とのたまった。
皆の表情が、「えっ?」という形に固まっている。
目の前の岩肌は、ほとんど垂直にしか見えない。
・・・このままいくとヤモリに進化するんじゃないか? -
岩肌の見事な縞模様は鉄鉱石の原石が露出している所らしい。
水の滴る音がどこかで響いている。
静かだ。
心臓の鼓動しか聞こえない。
幻想的な世界とは、この事だろうか? -
「俺のやるようにして、後に続け!」
と、デイブが言った。
その結果、俺達はこういう格好をしている。
デイブは既にはるか彼方を進んでいた。
このじいちゃんは、忍者はっとり君の親戚? -
そして、道は無くなった。
地底湖とでも言うのだろうか?
とうとう、終点?
「Finish?」
ちょっとホッとしてデイブを振り返ると、デイブがにっこり笑ってバックパックを開けた。
・・・いやな予感が・・・ -
デイブがどこからともなくゴムボートを出してきた。
「荷物を載せろ!」
と言うなり、湖にジャンプ!
・・・今度は泳ぐのか? -
・・・デイブ、一体どこまで?
・・・ちょっと、溺れてきた気がするのだが・・・ -
冷たく澄んだ水を掻き分け、どうにか陸地にたどり着いた。
怖かった!
至る所に人食い生物が住み着いているこの国で、いくら澄んでいるからと言って、なかなか勇気がいる事だった。
とにもかくにも昼飯の時間らしい。
・・・なんか、自衛隊に入った気分だ。 -
とうとう目的地へと、たどり着いたらしい。
デイブが岩の裂け目を流れる小川に、「座れ」と言う。
腰を下ろした途端、いきなり背中を押された。
ただでさえ滑りまくる岩の上で、流れに強い水を受け、しかも、かなりの傾斜がついているなら、結果は見えていた。
「うぉ!」という言葉を残し、俺の身体は急加速で下り始める。
岩の裂け目がいきなり途切れた所までは覚えていた。
次の瞬間、「うぉぉぉ」と叫んでいた時は、俺の身体は遥か下の薄暗い空間へとダイブしていたと思う。
気がつくと、死ぬほど冷たい水の中で、死ぬほど怖い思いをした俺がいた。
5m程上方から、デイブが叫んでいる。
「あっはっはぁ、楽しいだろう」
・・・一本のロープを頼りに必死で這い上がる間、俺は考えうる限りの悪態を思い浮かべていた。
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