2010/09/11 - 2010/09/11
121位(同エリア286件中)
シベックさん
恒例の第79回せともの祭りが9月11、12日の2日間、愛知県瀬戸市で行われ、初日の午後、車で出かけて来ました。久し振りの「せともの祭り」。祭りは、磁器製法を瀬戸に伝えた磁祖・加藤民吉をたたえて行われるもの。市内の中心部では200店以上、周辺の町を合わせると400もの露店が並ぶ「せともの廉売市」は多くの人で賑わっていました。他にも、ミスせともの発表会やせともの人形展示、夜には花火などの多彩なイベントが催されました。この日の人出は21万人。2日間で50万人の人出を見込んでいるそうです。
写真は、廉売市に並ぶねこのスタンド。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
赤津会場へ・・
初秋とは思えぬ残暑の厳しい午後。10数年振りの「せともの祭り」でした。会場は品野エリア、赤津エリア、瀬戸市街地エリアの3ヶ所。最初は、毎回行きそびれる赤津会場へ、続いて中心部の瀬戸会場に向かうことに・・。
赤津会場へは、東海環状自動車道せと赤津ICより北西へ5分ほどと近い。 -
赤津焼会館
昭和55年、赤津焼の研究資料・民俗資料保存を
目的として建設されたもの。
赤津町の高台にあり、織部釉の陶板で
建物の外壁を仕上げた建物で、
館内には会合用の研修室などを備え、
茶道具・花器などから普段使いの焼物まで、
赤津の窯元の作品を一堂に集めて
展示・販売しています。
駐車場は約50台。
赤津焼会館(TEL 0561-21-6508) -
展示の品
緑色の青織部と思われる花器。
釉薬の色になどにより、織部黒・黒織部、青織部、
赤織部、志野織部などがあるそうですが、
緑色の青織部が最も有名だそうです。
赤津焼は、瀬戸窯とともに発展した窯で、
古くは奈良時代(700年頃)に焼かれていた須恵器と
いう土器にまでさかのぼるそうです。
江戸時代初めに現在ある伝統的技術や技法、
名称が確立しました。
桃山時代から江戸時代初めにかけて、
志野、織部、黄瀬戸、御深井(おふけ)など
各種釉薬(ゆうやく)の技法が確立され、
尾張徳川家の御用窯として栄え、
現在まで続く歴史ある焼物産地です。 -
会館前の露店
瀬戸市内のメイン会場からは、シャトルバスが運行されています。
本数は少ないそうですが、歴史ある窯元が沢山あり、のんびりできる赤津地区です。集落を歩くと廃材のエンゴロなどが積み上げられて窯の里を感じます。 -
露店に並ぶ瀬戸物
赤津地区で焼かれている瀬戸赤津焼は
日本六古窯の一つに数えられる
歴史ある焼き物。
国の伝統的工芸品にも指定されています。
六古窯の中で釉薬の使用が認められる
ものが瀬戸赤津だけであり、
以後釉薬の使われた焼き物全体を瀬戸物と
呼んだのだそうです。
昔からの伝統的な技法で、
一つ一つ愛情を込めつくられた赤津焼が
露店で展示・即売されていました。
こちらを後に、瀬戸市内に回ります。
市内の深川小学校に駐車し、
会場のパルティせと方面に向かって
テクテク・・。 -
陶彦神社
陶彦(すえひこ)神社は、文政7年(1824)深川神社東隣に創建された社。
瀬戸の焼物の祖と言われる
加藤四郎左エ門景正(藤四郎)が祀られています。 -
深川神社・門前通り
静かな神社の境内を抜けると、びっくりするほどの屋台が、所狭しと並んでいました。
途中で雑踏を避け右折し、レトロな商店街をメイン会場方面に移動・・。 -
瀬戸銀座通り
懐かしい地方銀座。
天蓋が通りを覆い昭和レトロを
感じさせる商店街です。
映画のロケ地なったことも
ある通りだそうです。 -
せとものが並ぶ
「せともの」という言葉は焼き物の
一般名称として知られていますが、
多くの人は漠然と瀬戸内海の瀬戸だと
思っているようです。
名古屋の近郊に「瀬戸」という町があることは、
焼き物に興味を持ってから
始めて知る人も多いとか・・。
瀬戸では場所がイメージしやすいので、
しばし「尾張瀬戸」とも言われます。
ちなみに名鉄瀬戸線の駅名は「尾張瀬戸」。
中国地方や四国、九州地方では
焼物を唐津物と呼ぶそうです。 -
値段交渉
お店の人との値段交渉も楽しみの一つです。 -
狸の焼き物
-
品定め
多種多様の陶磁器が展示されて・・。
目的や好みがはっきりしていないと、
惑わされてなかなか決まりません。 -
廉売市・パルティせと広場
1,300年の昔から土と共に生き、火と共に
暮らして来た焼物の文化を
創造してきた瀬戸のまち・・。
その歴史を受け継ぎさらに未来へと
歩み続けるまち、瀬戸。
そのエントランスゲートとして尾張瀬戸駅前に
新しく「パルティせと」が2005年2月に竣工し、
市民活動の拠点として、
瀬戸を訪れる人たちのランドマークや
憩いの場として、
また、みんなが集う魅力的な空間として
建てられた施設が・・
パルティせと。・・だそうです。 -
パルティせと広場
思いおもいに焼物を展示し廉売中!
安く買うのも、高く買うのもアナタしだい・・。
パルティせと東の筋向いには、宅配便コーナーが店開き、
重い・大きい焼き物も宅配できます。 -
オカリナの店
女の子がオカリナを演奏しながら、
売っていました。 -
ぞめくのも結構楽しい
ぞめくとは私の故郷の方言。
徳島のぞめくとは少し意味がちがいます。
店を冷やかしながら、
そぞろ歩くのもまた楽しいものです。 -
迷いに迷って・・
-
ドーンと迫力の花瓶
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どっちがいいかなぁ・・
-
瀬戸川とパルティせと
こちらのどこかで、瀬戸の姉妹都市で、
焼き物の産地の韓国・利川(イチョン)市の
テントも並んでいるそうですが、
残念ながら発見できませんでした。
利川市はソウルから南東にある都市。
大韓民国京畿道の東部。 -
守り神シーサー・・?
ユーモアがあり、温か味のある作品です。 -
並べられた皿類
-
高級感が漂う店
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ねこの置物が並ぶ西蔵所の街角
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ねこのスタンドに明りがともる
-
窯神橋からみる窯神通り
歩行者天国に露店が並び、活気にあふれる通り。
正面の丘の上、森の中に
今日の主役の磁器製法を瀬戸に伝えた
磁祖・加藤民吉を祀る
窯神神社があります。
ちょっとユニークな神社です。 -
窯神神社(かまがみじんじゃ)
神社拝殿前には札が立ち、
磁祖、加藤民吉翁が信仰していた
秋葉大権現・矢満威徳天神・
金毘羅大権現三神の遍拝所建立を申請し、
1824年に尾張藩の許可を得て
翁の窯場背後の山上に祀ったのが始まりで、
その後に民吉翁が合祀されて
「やきもの」の神社として
市民の敬愛を受けている。
・・と、由来が記されていました。 -
猫や兎の置物
荷物を持ちたくない私は、こちらで一つだけ、土産に小さな置物を購入・・。
横におられたおばさんが、私に代わって値切ってくれました!
凄い迫力!ありがとう! おばさん・・! -
夜の露店も大繁盛
残す時間もあと1時間あまり、呼び込みにも力が入ります。 -
絵柄の瀬戸物
薄明かりに青い釉薬の瀬戸物が
鈍く光っていました。 -
明りが灯る廉売市
そろそろ花火が上がる時間です。
瀬戸川の川岸で待つ人が増えてきました。
でも、どこから
打ちあがるのは定かではありません。 -
権現山から打ちあがる花火
瀬戸会場の南の丘から、
花火が打ち上げられました。
しばし花火を観覧・・。 -
窯神橋から見る花火
権現山は瀬戸川を挟んで南の丘。
磁祖・加藤民吉翁の
祀られた窯神神社は北の丘・・。
花火は真正面に
よく見えることでしょうね。
こんなに盛大にせともの祭りが行われ、
さぞ喜んでおられることでしょう。 -
花火は40分・・800発
-
赤い光と弾けるフラッシュ
-
打上げ花火・・2発
瀬戸物の露店をみながら
そぞろ歩く夜の町もいいものです。
さすがに秋、日中の暑さを忘れるほどに、
川をわたる夜風は涼しいです。
花火も終わりました。
時間は午後7:50分。
せともの廉売市は午後8時までです。
間もなく終了となります。
久し振りのせともの祭りでしたが、
ぬくもりを感じる沢山の
焼き物を目にすることができました。
〜おわり〜 -
せともの祭り絵地図 2010
駐車場、見所など・・。
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