2008/06/05 - 2008/06/16
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icherubinoさん
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スウェーデン人オペラ歌手に魅せられて、2年越しの約束を果たすために単身スウェーデンにプチ留学。
南部マルメとデンマーク、コペンハーゲンを行き来し、渡り鳥鉄道(?)でドイツ、ハンブルクへ。
オペラ鑑賞の後、友人の住む世界遺産リューベックに滞在し、南下。
ハノーヴァーからパリ経由で帰国。
初めての単身海外旅行は、「この際全部一人でやってみよう」の精神で手配も一人でやってみました。
いろいろありましたが、無事大成功でした!
まだ書きかけですが、毎日少しずつ更新していますので時々覗いてみてくださいね。
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6月5日(木)第1日
エア・フランス 夜成田発の便に搭乗。 旅の最初の写真がこれ・・ってか?
だって、会社帰りに直接成田から発ったので、もうおなかがペコペコでして、しかも気流が安定していないのかしばらくはシートベルト着用サインが出っぱなしでした。
機内食がでてきたのが深夜0時近くになってから。
あぁ・・・ほぼ12時間ぶりの食事に涙。
フランス人男性CAに「Mizu Soup?」と何回もたずねられ、きょとん・・・。
「Mizu?」と聞き直してからよ〜く考えたら「Miso Soup」のことでした。 フランス語で「o」のつづりは発音がほぼ「u」になるってことですね・・・。
みそ汁はご遠慮しておきました。
近くに座っていたどこかのツアーの添乗員さんが「ホットチョコレートをください」とおもむろに頼んだら、メニューにないけどさっと出してきてくれました。
私は「ワイン」をいただきました。
その後はぐっすり。
途中で眼が覚めても延々ロシア。
再び眠って、起きてもまだロシア。
ロシアは大きいんだなっと再確認。
実は今回、初の海外一人旅。海外旅行自体が2度目。
なのに、言語も通貨も違う3カ国を12日間にわたり滞在し、かつ、目的が観光ではなくプチ留学。
行きの成田が一番緊張しました。
日系の飛行機を選ばずエアフランスにして正解でした。
夜便は体が楽だし、CAが日本人ばかりだと日本を引きずったまま現地についてしまうけれど、機内から外国の方ばかりならもう腹もくくれるってもんです。 -
ブランケットを2枚もらって、睡眠。
6月なのに薄手のフリースのパーカーを来て搭乗したけれど、それでも機内はうっすら寒いぐらいでした。
喉を感想から守るためにマスク装着。
本格的に眠ったあと、朝食が運ばれてきました。
コールドミール・・・そんなわけで冷え切った体にコールドミールは本当に冷たく感じ・・・コーヒーの温かさが染み渡るのでした〜。
そうこうしているうちにスウェーデン上空を通過し、
「あぁ、私はここで降りたいのに〜」と思いつつ、シャルル・ド・ゴール空港へ向けて進んでいきます。
まもなく初のトランジット。
成田での緊張がまた戻ってきました。
周囲にいた日本人観光客ともお別れし、ここからは本気で一人旅の始まりとなります。 -
とうとうシャルル・ド・ゴール空港に到着。
この成田からの便は、CDGにその日に一番早く着陸する便なのだとか。 朝の4時。
まだ真っ暗で、人もいません。
さて気持ちを引き締めてトランジット。
案内に沿って窓口にいくも、「ここではない」といわれ、指示された方向に案内はなく・・・案内のお姉さんに聞いてもまた違う方向を指示され・・・結局2つの窓口の間を3往復ほどして、窓口を通過し、細い階段を通りやっとロビーに出られました。やっと入国。 ほっ。 -
なにぶん朝の4時なので暇です。
乗換えまで3時間もあります。
でも空港のお店は開いていません。
海外用の携帯(当時、私が使っていた携帯は海外では使えず、レンタルよりも買ったほうが安かったイギリスの携帯を持参)が使えるかどうかの確認をして、ローマ字ばかりでメールをしてみたり・・・まだまだ小心者であまり空港内もうろうろできず・・。
そうこうしているうちに搭乗手続き開始に時間になり、
いざ、エア・フランス、コペンハーゲン便へ。
しかーし、荷物の検査でなぜかランプが点灯し、黒人のお姉さまに「靴を脱げ」と言われ、なんだか情けない気持ちになりながらも靴を脱いでゲートを追加。
ゲートを通過してもまだまだ時間があるので中のロビーで前の機内で食べ切れなかったパンを食べたりしながらやりすごしました。 -
いよいよコペンハーゲン便。
朝早いからかな。 朝食が出てきました。
さっきパンを食べたばかりだったけれど、また食べちゃいました。
温かい紅茶がうれしい。 -
コペンハーゲン・カストラップ空港に到着。 現地では6月6日(金)朝です。
真っ赤な飛行機が印象的だったのでパチリ。どこに行く便だろう。
パリで入国審査を済ませているのでデンマークに来たからといって再度審査を受けることもンなく、ちょっぴり味気ない感じで空港を通過。 荷物も無事出てきました。
空港はウッディーでおしゃれな空港。お店もセンスがよくて、すてきなスカーフを発見。 すごくほしかったのだけど、「きっとこれからの旅のなかでも見つけられるだろう」とスルーしたのだけれど、これが大失敗。 あ〜、あのとき買っておけばよかったな。
で、緊張感と何かてんぱっていたのか、せっかくの空港の写真はこれ1枚のみ。 -
コペンハーゲン・カストラップ空港から今日の宿の最寄り駅、コペンハーゲン中央駅を目指します。
市内へはバス、地下鉄、電車といくつか方法がありますが、私は迷わずこの電車を選択!
愛称はゴリラ電車。 個性的なお顔をしていらしゃる。
でもこのホームに着くまでちょっとしたことがわからなくて時間がかかりました。
まず、券売機。
ここからスウェーデンのマルメに行くにはスウェーデン国鉄の券売機でチケットを買わなければなりません。
が、違いがよくわからないのです。
デンマークの券売機は1台は故障中。もう一台には行列。
仕方ないので窓口に並ぶことにしました。
しかし、耳が慣れていないせいか英語がよく聞き取れない・・・。
苦労の末やっとコペンハーゲン中央駅までの切符が買えました。 クレジットカードで精算。 -
車内はこんな感じ。
ひ、人がいない。 朝だからかな。
普通の車両も日本のように何度も駅名や乗換えを連呼することなく、静かなのに、もっと静かな車両(まるで弱冷房車のような)まで用意されていました。
普通の車両で十分静かです。
ゴリラ電車のおかげで無事コペンハーゲン中央駅に着きましたが、写真はありません。
なにぶん初の一人旅、海外。ここからは重いスーツケースを転がしながら徒歩でホテルまでたどり着かなければならないのですから。
駅で両替をしようと行列に並んでいたら、明らかに人相の悪い3人組が私の後ろになにやら目で合図を送りながらぴたりとくっついてきました。
どう見てもデンマーク人ではないラテンな顔つき。
これは狙われている!と感じたので、この重い荷物を持ったままどう逃げようか・・・そんなことを考えながら次は私の番になりました。
とっさに彼らに「おさきにどうぞ」とにこやかに譲って列から離れました。
彼らは「Thank you」と言っていましたが、その後どうしたかは知りません。 早足でその場を去りました・・。
あ〜よかった。 どうやらバックからも何もとられていないようです。
私が宿泊した宿は、駅裏側のホテル街にある安宿。路地です。
若干不安になりましたが、堂々と道を歩くことにしました。
この年は北欧が猛暑の年で、強い日差しの中、気持ちをしっかり持とう!と励まして迷いながらやっと到着しました。
本当は駅から3分くらいなのに30分かかってやっとホテルに到着。
Saga Hotel 480DKK(バス・トイレ共同)
まだ午前中なのにチェックインさせてくれました。
通された部屋は古いながらも清潔感のある部屋でしたが、トイレ・バスは共同。
トイレの鍵が今にも壊れそうで毎回心配しながら入りました。
仮眠をとろうとベッドに横になっていたら、部屋の鍵が「カチャカチャ」と開けられる音が。
緊張して身構えながら思いっきり「No〜〜!!」と叫ぶと、お部屋を掃除に来たイスラム系の女性が「Sorry」といって去っていきました。
むむむ・・・油断できない。
貴重品の一切を身につけて仮眠することに。
窓からは北欧のさわやかな風とまぶしい光。
ちょっとうとうとしてしまった。
やはり緊張からか、ホテルの写真はなし! -
うっかり予定より長く眠ってしまった。
慌てて用意をして、ちょっと出かけることに。
今日の予定は少し離れたロスキレに行くことだ。
世界遺産のロスキレ大聖堂をみたいから。
それにここロスキレはいちおうフィヨルドが見られるのでどうしても行きたかったのだ。
今日を逃すともう観光できる時間はないのだから!
駅近くの銀行で待望の両替。というかクレジットカードでキャッシングすることで両替の代わりに。これが一番レートがいいらしいので。
ATMから離れると女性が私を呼び止めるので「また?」と振り返るとその女性は私が明細書を取り忘れていることを教えてくれたのでした。
いい人だ!
観光案内所についたのは14時ごろ。
窓口でコペンハーゲンカードを購入し、「これからロスキレに行くんだ」と言ってみたら「え、今から??もう14時だよ」と怪訝そうな顔をされた。 誰がなんといおうと行くのだ!
またしてもゴリラ電車に向かい、いざロスキレへ。
駅前にはこんなオブジェが。
でかい。
落書きがあって残念だったな、 -
駅から街を歩いていくと・・
軽井沢のような避暑地の赴きのある通りにでます。
かわいいお店もたくさん。
立ち寄りたい気持ちを抑えて、ロスキレ大聖堂を目指します。
10分程度歩いたでしょうか。
大きな端正な佇まいです。 -
夜には教会でコンサートがあるみたいです。
聴きたいけど・・・残念だな。
夜まで滞在できる時間がない!!
まだ旅も始まったばかり。 -
小心者の私は教会の中での撮影をする勇気がなく、外観の写真ばかりです・・。
-
さあ、次はロスキレフィヨルドをめざします。
教会近くの坂をどんどん下ればいいのですが、
横道にそれてから行くことにしました。
道端には北欧の夏を謳歌する美しい花が。
でも、人がいないです。
大きな通りにでても車も通らない。
道に迷っても聞くあてがないので、自らの、そう、野生の勘を信じるのみです! -
とにかくお天気がよくて、暑い暑い。
やっとロスキレフィヨルドに着きました。
海だ海! 夏って感じ。
小腹も空いていたので売店でソフトクリームをたべることにしました。
ロスキレフィヨルドをバックに一枚。
チョコをトッピングしてみました。
にゅるっとしぼったソフトクリームをおもむろにトッピングのはいったトレーに「ずぼっ」と入れれば・・・そう、これがデンマーク流。
500円ぐらいだったかな。
味は・・う〜む、こってりしていて、アイスだけでおなかがいっぱいです。 -
これがロスキレフィヨルド。
フィヨルドというと山から突然海にドーン・・みたいなイメージがありますが、こういう入り江もフィヨルド言うみたいです。
穏やかです。 -
偶然船を陸から海に移す作業をしていました。
こんな小型のクレーンで下ろすんですね。 -
ここは昔バイキングがいたところなので、そういった解説がありましたが、読めないっ。
残念。 -
そろそろ街にもどらなきゃ。
今度は住宅街(といっても数件)を抜けて大聖堂にむかって坂を上ります。
すると突然ロスキレの町並みのジオラマが現れました。
後ろに本物の北欧のかわいい白い家が見えます。 -
こんな静かな木陰を抜けていきます。
みるからに涼しそうでしょ? -
イチオシ
途中の景色のすばらしいこと。
公園には人が寝そべっています。
だいたい半裸。
空の青と緑のコントラストが最高です。
この写真は今回の旅でお気に入りの中の一枚です! -
教会を抜けてまた避暑地のような通りに戻りました。
お店がまだ空いていたので少し買い物をしましたが、バタバタとシャッターが閉まり始めたと思ったら、17時きっかり。
うわさには聞いていましたが、ヨーロッパの人は時間きっかりにお店を閉めるって本当だったんですね。
ここは駅の近くにあった通り。門の向こうにあったのですが、突き当たりは何の建物だったのかな。
中には入れませんでした。
ロスキレ。
とても気に入りました。 次に来る機会があったらもっとゆっくりいたいです。
なんてったって、滞在時間2時間半でした。
またゴリラ電車にのってコペンハーゲンに戻ります。 -
駅の売店で買ったパンのサラダで夕飯です。
貧乏旅行だからガマン。
勝手のわからない共同シャワーで汗を流してから爆酔。
テレビを見たかったけど、そんな余裕もなく眠りに落ちました。
それにしても22時でも夕方って感じ。
長い一日でした。 -
6月7日(土)第2日
ホテルの朝食・・・の写真はないです。
ははは。
男性の宿泊客が、ひとしきり朝食を食べた後、去り際にパンを大量にかばんの中に詰め込んでから出て行ったシーンを目撃し、かなりびっくりしました。
こっちは恥ずかしくて朝食の写真もとれなかったっていうのに〜〜。
安いホテルの割りに、朝食はおいしかったです。
さすがデンマーク、レバーペーストがおいしかったな。
さ、今日は14時までにおとなりスウェーデンのマルメに行かなければいけません。
それまでの時間が私に許された観光の時間です!
まずは市庁舎をめざして歩きます。 -
チボリ公園の前には有名なアンデルセンの像があります。
そのすぐそばが市庁舎。 -
市庁舎前ではちょうど結婚式が行われていました。
すご〜くカジュアル。 -
中はこんなに広い!
たしか上にも上れるはずでしたが、時間がないのでパス。
大きな建物はよ〜く響いて気持ちよかったです。
ちょっと歌ってみたい気分になりました。 -
さあ、次は博物館に向かいます。
途中で馬車が目の前を通過!
あぁ、カメラが間に合わないっ!!
バックに写ってる建物をカラフルでかわいいですね。 -
さあ、博物館に到着しましたよ。
大きな建物です。 -
中にはデンマークの歴史に関するものがたくさん!
古くは石器から・・・100年程前の学校の様子など、いろんなコーナーがありました。
広い!
写真をとっても大丈夫でした。
日本の感覚だとお寺の中なんかも写真不可のところが多いですが、こちらは教会にしても、こういったところでも写真OKなところが多いように感じます。
とにかく時間がないので、広い館内を駆け抜けるように過ぎて博物館を後にしました。
感想は・・・たぶん歴史に興味がある人には面白いのかも。
私はスケジュールの都合で開館時間等から美術館となやんでこちらを選んだのですが、30分ほど待っても美術館に行ったほうがよかったかも・・と思いました。 -
大きな建物のそばにはこんなふうな銅像がよくたっています。
道路の真ん中に突然現れることも・・・。 -
ほらね。
さて、今度は衛兵の交代式を見るためにアメリエンボー宮殿を目指します。
あ、ちなみにここまでの行程はすべて徒歩です。
コペンハーゲン中央駅裏手にあるホテル街からここまで、歩ける距離です。
ただし、健脚ならば。 -
これがアメリエンボー宮殿。
こういった白い建物があたり一帯をぐるりと取り囲んでいます。 -
始まりました。
前の人の腕が写りこんでいますが、大勢の観光客がカメラを構えています。
スリがいてもおかしくない状況なので、そのあたりに十分注意しつつ、背の低い私はジリジリと隙間をぬって前の方に行ったのでした。 -
近くで見ると衛兵さんはこんな感じ。
観光客がかなり接近して撮影しているのですが、
さすがに近づきすぎると注意されます。
夏服だと思うのですが、暑いですよね〜。
お疲れ様です。 -
これから任務につく衛兵さんたちです。
-
なにやら交代のセレモニー。
-
観光客がこんなに近いの、わかりますか?
任務を終えた衛兵さんの行進のあとに観光客がついていく感じて、なんか平和な光景に写りました。 -
アメリエンボー宮殿のすぐ近くに次の目的地、フレデリスク教会があります。(写真正面)
大理石の教会といわれる教会です。
衛兵の交代式を見終えた観光客は衛兵の後をついていくか、このフレデリスク教会に行くか・・・大きく二つに分かれます。 -
教会内部。
それほど大きくはありません。しかし美しい。
椅子に座ってしばしオルガンの響きに耳を傾けます。 -
これが教会のオルガン。
丁度オルガンの演奏をしていたのですが、途中からオルガンの練習が始まってしまいました。
ちょっと弾いてはつっかえ、また弾いてはつっかえ・・。
音楽家の端くれとしては、この観光客の数の中で練習するって勇気あるよな〜なんて思ってしまいました(冷汗) -
イチオシ
この教会は今回の超短時間のコペンハーゲン観光の中でもっともお気に入りの場所となったのですが、その理由はこれ。
天井がこの上なく美しいのです!!! -
美しいのでもう一枚。
まるで天上に続いているようです。(ダジャレではない)
あぁ、これでオルガンの音色が「練習」でなければ言うことなかったな。 -
さあ、時間がないぞ!
行きたいところはたくさんあるのに全く時間がない。
14時過ぎにはホテルに戻って荷物をピックアップして、いよいよスウェーデンはマルメに向けて出発しなければならないのだ!
なぜって?
昨日買ったコペンハーゲンカードが24時間有効なので、その間にカストラップ空港までは行きたいから。
早めにマルメについて、夜はいよいよ先生が出演するオペラを観にいくんだから、おしゃれしてから行きたいじゃない?
結局、早足で近くのお城までいって庭園を散策。 芝生が気持ちよさそう。 ちと暑いけど。
お城を抜けて、メトロに乗ってコペンハーゲン中央駅へ。
市内のど真ん中を走るメトロはさすがに混んでいたなぁ。
でも車内放送は極力少なくて、駅名も1回しかアナウンスしない。
静か。
デンマークの皆さんはマナーがいいです。 -
コペンハーゲン中央駅の裏口を抜けてホテルへ戻ります。
途中にこんなマーケットが出ていますが、雑然としています。
駅正面口方面の素晴らしいホテルとは別世界の路地裏って感じのところです。
なんだか大声で怒鳴りあいの喧嘩も聞こえますがスルーして先を急ぎます。
あぁ、おなかが減ったけど、時間がないの!!
荷物をピックアップしたのはいいけど、ホテルにエレベーターはなく、フロントから玄関までの階段を20キロのスーツケースを持ってどうやって降りようかと困っていたら、やさしい男性が下まで運んでくださいました。
ありがとう!
この旅ではこういうやさしさに何度も助けられました。
さて、駅のチケットセンターでコペンハーゲンカードで空港まで行き、そのままスウェーデン国鉄乗り入れでマルメまで行きたい話をたどたどしい英語でしてみたけれど、そういう切符はないから、乗り換えないで行きたいならマルメまでの正規運賃を払えとでっかいおばさんに言われ、しぶしぶ購入。
もしかしたら隣のカウンターのおじさんだったらいいこと教えてくれたかも・・・と思いつつ切符を購入。
またゴリラ電車に乗っていよいよ旅の目的地、スウェーデンはマルメに向かいます。
おなかが空いたからサンドウィッチを買って乗車です! -
またもやゴリラ電車に乗ってコペンハーゲン中央駅を出発し、カストラップ空港を通過。オースレン大橋を渡ればもうそこはスウェーデン。検札にも来ますよ。
車窓からは発電のための風車がたくさん見えます。
エコな国、北欧。
40分ほどで旅の目的地、マルメに到着します。
マルメはスウェーデン第3の都市。日本でもエコの特集番組で登場したりしますよ。
写真は、ストートリィ広場。 奥に見えるのがスーデルガータン通り。たぶん・・・。 -
今日のお宿はマルメ駅の目の前にあるElite Hotel Savoyです。1862年完成の建物です。
今日一日だけは贅沢しようと決めてこのホテルにしました。
といっても1泊1400SEKほどですが、ホームページを見るとこの時期ディスカウントされたあるようなので、ホテルに問い合わせて700SEKのお部屋を予約しておきました。ラッキー。
メールで問い合わせしたところ、ずいぶんカジュアルな文面のお返事がきました。
しかも、私の名前はhirokoというのですが、「Hi, Hirenko!」と書いてあって思わず大爆笑。 ヒレンコってロシア人ぽいですなぁ。
さて、お部屋にいってみるとインテリアはこんな感じ。
北欧スタイルって感じかな。
清潔で広いし、美しいです。窓の外からは中庭が見えます。 -
もう空腹で・・。
コペンハーゲンで買ってきたサンドウィッチを食べます。大きいですよね。
こちらのサンドウィッチは本当に大きい。しかもおいしいです。 奥に見えるのはマチルデ。ココアっつーか、日本のミロっぽい味。 -
写真に写っていませんが、左側に清潔なシャワールームがあります。
腹ごしらえして、シャワーをあびてスッキリしてから、オペラを観にいくぞ!
あぁ、2年ぶりの師匠Heleneの歌を聴ける幸せ☆ -
これがマルメ・オペラ。 駅から徒歩15分ほど。
比較的新しい建物なのかな。 オペラが終わったら22時ごろになるので、知らぬ土地で夜に女性の一人歩きは危険かなと思い、ホテルの人に「帰りはタクシー拾えるかな?」と聞いたら、きょとんとして「もちろん。でも近いから歩けば?」と。 そうか、ここは安全なんだね。
このあと、日本で予約したチケットの番号を伝えて発券してもらい入場。
あ、しまった!
まだ両替してないんだった! パンフレット買いたいのに・・・「カード使える?」と聞いたらこころよくカードが使える窓口を案内してくれてパンフレットを売ってくれました。 日本でこんなことしてくれるかな?とちょっと考えてしまいました。 -
8列目のど真ん中。 いい席を予約しておいたんだ!
すると、スウェーデンのご夫婦が「ここは私の席ですが」と言って来た。
う〜んと、私英語が苦手でよくわからないのだけど説明するしかない!
腹を決めて、「日本で予約して、窓口で発券してもらったらこの席だったの。ほら、チケットを見て!」
すると、この紳士が持っているチケットも私のと同じ番号が書いてあるではないか!
すると紳士が「お〜、なんてこったい。見てくれよみんな。私のと同じチケットがもう一枚あるよ、信じられない。オマイガー」とスウェーデン語で、たぶんこんな感じのことをまわりのお客さんに言っていた。
そして「君はいいからここに座っていて。私がこのことを伝えてなんとかしてくるから。」
「すみません。でも、私も行きます」
「いいから、いいから」
「あ、ありがとうございます」
こんなやり取りをして座った。隣には彼の奥様。品のいい初老の女性。
「大変なことが起こったわね。ところであなたどこから来たの?」
そりゃそうだ。マルメに入ってからここまでまだ日本人らしき人にであってない。
「日本の東京からです」
「まぁ。何しにマルメに?」
「このオペラに私の歌の先生が出ているんです。」
「まぁ!」
そんなやりとりをしていたら、旦那さんが戻ってきて
「君はここで見ていていいからね。僕らは別の席に変えてもらったから。じゃあ、楽しむんだよ!」といって別れました。
彼らがいったいどの席に着いたのかを目で追っていくとすごく前の方で、
センターから少し外れたところ。
きっとご夫婦で楽しみにこのいい席を予約していたのでしょうに、私のミスではないけど申し訳ないことをしたな〜と。
で、その奥様の席には、赤いジャケットを着た、大きなスウェーデン男性が座った。
それにしてもスウェーデンの人は社交的だ。
席に着くなり
「君、どこから来たの?」
「日本の東京からです」
「え〜、東京? なんで?」
と・・・さっきのご夫人とした会話をまたしてみた。
私の英語力では込み入った話もできず、無難にお天気の話なんかをした。
「スウェーデンって、思っていたより暑いですね」
「今年は特別暑いんだよ。 そりゃ日本は今、冬だろうからここが暑く感じるだろ?」
「いえ、日本も夏ですけど・・・(極東ってのは彼らにしてみたらそんな認識なんですね)」
「私、英語が苦手であまりおしゃべりできなくて・・」
「なんで、英語なんて簡単だよ。せっかく留学に来たんだったらしゃべれなくちゃ!」
「そ、そうですよね・・・(汗)」
あう〜、オペラを観る前に説教されちゃったよ。。とほほ。
あ、開演する。
ちなみに、演目はヴェルディ「アイーダ」。 先生はアムネリス役。 若い頃、ここマルメでも勉強していた方だ。
先生はウィーン国立歌劇場や、シュトゥットガルト歌劇場で数年ずつ契約していて、主にワーグナーなどのドイツものをレパートリーとしています。
イタリアものを聴くのは初めてなので楽しみです。 -
今回の「アイーダ」の舞台写真です。こちらのお方が私の先生、Heleneです。
マルメ・オペラの「アイーダ」は看板演出なのか、韓国のオペラカンパニーがこの演出で上演しているそうです。
先生、相変わらずいい声で歌っていました。
「アイーダ」は合唱も有名ですが、スウェーデンは合唱の国。響きが美しい!
でも、奴隷たちの合唱にはちょっと響きが美しすぎたかな〜。
アイーダ役、ラダメス役はイタリア人でした。ともに素晴らしい!
実は明日、このお二人ともお会いすることになったのですが、そんなことになるともつゆ知らず・・・。
指揮者は小柄な女性。この大作を小さな体で纏め上げるのはたいへんだと思います!!
観客の皆さんは、心からオペラを楽しんでいました。 早い時間から来場して、それもかなりドレスアップしてきていました。
出演者に対する拍手も熱狂的です。なかなかカーテンコールが終わりません。
自分がいいと思った歌手には「Bravo!」と叫び続けます。
スウェーデン人は北欧のラテン系と言われているゆえんがこんなところにも垣間見られました。 -
これはカール11世の銅像かな・・・。
オペラが終わって21時をとうに過ぎていますが、まだ夕方ですね。
これならホテルの人が「歩いて帰れば?」といったのもうなづけます。
ホテルにもどり、食事。 両替をし忘れた私は部屋でおとなしくしていました。
といっても今日も盛りだくさんな一日でお疲れモード。
爽やかなスウェーデンの風を感じながら眠りについたのでした。 -
6月8日(日)第3日
今日はHeleneのレッスン初日です。
朝から少々緊張気味。
朝食もおいしくいただき、10時に待ち合わせ場所のマルメ・オペラ前に行きました。
しばらくすると、Heleneがやってきました。 2年ぶりの再会! 相変わらず人懐っこい笑顔で迎えてくれました。
「Welcome to Sweden!!」
「はるばる来ちゃいましたよ〜。それにしても昨日は素晴らしかった!疲れているのに私の為に時間を作ってくださって本当にありがとうございます!」
そんな会話をしてレッスン場に向かいました。
なんと、マルメ・オペラの稽古場でレッスンをしてくださるのです。
稽古場はこんな感じ。
呼吸法、発声・・・レッスン曲をいくつか見ていただいたのですが、Heleneにサプライズと思ってスウェーデン歌曲もこっそり勉強してもっていきました。
歌ってみたら目を丸くして
「あなたのスウェーデン語の発音はバッチリよ。すべてクリアに聞こえます。日本人のあなたがこんなに上手にスウェーデン歌曲が歌えるなんて・・信じられないわ!」
と喜んでくださいました。
私自身、もって行った曲は私に合っている曲だよな〜と思い、勉強していった曲でした。
日本ではスウェーデン歌曲の楽譜を入手しづらいので、ある方にご協力いただいて入手した楽譜でしたが、勉強していってよかった!
Heleneにお土産を持っていきました。
まずは小さなポーチ。そして日本歌曲の楽譜(もちろんアルファベットで発音が書いてあるもの)、そして日本に関する面白い本(外国人向け)、でもHeleneが一番よろこんだのは「カステラ」でした。
「This is Japanese traditional Cake, named KASUTERA」と行って見たら器用に真似して「カステラ」と発音してました。やはり音楽家は耳がいい!
「米からできてるの?」と質問してきたので、「いや、小麦粉と卵だよ」と説明してみましたが、ほんとにそれでよかったのかな(冷や汗)
本人は「I LOVE CAKE」といっていたのでまあいいや。
Heleneからは体の使い方や呼吸のことをたっぷり習って、その後はマルメ・オペラの楽屋を案内してもらいました。
昨日みたアイーダの小道具なんかもいっぱいおいてありました。
午後はHeleneはパーティーに呼ばれているからレッスンはなし。
でも夜は、私はパーティーに誘ってくださいました。Heleneのお友達の家に行くんだとか。
「海辺のおうちだからビーチに行くわよ!」
このテンションの高さにちょっとキョトンとしながらも、近くのカフェへ。
夕方ホテルに迎えに来てくれることになったので、そこで一旦解散しました。
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