2010/05/23 - 2010/05/25
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costinさん
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今回の中国訪問の目的は、知り合い2箇所を恙無く廻る事。
昆明の大学に通うお嬢さん方に肉薄。
昆明ー河口ーラオカイーハノイ
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昆明には早朝6:00過ぎの到着。
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駅前は朝から人でごった返している。
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この駅も旅行社の名刺を持った客引きが言い寄ってくる。
多分、「石林」観光のお誘いだろう。
俺が中国人ではないと判ると諦めて踝を返す奴も居れば、しつこく食い下がる営業熱心な奴もいる。
そんな熱心なひとりに、
「じゃ、お前の周旋するホテルって一体いくらなんだ?」
と聞いてみる。
150元。
と書いて渡される。
ニッコリ笑い、バイバイと手を振る。
それでも食い下がってくるw
「旦那、特別に80元の部屋も用意できます。」
最初っから、それを言えw -
連れて行かれたホテルは比較的新しい高層ホテルだが、使い方が荒いのか?メンテが悪いのか?
埃っぽく煤けて見える。
80元の部屋は窓が通路側にしかない。
次いで110元の部屋を見せてもらう。
ベトナム・ハイフォンの案内嬢しかり、しつこい奴はアフター・ケアが優れている場合が多々あるw
この昆明の坊主頭も、部屋係を呼び付けホテルのネット回線のアドレスコードまで入力させる念の入れようだった(以前同様の客がいたのだろう。)
最後に、
「何か問題・要望はあるか?」
と聞いてくる。
「十分だ。」
「もし、観光ツァーをするつもりなら俺に任せてくれ。」
と名刺を渡される。 -
昆明の女子大生ホァンは、日本語がかなり出来る。
如何に中国人が共通の漢字を理解しやすいとは言え、送られてくるメールの文面は100%解読可能。
間違いはちょっとした助詞の使い方くらいだ。
実はホァン、広西省の出身だと云う事は知っていた。
だが、欽州のリンの中学の同級生だとは知らなかったw
欽州でリンに、
「昆明に住んでるファン・・知ってますか?」
「昆明の大学に通っている、広西省出身のファンさん?」
「そうです。彼女は私の幼馴染w」
「・・・」
中国人口13億。
と雖も世間は広いようで狭い。
早速ファンにメールしてみる。 -
すると、大学までのバス路線が乗り換え付きで明記され返ってくる。
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バスを乗り換え、40分程で大学前に到着。
電話を入れてみると、
「今、緊急の打ち合わせが入ったので、30分だけ待って下さい。」
と日本語で言われるw -
いまどきの中国女子大生ウォッチングを校門前でしながら、あっと云う間に30分。
3人の女子大生が登場。
「はじめまして、私がフォンです。」
「私、蒋といいます。」
「私は徐です。」
「はぁ、・・・」
基本的にダイアローグを得意とする俺は、娘3人を相手出来るだろうか?
期待と不安が過るw -
大学前にあるレストランに移動。
ここでかなり長時間の尋問を受ける事になる。
幸い、全て日本語だったのがせめてもの救いw -
ひとり気が利いた娘がいて、手土産持参だった。梨と西瓜だったかな?翌日も手土産持参していた。
『栴檀は双葉より芳し』か?
「ファンさんの出身は広西省で判っているけど、後のおふたりは何処のご出身?」
蒋さんが、
「私は徐州です。南京の近くよ。」
「ふむ。」
『徐州、徐州と人馬が進む〜♪』の徐州ね。
徐さんが、
「私は重慶。知っていますか?」
「あ、はい。」
『重慶爆撃』の重慶ね。
『これは、狙われたかも知れない。』
と覚悟した。
謝罪の持ち合わせはないので、密かに理論武装を企てる俺だった。
だが尋問は、彼女等の研究論文(日本に係わりのある)のテーマに終始して、『過去の問題』が一向に出る気配がないw
業を煮やした俺が、
「最初、出身が徐州やら重慶やらと聞いたんで、『過去の問題』が当然出て来ると思ったよ。」
「『過去の問題』? 何ですそれ?」
「日中戦争当時のことだよ。」
「ぁぁ、昔は昔ですね、ハハ。」
まぁ客人に気を使ってくれたのかも知れんけどね。 -
「この豚、中国の三大豚のひとつ●▼豚です。」
燻製の豚で味が濃い。
だが俺は中国人を目の前にして、豚の講釈を垂れるほど厚かましくはないw
「ほほう。美味しいですね。」
が関の山w -
「ちょっと、写真撮らせてくれないか?」
「はい。」
「じゃ、この前に並んで。」
「え?w わたしたちを豚と比べますか?w」
『過去の経緯』より豚の前に整列して写真撮られる方が余程屈辱を感じる昨今の中国女子大生だった。 -
本物の中国人スイーツを前にして、
「俺は中国デザートにはうるさいよ!」
とはおこがましくて言えないが、要望だけは取り敢えず出してみた。
「実は中華のデザートが好きなんだが、どっかで食えないか?」
レストランで聞いたところ、「餡饅」ならあるというが彼女等の猛反対を食らったw -
学生街をぶらつきながら、彼女等が良く行くという店に入る。
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オーダーして待つ間、例の娘が居なくなったかと思ったら、紙コップに入った『おやつ』を持って現れた。
「これ、女の子のおやつです。」
食べてみる。
ちょっと臭うが、歯触りが良い。
「何これ?」
「臭豆腐と言います。」
「ww」
初体験。これがかの有名な臭豆腐かぁ。
本場物はもっと臭いのかも知れないが、新島の「くやさ」に比べたら遥かに上品だw
なるほど、女のおやつねぇ〜。
取り敢えず、君が出世するのは判ったよw -
バナナの唐揚げを甘いコーティングで包んである。
-
手前が辛味(蒸かしたじゃがいもに辛味のタレで和えてある。)
奥が甘味。
うむ。メリハリがあるw
こうして昆明初日は過ぎて行った。 -
翌日、お昼の待ち合わせ。
「街の中心で、食べ物屋さんがいっぱいある処があります。」 -
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例によって再び手土産持参。
鶏足の蒸し和え。
キュウリの辛子漬雲南風。
何て言うか・・何処まで察しの良い娘なんだろ。
両方とも俺にとってお初の物ばかり。
しかもかなりイケる食い物だ。
キュウリはほとんど俺ひとりで食っていた。
鶏足の和えものにしたって、彼女等が居なけりゃ全部食ったと思う。(ほとんど脂質のない硬めの鳥皮を鶏骨から削ぎ落とす感じ。)
胃袋を支配する女は強い。 -
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この一見烏龍茶風に見える飲み物は、飲み物ではない。ゼリー状の食べ物で喉に流し込む。
薄甘く、多少漢方が香る。
玄米粥デザート。
美味い。
『甘過ぎない』
蛇足を知る人々の奥義を感じた。 -
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「でも、どうしてそんなに早く帰っちゃうんですか?」
「ビザの関係でね、次回はもっとのんびり来るよ。」
「残念です。私の研究論文のアドバイスもして欲しかったですw」
「ww」
バス亭で俺のバスが出るまで見送ってくれる。
『ありがとう、ファン。昆明のお嬢さん方。』 -
昆明駅のインフォメーションに、昆明ー河口を聞いてみる。
すると、2番の特別窓口で聞けと言われる。
2番窓口で聞くと、
「それは、無いわね。」
「それじゃ、バスしかないのか?」
「そうね。バスだけだわ。」
と云う返事。
「バスチケットは何処で買えば良い?」
しばらく考え、
「あっち」
と駅の外を指差すw
なるほど、知らないか、上手く言えないかのどちらかだと悟る。
駅前の旅行代理店で2軒ほど当たる。
みんな本当に知らないみたいで、電話で確認していた。
そして紙にメモして渡してくれる。
『60番のバスで東部汽車站』
と書いてある。
昆明駅付近のターミナルから河口行きが出ていると云う記事を見た記憶が有り、ちょっと不安になる。
『中国のこういった情報はいい加減かもな。だが、タイの様に公営と私営でターミナルが違う場合もあるので、ここはひとつ行ってみるか・・』
そしてこれまた数人の言い寄ってくる客引きに聞いて、60番バスのバス停に辿り着く。
昆明駅から各方面に出ているバス亭は、数箇所に分散している。だが、そのひとつに行くと、別のバス停の発着バス番号が書いてあるので、親切と云えば親切かもしれない。
昨日大学迄、乗り換えて行った時は、1元だったが、60番は外れにあるらしく2元。 -
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40分程で郊外の東部汽車站に到着。
新築のでかいターミナルだ。
インフォメーションで河口行きを聞くと、普通に切符売り場で並んで買うらしい。
発券の女性にメモ紙を見せると、即座に出発時間をさらさらと書いてくれた。
19:00 19:30 20:00
どうやらこの中から選べと云うことらしい。
「あっ!」
と発声して、追加で12:40も書いてくれた。
19:00を指差すと、「これで良いの?」
みたいな脅しを掛けられたので、静かに頷く。
139元に保険が1元別紙で加算されて、140元 -
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昆明ー河口 寝台バス内部。
誰かが言っていたが、確かに後ろの奴の足が臭うw
だがものの10分でその臭いにも慣れてくる。 -
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昆明ー河口
河口のバス停は、中国イミグレの眼と鼻の先だ。
ただ5:30にはバスが到着するので、開門の8:00まで待つことになる。
丁度上手い具合に、通路みたいな場所があったので、そぼ降る雨の中、軒先での雨宿りはせずに済んだ。
7:00近くになると雨は上がり、大男のフランス人とベトナム人3人と共に入口で開門を待つ。
フランス人はi-モードの携帯を車中で盗まれたそうで、残念がっていた。
このフランス人、名前をラジオと云う。
日本に12年住んでいたそうで、日本には子供が4人いるそうだ。
現在はピレネーの山懐深い森の中でひとりで瞑想に耽っているという。
仕事も日本で覚えた指圧を現地にやっているそうだ。 -
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バスもあったが、列車を選ぶ。
これが今回は仇となった。
バスは、すぐの出発だから8:00の出発、ハノイ到着が16:00頃と聞いていた。
列車は軟座だったが、酷く古く汚い。132,000VND
俺はハノイである女性と待ち合わせをしていた。
晩飯でも一緒しようと云う事になっていた。
だが、着いたのが20:00を過ぎ、ロンビエンに泊まる筈の列車は素通りして、ハノイ駅まで行ってしまった。タクシーを拾いホテルに向かうが、そのタクシーが違うホテルに連れて行ってひと悶着、
「おけ、じゃ約束と違うからタクシー代要らないな?」
と凄んだら、渋々連れて行ってくれた。
ホテルに着くと、フランス人と一緒だったんだが一部屋しか空いてないという。
何とか無理を言ってロフトの部屋に泊まる事が出来たが、この時既に9時を回っていた。
電話を見るとメールが2通とコールが1本入っている。
今日は無理だとこの時悟った。 -
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ハノイが初めてで不案内というラジオに安宿を紹介。
最初中国のビザ取りをすると言っていたが、フランス人とイスラエル人は取れないらしい。
しかもハノイではなくサイゴンでの取得らしく代行業者依頼になるとの事。
(真偽の程は定かではない) -
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【ベジタリアン】
ラジオはベジタリアンだそうだ。
俺はそもそもが西洋のベジタリアンに懐疑的だ。
胡散臭さを感じてしまう。
「肉類は全くダメなのか?」
「あぁ鮨は食うけどな。」
「ww」 -
【異端児】
ラジオは母国フランスを小馬鹿にしていた。
「東洋とは文化の厚みが違うよ。俺もパリは10年以上住んでたけど、紙屑みたいな街だぞ。日本人が有り難がってるブランドにしたって大した歴史なんざありゃしない。俺は京都の老舗って呼ばれる店が、六百年だの七百年だの続いているって聞いて気が遠くなったよw」
「お前、本当にフランス人か?」
「あぁ、マルセーユ生まれ、パリ育ちのフランス人さ。ユダヤ系だけどな。」 -
【宗教】
「俺はユダヤだが、ユダヤ教徒でもなければ、クリスチャンでもない。瞑想はやってるが、これは宗教じゃない。」
「俺から見れば十分宗教っぽいけどなw」
「そう小馬鹿にするな。俺は『宗教』って言葉自体も忌々しいんだ。」 -
【瞑想 メディテーション】
「メディティションの基本は、その呼吸にある。トップとボトムに最初は意識的にでも良いからアクセントを入れる。
背筋を伸ばし、頭のてっぺんから肛門に連なる線に一本の棒を意識する。
勿論、色んな雑念が行き来する。
だが、それに係わっちゃいけない。
華麗にスルーする。
思考を捨てる。そして感覚だけに集中する。」
「それで・・・何かわかるのか?」
「わかっちゃいけない、感じるんだ。」
「何を感じるんだ?」
「自分が何であるかを感じるんだ。」
「随分と・・哲学的だな。で、ラジオは何を感じた?」
「我が神であること。そして全てが神であることを。勿論お前も神さ。」 -
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【ホアンキエムの12歳の物売り少女】
ラジオが絵ハガキ売りから50,000VNDで買った。
事前に彼は日本語で相場を聞いてきた。
「これ幾らくらいだ?」
「以前、30,000って聞いた事が有る。」
と教えたにも拘わらず、5万の言値で買った。
「何で買ったんだ?」
「彼女の眼が寂しそうだったからさ。」
などと、酔狂な話をしている最中、少女が堂々二人の前に立ちはだかり、
「どっから来たの?」
と英語で話しかけられる。
ラジオがからかって、
「日本から来ました。」
と日本語で返すと、
「こんにちは。はじめまして。」
と日本語で話しかけてくる。
俺たち二人は顔を見合わせて驚く。ラジオが今度はフランス語で、話しかけると、
「ボンジュール、マダム・・じゃなかったムッシュー」
その後のふたりのフランス語のやり取りにはついていけなかった。
「その絵ハガキ幾らで買ったの?」
「5万」
「あららー、私が4万で売ったのにw」
その後もラジオは彼女の身の上を聞いていた。がそのうち、
「ところで、おじさんたち幾つなの?」
と逆に歳まで聞かれる始末w
ラジオから
「本当の歳を言えよ。」
とせっつかれその質問は放置するつもりだったが、
「●○歳」
と正直に答えた。
「嘘ばっかり。」
と信用してもらえないw
「フランスのおじさんは?」
「●○歳」
これは信用したらしかったw
そして、ちらっと空を見上げたかと思ったら、
「あの雲・・早く逃げないと凄い雨になるよ。」
と言い残し、ビルの谷間に走り去って行った。
すると1分も経たない内にパラパラと降り出した。
『聡明過ぎる・・この子雲気まで察するのか?』 -
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前 62 中国 貴州省 マイノリティー・ルート
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後 64 ラオスの美アガール
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