
2010/01/03 - 2010/01/11
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古代遺跡な旅デスクさん
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ヨルダンに来たら必ず訪れる遺跡がここ、ペトラ。紀元前6世紀からこの土地に暮らしていたナバテア人の都です。以前の岩山に神殿や墳墓、住居を切り出した、世界で唯一ともいえる不思議な景観。もちろん、世界遺産です。実はとっても奥が深く、何日もかけても攻略しきれないくらいですが、ここではシーク(隘路)からエル・カズネ(宝物庫)へと抜ける、誰もが歩く王道コースを紹介します。
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遺跡入口のビジター・センターでチケットを買った後、この小さいゲートを抜けると、遺跡のエリアに入ります。誰もが早くエル・カズネが見たい…!という気持ちでいっぱいなわけですが、実はそこにたどりつくまで、ちょっとした道のりが待っています!
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まず、ゲートからシーク(隘路)の入口まで、歩くと15分くらいかかります。途中に「オベリスクの墓」とか「ジン(精霊)の岩」とかあるのでのんびり見て歩くのもいいのですが、とりあえず体力を温存するには、馬に乗るのが便利。乗馬料金はチケット代に含まれています(降りるときに馬引きがチップを要求するので、ちょっとした交渉が必要です)。
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いよいよ、シーク(隘路)の入口です!元々一つの岩だったものが裂けて、このような通路ができたそうです。左右の岩の模様が呼応しているのが、かつて同じ岩だった証拠なのだとか。
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シークはただの通路ではありません。ナバテアのダムの跡、テラコッタで作られたかつての水道管の跡、ローマ時代の舗装跡、そしてこの左側に見えるラクダの像など、見どころがいっぱいです。せっせと歩いても通り抜けるのに20分くらいかかるります。どうせなら、シークの見どころをじっくりチェックしていきましょう。
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シークの切れ目に忽然と現れる、エル・カズネ!英語ではTreasury(宝物庫)と呼ばれます。ここだけ広々とした空間が開けていることといい、この光の当たり具合といい、自然の演出効果を考えて作られたとしか思えません。内部には装飾のようなものはほとんどなく、小さな部屋があるだけ。地下から人骨が見つかったことから、王の墓だったのでは、と言われています。
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エル・カズネを通り過ぎると、「ファサード通り」という道に出ます。神殿のファサード(正面)のようなものがいくつも並んでいることから、こう呼ばれるのだとか。ギザギザの階段状の装飾はcrow step(カラスの階段)と言われ、メソポタミアにもある古代からの意匠です。
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ローマ時代には、おなじみ円形劇場が建てられました。岩山をすり鉢状になっているところが、ペトラらしいですね。ペトラの人口の3分の1くらいをいっぺんに収容できるだけの大きさだったそうです。
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ローマ劇場から列柱通りに向かう途中、右手上方に、「貴族の墓」が見えます。それぞれの装飾から、Urn Tomb(ツボの墓)、Corinthian Tomb(コリントの墓)、Silk Tomb(絹の墓)、Palace Tomb(宮殿の墓)といった、面白い名前がついています。正面はかなり凝っていますが、エル・カズネ同様、中には何の飾りもない部屋があるだけです。
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列柱通りからは、ローマ時代に都市の中心部だったところに出ます。なかでもひときわ目立っているのが、Great Temple(大神殿)。ナバテア人の神殿を拡張して、ビザンチン時代まで使われていたそうです。
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列柱通りの最後に、カスル・エル・ビントと呼ばれる建物があります。元は、ナバテアの山の神ドゥシュラに捧げられた神殿。アラブ人たちが、なぜかカスル・エル・ビント・ファラオーン(ファラオの娘の宮殿)と呼ぶようになったとのことです。
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ペトラの王道コースの「ゴール」とも言えるのが、この博物館の手前にあるレストランです。ビュッフェ形式になっていて、アラブ風の前菜料理や、チキン、羊のケバブ(焼肉)など、ヨルダンではおなじみのメニュー。この後エドディルに行くにしろ、犠牲祭壇の道に行くにしろ、ここでしっかり休憩を取って行く必要があります…!
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