旅記録国内編2009　愛媛・香川〔08−四国八十八ヵ所霊場巡拝第２弾：第６６番札所・雲辺寺編〕

2009/07/06 - 2009/07/06

【四国八十八ヵ所を巡る第２弾！母の代参と第１弾のリベンジを兼ねる一人旅】
すっかりハマった四国八十八ヵ所巡拝の第２弾は、母の代参を兼ねた一人旅。
１日目は、空路で松山から四国入り、レンタカーを利用して昼食後からの半日で今治の６カ寺に参拝した。２日目の今日は、朝からＪＲ特急で香川県に移動。そろそろ列車が目的の駅に到着となる。

【メンバー】
一人旅。

【ルート】
7/5　伊丹空港−＜ＪＡＬ＞−松山空港−〔レンタカー〕＜Ｒ１９６・Ｒ３３＞−松山IC
　　　−＜松山自動車道・今治小松自動車道＞−今治湯ノ浦IC−＜Ｒ１９６＞
　　　−道の駅・今治湯ノ浦温泉−＜Ｒ１９６・県道３８・県道１５６＞−国分寺
　　　（以上の旅行記⇒http://4travel.jp/traveler/poi/album/10400370/）
　　　−＜県道１５６・県道１５５他＞−仙遊寺
　　　（以上の旅行記⇒http://4travel.jp/traveler/poi/album/10400981/）
　　　−栄福寺
　　　（以上の旅行記⇒http://4travel.jp/traveler/poi/album/10401101/）
　　　−＜県道１５５・Ｒ３１７他＞−泰山寺
　　　（以上の旅行記⇒http://4travel.jp/traveler/poi/album/10402196/）
　　　−＜Ｒ１９６他＞−延命寺
　　　（以上の旅行記⇒http://4travel.jp/traveler/poi/album/10402232/）
　　　−南光坊−＜Ｒ３１７＞−フェリーターミナル−レンタカー営業所〔レンタカー返車〕
　　　（以上の旅行記⇒http://4travel.jp/traveler/poi/album/10402548/）
　　　−今治市内
7/6　今治−＜ＪＲ予讃線・特急しおかぜ＞−
　　　（以上の旅行記⇒http://4travel.jp/traveler/poi/album/10404316/）
　　　−観音寺−〔レンタカー〕＜県道８他・ロープウェイ＞−雲辺寺
　　　（以上の旅行記⇒本編）
　　　−＜県道２４１・Ｒ３７７他＞−大興寺
　　　（以上の旅行記⇒http://4travel.jp/traveler/poi/album/10406828/）
　　　−＜Ｒ３７７・県道５・Ｒ１１＞−さぬき豊中IC−＜高松自動車道・瀬戸中央道＞−坂出IC
　　　−＜Ｒ１１・県道１９４他＞−郷照寺
　　　（以上の旅行記⇒http://4travel.jp/traveler/poi/album/10408170/）
　　　−＜県道３３＞−金倉寺
　　　（以上の旅行記⇒http://4travel.jp/traveler/poi/album/10409079/）
　　　−＜県道３３・Ｒ１１・県道４８他＞−弥谷寺
　　　（以上の旅行記⇒http://4travel.jp/traveler/poi/album/10409315/）
　　　−＜県道４８他＞−甲山寺
　　　（以上の旅行記⇒http://4travel.jp/traveler/poi/album/10409332/）
　　　−＜県道４８・県道２５・Ｒ３１９他＞−琴平温泉
　　　（以上の旅行記⇒http://4travel.jp/traveler/poi/album/10412357/）
7/7　琴平温泉−金刀比羅宮
　　　（以上の旅行記⇒http://4travel.jp/traveler/poi/album/10416464/）
　　　−＜県道２０８・Ｒ３１９・県道２５・県道４８＞−出釋迦寺
　　　（以上の旅行記⇒http://4travel.jp/traveler/poi/album/10418200/）
　　　−曼荼羅寺
　　　（以上の旅行記⇒http://4travel.jp/traveler/poi/album/10418877/）
　　　−＜県道４８・Ｒ１１他＞−本山寺−＜県道５他＞−琴弾−観音寺〔レンタカー返車〕
　　　−＜ＪＲ予讃線及び瀬戸大橋線・特急しおかぜ＞−岡山−＜山陽・東海道新幹線＞−京都
　　　（以上の旅行記⇒http://4travel.jp/traveler/poi/album/10419228/）

【表紙の写真】
第６６番札所・雲辺寺の五百羅漢。

エリア 阿波池田・つるぎ(徳島)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: レンタカー JR特急 私鉄

■8:58　ＪＲ観音寺駅に到着
今治を出発して約１時間、香川県に入ってすぐの観音寺で特急しおかぜを降りる。
愛媛県の札所を６カ寺で切り上げて香川県に来たのは、４月の第１弾で参拝できた香川県の札所が第７３番・第７５番・第７７番と、所謂“歯抜け”状態となっているため、その隙間を埋めつつ、もう一度訪れたいと思った場所を再訪しちゃおうということで。

■ＪＲ観音寺駅
とりあえず改札は出たものの、今日のレンタカーはこの駅で借りることになっていて、その営業所は9:30にしか開かない。
駅前を探索して時間を潰そうか。

■ＪＲ観音寺駅前
特急が停車するからと言って、駅舎が大きかったり、駅前が賑やかだとは限らない。
駅舎を出ると、タクシー乗り場のすぐ先には県道が走っている。
決して閑散としている訳でもないし、かと言って賑やかな商店はこちら側には見えない。
う〜ん、あまり歩き回っても疲れるだけかな・・・。

■香川県ですから
駅舎内のベンチに座って時間を潰そうと振り返ると、駅の売店の陳列が外から見えた。
さすが香川県、うどんだらけ(笑)。

■レール＆レンタカー
今日参拝する札所の資料を読み返している内に、レンタカーの営業所も兼ねている駅の旅行社の営業開始となる。
今朝出発した今治からは、レール＆レンタカーを利用して割引♪

■相棒
今日と明日の２日間、香川県での相棒はランサー君。
遠距離の行程はないけれど、高速道路も集落の中の細い道もよろしくね！

■9:45　観音寺駅を出発
それでは早速、本日最初の札所目指して走り出そう。
駅からは南方向、瀬戸内海から遠ざかって山並みを目指すのだが、見えるはずの山はどこ？
・・・お先真っ白(笑)。

■まさかの雨
今治のホテルを出発する前に持参のパソコンで最終チェックした予報では、確かにこの地方の天気はビミョーの一言。
途中で降り出した雨、土砂降りにならないことを祈りながら、カーナビの案内を裏切って(笑)、道路標識に沿って徐々に上り坂となるルートを進む。

■札所案内
４月の第１弾でも感心したことだが、札所の近くには大抵このような案内標識がある。
少々カーナビを無視しても、標識さえ守れば行けるはず。
怖いのは、古くて文字がかすれてしまった案内標識で、こんなに高い場所ではなく人の目線ぐらいに設置されているもの。
遍路は本来は徒歩でするもの、昔の標識だと車が通れる道を案内しているとは限らないものね。

■10:10　雲辺寺ロープウェイ山麓駅に到着
これから向かう雲辺寺は、香川県と徳島県の県境の山にある。
車で寺に向かうには徳島県側からとなるが、香川県側からなら、ここに車を停めてロープウェイを利用することができる。
（⇒クチコミ「雲辺寺ロープウェイ−ＪＡＦ会員証で割引があります」
http://4travel.jp/domestic/area/shikoku/kagawa/kotohira/kannonji/tips/10140343/）

雲辺寺 寺・神社・教会

■雲辺寺ロープウェイ山麓駅①
広い駐車場があるが、平日のせいかガラガラ。
こんな状態でも、ロープウェイは定時運行なのかしらん？

雲辺寺 寺・神社・教会

■雲辺寺ロープウェイ山麓駅②
まさか間引き運転なんてないだろうけれど、まずはチケットを買ってしまおう。

雲辺寺 寺・神社・教会

■ＪＡＦで割引
受けられる割引は有り難く利用しなくちゃ。
ＪＡＦの会員証を提示して、往復の料金が１割引♪

■キャラクター
定刻の10:20発があるとのことで、案内があるまで駅周辺のちょっぴり探索。
これから向かう山頂駅の近くにスノーパークがあるようなので、雲辺寺の参拝に向かう大人だけでなく、雪遊びをする子供たちも乗るのだろう。
服を着せて貰った動物たち。

雲辺寺 寺・神社・教会

■世界遺産を目指す
世界遺産に認定されれば確かに客数も増えるだろうけれど、増え過ぎてマイナス効果がなければ良いわね・・・。

■山麓駅周辺
駅舎の外には、一休みできる茶店や土産物店がいくつかある。

■ロープウェイへ
改札が始まり、早速乗り込むことに。

■大勢乗れるが・・・
かなり大きなロープウェイで、頂いたリーフレットによれば１００人位乗れるのだとか。
しかし、この便の乗客は何と私一人に係の方一人。
それでも採算取れるのかな？

■高所恐怖症なので
ロープウェイの床には、有事の場合に脱出口にでもなるのだろう、下が見える部分がある。
今は停まっているから平気だけれど、動き出したら覗き見ない方が身のためね(笑)。

■山頂駅へ
山頂駅までの約７分の間、係の若い女性と遍路の話に花が咲く。
彼女も休日を利用しての車遍路を始めたそう。
休日の高速道路1000円効果を聞いてみたら、うどん目当てで香川県に来るのは来るが、さぬき市や高松市の周辺だけで日帰りで帰ってしまう人も多いらしく、雲辺寺周辺ではあまり効果は出ていないらしい。
確かに昨日は日曜日だったにも関わらず、今治周辺も車の数はさほど多くなかった。
世界遺産認定を目指すのもちょっと納得かな。

雲辺寺 寺・神社・教会

■山頂駅到着
お喋りしていたらあっと言う間、あまり揺れることもなく無事に(笑)山頂駅に到着した。
７月６日の10:30で気温２２度はかなり涼しい。
薄日が差してきたので、参拝中の雨の心配はなさそうだ。

■雲の上
それでも下界を見てみると、一面の雲。
８８カ所の札所中、雲辺寺は一番高い場所にあるそうだ。

雲辺寺 寺・神社・教会

■山頂駅前①
「駅を出たら、左方向に進んで下さいね」とロープウェイの彼女に教えられた道を目指す。

■山頂駅前②
アジサイが正に見頃。
その手前に、手のひらの形をしたオブジェ。
腰掛けのようにも見えるのだけれど、仏様の手なのかしらん？

■おむかえ大師
分かれ道に立つお大師様に一礼して、教えて貰った左の道へ。

■アジサイの彩り
高い樹木の中を、山頂駅からは下りになっている参道を歩く。
道の両側に咲くアジサイの花はブルー一色。
でも、暑い夏の時期に見るにはとても清清しい。

■参道
行きが下りと言うことは、帰りは上りなのよねぇ(汗)。

■五百羅漢①
寺の建物の屋根が見え始めた頃、参道の脇に並び始めた五百羅漢。
（⇒クチコミ「雲辺寺－所在地は徳島県だけれど香川県扱いの札所」
http://4travel.jp/domestic/area/shikoku/tokushima/awaikeda/awaikeda/tips/10140344/）

雲辺寺 寺・神社・教会

■五百羅漢②
おぉ～っ、これは壮観！

■五百羅漢③
表情もいでたちも持ち物もそれぞれ違って、一体ずつ見ていくにはとても時間がありましぇーん。
また帰りにお目にかかりまーす(笑)。

■境内へ
確かにロープウェイに乗っていたのは私一人だったけれど、それにしても人影が見えない。
これなら納経所が混むこともないだろう。

■境内①
正に今は雲の上。
それでも、昨日の仙遊寺（⇒http://4travel.jp/traveler/poi/pict/17614769/）のように、霧で霞んだ景色ではない。
参拝しているうちに、周囲の景色も眺められるようになっていると良いな。

■境内②
帰りもロープウェイに乗るので、本堂と大師堂の参拝と納経所だけなら通ることのない仁王門を先に見に行くことにしよう。

■境内③
弘法大師のご詠歌が石碑に。

■仁王門へ
ロープウェイは香川県にあるけれど、今いるのは徳島県。
県境の山の上なのだ。
寺があるのは徳島県だけれど、札所番号は香川県のもの。
なので、この旅行記のタイトルにも「徳島」を加えなかったというわけ。
徳島県側から車で上がることのできる道の途中にポツンと建つ仁王門まで、下り坂の道を小走りに。

■仁王門①
年月を感じさせるさびれた色合いが、山寺にはとてもマッチしている。

■仁王門②
随分とスリムな仁王様。
羨ましい～(爆)。

■仁王門③
仁王様の裏側は、お馴染みの大わらじ。

■本堂へ①
それでは、参拝に戻りましょう。

■本堂へ②
来た道を戻って、分岐を今度は上がることに。

■工事中
手持ちの境内見取り図では何もないはずの所に建設中なのは・・・。

■新・本堂
新しい本堂のようだ。
参拝は仮本堂だって。

■仮本堂
元々は本坊の建物を仮本堂としていた。
賽銭箱と真っ赤なびんずる尊者像の間にあるのは、ナスのブロンズ像。
ナスと“成す”をかけて、願い事がかなうということらしい。

■参拝
線香立てを見ても、今日はまだ参拝者が少ないことが窺える。
それじゃ、母の分と私の分で“八つ墓”に(爆)。

■大師堂
壁がきれいだし、石碑も新しい大師堂。

■鐘楼
大師堂の近くに鐘楼があって・・・。

■マニ車
大師堂と鐘楼の間に、マニ車がある。
一度回すとお経を一度唱えたのと同じご利益があるそう。
クルクル・・・お経何回分回したっけ？(笑)

■一言観音
また一言だけお願いですか？
昨日も、伊予の国分寺でお大師様と握手しながら一つしかお願いできなかったのよね（⇒http://4travel.jp/traveler/poi/pict/17598511/）。
同じ手を使いましょ(爆)。

■納経所
ナスやアジサイのお守りがズラッと並ぶ横でご朱印を頂く。

■ご朱印
本日の最初のご朱印を押して書き込みをして下さったのはとても若い女性。
筆の運びもスラスラと、思わず見とれちゃった。

■徳島の山並み
参拝を終えてロープウェイの山頂駅へ戻ろうと振り返ったら、景色を隠していた雲がいつの間にかいなくなって、随分遠くまで徳島の山並みが見渡せるようになっていた。

■山頂駅へ戻る①
五百羅漢とアジサイの参道を、上り坂なので少々息を切らしながら(笑)。

■山頂駅へ戻る②
参道は途中で枝分かれし、展望台に行くこともできる。
でも、ロープウェイの出発時刻が迫っていて、１本逃すと次は２０分後。
パスしま～す(汗)。

■県境
山頂駅前のおむかえ大師の辺りに戻ると、県境の表示。
やっと見つけた他の参拝者さんが２県に跨っている所を失礼して。

■山頂駅
赤い屋根が可愛い山頂駅に入ろうとすると、着いた時には気付かなかった寺の説明文が。
この向きだと、往路には見つけにくいわねぇ。

■お接待
駅舎に入ると、売店のレジに立っていた係の方から「お疲れ様でした」と声をかけられ、梅茶を勧めて下さった。
遍路に何かをしてあげることを「お接待」と言う。
遍路用品を通信販売で取り寄せる時の送料をサービスして下さるとか、遍路であれば宿泊料金を割り引いて下さるのも、皆「お接待」なのだ。
遍路であるこちらが期待するものではないけれど、して下さる「お接待」は有り難くお受けするもの。
１杯のお茶にとてもほのぼのとしたものを感じながら、ロープウェイへの乗車案内を待つ。

■香川県側の景色
徳島県側同様に、雲が逃げて行って見渡せるようになった香川県側。
このまま１日晴れてくれると良いな。

■気温上昇
山頂に着いた時点で２２度、小一時間で１度上昇。
下界の遍路道中はきっと蒸し暑いだろうから、涼んでおくなら今のうち。

■ロープウェイで山麓へ
帰りのロープウェイも空いていて、最後に駆け込んで来られたベテランのお遍路さんとお喋りしながらの下山となる。
同じ遍路同士だと、見ず知らずの人でも気軽に話し合えるのは、遍路の良いところかも知れない。
今回の参拝予定に険しいルートはないけれど、いつか訪れるはずの札所の中には交通の難所と言われる寺もいくつか。
そんな札所の攻略法を教えて頂き、これから先の不安が一つ解消したのは大きな収穫だった。

■11:30　山麓駅帰着
色々と教えて下さったベテランお遍路さんは、私と同じ方角へ向かいつつ、これから１０カ寺ほど回られるのだとか(驚)。
私はまだ１周目で、すべてが初めての札所なので、１カ所ごとに本堂・大師堂・納経所以外の堂宇も見て回る時間を計算しているが、何周も巡っていると１日にどれだけ訪れることができるかが重要なようだ。
２周目以降は私もそうなるのかな？
・・・おっと、それより１周目をしっかり巡らなければ(笑)。
飲み物を調達したり、車内を使い勝手良く片付けがてら１０分程休憩したら次へ向かおう。

■今回のルート
１日目：伊丹空港〜松山空港〜道の駅・今治湯ノ浦温泉〜国分寺〜仙遊寺〜栄福寺〜泰山寺〜延命寺〜南光坊〜ホテル（黄色線）。
２日目：ホテル〜今治〜観音寺駅〜雲辺寺（緑色線）。

雲辺寺 寺・神社・教会

この旅行記へのコメント （2）

• nonmamさん 2009/12/08 12:34:13

  ほっ…

  目的地は「観音寺」だったんだぁ。
  
  う〜ん、それにしても、人がいない割には見ごたえのある町ですねぇ。
  羅漢群も圧巻だし、山頂からの景色も晴れていたら綺麗でしょうし、ロープーウェーの床（これは町の景色ではないが）も、他ではなかなか見られないしね。
  
  お接待、いいなぁ。
  
  私も優しい気持ちで人に接しなきゃと思わされました。
  
  今日一日はサブちゃんに優しくしてあげようっと(*^ｍ^)o==3
  

  Poppyさん からの返信 2009/12/08 13:46:34

  RE: ねっ♪

  私がちゃんと順調に旅行記をアップすりゃすぐに解決できる謎だったんすけど、
  (￣○￣)/ オマターでしたww
  
  今治まで借りてたレンタカーでそのまま香川県入りすることも考えたんですけど、
  越県料金と高速料金、それに電車に乗ってる間は休憩できるので、
  香川県に入ったところにしたわけです(^^ゞ
  
  境内や参道がキレイに清掃されていましたし、
  ロープウェイの係の人たちもみなとても親切で。
  思いがけない“お接待”がメチャうれしかったです♪
  
  Σ('◇'*)エェッ!?
  いつもサブちゃんに親切にしてあげてらっしゃると思ってた・・・(^^;)
  
  Poppy