2008/05/04 - 2008/05/04
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ちゅんちゅんさん
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今日は珍しく天気が良かったので、相棒君とドライブがてら山登りをすることに。
今回登頂に挑む(←ものすごく大げさ)山の名は、コナート地方のWestport(ウエストポート)という街近郊にそびえる『Croagh Patrick(クロッグ・パトリック)』。
この『Croagh Patrick』は、アイリッシュなら誰でも知っている山で、アイルランドの守護聖人であるセント・パトリックが40日間にわたって修行した聖地なのであります。
せっかくアイルランドに住んでいるからには、こういう由緒ある地を訪れないとね。
さてさて、運動不足の我々…果たして頂上まで辿り着けるのだろうか。
【交通手段】
マイカー
【1人当たりの予算】
駐車場&登山料は無料(2008年5月現在)
-
Croagh Patrick (クロッグ・パトリック)は、Westport(ウエストポート)から車で10分ほどのMurrisk(ムリスク)という街にあります
(≧∀≦)/
WestportからMurrisk行きのバスもあるようですが、今回バスを使用していないため詳しいことはわかりませぬ(^^;
駐車場から少し歩くと、スナックや飲み物などを売っているインビスがあります(゚∀゚)
ここでは、登山用とは言い難い木製のステッキ(頑丈な木の枝)をレンタル(1.5ユーロ)もしくは買い取り(3ユーロ)することができます(^_^;) -
まずはCroagh Patrickの登山口を目指します(≧∀≦)/
舗装されたコンクリートの道をどんどん進んでいくと、途中にビジターセンターがあります(゚∀゚)
館内にはカフェが併設され、さらに土産物なども買うことができます(・∀・)
さて『こんな舗装されて綺麗な道だったら、めっちゃ楽に登れるね』と余裕の2人♪
しかしこの後、Croagh Patrickの厳しい洗礼を受けることになるとは、まだ知る由もない相棒君とちゅんちゅんでした
(^_^;) -
歩いていると、よく目につくのがこの黄色いお花(゚∀゚)
なんでも『ハリエニシダ(英語ではゴース(gorse))』って言うんだって(・∀・)
春先に見られる花で、特に5月はこのお花が満開に咲く季節だとか(≧∀≦)/ -
ようやく駐車場から登山口までやってきた相棒君とちゅんちゅん( ゚ー^)
ここでCroagh Patrickの地図を見て愕然とする2人(;゚Д゚)
『こんなに歩いたのに、小指の爪ぐらいしか来てないじゃない(-_-)』とテンションが少し下がりつつも、前に進む以外道はないので、ブツクサ文句を言いながら再び歩き始めることに(^_^;) -
最初はブツクサと文句を言いっていた相棒君とちゅんちゅんでしたが、天気も良く青空のもとキレイな景色を見ながらの登山( ゚ー^)
“以外に悪くないかもねぇ〜(・∀・)”なんて、すぐに気が変わる相棒君とちゅんちゅんでありました( ゚ 3゚) -
さて、歩き始めてどのくらい経ったのだろう(^^;
ようやく、少しひらけた場所に到着(≧∀≦)/
そこには、アイルランドの守護聖人である『聖パトリック』の像が静かに佇んでおりました♪ -
【Clew Bayを見渡すことのできる高台に佇むSt.Patrick像】
聖パトリックは、アイルランドにキリスト教を広めた最初の人とされており、数々の伝説と共に語り継がれてきた有名なお方でございます(・∀・)
もともと聖パトリックは、現在のイギリス・ウェールズ中部の出身( ゚ 3゚)
そう彼はイギリス人なの!!
そんな彼がなぜアイルランドと深く結びついたか疑問に思うよねъ( ゚ー^)
そこには涙なくしては語れない秘話があったのよ
。・゚・(ノД`)・゚・。
彼は16歳の時に海賊に誘拐され奴隷としてアイルランドに売り飛ばされてしまうの(´д`*)
彼にとってこの期間は想像を絶する辛い日々で、当時アイルランドの土着信仰(自然界の全ての物に魂が宿る)に触れることで、心の痛みを和らげたと語られているんだ
(・∀・)ノ
そんな過酷な生活を6年も続けたある日、神の声が聞こえ脱走に成功(゚∀゚)
その足で故郷に戻り、それから7年もの間神学に励んだそうな(・∀・)ノ
その後、ローマ法王からの布教の命を受け再びアイルランドの地に戻ったとされているんだ(・∀・) -
【聖パトリックの像の手には必ずシャムロックが…】
彼は、アイルランドにあった信仰をすぐさま止めさせようとはぜず、キリスト教とアイルランドの土着信仰を融合させる形で、ゆっくりとキリスト教を布教していったの(・∀・)ノ
その中で、ミツバのシャムロックを用いて、『父なる神』、『子なるキリスト』、『精霊』が一体としての神である(三位一体)と説明したことは特に有名な話でございます(≧∀≦)/
それ以来、シャムロックの緑の色はパトリックの象徴であり、アイルランドのナショナルカラーとなっています(・∀・)
*写真は『タラの丘』に佇むセントパトリック像でございます(2006/11/27 撮影) -
【ハイクロス】
余談ですが…アイルランドでは、このようなラテン十字と太陽のシンボルである円環を組み合わせたハイクロス(ケルト十字)と呼ばれるものを、あちこちで見ることができます
(・∀・)ノ
このハイクロスもまた、聖パトリックが異教のアイルランド人を改宗させる際に創ったものだという伝説が残っているんだぁ〜(・∀・) -
話は戻りまして(^^;
さてさて聖パトリック像の後ろには、これから我らが登ろうとしているCroagh Patrickの山並みを見ることができますъ( ゚ー^)
なかなか立派なお山でしょ!?
標高は764mと、そこまで高い山ではないんだ(^^;
これからあの山のテッペンに行くわけだけど…果たして道はどのようになっているのだろう?と不安と期待で胸がいっぱいになっちゃったよ(・∀・) -
聖パトリック像に別れを告げ、いざCroagh Patrickへ
(≧∀≦)/
さっきまでの舗装されたコンクリートの道とは違い、石がゴロゴロした道でとても歩きにくい(´ε`;)!! -
このCroagh Patrickは、聖パトリックが40日間にわたり山頂で祈りを捧げ断食をした修行の場であるだけでなく、紀元前3000年の大昔には、先住民の聖地でもあったと言われています(・∀・)ノ
いわばアイリッシュにとっては聖域といっても過言ではない場所( ゚ 3゚)
なので現在も巡礼目的でこの山を登る人が多いのだとか(・∀・) -
特に毎年7月の最終日曜日は『Reek Sunday(リーク・サンデー)』と呼ばれる特別な日で、アイルランド全土から数千人の巡礼者が集まり登るそうな(゚∀゚)
その中でも本格的な巡礼者は、かつて聖パトリックが歩いた道(約40?キロ離れたMurriskの町からCroagh Patrickまで)を徒歩でたどり、登山口からは裸足でCroagh Patrickを登るんだって(;゚Д゚) -
確かに歩いている途中、顔を歪めながら裸足で登っている人を本当に見かけた時はビックリしちゃったぁ〜Σ(゚Д゚;
だって、こんなにゴツゴツした道を裸足でだよ!!あり得ないよぉ〜ヽ(´Д`;)ノ -
かれこれ1時間は歩いたと思うんだけど…なぜかまだ自分たちの横にCroagh Patrickが見えるありさま(^_^;)
だぁ〜疲れたぁ〜と、人様の邪魔にならないように端のほうに座りしばし休憩ι(´Д`υ) -
さて重い腰をあげ、再びCroagh Patrickを目指すことに
(≧∀≦)/
それにしても、道はでこぼこして歩きにくいけど、ゴミが1つも落ちていないことにビックリ!!
吸い殻1つ落ちてないんだもん(・∀・)
“富士山と違って、この山はきれいやねぇ〜”と話していると、後ろから『コノヤマ、キレイデショ!!』と声が…Σ(゚Д゚;
びっくりして振り返ると、素敵な笑顔でほほ笑むアイリッシュの男性(^ヮ^)
なんでも日本に10年も住んでいたことがあるらしく、めっちゃ日本語がペラペラ(^_^;)
その男性と話をすると、やっぱりこのCroagh Patrickはアイリッシュにとってものすごく特別な山なんだって(・∀・)
だからボランティアさんがゴミを拾いにきたり、一般の人でもゴミを見つけたら拾って持ち帰ることが常識となっているんだとさ(・∀・)ノ
それにしても、街中は汚いアイルランドだけど、信仰の高さに改めて気付かされた瞬間でした(・∀・) -
日本語がペラペラなアイリッシュと笑顔で別れ、再び立ち上がった我々ですが…(^_^;)
なんとまぁ〜急な上り坂なんでしょうかι(´Д`υ)
しかも…この足場の悪さ!!どんどん悪くなっている感じがするのは、ちゅんちゅんだけかしら??
こんな歩きにくい道だとわかっていたら、駐車場の入り口付近にあったインビスで、ステッキをレンタルしたのにぃ〜。・゚・(ノД`)・゚・。と今更ながら後悔しちゃったよ(^_^;) -
いやぁ〜登ってきたねぇ〜(≧∀≦)/
こんな急な坂は大人じゃないと登れないっしょ!?なんて思っていたけど、意外にも小さな子供もパパやママに手を引かれながら登っている姿を見て、これまたビックリ
Σ(゚Д゚;
そして、何気にワンちゃんまで登山(^ヮ^)
最近はメタボちっくなワンちゃんたちも増えてきているから、いい運動になっただろうね(‘∀`) -
ふと時計を見ると、あれからもう40分も経過してる(^_^;)
ようやくCroagh Patrickの足元が見え始めてきたよぉ〜
ι(´Д`υ)
こんなに歩いたのに、これからが本番だなんて…信じられん(-_-)
恐るべしCroagh PatrickΣΣ(゚Д゚;)!! -
ようやくCroagh Patrickの足元に到着(≧∀≦)/
うちらも最後の頑張りを見せねばならん!ということで、ここでしばし休憩(‘∀`)
家から持ってきたお菓子やジュースで栄養補給(・∀・)
うぉっしゃぁ〜!!いったるでぇ〜(≧∀≦)/ -
なんとな〜くCroagh Patrickの足元に到着した時は、なだらかに見えた道だけど…実際登ってみると、メチャメチャ急なのぉ〜(;゚Д゚)
写真でこの急さ加減が伝わるかしら??
こんなところを裸足で登って行く人がいるなんて…本当に信じられんΣΣ(゚Д゚;)!! -
振り返ってみるとこんな感じ(^_^;)
高っ!!
こりゃ〜降りるのも一苦労しそうだなぁ〜(´ε`; -
とにかく足場が悪いから踏ん張りがきかな〜い
。・゚・(ノД`)・゚・。
いったい頂上までは、あとどれくらいなんだろう(´д`*) -
おぉぉぉぉ〜ようやく頂上らしき雰囲気が(゚∀゚)
もうひと頑張りだぁ〜(・∀・) -
やっほ〜いヽ(´▽`)ノ
ようやくCroagh Patrickの頂上についたよぉ〜(≧∀≦)/
途中何度か休憩をとりながら登ったから、2時間30分もかかっちゃった(^_^;)
写真の左側の方に見える白い建物は教会(・∀・)ノ
ちゅんちゅんたちが訪れた時は閉まっていたけど、Reek Sundayの日には、ここでミサが行われるらしいよ(・∀・) -
さてさて一説によると、この山頂で聖パトリックが『蛇よけのお祓い』をしたところ、アイルランド中の蛇が死んでしまい、それ以来アイルランドには蛇が一切いなくなったという言伝えが残っています(・∀・)ノ
-
こんなところに…なぜかセルティックのユニフォームを着たレプラコーンを発見Σ(゚Д゚;!!
地味に家に持って帰りたかったなぁ〜(^ヮ^) -
天気が良かったので、クリュー湾の美しい景色を見ることができました(≧∀≦)/
疲れを忘れ、カメラにこの景色を残そうとしているちゅんちゅん♪ -
海の色もきれいでしょ!?
小さな島がポコポコ海に浮いていて、なんだか面白い
(≧∀≦)/
なんとな〜く、こののどかさがアイルランドらしい(・∀・) -
登っていた時は暑かったけど、頂上で一休みしていたら体が冷えてきちゃった(´ε`;)
クリュー湾の眺めも楽しんだし、そそくさと下山することに
(^_^;)
今日は珍しく雨も降ることの無いステキな1日だったなぁ〜ヘ(゚∀゚ヘ)(ノ゚∀゚)ノ
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