2004/08/17 - 2004/08/20
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しゃんていさん
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今回のミッションはカイラス山(6000mくらい?)を時計回りに1周するコルラをする。(コルラとはチベット語で聖なるものを時計回りに回ること)
1周コースはMAX海抜5600mで酸素は低地の半分しかなく正直キツい。そんな中、高地順応しているチベット人は散歩しているかのように足取りは軽い。
あまりのつらさに、とある日本人からもらった皮膚呼吸を活発にする薬剤シップで左腕に張る。すると・・・何コレ界王拳2倍ってこーゆーことッ!?
皮膚呼吸が活発になり酸素がバコバコ入ってくる気がするではないか!がッ!30分後、5600mまでのありえない急な登り斜面を見て早く終わってくれとの思いで界王拳2倍な早歩きで登頂した結果、アホなことに高山病に陥った。こんなにも呼吸困難になるとは。酸素が足りね〜肺がヒューヒューいってるしその日に泊った寺で発熱。。。
次の日、4000mまで下山した村でふらふらとヒッチをしに1km先の荒野へ。高山病になった体ではたった1km歩くだけでもホントしんどい。
ヒッチに出ること30分、運よく1台の大型トラックが見えたので大きく手を振り止めた。獅泉河(チベットの旧首都ラサへ戻るバスが出る町)に行くという。1人50元。トラックの荷台。
乗ってみるとばかでかい下水管(直径1mくらい)これから使うみたいのが満載されていた。しかも下水管を束ねる針金はすでにプッツリ切れていて。。。乗車3分後俺らは降りることにした。なぜっていつかこのばかでかい下水管が崩れて挟まれて死ぬのは間違いないって思ってしまったからだ。
それからは一切、獅泉河方面に走るトラックは存在しなかった。地平線の先にあがる砂煙に一喜一憂するも近づいてくるとそれは欧米ツーリストを乗せたランクルだった。彼らは多額の金を払ってツアーを組んでいるので当然俺たちを乗せる気はない。
あるのは荒野の変わらずの風景に飽食しきった中の異質なモノ 俺たち(アジア人と白人のヒッチハイカー)への好奇な視線だけだった。
4000mとは思えないほどそこは広大な大地だった。時折通るヤクの群れ、放牧された羊たち。そして天気の移り変わりがダイナミックに風景のワンシーン、ワンシーンを作り出す。タンカ(チベット仏画)の中の風景のようだ。なるほどな。
CDウォークマンでジャニスジョップリンを聞いていたら嵐が近付いてくるのが視界に入った。あと1時間もすればここも嵐の中だろう。風が強くなってきた。ダウンを着ているのに震えるほど寒い・・・。
離れたところに止まった故障中の人民軍のトラックに近づいた。ドライバー席に取り残された新兵が困った顔をして受け入れてくれた。雨と風と雹に打たれトラックはうなる。トラックの中は暖房はついていないのに驚くほど暖かくまるで別世界だ。時折車の走る音が聞こえるようで見逃してはならんと目を凝らすもすべては幻聴。やがて嵐は通り去り礼を言ってトラックから降りる。それから2時間、車は一切通らない。遠くにバスがおぼろげに見える。近づくとチベット芸術団という立派な車両。彼らはここに何泊かするそうだ。
次の日は1台も車は通らなかった。
みんな次第にパニックになっていった。ホントにこの1km四方もない小さな村から出られないのではないか?
ふと村上春樹の「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」にでてくる壁のある町を思い出す。一角獣の頭骨はないがヤクの頭骨はある。ここで夢読み?!
見渡す限りの大地が広がっているのにここから永遠に出られないのではないかと強迫観念ににたようなものに襲われる。もちろん手持ちのキャッシュの問題もあるので永遠とはいかず下手するとゲームオーバーなんだが。。。正直そっちが恐い。
昨日あると聞いていた週に1回のバスは来なかった。聞いてもお決まりのセリフ⇒没有・・・。
3日目、もはや誰もヒッチに行こうとしない。ただぼんやりと村から荒野を見る。ここに来て初めての好天で陽だまりにまどろむ・・・。
久しぶりに同郷の人たちに会ってテンションちょいあがったスペイン人ミゲルを見ていると遠くに砂煙が立ち上った。立ち上がって目を凝らす。何度も凝視する。あの形?もしや!ヤバいイベコだ!中国でライセンス生産されているよく見るイタリアメーカの独特の車体の乗り合いバス!!
そんなわけで無事帰れたってわけw
それから4000km離れた北京の中日友好病院に行ったのはまた別のお話。
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- 交通手段
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アリ行きのバスを叶城(イエチョン)で10日間待ち続けてのよーやく出発。
途上、富士山くらいの標高越え。高度順応できればいいけどと淡い期待。 -
こんな僻地まで電信柱が設置されています。中国の言う西部大開発?
インド国境の小競り合い地帯までの兵站のためか? -
広大な大地。
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早朝、下はカチコチに凍ってます。
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普通の座椅子タイプのバス。アリまで二泊三日の旅。
寝台バスと1週間くらいおきのスパンで交互に出ていたような。。。
のちに寝台バス組に会って話を聞いたが。。。
間違いない!寝台バスで行きましょう!!
ずっとすわりっぱって・・・キツイです。自分を自分でほめてやりたいです。
以上です。 -
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イエチョン〜アリ途上の道にて。名前も知らない湖。湖からは静寂が漂います。生き物とかいんのかよ?と思う。
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獅子泉(アリ)から大金(タルチェン)までのヒッチハイク。
早朝アリ方面行のチベタントラックをヒッチ
トラック荷台にて。御年70歳にて世界を旅するドイツ人リザ。パワフルです。 -
ヒッチハイクしたチベトラ。
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対向車がぬかるみでスタックしたのをヘルプしながら進みます。当然時間はかかる。
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ぼーさん
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アリ〜タルチェンの道。舗装されているのは最初の数キロだけ。すんごい楽な旅を思ったがそんな甘くない。
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荷台より
風はつよく、夏場なのに気温は寒い。
太陽が隠れるとダウンジャケットを着てもふるえるくらいです。 -
カイラスコルラスタートしてまもなく
ヤクが放牧されている。 -
昨晩は午前2時にカイラス麓の大金(タルチェン)到着。
体温が下がりすぎて力がはいらず
トラックの荷台から降りるとき体ごと車体から落っこちる。
初めての経験。
天気はなんとかましとのことで翌朝すぐ出発。 -
カイラスコルラは所要2〜3日。
3日コースで行くと初日はゴンパまで
初日だけ道は緩やかで楽ちんです。 -
コルラする人々
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カイラス北面。
今夜はここで宿泊。 -
翌朝。また登ります。
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山の頂上に人工物のような岩が。。。
気のせいでしょう -
ようやく目的地到着です。
ここまでが相当ハードな登り。
チベタン巡礼者。 -
タルチョがあたりを彩ります。
ルンタを蒔いた瞬間。 -
たなびくタルチョ
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巡礼者の若者。
かなりいい素材の服着てます。 -
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ヤクが上ります。
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巡礼者の3姉ぇ。
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五体投地中。前を歩くは一緒にラウンドしたミゲル。
なぜか現ナマ100$しかもってなかった。TCは馬鹿みたいに持てるがこのエリアでTCは意味ねぇってロンプラにかいてあるじゃんミゲル!!
ニューヨークの大学でMBA取って超頭いいはずなのに天然なミゲル。しょーがないので金貸す。 -
雪解け水。恐ろしく冷たく美しい。
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なんたる美しい光景!
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タルチェンにて。
やっとカイラスコルラ終了しヒッチポイントの宿営地に戻ってきたぁ
体調は最悪。喉からヒューヒューいってます。 -
どっしり
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かわいいぼんず。
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バトル。角をぶつけ合います。
ぁあ〜ヒッチしても車こね〜。
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