里海画報～豊島の里海盆栽

2009/03/22 - 2009/03/22

豊島の海岸地帯にはウバメガシ･トベラ･ヒサカキなど海岸部特有の樹木が自生しとって、その植生と生活史を理解するために盆栽をやってみたでがんす。盆器には竹やニシ貝や豊島石など、豊島の素材ですべてタダで手に入るもんばっかしでアセンブリーするでがんす。

エリア 直島・豊島・小豊島(香川)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 船 バイク

ハマゴウは砂浜にハイマツみたいに幹を這わせ拡がって増える樹木でがんす。
ローズマリーみたいな芳香があり、これが盆栽になったら、ハーブのファンの人にもウケるかもでがんす。

根っこが出とるとこを一節ずつ切り分けるでがんす。

根っこも短めに切って盆器に入るやうにするでがんす。

竹の盆器に空けた穴をすけるために棕櫚の繊維を底に敷くでがんす。

棕櫚の繊維を敷いた所でがんす。

切り分けたハマゴウを入れたとこでがんす。

実生で育てやうとしたハマゴウの種は何でか発芽せず、とにかく株分けで増やせんかの実験でがんす。
幹が伸びたら懸崖にしたらカコイイ希ガスでがんす。
とにかく乾燥や塩害には強く、高潮で枯れたみたいになっても、2年ぐらいで元に戻り、夏に紫の綺麗な花が咲くんでがんす。
巧くいけばあんまし管理がでけん忙しい人でも窓際で日当たりのええとこならあんまし気を使わんと置いて楽しめる盆栽にならんかどうか、それは神の味噌汁でがんす。

盆器にはニシ貝(アカニシ)も使うでがんす。
穴はスコップやコンクリ釘で開けるでがんす。

トベラを植えたでがんす。

家浦の春日川の河口に豊島石の灯篭の中に置く油受け見たいなんが埋まっとって、それを拾うてきたでがんす。

豊島石の方にはハマボッスの株を移植でがんす。
これは種蒔いて一株だけ残った分げがんす。

ハマボッスを植えた豊島石のんにニシ貝のトベラも一緒にして寄せ植えでがんす。

クチナシも暗い木陰に見かけるでがんす。
日陰で多分育つ前に競争に負けて枯れるけえ、レスキューしたでがんす。

ヒサカキも日陰でいじけたんをレスキューでがんす。

50鉢位は作って、育つかどうか、様子を見るでがんす。
豊島の人にもお願いしてそれぞれの家庭にある鉢植えと一緒に育ててもらえるやうにお願いもするでがんす。
ひょっとして、島の人たちが興味を持って自分でも「里海盆栽」やってくれたら2010年開催予定の瀬戸内国際芸術祭のイイお土産になりそうでがんす。
それと、不法投棄現場で産廃完全撤去ができた跡地に何か植えるとしたら、この「里海盆栽」を器のまま植えることもでける希ガスでがんす。
成功するかどうか、大自然に祈るでがんす。