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< ドイツ人は辛抱強い > Lisboa  (5月11日)<br /><br /><br />今日は天候がよい。 見晴らしもよろしかろうと、サン・ジョルジョ城へ登ることにする。  Figueira広場から 37番のバスに乗れば連れていってくれるとのこと。  Rossio広場からここまでは、全面的に模様替えをするようで、 至る所で工事中である。 土ボコリのなかを必死で探すが、この番号のバスは見つからない。 工事で、発着所が変更になっているだろうと、周辺部も含めてくまなく探すが判らない。<br /><br />埃もひどいし、疲れてきたので、諦めることにする。 交通機関の乗り放題の券を持っているので、市電で行くことにする。 どれに乗ればいいのか判らないが、レールがあるのでおおよその見当はつく。<br /><br />かなり急勾配だが、市電のレールは城のある丘へ登っていっている。電車は来るには来るが、停留所を出てすぐのところで、別の方向へ曲がっていってしまう。 土地の人らしい老人が二人椅子に座って電車を待っている様子なので、我々も待つことにする。<br /><br />我々より早くから待っていた観光客らしい、二人連れに話し掛ける。<br />ドイツはミュンヘンからキャンピングカーで来たとのこと。 ビール祭りの話で盛り上がる。<br /><br />いくら待っていても坂を登る電車がやって来ない。 このあたりの詳しい地図を良く見ると所々に階段の印も入っていて、城まで登るのは比較的簡単のように見える。 ドイツ人に話すと肩をすくめて彼らは待つと言う。アトへは引けなくなり、覚悟を決めて歩き出す。<br /><br />階段を二つ含めてかなり登ったが、まだ先は長そうだ。 電車の線路と交錯しながら進む。線路の勾配はケーブルカーに匹敵するほど急に見える。狭いうえに急な坂道なので、一つ一つの家がそれぞれの建ち方をしているうえに、雰囲気が貧民街のようなので、気持ちが高ぶっていて、疲れを感じない。<br /><br />八百屋があって、黒く熟れたサクランボが見える。 中に入ると、2−3人の近所のおばさん連が買い物をしていた。 我々が珍しいようで、それぞれにじっと見つめられるが、友好的であることは態度で判る。 サクランボを買ってから、地図を指しながら「Castelo」とわめくと、一人が手招きをして、ついて来いという。 しばらく先導して呉れて、最後にこの道を行けと合図して別れた。 Muito Simpatica !<br /><br />城はもちろん丘の頂上にあるが、かなりの湧き水が出ている。飲むのにはちょっと勇気が要る。 水源地がここより高いところにあって、水道の水を使っているようにも思われる。飲む訳ではないのだからと勝手に決めてサクランボを洗って食べることにする。すこぶる甘い。<br /><br />ヤッホーと声がするので、振り向くと先ほどのドイツ人だ。 城を廻ってもう降りていくところだ。 やはり、電車の方が早く、ラクチンだったようだ。 サクランボを食べさせてやろうと手招きしたが、そのまま行ってしまった。 さよならの手を振ったように見えたのかもしれない。<br /> <br />登りとは反対側の Alfama地区へ降りる。腹も減ったので、昼食とする。観光客ではなく、現地の人々が入っていそうなレストランを探す。  <br /><br />Sangriaを頼んでおいて、じっくりとメニューをみる。 その間にコロッケのようなものが出てきた。 サツマイモのような形だ。 なかなかにイケル。干鱈の細かい切れ端しとハーブが入っている。 鱈の塩味とジャガイモが良くあっている。 当店の特製だとボーイがいう。 <br /><br />満腹し、休養もとれたので、Tejo川まで散歩に行こうという事になった。フェリー乗り場に出た。 天気が良いので、対岸のCacilhasへわたる。 青空をバックに白い家々がまぶしく輝く。 下手には高架の橋が見える。かって鉄橋の頂点として知られていたサラザール橋だ。 今は、4月25日橋と呼ばれている。<br /><br />Cacilhasへは、イワシの塩焼きを食べに行くべしと聞かされていたが、レストランのウインドウにはうまそうなエビも並べてある。 次回のお楽しみということにして、散歩がてら店の品定めをする。<br /><br />どうせのことなら、25日橋を渡ろうということになったが、直通バスはない。 切符売り場でいろいろ聞くが、今一つ判らない。 後ろに行列が出来てしまったので遠慮せざるを得ない。<br /><br />沢山止まっているバスの一つに時間待ち調整のためか、のんびり座っている運チャンを見かけたので、思いきって聞いてみる。 もちろんポ語しか通じないが、 敵も真剣に聞いてくれるので、身振りも交えて何とか聞き出した。 要は、どこでリスボン行きに乗りかえるかだ。<br /><br />行ってみて判ったが、乗り換えのために降りてから、次の停留所までの歩きが複雑だった。 人に会うたびに聞いて、聞いて、聞きまくったということになる。<br /><br />苦労した甲斐あって、晴天の中を高架橋を渡るスバラシサにいたく感激した。 輝く白壁と赤屋根、紺碧の空と水、高架橋の高さ。 おまけは、<br />Alcantaraの水道橋。 天気が良いので、言うことなし.<br /><br /><br /><br />

熟年夫婦の珍道中 Castelo de S. Jorge / Lisbon / Portugal

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2001/05/11 - 2001/05/11

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oiwasan

oiwasanさん

< ドイツ人は辛抱強い > Lisboa  (5月11日)


今日は天候がよい。 見晴らしもよろしかろうと、サン・ジョルジョ城へ登ることにする。  Figueira広場から 37番のバスに乗れば連れていってくれるとのこと。  Rossio広場からここまでは、全面的に模様替えをするようで、 至る所で工事中である。 土ボコリのなかを必死で探すが、この番号のバスは見つからない。 工事で、発着所が変更になっているだろうと、周辺部も含めてくまなく探すが判らない。

埃もひどいし、疲れてきたので、諦めることにする。 交通機関の乗り放題の券を持っているので、市電で行くことにする。 どれに乗ればいいのか判らないが、レールがあるのでおおよその見当はつく。

かなり急勾配だが、市電のレールは城のある丘へ登っていっている。電車は来るには来るが、停留所を出てすぐのところで、別の方向へ曲がっていってしまう。 土地の人らしい老人が二人椅子に座って電車を待っている様子なので、我々も待つことにする。

我々より早くから待っていた観光客らしい、二人連れに話し掛ける。
ドイツはミュンヘンからキャンピングカーで来たとのこと。 ビール祭りの話で盛り上がる。

いくら待っていても坂を登る電車がやって来ない。 このあたりの詳しい地図を良く見ると所々に階段の印も入っていて、城まで登るのは比較的簡単のように見える。 ドイツ人に話すと肩をすくめて彼らは待つと言う。アトへは引けなくなり、覚悟を決めて歩き出す。

階段を二つ含めてかなり登ったが、まだ先は長そうだ。 電車の線路と交錯しながら進む。線路の勾配はケーブルカーに匹敵するほど急に見える。狭いうえに急な坂道なので、一つ一つの家がそれぞれの建ち方をしているうえに、雰囲気が貧民街のようなので、気持ちが高ぶっていて、疲れを感じない。

八百屋があって、黒く熟れたサクランボが見える。 中に入ると、2−3人の近所のおばさん連が買い物をしていた。 我々が珍しいようで、それぞれにじっと見つめられるが、友好的であることは態度で判る。 サクランボを買ってから、地図を指しながら「Castelo」とわめくと、一人が手招きをして、ついて来いという。 しばらく先導して呉れて、最後にこの道を行けと合図して別れた。 Muito Simpatica !

城はもちろん丘の頂上にあるが、かなりの湧き水が出ている。飲むのにはちょっと勇気が要る。 水源地がここより高いところにあって、水道の水を使っているようにも思われる。飲む訳ではないのだからと勝手に決めてサクランボを洗って食べることにする。すこぶる甘い。

ヤッホーと声がするので、振り向くと先ほどのドイツ人だ。 城を廻ってもう降りていくところだ。 やはり、電車の方が早く、ラクチンだったようだ。 サクランボを食べさせてやろうと手招きしたが、そのまま行ってしまった。 さよならの手を振ったように見えたのかもしれない。
 
登りとは反対側の Alfama地区へ降りる。腹も減ったので、昼食とする。観光客ではなく、現地の人々が入っていそうなレストランを探す。  

Sangriaを頼んでおいて、じっくりとメニューをみる。 その間にコロッケのようなものが出てきた。 サツマイモのような形だ。 なかなかにイケル。干鱈の細かい切れ端しとハーブが入っている。 鱈の塩味とジャガイモが良くあっている。 当店の特製だとボーイがいう。 

満腹し、休養もとれたので、Tejo川まで散歩に行こうという事になった。フェリー乗り場に出た。 天気が良いので、対岸のCacilhasへわたる。 青空をバックに白い家々がまぶしく輝く。 下手には高架の橋が見える。かって鉄橋の頂点として知られていたサラザール橋だ。 今は、4月25日橋と呼ばれている。

Cacilhasへは、イワシの塩焼きを食べに行くべしと聞かされていたが、レストランのウインドウにはうまそうなエビも並べてある。 次回のお楽しみということにして、散歩がてら店の品定めをする。

どうせのことなら、25日橋を渡ろうということになったが、直通バスはない。 切符売り場でいろいろ聞くが、今一つ判らない。 後ろに行列が出来てしまったので遠慮せざるを得ない。

沢山止まっているバスの一つに時間待ち調整のためか、のんびり座っている運チャンを見かけたので、思いきって聞いてみる。 もちろんポ語しか通じないが、 敵も真剣に聞いてくれるので、身振りも交えて何とか聞き出した。 要は、どこでリスボン行きに乗りかえるかだ。

行ってみて判ったが、乗り換えのために降りてから、次の停留所までの歩きが複雑だった。 人に会うたびに聞いて、聞いて、聞きまくったということになる。

苦労した甲斐あって、晴天の中を高架橋を渡るスバラシサにいたく感激した。 輝く白壁と赤屋根、紺碧の空と水、高架橋の高さ。 おまけは、
Alcantaraの水道橋。 天気が良いので、言うことなし.



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  • 海の青、家の白、橋の赤。<br />コントラストのスバラシサがこの写真では判らない。

    海の青、家の白、橋の赤。
    コントラストのスバラシサがこの写真では判らない。

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