2005/07/31 - 2005/08/01
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morino296さん
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<<2005お祭りシリーズ>>
青森県八戸の三社大祭は、東北三大祭(四大祭)ほど知られていませんが、280年を越す伝統のあるお祭りです。
神明宮、おがみ神社、新羅神社の神輿行列に附祭として氏子の山車がお供する豊作加護、報恩のお祭りで、国重要無形民族文化財に指定されています。
享保6年(1721)、おがみ神社が神輿行列を仕立て、長者山のお社に渡御したのが始まりで、明治17年(1884)から、おがみ神社と長者山新羅神社との祭礼となり、その後、神明宮が参加して三社の祭礼となったそうです。
最初は、有力な商人が店先に人形を飾っていたものを、屋台に載せて神社行列にお供するようになり、大きさ、からくりなどが徐々に変り、現在の巨大な飾りつけの山車となったそうです。
行列には、神楽、稚児行列、甲冑武者、虎舞、27台の山車絵巻が見物人を楽しませてくれます。
お祭りは、7月31日:前夜祭、8月1日:お通り、2日:中日、3日:お還り、4日:後夜祭と5日間にわたり行われます。
青森(陸奥)地方では大きなもののお祭りが多いように思います。八戸の巨大な飾りつけの山車は、大きな「ねぶた」にも通じるのではないでしょうか?
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7月31日夕刻、各町内から山車が集まり、前夜祭が始まります。
中心街と市役所広場に並べられた山車は、ライトアップされ、お囃子の競演が続きます。
21:00の号砲を合図に、お囃子を一斉に終え、各町内に帰ります。 -
テレビ局も実況中継を行っています。
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お囃子の大太鼓を打つのは女性も多かったです。
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8月1日 JR本八戸駅8:39発の電車に乗り、2駅目の陸奥湊へ。
ここは、イサバ・朝市、市営魚菜小売市場が有名です。
陸奥湊駅前に立つ「イサバのカッチャ」の石像。
イサバ(五十集)のカッチャとは、魚を行商していたお母ちゃん達のこと。 -
陸奥湊駅から徒歩約5分、知る人ぞ知る「大洋食堂」でちょっと贅沢な朝食を頂きました。
ニコニコ定食(生うに、いちご煮、刺身1品、いか塩辛)と朝取れのイカ刺に大満足。
いちご煮とは、生うにとあわびのお吸い物で、うにが丸まって、いちごのような形になることから付けられた名前だそうです。 -
陸奥湊駅ホームにぶら下がっている通票(皮鞄の中に△穴のタブレットが入っています)。
JR八戸線は単線で電化されておらず、今は珍しい「通票」=通行手形が使われています。
駅員さんによれば、この年の秋、システムが変り、通票は使われなくなるそうです。
八戸線では、△、□、○の3種類のタブレットが
使われています。
(本八戸−△‐陸奥湊‐□‐鮫‐○‐階上
‐□‐陸中八木‐△‐久慈)
陸奥湊駅10:15発で本八戸へ戻りました。 -
おがみ神社
義経伝説では、義経は奥州平泉で死んだのではなく、八戸に落ち延び、さらに津軽半島からアジア大陸に渡って、チンギスカンにまでなったと伝わります。
おがみ神社にある古文書によれば、義経は平泉でかくまってくれた藤原泰衡の態度に疑念を抱き、密かに海路で八戸の白銀海岸に着き、地元の家から世話を受けたそうです。
この白銀には、「源氏囲内(かこいない)」という地名があり、その他にも、八戸には義経伝説にまつわる地名が多いそうです。 -
神明宮
現在の社殿は、元治元年(1864年)の大火で焼失し、慶応2年(1866年)に再建されたもの。
神明宮のシンボルである「銀杏」の木は、推定樹齢600年と言われており、高さ約25m、幹周りは6m近くあります。そして注連縄(しめなわ)が張られて、御神木とされています。
もう一つの新羅神社は、少し離れた所にあり、今回は失礼しました。 -
日本料理「太一」のせんべい汁(680円)
八戸といえば、魚がお奨めですが、せんべい汁も有名です。せんべい汁とは、季節の具材を入れた汁物に南部せんべいをちぎって入れるもの。せんべいは、固焼きの「おつゆせんべい」を使い、5〜6分煮込んだアルデンテが美味しいそうです。
八戸せんべい汁研究所のパンフレットによると、せんべい汁が食べられる店が市内に160軒あり、味も醤油、味噌、塩などいろいろあるそうです。
今回食べたせんべい汁は、鶏肉、ごぼう、油揚げ、舞茸の入った醤油味。お雑煮の餅に代えてせんべいが入っている感じで、美味しかったです。 -
15:00から始まる「お通り」に向けて市役所広場に27台の山車が集合します。
山車は大型トラックほどの台車に、折りたたみ式の飾り物が載せられています。 -
飾り物は、正面が観音開きになり、更に、折りたたんである部分が上に伸び、壮麗豪華な歴史絵巻が現れます。
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高館子供駒踊り
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稚児行列
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ユーモラスな仕草の獅子舞
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おがみ神社の山車・太公望
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おがみ神社の獅子頭
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虎舞を先導する子供のひょっとこ
ひょっとこ役は、まだ幼い子供ですが、立派に虎を操ります。 -
おがみ神社神輿
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南部駒に跨る甲冑武者
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行列が通る道には、前日から場所取りのシートなどが置かれています。また、15時スタートの行列を見るために、午前中から陣取る人も沢山いました。
神社神輿が通ると、多くの観客が、手を合わせ拝みます。(二礼二拍手一礼)
山車は人形が動くほかにも煙を吐く演出などもあります。 -
ここからは、27台の山車を順番に紹介します。
1.廿六日町山車組
義経伝説 平家の怨念攝州大物浦 -
2.新荒町附祭若者連
九郎伝説 一の谷へ攻め入る -
3.上組町若者連
牛若丸鞍馬山修練の場 -
4.根城新組町山車組
壇ノ浦の合戦 義経の八艘飛び -
5.売市附祭山車組
「遮那王」鏡の宿にて山賊退治
<お囃子賞受賞> -
6.吉田産業グループ山車組
源義経北行伝説「ハンガンカムイ」
<優秀賞受賞> -
7.白山台振興会山車組
鶴岡八幡宮の舞 -
8.塩町山車組
明暦の大火振袖火事(娘の祟り江戸炎上) -
9.新井田附祭振興会
神々の報恩 北の夏まつり
<行列賞、お囃子賞受賞> -
10.柏崎新町附祭
封神演義 -
11.十一日町龍組
三蔵法師 天竺への道 〜京劇・三打白骨精〜
<秀作受賞> -
12.下大工町附祭組
中国四大奇書 「西遊記」 -
13.朔日町附祭
東西南北天地絵巻「野守の鏡」 -
14.青山会山車組
妖艶瀧夜叉 将門の守護を受け相馬御所に現る -
15.淀山車組
八戸大漁祈願 七福神の網引き -
16.下組町山車組
妖艶瀧夜叉
将門の守護を受け相馬御所に現る -
17.城下附祭山車組
奥州藤原伝承 -
18.内丸親睦会
ヤマトタケル
<優秀賞、行列賞受賞> -
19.八戸市職員互助会
歴史浪漫八戸義経伝説・義経正妻北の方・報霊大明神
<最優秀賞(県知事賞)受賞> -
20.吹上山車組
義経北行伝説・蝦夷渡海 「龍馬山観世音縁起」
<NHK大賞、秀作受賞> -
21.八戸共作連
花咲爺さん -
22.糠塚附祭組
琉球王朝誕生 尚巴志 三山統一 -
23.長横町山車組親睦会
初夢 吉祥絵巻
<秀作受賞> -
24.六日町附祭若者連
天の石屋戸
<伝統山車賞受賞> -
25.類家山車組
水滸伝 −梁山泊、高唐州幻術合戦− -
26.十六日町山車組
歌舞伎十八番 鳴神 -
27.鍛冶町附祭若者連
日本武尊
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この旅行記へのコメント (2)
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- ralphinさん 2007/09/17 23:41:31
- 八戸三社大祭
- こんばんはー。
どんどん旅行記アップされてますねぇ〜。
八戸にも三社祭があるんですね。
しかも、山車が大きいし、派手ですねぇ。
つくりが今までの中で一番大振りですよね。
これは○○賞があるってことは、毎年新しい山車を作っているんですか?
だとしたらとってもお金かかってますね。
いろんな山車をmorino296さんの旅行記で拝見してきましたが
西と北ではだいぶ作りが違うなと感じました。
そんな魅力が山車にはありますね。
しばらく忙しくなりますので、なかなか見にこれないかもしれませんが
またゆっくりと旅行記覗きにきますね!
ralphin
- morino296さん からの返信 2007/09/18 07:18:45
- RE: 八戸三社大祭
- ralphinさん
こんにちは。
書き込みと投票をいただき有難うございます。
八戸三社祭の山車の飾り物は、本当に大きいですね。
同じように大きい山車は、日立市にもありますが。
毎年、コンテストがあるので、皆さん熱が入るようですね。
お忙しいようですが、お元気で!
また、ご覧ください。
morino296
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