初めてのイタリア周遊（ポンペイponpei）

2007/05/21 - 2007/05/21

ポンペイ観光

初めて見たポンペイの広さ、大きさに驚きました。
これを埋め尽くす灰の量を想像すると、すざましい規模の火山爆発がつづいたのでしょう。
以前読んだポンペイに関する調査記録によれば、当初のデータより遥かに多くの人々が逃げることなく埋もれ死んだとも書いてありました。
そんな事を思い出しながらの見学でしたが、当時の都市の発達振りを思うと、南イタリアで明るく華やかな生活をしてたのかも知れないと思った次第。

これは、有名な秘儀荘のフレスコ画です。
ポンペイのフレスコ画も長期間、その新鮮な色彩を保存できる素晴らしい絵画です。赤がほんまにきれいです。

エリア ポンペイ(イタリア)

ポンペイ遺跡広場への入口

公共集会広場。バシリカ。裁判や商取引が行われていた場所。

アポロ神殿。

大きな建造物の一部であることが良くわかる.
公共広場で宗教、政治、経済の中心となっていた広場。

立派な門柱、門構えの建築物です

先ほどの門柱には、こんな精緻な彫り物が施されてる

いやいや大変な豪邸らしい。

豪邸の内部の壁画にはこんな絵画が描かれてます。
２０００年前であることに大変な驚きです。
現代人と大して変わらないかもしれないな。

ここは商店街の長屋みたいな所。一区切り毎に商店が有ったらしい。

これは、火山灰に埋もれた人体の石膏。灰に埋もれて人体部分が空洞となったが、それに石膏を流して人体を再現したものです。
いや、生々しい感じがしました。
２０００年前とは思えない。

壁画

ポンペイの街並み。道路の両サイドの一段高い部分が歩道。一段低い中央部分は馬車道。建屋の区画は一軒一軒が商店。すなわちここは商店街であった。

さる商店です。ここは今風に言うとピザ屋さんです

これは、ピザを焼く釜土。現代と全く同じです。
２０００年前の生活と今もちっとも変わらないようです。驚き！驚き！

ピザ屋さんの釜の前にある、粉引き臼です。回転して粉引く構造は、今と同じ。

これは、釜土で、熱いものは、ここでキープして小売してたのかなー。酒壷を置く穴あきテーブル。居酒屋さん。町中に１２０軒あったと言われる。これも今風やね。

何を隠そう、これは当時の娼婦館だそうです。門柱に表示がーー。

秘儀荘と呼ばれる別荘のアトリウム。

前２cに創建され、前60年に大改装されたと言われてる。奥に見える明るいところは中庭。

これは、有名な秘儀荘のフレスコ画です。（高さ5.5ｍｘ長さ50ｍの大作）
第2第様式 紀元前紀元前70～紀元前50頃
＊ポンペイのフレスコ画は長期間、その新鮮な色彩を保存できる素晴らしい絵画です。赤がほんまにきれいです。(ポンペイレッド)
部屋の４面をいっぱいに使って等身大の29名の人物像が描かれている。
＊人物は、等身大で、高度な写実を徹底した上質な技術で、量感、質感表現が見事。
＊ポンペイ壁画で最も保存状態が良いとされ、鮮やかな「ポンペイの赤」により特に有名である。消石灰の炭酸塩化を利用して作られた強靭なフレスコの代表例である。
＊第２様式：ディオニュソスの秘儀（ギリシャ神話の酒と陶酔の神、ヴァッカスとも言われる。）の場面を表した連続画（新参者と朗読の図）。
＊真紅の磨き壁の上に描かれた人物の肌、髪の毛、衣の部分も磨かれ、つややかな絵肌は「秘儀荘」に相応しい。
＊ギリシャ神話の豊穣と酒の神ディオニュソスを信仰する宗教への入信の儀式が横一列並びで部屋を囲んで描かれている。

同じく秘儀荘の赤壁画です。

ディオニュソスの秘儀。（シレノサとサティルス、ディオニュソスとアリアドネ、ミスティカ・ウワヌス）
入信式の一場面。
＊遠近法を使い奥行きのある空間表現である。

ポンペイのフレスコ画は、壁毎保存するディスタッコという方法で移転保存され、ナポリ考古学博物館で見れる。2001年には横浜美術館で「ポンペイ展」が開かれた時は一部日本に空輸された。

同じく秘儀荘の赤壁画です
ディオニュソスの秘儀（新参者と朗読の図）の拡大部分。

ディオニュソスは、ギリシャ神話の酒の神で、自然の生産力を象徴し豊饒の神である。
壁画の地に使われた鮮やかな赤は、辰砂でこの色はポンペイの赤と呼ばれている。

これがポンペイを埋め尽くしたベスビオス火山。いまも噴煙を出している。雲にしばしば隠れる山ですが、かすかに全景を見れます。