シベニク旅行記(ブログ) 一覧に戻る
2007春の旅:クロアチア(1)シベニック~クルカ<br /><br />約1ヶ月間のひとり旅、訪問6カ国目はクロアチアです。<br /><br />22日目:ウィーン~ザダール~シベニック<br />23日目:シベニック~クルカ~スプリット~ヴィス<br /><br />ウィーンからザダールへ飛ぶ。<br />空港からザダールのバスターミナルまでのバスを探すが、誰に聞いても分からないという。<br />この時期、ザダールへは毎日飛行機が到着しているわけではなさそうだ、その場は混乱していた。<br />突然人々が1台のバスに向かって動き出す、どうやらずっと留まっていたそのバスが市内行きに「なった」ようだ。<br /><br />バスターミナルに到着。私が「シベニクに行きたい」と空港で職員に言っていたのを耳にしていた女性が声を掛けてきてくれた。<br />切符売り場に案内して、時間や乗り場を調べてくれた。<br />彼女の乗りたいリエカ行きのバスは4時間後らしい、「ここから2時間の場所なのに」とため息をついていた。<br />シベニク行きはすぐにあったので、明るいうちに到着することができた。<br /><br />彼女に付き合って遅い便にしようかとも思ったが、しなくて正解だった。<br />それは、シベニクで宿を探すのがひと苦労だったからだ。<br />SOBEの客引きも現れない。<br />観光案内所は土曜日なので休み...自力ではホテルが1件しかみつけられなかった。<br />そのホテルへ向かう途中に横切ったカフェから面妖な男?が内股で駆け寄ってきた。<br />「あ~ら、お部屋をおさがしかしらぁ?」といった感じだ。<br />選択の余地はない、彼(自称ドイツ人)の従姉だという人の家へ案内される。<br />途中は石造りの昇り坂と階段が続くが、とにかくおしゃべりな彼は立ち止まっては、あれやこれやと話し出す。<br />その度に重い荷物を担いだまま、私も立ち止まることになる。「だまってさっさと行ってくれ」と怒りそうになるのを我慢した。<br />部屋で落ち着いてから迷路のような町を出て海岸沿いまで出ると、ひとり旅の日本人と出会い、夕食をともにした。<br /><br />クルカ国立公園からシベニク間をバスで往復するには朝出ると夕方に帰る便しかない。<br />その日のうちにヴィス島まで移動してしまいたかったし、クルカ国立公園が良い場所なら予定変更もあり...シベニクのタクシー待機所で料金を予め交渉しておいた後、ドライバーの電話番号を聞いておいた。クルカはプリトヴィツェに比べると小規模、けっして良くないわけではないがプリトヴィツェを訪れた後には少し物足りなく感じた。バスは本当に夕方までない、信じていなかった訳ではないがもしかしたら何か交通機関があるかもと思っていたのに。山の中で6時間近くも時間をつぶすのは難しい、タクシーを呼ぶことにした。そこで待ち合わせの場所が分からず一苦労、30分くらいおたがいに彷徨った。やっと出会えたそのタクシードライバーは前日あったときとは違った出で立ちで、まるでラッパーのようなアクセサリを身につけ黒いサングラスにTシャツ。たしかひとのよさそうなおじさんだったはず??<br />「ずいぶん探したぞ、いまからどこへ行きたいんだ?」シベニクまで戻ってバスでスプリットまでバスで行くと言うと、新道を通ればスプリットまではあっという間だスプリットまでこの車で行こうと言う。<br />えぇ?そんな贅沢はできないぞ...「いや、ちょっとむり」と断ると、「クルカからシベニクは昨日交渉した値段どおり頂くが、これからは友達として案内する。燃料代だけでいいよ」と答える。<br />そんな話は有りか?それにいつの間に友達になったんだ?<br />彼はこれからスプリットまでの途中どこに立ち寄って、何を食べて...とドライブ気分だ。<br />彼とは言葉の問題でスムーズな会話が成り立たないがお互いに言わんとすることは不思議と通じたし信用できた。<br />シベニクに到着して預けてあった荷物を受け取り、彼といっしょにスプリットまで行く決断をした。<br />まずは街が一望できる高台まで、そこからプリモシュテンまでドライブ、途中彼の薦める店で羊の丸焼きをご馳走になる。<br />スプリットまでの新道だというハイウェイ(?)を快適に走り抜けた。見覚えのあるスプリットの街が見えてきた頃、彼は私たちの出会いについて回想を始めたようだ、なにごとかぶつぶつ言いながら目が赤くしている。港に着いて船の切符の手配やなにやらすべて世話してくれ、ガソリン代が幾らか分からないので、たいしてお金の入っていない財布を「銀行にいったほうがいいかなぁ?」と言いながら丸ごと彼に渡すとメーターが指していた金額の1/5を彼は受け取った。「クロアチアに着いたらどこからでも電話しろ、この車で迎えに行くからな。」えっ、このタクシーでですか?彼のおかげで楽しい時間を過ごすことができた。<br />

2007春の旅:クロアチア(1)シベニック~クルカ

7いいね!

2007/04/28 - 2007/04/29

99位(同エリア171件中)

0

35

edan

edanさん

2007春の旅:クロアチア(1)シベニック~クルカ

約1ヶ月間のひとり旅、訪問6カ国目はクロアチアです。

22日目:ウィーン~ザダール~シベニック
23日目:シベニック~クルカ~スプリット~ヴィス

ウィーンからザダールへ飛ぶ。
空港からザダールのバスターミナルまでのバスを探すが、誰に聞いても分からないという。
この時期、ザダールへは毎日飛行機が到着しているわけではなさそうだ、その場は混乱していた。
突然人々が1台のバスに向かって動き出す、どうやらずっと留まっていたそのバスが市内行きに「なった」ようだ。

バスターミナルに到着。私が「シベニクに行きたい」と空港で職員に言っていたのを耳にしていた女性が声を掛けてきてくれた。
切符売り場に案内して、時間や乗り場を調べてくれた。
彼女の乗りたいリエカ行きのバスは4時間後らしい、「ここから2時間の場所なのに」とため息をついていた。
シベニク行きはすぐにあったので、明るいうちに到着することができた。

彼女に付き合って遅い便にしようかとも思ったが、しなくて正解だった。
それは、シベニクで宿を探すのがひと苦労だったからだ。
SOBEの客引きも現れない。
観光案内所は土曜日なので休み...自力ではホテルが1件しかみつけられなかった。
そのホテルへ向かう途中に横切ったカフェから面妖な男?が内股で駆け寄ってきた。
「あ~ら、お部屋をおさがしかしらぁ?」といった感じだ。
選択の余地はない、彼(自称ドイツ人)の従姉だという人の家へ案内される。
途中は石造りの昇り坂と階段が続くが、とにかくおしゃべりな彼は立ち止まっては、あれやこれやと話し出す。
その度に重い荷物を担いだまま、私も立ち止まることになる。「だまってさっさと行ってくれ」と怒りそうになるのを我慢した。
部屋で落ち着いてから迷路のような町を出て海岸沿いまで出ると、ひとり旅の日本人と出会い、夕食をともにした。

クルカ国立公園からシベニク間をバスで往復するには朝出ると夕方に帰る便しかない。
その日のうちにヴィス島まで移動してしまいたかったし、クルカ国立公園が良い場所なら予定変更もあり...シベニクのタクシー待機所で料金を予め交渉しておいた後、ドライバーの電話番号を聞いておいた。クルカはプリトヴィツェに比べると小規模、けっして良くないわけではないがプリトヴィツェを訪れた後には少し物足りなく感じた。バスは本当に夕方までない、信じていなかった訳ではないがもしかしたら何か交通機関があるかもと思っていたのに。山の中で6時間近くも時間をつぶすのは難しい、タクシーを呼ぶことにした。そこで待ち合わせの場所が分からず一苦労、30分くらいおたがいに彷徨った。やっと出会えたそのタクシードライバーは前日あったときとは違った出で立ちで、まるでラッパーのようなアクセサリを身につけ黒いサングラスにTシャツ。たしかひとのよさそうなおじさんだったはず??
「ずいぶん探したぞ、いまからどこへ行きたいんだ?」シベニクまで戻ってバスでスプリットまでバスで行くと言うと、新道を通ればスプリットまではあっという間だスプリットまでこの車で行こうと言う。
えぇ?そんな贅沢はできないぞ...「いや、ちょっとむり」と断ると、「クルカからシベニクは昨日交渉した値段どおり頂くが、これからは友達として案内する。燃料代だけでいいよ」と答える。
そんな話は有りか?それにいつの間に友達になったんだ?
彼はこれからスプリットまでの途中どこに立ち寄って、何を食べて...とドライブ気分だ。
彼とは言葉の問題でスムーズな会話が成り立たないがお互いに言わんとすることは不思議と通じたし信用できた。
シベニクに到着して預けてあった荷物を受け取り、彼といっしょにスプリットまで行く決断をした。
まずは街が一望できる高台まで、そこからプリモシュテンまでドライブ、途中彼の薦める店で羊の丸焼きをご馳走になる。
スプリットまでの新道だというハイウェイ(?)を快適に走り抜けた。見覚えのあるスプリットの街が見えてきた頃、彼は私たちの出会いについて回想を始めたようだ、なにごとかぶつぶつ言いながら目が赤くしている。港に着いて船の切符の手配やなにやらすべて世話してくれ、ガソリン代が幾らか分からないので、たいしてお金の入っていない財布を「銀行にいったほうがいいかなぁ?」と言いながら丸ごと彼に渡すとメーターが指していた金額の1/5を彼は受け取った。「クロアチアに着いたらどこからでも電話しろ、この車で迎えに行くからな。」えっ、このタクシーでですか?彼のおかげで楽しい時間を過ごすことができた。

交通手段
鉄道 高速・路線バス タクシー

PR

この旅行記のタグ

7いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

クロアチアで使うWi-Fiはレンタルしましたか?

フォートラベル GLOBAL WiFiなら
クロアチア最安 425円/日~

  • 空港で受取・返却可能
  • お得なポイントがたまる

クロアチアの料金プランを見る

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

PAGE TOP