天国に2番目に近い島ヴァヌアツへ

1993/07/11 - 1993/07/19

かなり古い話にはなるのですがヴァヌアツに行ってきました。
なぜ天国に2番目に近いかということですが、ヴァヌアツはニューカレドニア（天国に一番近い島）の隣にあるからです・・・。
ある団体の活動でヴァヌアツに初めて上陸しました。オーストラリアのブリスベーンから　VANU　AIR　でポートヴィラへ。
空港に黒山の人だかりでした。何事かと思って訪ねてみると、島の人たちは夜も散歩というか徘徊する人が多く、暇つぶしに飛行機を見に来るという話でした。
ポートヴィラで印象に残っているのはシーヴューというレストランの中華料理がおいしかったことですね。というか他の店の味はちょっと・・という感じのところが多かったです。特にヤシガニのソテーを珍しがって注文してみたのですが、食が進むものではありませんでした。そのシーヴューレストランの中国人のオーナーを取材した番組を中国のCCTVという国営テレビが放送しているのをスカパーでたまたま見て、懐かしく思い出しました。
ヴァヌアツにはカバという飲み物があって私もトライしましたがある種の夢遊状態というかトランス状態になるのです。人によってはフラフラになって歩けないほどになります。
日本では手に入らないかと思いますが、現地ではお土産としてカバ・パウダーを売っていて、一緒に行った仲間も何人かは購入していました。その後日談は聞いていませんが・・・喜ばれることはないかと思われますぅ。
少人数でタンナ島に渡り、小学校や病院などを訪問しました。一番印象に残ったのはヤスール火山という活火山に登ったことです。世界で最も火口に近づける火山という評判でした。夜出発したのですが、途中タイヤ幅ぎりぎりの崖を通ったり、霧が深く数メートル先が見えなかったりで、とても生きた心地はしなかったものです。さて火山に着くと確かに火口は目の前で、マグマがほとばしっているのがちゃんと見えるのです。迫力は最高でした。
しかし、よくよく考えてみると世界で一番火口に近づけるということは裏返せば世界で一番安全対策がなっていない火山ではないか・・・(怒）！
実際お気の毒なことに私たちが登った翌年トライした日本人OLが火山弾に当たって亡くなられたのをニュースで見ました。
もし行かれる予定のある人はあくまでも「自己責任」ですよ〜。
なんせ彼の地は病気とかケガをしたときに医者に行く前にまず祈祷師にみてもらうお国柄ですから・・・。少なくともタンナ島ではそうでした。
現地では地元の村人にもご馳走になりました。タロイモを焼いたものとか、豚を丸ごとバナナの葉に包んで蒸し焼きにしたものとか、まさにウルルン状態でした。よく病気にならなかったものだと今思い出してもドキドキです。実際仲間の何人かは腹をこわしました。ガイド役のWHOの役人が言うには道路がついていても森の奥までは行かないでくれとのことでした。理由は現在でもどこにどんな部族が住んでいるかわからないので、森の中からいきなり槍が飛んでくることが考えられるというのです。それでも何とか無事に日本に帰ってくることができました。

エリア バヌアツ

タンナ島に向かう。9人乗りのチャーター機に乗ったのですが、なんと副操縦席の操縦桿がない。穴が開いているだけです。整備は大丈夫なのだろうか。スリル満点のフライトでした。

こちらはポートヴィラとタンナ島との定期便。

村の人々が歓迎のカスタムダンスを踊ってくれました。われわれも一緒になって踊りました。（タンナ島）

タンナ島はほんとうに美しい島でした。ニューカレドニアには行ったことがないのでわかりませんが、ここも天国に近いと感じました。

病院で診察中の地元の人と女医さん。

タンナ島のごく普通の家の共同炊事場。

レナケル小学校の生徒たち。みんな無邪気です。（タンナ島）

これがバヌアツ流の正装です。ちなみに女性は腰ミノです。

タンナ島のこどもたち。

村の人たちと一緒に記念写真。

エファテ島に帰る飛行機から見たタンナ島。

あるパーティで出席していただいたバヌアツの副首相（左）。

ポートヴィラのダイビング・ショップ。50ドルくらいでダイビングできました。