梅雨の合間の台北そぞろ歩き

2006/06/11 - 2006/06/11

帰国日の日曜日になってから、ようやく晴れました。
在台の知人と二晩続けて宴会してしまい、二日酔いの頭と増えた脂肪を何とかしようと、涼しい午前中に散歩に出かけました。
何か目標を持たないと途中でくじけてしまいそうなので、西門町・漢中街の「港記酥皇店」に評判の高い『翡翠緑豆[米羔]』をGETしに行くことにしました。

エリア 台北(台湾)

民権中山路口のホテルを出発してまずMRT民権西路站へ。
路線沿いに南下して、雙連站方面へ向かいました。
東側の民生西路45巷は「文昌宮」の門前市的存在になっています。

近所に馬偕紀念医院があることも相まって、買い物客の他にも、参拝にきた人、見舞いにきたついでの人、そして中には入院患者さんもいて、休日の朝は大にぎわい。

雙連站に出て、右に折れて民生西路へ。
朝食の店がたくさん並んでいます。

猪血湯と肉[火庚]米粉

猪血のぷりぷりした感触が大好き。
外見はレバーみたいですが、生臭さは全然ありません。

承徳路口を左折して下り、南京西路口へ。
日新國小(旧・日新公学校　大正８年築)を
眺めながら西へ向かうと、建成圓環。
ここの美食館の洗手間は、寧夏路夜市食べ歩きの強い味方。
圓環から、天水路の手芸材料店街を冷やかしながら延平北路一段へ出ました。

※建成圓環美食館は2006年7月5日に閉鎖されることになりました。そういえば、いつ行っても客があまり入っていませんでした。OPENして僅か３年、きれいな施設でしたが、やはり寧夏路の猥雑な雰囲気の方に人々は引き寄せられるのでしょうか。

この辺りには、昔の造りのままの商店が所々に残っています。

こんな丸太の梁が。

延平北路一段69巷の入口

市民大道まで出ると、新しい國道客運台北総站に出入りする各社の巴士が見えました。
塔城街口で交差点を渡り・・・

んっ？
なんだこりゃ。

奥の方に見えるのがお店？？？

これって、路地の不法占拠じゃないの！

う〜〜ん
なんにしようかな。

いかにも｢味に自信あり｣という雰囲気に満ちた老板。

スープは秀逸。お肉もジューシー。

この辺り、北側の大通りは地図では市民大道という名ですが、地番表示などは「鄭州路」。
忠孝西路に伸びる36巷は、以前は『牛肉麺ストリート』と呼ばれ、２０店舗ほどの牛肉麺の店がずらりと並んでいたそうですが、再開発計画で立ち退きを迫られ2004年に消滅・・・したはず。
でも、どっこい生き残ったお店があったんですねぇ。
それとも、再開発計画の遅れを見て、戻ってきたか？
『台北市中興醫院旁的鄭州街38巷平價牛肉麵街、前前後後有十幾家店面以賣牛肉麵為主、許多人曾經去吃過、有近四十年歴史。昨天早上在警方維護下拆除、商家沒有反抗、只是默默地整理物品準備搬遷。台北的平價牛肉麵街將繼中華商場後消失、 成為大家的永遠回憶。』
（2004/06/17連合報)

路地裏探検してみると・・・

こんな日本建築の家が、まだ何軒か残っています。

この鄭州街南面の一帯は、日治時代の鐵道部・官舎街があった場所。
日本敗戦の後、官舎街には大陸から逃げてきた官吏軍人が住み着きました。
近年この地区はMRT松山線(2013年末開通予定)の[北門站]予定地となり土地収用が実施されました。
開通時には地上にも再開発ビルが建つことになっている計画であり、街並み探検や残存する牛肉麺店を楽しめるのも、あとしばらくの間・・・だったのですが不況到来で今後どうなることやら。

MRT松山線：(中正紀念堂−小南門−)西門−中山−松江南京−市立体育場−南京三民−松山

一部には居残っている人もいるようですが、土地収用により住む人を無くした多くの家屋は廃墟と化して樹林に飲み込まれようとしています。

忠孝西路へ抜けると、３分ほどで「港記酥皇店」にたどり着くことができました。

おまけ♪♪

右：屏東県枋山郷産
　　　愛文芒果　430g

左：台南県南化郷産
　　　玉文六号芒果　950g

味はやはり良く熟した愛文に軍配が・・・