2005/10/25 - 2005/11/02
6位(同エリア7件中)
web介さん
カナダ、バンクーバー島の太平洋に面している小さな町、トフィーノ。
この地は「クラクワットサウンド」とも呼ばれ、豊かな生態系が今でも守られています。
現地で森林保護活動を行う「クラクワットサウンドの友」を訪れ、特別に森林ツアーに連れて行ってもらいました。
そして、おまけにサーフィンも楽しんできました。カナダで唯一サーフィンのできるところなんですよ。
PR
-
トフィーノはバンクーバーから飛行機でも行けますが、カナダの自然を満喫する上でも時間が許すのであれば、フェリー&車で旅したいですね。
フェリーはバンクーバーのHorseshoreBayからバンクーバー島のナナイモ(DepartureBay)まで約1時間半。
内海を行くので、波も穏やかだし、島々も見えて、この段階で和めますよ。
そして、ナナイモからトフィーノへは約3時間ですかねえ?僕の場合は途中途中で休みながら行ったので4時間くらいかかった記憶があります。
それになれない左ハンドルですし、山道を通るので、それくらいはかかっちゃいますね。
写真は見づらいですけど、矢印の部分がトフィーノです。 -
はい。これがさっそくの休憩地点。
ちょうど行程の真ん中。場所も島の真ん中あたりです。
木の大きさわかります?
下に小さく車と人が写ってるんですけど、それと比較して、こんなデッカイ木々がニョキニョキ生えてます。
この辺は「温帯雨林」と呼ばれる森林地帯で、地球上の原生林のうちの3%にしかなりません。 -
枝に生えてるコケです。
普通、コケは日の当たらない木の陰になってる部分(北側)にしか生えないそうなんですが、これはモッサリ。
この地域は太平洋からの湿った空気の影響で雨が多く、一年の大半は雨、雨、雨…。
だから、コケも枝を包み込むくらいにむすんです。 -
まさに「鬱蒼とした森林」が広がってます。
これは、明るく撮れてるんですが、実際はもっと暗くて、ひんやりしてました。 -
これはトフィーノに着いてからの写真です。ちょっと晴れ間がのぞいて嬉しかったので撮りました(冬場のBC州はホントに雨ばっかりなんです!)
トフィーノ周辺には、いくつかトレイルがあって、そこをハイキングできます。これはそのトレイルを歩いてる時に撮った写真です。
ほとんどのトレイルが舗装されてるので、歩きやすいですよ。
温帯雨林の自然を満喫するにはちょうどいいアクティビティです。無料だし。 -
泊まったのはHI Hostel Tofinoでした。
ホステルです。でも、今まで泊まってきたホステルの中で一番きれいでした!
バス・トイレ共有ですけど、それもきれいにしてあったし、安く上げたい人にはお勧めですよ。
オフシーズンだったこともあってか、予約なしでも泊まれました。
そもそも、この辺にはホテルやB&Bはいっぱいあるので宿探しには困らないと思います。
もし夏に行くのであれば、海辺でキャンプ!これに限ります!
キャンプして、暇になったら海でサーフィン!
オススメです。
ホステルなので、もちろん食事は出ませんが、大きなキッチンがあるので、みんな近くのスーパーで買出しして、そこで作ってました。
レストランは何件かあったけど、僕らには高すぎて入れませんでした…(笑) -
そして、トフィーノでのお楽しみ。
サーフィン!
カナダでサーフィンができるんですよー。まあ、水は冷たいのでウェットスーツは必須ですけどね(夏でも)
あるカナダ人が言ってたんだけど、今のトフィーノは10年前とか20年前のウィスラーを彷彿とさせるみたいです。(ウィスラーはもうすっかり高級リゾートになっちゃいましたけど…)
今、トフィーノにはカナダ中から若者が集まってきてて、落ち着いた雰囲気の中にも活気があって。その独特な雰囲気がたまらないんです。
ここはバンクーバーから遠いから、そうすぐにはウィスラーみたいな開発はないでしょうけど、徐々に発展して行っちゃうのかな??
来年か再来年、ワーホリでカナダに行くつもりなんですけど、住むなら絶対トフィーノって決めてるから、それまでは、この感じを残しておいて欲しいな。 -
そして海。
だーれもいない…。
本気で誰もいませんでした。
そりゃそうだ。見てのとおりの天気ですもん!
この日は大荒れで、これでも波の小さいところを選んだんですよ。
ま、案の定、沖までは出られず、波打ち際でヒタヒタしてただけでした…。
わざわざカナダ行って、サーフィンする人もいないと思いますけど、もしやるなら、水の冷たさだけは覚悟しておいてくださいね! -
そしてここからがFriends of Clayoquot Soundのリアムに連れてってもらった「森林伐採現場、見学ツアー」です。
(通常、やってるツアーではありません)
僕は国際環境NGOのFoE JAPANってところでボランティアをしてて、そこでカナダの森林問題を知りました。FoEでボランティア始める前にトフィーノには行ったことあったんですが、その時はちっとも知らなかったからねー。ただただ、カナダには豊富に自然が残されているんだ!って純粋に信じてました。
そこで、今回「実際に現場を見たい!」と思って、関連する団体のFriends of Clayoquot Soundにお願いして連れてってもらったんです。
結構、ナイと思います。伐採見たい人って…(笑)
そして、これが伐採現場…。
これを見させられた時は正直ショックでした。
ハイウェイ沿いは木を残して、ちょっと奥に入るとこんなことになってるんです。
これらは違法伐採ではありません。合法な上で切られてるのですが、いい気持ちはしないですね。
しかも、ここで切られた木々のほとんどは日本で消費されているとのこと…。
たくさんの犠牲の上に僕らの生活があるのはわかってるつもりでしたけど、これを見て改めて考えさせられました。 -
ちなみに、この写真。
木片がうず高く積まれてますが、この下には樹齢何千年という木の切り株が隠れてるのだそうです。
伐採業者が一般人の目に触れないように、わざわざ木くずで隠したのだそうです。 -
今回、連れて行ってくれたFriends of Clayoquot Soundのリアム。
木の切り株の上にいて、彼が示している長さが約500年。だから、この木は1000年強の樹齢だったそうです。日本の屋久杉と同じくらいの木が、切られたわけです。
(写真の左端の黒い部分がちょうど、切り株の真ん中) -
これも同じ切り株。
大人4人が乗っても、十分なくらいの大きさでした。 -
伐採業者は伐採後、ほとんどの場合放ったらかしにしておきます。
カナダでは、もともとの自然が豊富な国なので、わざわざ植林をしなくても100年もすれば、他の木々の種が飛んできて再生する。と考えているそうです。(それが本当かは知りませんが…)
でも、一部では写真のように植林をしています。
手入れをしないけど…。
手入れをしないと、このように極端に細い木になっちゃって、真ん中に途中で折れてる木ありますよね?あのようにもろい木になって、例え伐採しても市場価値はありません。
そして暗い森になって、他の木々も生えず、動物も住まず、リアムは
「死んだ森」
と、言ってました。 -
今回の旅行記は「旅行のクチコミサイト」としては堅すぎました?
でも、これもカナダ、クラクワットサウンドの本当の姿ですし、「せっかく観光で来たんだから」と言って、汚いものから目を背けて、知らないふりして、「あー、楽しかった」で帰ってくるのは、ちょっと違うと思うんです。
ただ訪れて、見て、ガイドさんの話を聞くのも一つの選択肢だけれども、他にもできることはいっぱいあると思います。旅行のスタイルは一つだけじゃない。
十分に豊かになった日本人が次にできることは、一歩踏み込んだ旅行なのではないかな?って僕は考えてます。
だから、これからもこんな旅ができたらいいなと思ってます。
って言っても、今回は見に行っただけで、何もしてませんけどね…。
近いうちに、普通の観光モノもアップしまーす!
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
14