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3/3(金)、日本では桃の節句?バスはいつもの場所を8:10に出発する。今日は中だるみか参加者は19名と少ない。目的地はシリア国境のヤルムーク渓谷に隣接した丘陵地帯で、かってローマのデカポリスの一つだったと言う、アビラ遺跡とこの場所があるワディ・シジュンと言うところである。<br /><br />ワディとは渓流を意味し、この真ん中に小さな清流が流れており、このあたりのお花畑見学が今日のハイライトである。<br /><br />更に今日はヤルムーク渓谷の絶景を見下ろす、アインハビス・ジャルダックの丘と十字軍の洞窟の見学に行くのであるが、断崖絶壁のこの丘からの眺めは正に絶景かな・絶景かなである。<br /><br />十字軍の洞窟(砦)と言うところまで崖地をこわごわ歩く。とても滑りやすく、足を踏み外したり、滑ってしまうと何十メートルも落ちることは確実で、スリル満点、皆、慎重に進む。でも、これを埋め合わせるごとく途中には草花もここかしこに見られとても充実したお花見ハイキングであった。<br />

ヨルダンのお花見 (2) アビラ遺跡と十字軍の砦

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2006/03/03 - 2006/03/03

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ぱぶ

ぱぶさん

3/3(金)、日本では桃の節句?バスはいつもの場所を8:10に出発する。今日は中だるみか参加者は19名と少ない。目的地はシリア国境のヤルムーク渓谷に隣接した丘陵地帯で、かってローマのデカポリスの一つだったと言う、アビラ遺跡とこの場所があるワディ・シジュンと言うところである。

ワディとは渓流を意味し、この真ん中に小さな清流が流れており、このあたりのお花畑見学が今日のハイライトである。

更に今日はヤルムーク渓谷の絶景を見下ろす、アインハビス・ジャルダックの丘と十字軍の洞窟の見学に行くのであるが、断崖絶壁のこの丘からの眺めは正に絶景かな・絶景かなである。

十字軍の洞窟(砦)と言うところまで崖地をこわごわ歩く。とても滑りやすく、足を踏み外したり、滑ってしまうと何十メートルも落ちることは確実で、スリル満点、皆、慎重に進む。でも、これを埋め合わせるごとく途中には草花もここかしこに見られとても充実したお花見ハイキングであった。

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  • バスはアンマンから北に向けて進路をとり、約1時間走り、イルビットの街に着く。ここはシニアー・ボランティアが毎年継続して沢山派遣されているヤルムーク大学もある結構大きな街でもある。途中、1949年以来難民として逃れてきて定着したパレスチナ・キャンプ(日干し煉瓦の低層住宅)を通過し、また、ピクニックの人がここそこのちょっとした景勝地やお花見サイトに出ているのを見る。<br /><br />イルビットのとある街角でバスは止まり、運転手さんが、さあ、いらっしゃいとバスの乗客全員を自宅に招きいれてくれたのにはちょっとびっくりした。奥さんと子供達6人(男の子、女の子3人ずつ)がぱぶさん達に、チャイとクッキーで歓迎してくれたのである。一番小さなお子さんは生まれて4ケ月の男の赤ちゃんで、おばあちゃんクラスの同僚奥さんたちや若いJOCVの女の子たちも変わり番こに赤ちゃんを抱かせてもらいひと時を過ごす。<br /><br />運転手さんは9年勤めるエリート運転手さんで、毎日イルビットからアンマンのバス会社まで通っているとのことである。バスのお客さん全員を自宅に招きいれてお茶をサービスしてくれるなんて日本では考えられませんよね!これもアラビック・トリート(おもてなし)である。<br /><br />子供たちと奥さんに見送られ、9:45に運転手さんの家を出発する。

    バスはアンマンから北に向けて進路をとり、約1時間走り、イルビットの街に着く。ここはシニアー・ボランティアが毎年継続して沢山派遣されているヤルムーク大学もある結構大きな街でもある。途中、1949年以来難民として逃れてきて定着したパレスチナ・キャンプ(日干し煉瓦の低層住宅)を通過し、また、ピクニックの人がここそこのちょっとした景勝地やお花見サイトに出ているのを見る。

    イルビットのとある街角でバスは止まり、運転手さんが、さあ、いらっしゃいとバスの乗客全員を自宅に招きいれてくれたのにはちょっとびっくりした。奥さんと子供達6人(男の子、女の子3人ずつ)がぱぶさん達に、チャイとクッキーで歓迎してくれたのである。一番小さなお子さんは生まれて4ケ月の男の赤ちゃんで、おばあちゃんクラスの同僚奥さんたちや若いJOCVの女の子たちも変わり番こに赤ちゃんを抱かせてもらいひと時を過ごす。

    運転手さんは9年勤めるエリート運転手さんで、毎日イルビットからアンマンのバス会社まで通っているとのことである。バスのお客さん全員を自宅に招きいれてお茶をサービスしてくれるなんて日本では考えられませんよね!これもアラビック・トリート(おもてなし)である。

    子供たちと奥さんに見送られ、9:45に運転手さんの家を出発する。

  • イルビットの街は車関係の修理の店が多く、人出も多い。金曜ス―クや商店街を抜け郊外に至る。アーモンド、アプリコット、オリーブの他にカクタスや樫の木をところどころに見る。10:40頃、アビラのローマ遺跡に着く。<br />

    イルビットの街は車関係の修理の店が多く、人出も多い。金曜ス―クや商店街を抜け郊外に至る。アーモンド、アプリコット、オリーブの他にカクタスや樫の木をところどころに見る。10:40頃、アビラのローマ遺跡に着く。

  • この辺りには紫のフーロと呼ばれる草花、黄色のワル、アザミの枯れたようなヨルダン・コットン、ムシナデシコやヒヤシンス他赤いアネモネも遺跡に映える。ローマ遺跡の柱廊は一箇所だけでなく3箇所くらいあった。他にもパン屋さんとも思われるような釜のあとの遺跡も認めた。訪れる人も余り無く、ひっそりと佇んでいる廃墟で、名前も余り知れていない割には案外規模も大きく、見応えのある遺跡である。<br />

    この辺りには紫のフーロと呼ばれる草花、黄色のワル、アザミの枯れたようなヨルダン・コットン、ムシナデシコやヒヤシンス他赤いアネモネも遺跡に映える。ローマ遺跡の柱廊は一箇所だけでなく3箇所くらいあった。他にもパン屋さんとも思われるような釜のあとの遺跡も認めた。訪れる人も余り無く、ひっそりと佇んでいる廃墟で、名前も余り知れていない割には案外規模も大きく、見応えのある遺跡である。

  • ワディ・シジュンのお花畑は昨年の雨不足の所為もあり、ワディの小川に清流は流れてなく、まだ時期がちょっと早かったようでもある。全面黄色のお花畑では無かったが幾分は色づいていた。(特に左側のスナップのこの辺りが昨年は非常にきれいだったとのことである。)<br />

    ワディ・シジュンのお花畑は昨年の雨不足の所為もあり、ワディの小川に清流は流れてなく、まだ時期がちょっと早かったようでもある。全面黄色のお花畑では無かったが幾分は色づいていた。(特に左側のスナップのこの辺りが昨年は非常にきれいだったとのことである。)

  • この様な機会でないとなかなか来ることも無いところだそうである。何の説明の看板も無いので、いつもの様に羊さんたちと一緒の遺跡散策である!<br />

    この様な機会でないとなかなか来ることも無いところだそうである。何の説明の看板も無いので、いつもの様に羊さんたちと一緒の遺跡散策である!

  • 目的のワディ・シジュンのお花畑がまだお花の満開には早すぎたようなので、皆は替わりに近くのオリーブ畑の“ワルダー”(雑草)の黄色やピンクの草花の絨毯を愛でた。これもなかなかな景色である!<br />

    目的のワディ・シジュンのお花畑がまだお花の満開には早すぎたようなので、皆は替わりに近くのオリーブ畑の“ワルダー”(雑草)の黄色やピンクの草花の絨毯を愛でた。これもなかなかな景色である!

  • その後、アインハビス・ジャルダックの丘の断崖絶壁の上に着き、しばらくこの眺めに浸る。崖のところどころに咲く草花も楽しむ。ここはシリアとの国境近くで、谷底のヤルムーク川の向こうはシリアである。

    その後、アインハビス・ジャルダックの丘の断崖絶壁の上に着き、しばらくこの眺めに浸る。崖のところどころに咲く草花も楽しむ。ここはシリアとの国境近くで、谷底のヤルムーク川の向こうはシリアである。

  • ちょっと辺りを散策の後、絶壁の狭いせり出しに腰を下ろし、お弁当とした。いつものように、おにぎりや、おかず、デザート等皆さんで交換して楽しい食事のひと時を過ごす。

    ちょっと辺りを散策の後、絶壁の狭いせり出しに腰を下ろし、お弁当とした。いつものように、おにぎりや、おかず、デザート等皆さんで交換して楽しい食事のひと時を過ごす。

  • この辺りに住んでいる住民はベドウインと言うか土着のテント暮らしの大家族くらいで、外部の人は入れないと言った環境にあるそうである。ぱぶさんたちが弁当を終えたころ、近くのテントの子供たちが様子見にやってきて、写真に入って喜んでくれた。<br />

    この辺りに住んでいる住民はベドウインと言うか土着のテント暮らしの大家族くらいで、外部の人は入れないと言った環境にあるそうである。ぱぶさんたちが弁当を終えたころ、近くのテントの子供たちが様子見にやってきて、写真に入って喜んでくれた。

  • さあ、これから十字軍の砦に向かって第一歩を踏み出す!

    さあ、これから十字軍の砦に向かって第一歩を踏み出す!

  • 十字軍の砦ははるか向こう。すべり落ちそうな斜面の道を注意深く進む。

    十字軍の砦ははるか向こう。すべり落ちそうな斜面の道を注意深く進む。

  • ちょっとその場面を見てください!草花も有るけど、左はずるずる落っこちそうな崖状態の斜面なのだ!

    ちょっとその場面を見てください!草花も有るけど、左はずるずる落っこちそうな崖状態の斜面なのだ!

  • 十字軍の砦って、こんなところ。一人の落伍者も事故者も無く全員この洞窟に到着!この砦は10数人が野営出来る様な穴倉で奥も深い洞窟であった。また、いくつかは内部で繋がっている様にも見えたが、一部のものがよじ登り内部を探索しただけで、ぱぶさん始め大部分の人は来た・見た・ぐったりで終わりであった!<br />

    十字軍の砦って、こんなところ。一人の落伍者も事故者も無く全員この洞窟に到着!この砦は10数人が野営出来る様な穴倉で奥も深い洞窟であった。また、いくつかは内部で繋がっている様にも見えたが、一部のものがよじ登り内部を探索しただけで、ぱぶさん始め大部分の人は来た・見た・ぐったりで終わりであった!

  • この写真は十字軍の砦のちょっと拡大した写真である。帰りも慎重に崖地を戻ったのであるが、出発地点に近付くと突然、国境警備隊の3〜4人が、もちろん銃等の装備付きで現れた!ここは部外者のあまり歩くところではなかったようである。Japan−Arab友好で特に問題とはならなかったが、一つ間違えば撃たれちゃう!?大怖やである。<br /><br />15:00にバスに帰り着く。バスはその後、イルビットの街を経て、アンマンの出発地点に16:50到着。お花も絶景も見ることが出来、時間も手頃と心地よい気分であった。<br />

    この写真は十字軍の砦のちょっと拡大した写真である。帰りも慎重に崖地を戻ったのであるが、出発地点に近付くと突然、国境警備隊の3〜4人が、もちろん銃等の装備付きで現れた!ここは部外者のあまり歩くところではなかったようである。Japan−Arab友好で特に問題とはならなかったが、一つ間違えば撃たれちゃう!?大怖やである。

    15:00にバスに帰り着く。バスはその後、イルビットの街を経て、アンマンの出発地点に16:50到着。お花も絶景も見ることが出来、時間も手頃と心地よい気分であった。

  • おまけ−1:ちなみに、これは別の場所、別の日の満開に近いお花畑のスナップである。このスナップは友人より提供されたものである。

    おまけ−1:ちなみに、これは別の場所、別の日の満開に近いお花畑のスナップである。このスナップは友人より提供されたものである。

  • おまけ−2:これも友人より提供されたものである。これは普通の赤とは異なる、ヴァイオレットのアネモネである。

    おまけ−2:これも友人より提供されたものである。これは普通の赤とは異なる、ヴァイオレットのアネモネである。

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