1999/08/22 - 1999/09/02
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kodeyanさん
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「ウクライナ」って名前は聞いたことあるけどって人にも、最近では与党側に「毒」を盛られた疑惑で、顔ぼこぼこユシチェンコ氏で有名になっちゃた。だけど世界の黒土地帯の30%を占め、耕地面積は日本の全面積に匹敵するという穀倉地帯なのだ。印象はドイツに似ていたが、曇天が多いドイツの空を快晴にしたような感じだ。緑が豊かで温暖な気候。ヤルタ会談で有名なクリミア半島のヤルタに行かなかったことが悔やまれる。
画像は、キエフの独立記念パレードの様子
砲塔の巨大さから推測すると、旧ソ連の自信作である「152ミリ自走榴弾砲ムスタ」、兵士は展望塔(キューポラ)から身を乗り出し、独立記念パレード行進中。戦車部隊の後続々と野砲部隊、ミサイル部隊が一般道をパレードしてゆく。
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午前3時51分、夜行列車はリトアニアのヴィリニュスを出発し、途中ミンスクでベラルーシ人夫婦が同室者となった。
カルロスゴーンそっくりのおっちゃん(以後ゴーンで登場)は実に明るい。
ウクライナとベラルーシの国境近くでゴーンが「この数十キロ先がチェルノブイリの現場だ」と教えてくれた。
その時の画像がこれだ。 -
キエフから北110km、黄丸のあたりだ。
1986年4月26日、広島型原爆500発分の放射能が広まる悲惨な事故となった。
さてゴーンからは貴重なウクライナ情報を仕入れた。
*ウクライナの入国審査は時間がかかる。
テレックスや電話でビザ番号の確認をするためだ。
*ウクライナの税関は札を数えるフリして抜く輩がいるので気をつけろ。
*300$以上の現金は申告しないほうがいい。トラベラーズチェックは問題ない。
ウクライナの陸路出入国ほど超ド級の緊張感を味わえるところは多くはないだろう。
ケンのある役人が、た〜っぷり時間をかけて舐めまわすように検査する。
役人がコンパートメント前を行ったり来たりするたびにシベリア寒波なみの冷えた空気が尾を引いていく。
でも決まって役人の気配がなくなると、ゴーンは背中に隠したウオッカで喉を鳴らし、枕を役人にみたて拳で一発くらわせ笑わせてくれる。
ゴーンの奥さんは髪が真っ黒でなんか不思議なかんじだ。
鶏肉やサラミ、ゆで卵にウオッカまでご馳走になり、ベラルーシの好感度抜群になっちゃった。
森と湖の国ベラルーシ、いつか行ってみたいぞ! -
独立記念パレード
1991年8月24日、ウクライナ最高会議はほとんど全会一致で独立宣言を採択した。
キエフ滞在3日目、8月24日は独立記念日だったのだ。
40連装の地対地ロケット弾を搭載した多連装ロケットシステムが待機中
白い轍は戦車のものだろう。 -
8輪装輪装甲車も待機中 -
タイトル画像の戦車が時速60km近い速さで通り抜けると、爆音と共にディーゼルガソリンの白煙が舞う。
戦車ってこんなに速いの?!というスピードに驚き、強烈な排気ガスの匂いに驚く。
それに排気ガスのなかにチリ状のガソリンカスが混じっていて、臭いの目が痛いの、頭が痛くなるの。
アーチ窓上部にある市場という意味の「рынок」も霞む。
自走ホーク・ミサイルランチャーが目抜通りのフレシャーチク通りを独立広場(旧革命広場)に向かって走行中だ。 -
戦車大パレードのお次は戦闘機ショーである。
水平飛行していた機体が、ほんの1秒で鎌首をもたげ頭を垂直に起こし、空気抵抗で急減速したあと、な〜んとV字の機体が一瞬にして放射状に散っていくんだよ。
この機動性はロシアのスホーイSU-27/-30「フランカー」通称コブラじゃないかと思う。 -
1999年当時はクチマ大統領、長い演説がやっと終わると街もすっかりお祭り騒ぎだ。
国旗にも使われている黄色と青は、黄色は実り豊な農業の印である小麦、青色は空である。 -
露天も商売繁盛?!
すごい人だかり。 -
スターリンに破壊されたミハイル聖堂は、独立後財政難のなか国家的事業として1998年に再建された。
2000年6月、クリントン大統領は反ソ連の象徴でもあるミハイル聖堂前広場を選び、ここで演説したそうだ。 -
再建されたばかりで黄金のドームがまぶしい。
11世紀ころのキエフは、400もの教会が黄金ドームの美しさを競いあい、ヨーロッパで最も美しいまちだったそうな。 -
キエフのモンマルトル、アンドレイ坂とアンドレイ教会
エルミタージュ宮殿をてがけたイタリア人建築家ラストレッリの設計で芸術的。 -
さてウクライナはビール天国だ。
だって朝から飲んでるし、飲むところもあるし。
しか〜し、お隣りの国モルドヴァは国際コンクールで入賞しちゃうくらいのワイン産地。
なんたって国家収入の3分の1がワイン醸造業っていうんだから。
首都キシニョフから10km、ドニエステル川沿いのワインの町「CRICOVA」産ワインのラベルである。
これはカベルネでボルドー風ブレンドもの、700mlで15グルブナ 450円。
「CRICOVA」ってところ、町の地下に60kmの車も走れる道路網があって、そこをワインやシャンパンを数百万瓶保存する倉にしてるんですって。
モルドヴァのバターはソ連では最高だったというし、モルドヴァも行ってみたいぞ!
それはさておきウクライナで黒海産キャビアにモルドヴァワイン、言うこと無しよ。 -
何を食べても美味しいから、食べ終わってから“写真忘れてた〜”の連続でウクライナの食べ物の写真がない。
香港、ベトナム、ウクライナは個人的に美味しい国である。
スペアリブもいいが、ウクライナのチキン料理は特徴がある。
チキンのなかにインゲン、人参、ニンニク、赤キャベツ、トマト、ゆで卵を入れてグリルしてあって激ウマ。
このマックのコーヒーもカフェオレになってるし、本格的でいけるし。
出入国の緊張ぶん、うまいものにありつける面白い国だ。 -
郊外にも足を伸ばしてみよう。
1969年オープン「民族建築と風俗の博物館」はビロゴフカ村にある野外博物館だ。
120haの土地に16〜20世紀の農家、水車小屋など300ほどの建築物と民芸品が展示してある。 -
キエフから横浜市の姉妹都市、ソ連のコートダジュールといわれた「オデッサ」に到着。
オスマントルコを彷彿させるような駅だこと。 -
オデッサは殺伐としていて、物乞いはいるし、露天の食べ物屋じゃ客の食い残しにハイエナみないに浮浪者が飛びついてくるし、スーパー前では子供が手を出して金を恵め〜としつこく追いかけてくる。
なのでアルカディアっていう近郊リゾートに逃げちゃった。 -
黒海で海水浴♪楽しい〜 -
ところで、
黒海を船で渡りイスタンブールまで行くのに、歩〇方1997〜1998に載っていた黒海船舶会社ってのを探した。
もう足を棒にして歩いて歩いて探したが、ない。
調べていくと倒産したそうだ。
旅行代理店に行っても飛行機のチケットなら手配できるけど船は知らないって。
まあ当たって砕けろでポチョムキンの階段を降りた先のフェリーターミナル1階で聞いてみた。
あった〜 やった〜
UKRFERRYが毎火曜オデッサ発木曜イスタンブール着で出ていた。 -
オデッサの港ターミナル
これはギリシャの船、UKRFERRYではない。
なんかカッコいい船だったので撮ってみた。 -
この2等窓無し4人部屋が5食つきで65$。
ちなみに2等窓あり4人部屋 75$
2等2人部屋 100$
1等トリプル 110$
1等2人部屋 130$
この船は日本の船と違って、フィンスタビライザーが付いていないので揺れる揺れる。船に弱い人は大変だと思うなあ。 -
右2人は同室のロシア人でトルコの地中海沿いリゾートに遊びに行くそうだ。左の女性は「おいアゼルバイジャン」って呼ばれてた。 -
UKRFERRYの20050419更新ホームページを見ると
Schedule of trading on regular line Istanbul - Odessa:
Departure from Odessa - every Saturday at 18:00
Arrival in Istanbul - Monday at 09:00
とあるので、2005年はこの船健在のようす。 -
いよいよ出航、Caledonia号は、トルコはイスタンブールへ向かった。
・・のだが、その前の出国検査の話しである。
ゴーンの教え通り、私が82$現金と800$のトラベラーズチェック、ダンナちゃんが150$現金を申告した。
税関は金を見せろ、という。
ほらきたとあらかじめ1,5,10,50$札をいい按配に組み合わせてサイフに入れておいた。
どうぞ数えてくださいとサイフごと渡す。
何度数えても82$しかない、一瞬税関が首を傾げたのを見た。「本当にこれだけか?ほかにあるだろう!」
そう威圧的にいわれても、ここでひるむ訳にいかない。
「That`s ALL!」 税関の目を真直ぐ見てきっぱり言ってやった。少しの沈黙のあと「次」・・
待合室で胃液が逆流しそうになり、針を刺すような胃痛が襲ってきた。泣きそうなくらい緊張したよ〜
この後イスタンブールに1泊後、長距離夜行バスでこでやんズはシリアのアレッポへと向かった。
陸路どんどこ#9はシリア編の予定だよ。
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この旅行記へのコメント (4)
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- obaqさん 2009/01/12 06:33:58
- おはようございます
- 先日は楽しい時間を有り難うございました。
やっとブータン他のアルバムの終わりに目処がついてきたので、改めて最初から見せてもらっています。
私が本格的に旅行へ行き始めたのが1996年でしたから、kodeyanさんもちょうど同じ頃から大きな感動を目一杯味わっていたのですねー
そしてそのころから感動を写真にしてきていることに、驚いています。
私は当初は記念写真ばかり、今更悔やんでばかりで、ももう一度行き直したいと言うところばかり・・
でも未だ見ていない地がどうしても優先になってしまいます。
あきらめかリベンジか・・・
いつもこの選択で苦労してます。 (^_^;
また見せてもらいに来ます。
obaq
- kodeyanさん からの返信 2009/01/12 08:24:13
- RE: おはようございます
- obaqさん こんにちは
なんというか○ネタの話題なんぞを発して、
obaqさんに申し訳ないことをしたんじゃないかと反省しております。
> やっとブータン他のアルバムの終わりに目処がついてきたので、改めて最初から見せてもらっています。
桜吹雪のような投票を頂いたようで恐縮です。
今日はこれから出かけてしまうので、後日じっくりと腰をすえて
旅行記にお邪魔いたしますね。
> でも未だ見ていない地がどうしても優先になってしまいます。
> あきらめかリベンジか・・・
本当に行きたいところはつきませんね。
次から次に出てきてしまいます。
でも過去に行ったところに、もう一度行ってみたい気もるし・・
とはいっても新しい土地と出会うドキドキ感が優先してしまいます。
ではでは☆彡
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- さすらいおじさんさん 2005/06/16 10:03:45
- ソ連崩壊後も官僚がいばる体質は変わってませんね。
- kodeyanさん
ウクライナも反プーチンのユシチェンコを選びましたね。戦車がこの国の緊張感を伝えてきます。オデッサ、キエフ行ってみたいです。1971年もそうだし、3年前のウズベキスタンもそうだったけど、旧ソ連の税関はなんであんなに高圧的なのですかね。ソ連崩壊後も官僚がいばる体質は変わってませんね。
- kodeyanさん からの返信 2005/06/17 07:50:09
- RE: ソ連崩壊後も官僚がいばる体質は変わってませんね。
- さすらいおじさんさま
>ソ連崩壊後も官僚がいばる体質は変わってませんね。
早朝、横断歩道じゃないところを横断したって、警察官に難癖つけられて、
50$とられた男性がいました。かわいそうに・・
>旧ソ連の税関はなんであんなに高圧的なのですかね。
まったく! 特にウクライナはひどかったです。
虚偽申告(申告漏れ)をすると密輸罪で懲役数年という噂のある国ですし、
もう税関では、ヘビににらまれたカエル状態、思い出すだけで緊張する
くらいです。
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