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有岡城跡は、JR伊丹駅を降りてすぐ。伊丹酒蔵通りに向かう途中に城に上がる石段があって、ちょこっと上るとそこが城跡。あっけない城跡です。
有岡城主だった荒木村重の経歴が詳しく紹介されていましたが、摂津国守に任じてくれた織田信長を突如裏切ったことはよく知られることであり、また疑問も多いところ。池田城の池田氏、伊丹城の伊丹氏、芥川城の和田氏の三氏が並んだ摂津三守護の時代には池田氏の家臣という立場だったところ、池田氏の内紛に乗じて頭角を現し、とうとう摂津国守となったのは非凡な才能があったからでしょうが、最後は先を見誤ったということでしょうか。黒田官兵衛が村重説得のためにここを訪ね、幽閉された逸話も有名な話だし、小さな城跡ですが、物語はとても豊富だと思います。

伊丹酒蔵通りは、JR伊丹駅から西側に延びる通り。酒蔵の建物としては長寿蔵くらいですが、それでも豪壮な外観は酒どころの歴史が古い伊丹らしさが全開だし、その先の寺町の一角もそれなりに整った街並み。けっこうコンパクトにまとまった感はありますが、間違いなく伊丹の顔となっている通りです。

本泉寺は、伊丹酒蔵通りのエリア。戦国時代の永禄3年（1560）に創建された日蓮宗の寺。
境内は塀に囲まれることなく、どこからも出入り自由といったオープンな構えですが、二重屋根の本堂や山門は厳めしい意匠。有岡城もすぐそばだし、城下町のお寺という歴史も影響しているのかもしれません。

アイ ホールはJR伊丹駅からすぐ。最大300席のイベントホールを有する多目的の総合文化施設です。ハードとしての役割だけでなく、現代演劇を通じた芸術・文化の活動拠点ともなっていて、地元伊丹市では独特の存在。外観も含めて子供も大人も親しめる雰囲気がいいと思います。

伊丹はそれまでどぶろくしかなかった時代。清酒が初めて作られたという記念すべき地なのですが、その歴史と伝統を伝えるのが、酒蔵通りの中心に建つ長寿蔵ブルワリーミュージアム。外観からして、黒と白の巨大な蔵のような建物は重々しい雰囲気がありますね。酒造りの道具とかの展示は二階。一階はレストランのエリアとなっていて、むしろ施設としてはこちらが主体かな。塀には日本遺産認定の幕もかかっていて、ちょっとテンションが上がります。

法専寺は、一応伊丹酒蔵通りのエリアですが、少し脇道に入ったところ。浄土真宗のお寺らしく、白い塀に囲まれて厳めしい山門が目立っています。ただ、それくらいで観光的な要素はほとんどなし。伊丹の中心部にある寺の一つというだけです。

法巖寺は、伊丹酒蔵通り沿いにある浄土宗の寺。まだ新しそうな山門から、周囲は格式を表す四本線の入った白い塀がぐるりを取り巻いてなかなかの構え。ただ、境内は入れないように柵があってちょっと残念。ただ、外からでも見えるのは、近畿3大クスノキの一つで兵庫県の天然記念物にも指定されたという樹齢推定500年の大クス。すごい勢いのまま空に向かって伸びています。

伊丹市はその中心部にしっかりした文化施設がいくつもあって、このいたみホールも1200名を収容できる大ホールを有する規模の大きな施設。外観は背の高いビルだし、ホールだけじゃなくて会議室とかほかの施設も充実しているんだろうなあという感じです。

伊丹駅からは歩いて行ける範囲に、アイ ホール、いたみホールとこの伊丹アイフォニックホールの三つのホールがあります。アイ ホール、いたみホールは演劇が中心となっているのに対して、こちらは音楽ホールという役割。500席の規模なので中規模ということかな。モダンなデザインがいいと思います。

猪名野神社は、もともとは尼崎市猪名寺にあったようですが、延喜4年（904年）に現在地に遷座。伊丹市中心部の北端といった場所にあって、ここは有岡城の北側にあった岸の砦の場所にあたるよう。神社の奥の方は神社の境内らしくない荒れ地のようなことになっていて、それが砦跡なのかなと思います。

伊丹市立図書館本館は、愛称「ことば蔵」。地元の郷土史家、小林杖吉が開いた私塾、三余学寮に併設された伊丹図書館がその始まりだとか。館内はロビー周りとか明るくてゆったり市民の憩いの場所になっているような感じ。ギャラリーの方では地元の方が企画展の準備をされていました。

きしの砦は、有岡城の惣構の北端を警護していた砦。猪名野神社の境内にあったとされていて、ここも国の史跡となっています。ただ、猪名野神社の境内にはなにも説明板とかなくて、北側の荒れ地のような場所がそうかなあと思えるくらい。
有岡城は信長の初期の力攻めにも耐えた城ですからそれなりの防御能力があったのでしょうが、この場所も含めて今の市街を見る限りは想像もつかないことですね。伊丹にあっても荒木村重に思いを馳せるのはなかなか難しいものがあると思います。

和泉式部の墓と言われるものはいくつかあると思いますが、伊丹にもありますよということかな。
この場所は、旧西国街道の伊丹坂の上。地中に埋まっていたこの大きな五輪塔を見つけて整備したということですが、形からすると鎌倉期のもの。和泉式部の死後、後世の人が追善供養のために建てたもののようです。
傍らの説明場には、和泉式部の歌の中で伊丹に関係する歌「津の国のこやとも人を いふへきに ひまこそなけれ 芦の八重葺」も紹介されていました。

市立伊丹ミュージアムは、伊丹市の中心部にある伊丹市を代表する文化施設。かつての伊丹市立美術館を中心に旧岡田家住宅、旧石橋家住宅を保存する伊丹郷町館や柿衞文庫を統合して、リニューアルしたものです。旧岡田家住宅、旧石橋家住宅もなかなか迫力があるし、柿衞文庫のちょっと不思議な充実度も魅力的。酒どころということもありますが、伊丹の文化度の厚さが実感できるような施設です。

伊丹市立 観光物産ギャラリーは、伊丹駅の駅ビル内。向かいには喫茶があるし、駅によくある売店のような外観ですが、観光案内所も兼ねていて観光客には頼りになる存在。街歩きの地図も置いていて、手軽に手に取ることが出来ました。

ビジネス観光ホテル河合は、大和八木駅から歩きました。地図だと少し離れているのかなという感じでしたが、感覚的にはかなり近いなという印象。暗くなってから入りましたが、けっこう助かりました。
田舎でビジネスホテルを堂々と名乗るってどうなのかなと少し心配でしたが、全体に落ち着いた雰囲気があって、部屋もそれなりに余裕があるし悪くない。確かに、ビジネスホテルではなく、ビジネス観光ホテルですからね。安心してしっかり寛ぐことが出来ました。

ファーストキャビン西梅田は、大阪駅から国道２号線を西に進んだ先。分かりやすい道なのですが、それなりに離れているのでけっこう歩きます。
カプセルホテルよりはましかなという選択でしたが、最近はカプセルホテルもきれいだったり広かったりとよくなってきているので、以前のような優位性は感じなくなってきたような。その分、距離の方が気になったように思います。

中村屋旅館は、室生寺の門前。宿屋兼食堂といったお店です。お昼の２時近くだったのですが、まだ開いていて助かりました。大広間に上がって、悠々とお昼のランチ。お料理の方はさすが宿屋だけのことはあるのかな。山菜とかが丁寧に調理されていて、味の変化も工夫されていますね。田舎だしどうかなあと思っていましたが、予想以上においしくいただきました。

旅館歌藤は、吉野ロープーウェイの千本口駅からすぐのところにあるお宿。以前はランチをやっていて評判だったのですが、今はやめてしまったのだとか。残念に思っていましたが、蔵王堂からの帰り道、参道沿いに葛のお店を出しているのに気が付きました。創業２００年という看板を掛けて元気に営業。品数もそこそこあるので利用しやすいなと思います。

新狭山第一ホテルは、新狭山駅から歩くとすぐに見えてきて、便利な場所です。部屋は、ごく普通のビジネスホテルといった感じ。まあ、そのつもりでここにしたので問題はないですね。受付もスムーズだし、なんとなく落ち着いた雰囲気。都心から離れているので、当然かもしれませんが。。