「その他」コンゴ民主共和国の旅行記・ブログ(5ページ)

私はソフトテニスのザイール普及の最終目標に、アフリカ50カ国への普及を考えた。ザイールは、そのための基地と考える。同じ努力を傾けるからには、ザイール一国では惜しい。ザイ...

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ソフトテニスのザイール普及では、ザイール人に対してと同様、日本人に対する意識も強かった。一人でも多くの国民の方々に関心を持っていただき、参画してもらうことである。日本に...

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ソフトテニス普及の目標を判りやすくするために、私は長期計画を作り、プレスに公表する。これはもちろん、私自身の目標でもある。その大枠は、次の通りであった。先ず首都キンシャ...

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それから、ナンテイ･ザイールのロゴをデザインした。そのロゴを使って、選手権出場ごとに渡し、ラケットに貼り付けるシールを3色、1,500枚。同じデザインで、選手の格を示す...

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吹雪のブラッセルを深夜出発して、アトラス山脈を越え、サハラ砂漠を横断し、はるばるキンシャサにやって来た。世界一滑走路の長い、ンジリ空港。飛行機は一度大きくバウンドして、...

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昨年11月発令以来、二ヶ月余りの準備期間は走り回るだけで、ほとんどゆとりはなかった。今ようやく任地キンシャサの空港にたどり着き、ホッとしている。だが、タラップを降りても...

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空港からホテルまでの道には、武装した兵隊の姿が目立った。アンゴラ戦争からの逃走兵が、キンシャサに自動小銃を持って出没、強盗化し、治安は非常に悪いらしい。オテル・アンテル...

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早朝赴任地キンシャサに到着した私は、とにかくホテルに落着いた。このホテルにいる限り、ヨーロッパと同じで冷房も良く効き快適だが、10日後には立ち退かなければならない。「現...

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ホテルに一服した後、とりあえず大使（駐ザイール日本大使）を訪ね、到着の挨拶をする。そこで大使は、ザイール外務大臣から大使に宛てられた一通の手紙を、私に見せた。その手紙に...

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ザイール政府に派遣されながら、座る椅子がない。これは日本政府から派遣され、はるばるやってきた私にとって、たまげた情報だった。プロジェクト責任者の選定のいきさつは、197...

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ザイール政府は、私を前任者のあとに着けずに、鉄道部門の「シェフ（長）」にしようとしている。この「シェフ」がどんな立場なのかいまひとつはっきりしないが、現在の組織からすれ...

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赴任地キンシャサに到着した日私は、自分の座るべき椅子がないことを知った。予定されたザイール政府内ポストへの就任を不可とする公文が、大使宛に届いていたのだ。私は、一瞬これ...

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ザイール政府内に、日本人排斥の動きがあるとすれば、第三の原因として、親日派の退潮が考えられる。このプロジェクトの経緯を遡れば、きっかけは大統領側近の仲介によるものだった...

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到着初夜は、一人静かにホテルで食事をする。久々に落着いて、今まで歩んできた道のりを振り返る余裕が出来た。私のザイール行きが具体化して出発まで、半年が経過している。その間...

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キンシャサ到着初の週末は、レンタカーでの町探検で終わった。日曜日は月一回の「日本人ゴルフ大会」だったが、先任者の言葉を守って顔を出さなかった。新たに迎える週は、もう少し...

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キンシャサに到着して五日目から、毎日ホテルを朝出て、新たに構えた書斎兼私設事務所へ通うことにする。汗まみれになり、ザイール人の臭いに取り囲まれながら、満員のガタガタエレ...

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港に近い事務所周辺には、たくさんのザイール人が集まっている。三年前に比べ、服装は少しみすぼらしくなったようだ。ザイール人はとてもおやつしで、綺麗な服を着たがる。靴を履か...

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到着5日目から、港のざわめきが聞こえる一部屋を借り、ホテルからここに毎日通うことにする。ホテルより都心が近いだけ便利で、日本人が訪ねて来易いと考えたからだ。とりあえず私...

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ザイール政府（日本人）の要請で日本から送り込まれ、現地に事務所を構えている半公半民のコンサルタント「ジャーツ」は、いつまでもザイール政府との契約が行われず、赤字が嵩んで...

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相手国政府の了承のないまま、日本からザイールに送り込まれた私には、座る椅子がなかった。そこで、到着五日目の月曜日から、私設の事務所を借りる。ここで現地の情報の収集をしな...

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キンシャサに着いてしばらくの間、風邪を引いたり、下痢をしたり、体調が整わない。だが、「あと泥棒に合えば一人前ですね」と、周りは冷たい。これはこの地にやってきた誰でもが先...

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仮の私設事務所を開き、ようやくキンシャサに落着いたかどうかなのに、今度はホテルを追い出される羽目となった。いや追い出されると言うのは、正確な表現ではなくて、はじめから1...

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私はキンシャサ赴任が決まった直後、現地に住居の手配を頼んだ。迷わずに一戸建てを避け、マンションを選んでいた。植民地時代からずっと、外国人は庭付きで、できればプールも付い...

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アンゴラ戦争の余波で、ザイールの首都キンシャサの治安が悪く、プールつきの一戸建てに住んでいた外国人たちは、都心部にあるマンションに移ろうとしていた。都心部はどちらかと言...

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ホテルから追い出された私は、行き場所に窮した。そくで、ようやく知人が越したばかりで契約期限が残っている空き家を見つけ、家主の了解なしにもぐりこむことにする。家主に話せば...

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座るポストがない、住むべき家がない、替え着も満足にない。不慣れな風土の中、ナイナイづくしで憔悴してゆく私を見かねて、同僚のＹが凄い提案を出してきた。鍵を盗んで、強引にマ...

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鍵泥棒という非常手段に訴えて、ようやく入ることのできたマンションは全く何もない空の部屋だったが、今日からここに定住できると考えるだけで、久々に心が安らいだ。後は日常生活...

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現在の破産状態のザイールでは、資材が手に入らないのだろう。木製の防火扉や消火器の不備に命の危険を感じながら、選択の余地がないので致し方なく入ったマンションだが、そのゆと...

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さてこの空っぽのマンションに今夜寝るとすれば、まず必要なのは灯りだった。しかし電球は、街のどこにも売られていない。誰かが買い溜めしていないだろうかとあちこち情報を探しま...

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このマンションは、家具什器付の契約だった。しかし現状は空っぽなので、早速値切ることにする。そして家賃1,300ザイール（当時72万円）を、800ザイール（48万円）に値...

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