ソマテルホテルはトランスファーが無料だったのでホテルを予約したが、自分の場合、お願いしていたトランスファーと全く落ち合うことができず大変困った。普通アライバルホールかホール出口に白タクがいるもんだと思ってたが、白タクの客引きがいない。出口を出た先に階段があってそこに白タクがいるなんて、知る由もない。
下手にアライバルホールから出たら、再度アライバルホールに入らせてもらえるのかわからなかったのでどうしようか迷っていた。
アライバルホールをいくら歩き回っても、私が宿泊するホテルはSomatel hotelや自分のネームプレートを持った人は誰もいない。参ったなこりゃ、とたちつくしていると、一人の老人が声をかけてきた。彼はSoma hotelというプレートを持っていた。
ダメ元でエクスペディあの予約証を見せると、英語が話せないので、お互いの意思の疎通ができなかったが、「俺について来い」といって、外に出始めた。
自分は不安になり、「あなたが持ってるのはsoma hotelでしょ? 私はsomatelだけどホンマに大丈夫???」と尋ねても、うなずいてこっちに来いと、駐車場へと今度は自分の腕を引っ張っていく。
ホテルの名前が微妙に違ってて、到着したら全然違うホテルだった事が過去に一度あって、その後大変だったことがあるので、判断に迷った。「somatelはsomaのグループなん?」訪ねながら左手でsomatel、右手でsomaを現し、がっちり両手で握手をする様子をボディランゲージで示しながら話すと、「そうだ、そうだ」と言われた。結局翁に今度は手を握られ、成すがままに車まで引っ張られることとなる。
車を見るとハイエースで車の横に「Soma hotel」と書いてあったので、怪しい輩ではないのだろうな、とは分かったが、翁は「ソマホテル、ソマテル、グループ、グループ」と乗る前にも言われた。この翁を信じてよいのか否か・・・。判断の分かれ道だ。
結局3秒考えて、「あれこれ考えても仕方がない。このまま駐車場で探しても見つからなければ白タク代を払わなければならないし。」、ということで彼を信じて乗ることにした。
結果的には正解だった。到着した時、今回の旅でガーナのアクラでタクシーの運転手に言われた、「正解だ、日本人。」という言葉が思い出されてしまった。
翁は私をホテルで降ろすとホテル前に建つ警備員に「連れて来たゼ!」みたいな事を言い、車をどこかに走らせた。
写真はソマテルホテルの室内。カーテンを開けるとそこは壁。そう、なんちゃってカーテンだ。雰囲気だけは窓があるように見せている。部屋は少し古めかしいが、寝るだけなら十分だ。WiFiもそれなりにつながる。