ツアーで1泊。日本統治時代の台湾神宮跡地に「台湾大飯店」として1952年開業。14階建て中国宮殿様式の本館は、台湾を代表する5つ星ホテル。客室数500。
蒋介石や宋美齢と縁のあるホテルだけあって、宿泊者名簿にはアイゼンハワー、朴正熙、リー・クアンユーなどと、戦後史に刻まれる名前が並ぶ。
剣潭(けんたん)山の中腹にあり、徒歩でのアクセスは厳しい。高雄駅からは7km・車で20分。MRTの圓山駅と剣潭駅からは無料送迎バスもある。周囲に店舗はないが、別館・麒麟廳にファミリーマートがある。
客室は別館(金龍廳、麒麟廳)にもあるが、詳細不明につき、本稿は本館について。
客室階は2~9階。カテゴリーは一般が6種、スイート4種の10種類。一般客室は眺望(4種類)、階数(2種類)で区分。東西に長い長方形で、南側・City Viewは「Horizon」、北側・Mountain Viewは「Deluxe」、東と西(公式HPには「側景」とある)が「Superior」。建物中央部分の窓のない部屋は「Economy」。低層階(2~6階)と高層階(7~9階)に分かれ、高層階は「Prestige」の名が冠せられる。
アサインされたのは、5階のDeluxe Twin Mountain View(40㎡)。ダブルベッド2台を置いても十分な広さ。書斎にあるようなデスクと椅子。サロンスペースには椅子2脚とテーブル。どれもしっかりとした造り。壁掛けテレビは42型。バスルームはホワイトマーブル。バスタブ、シャワー室とシャワートイレ。シンクも2つあって便利。
朱塗りの柱が並ぶベランダは宮殿のよう。ただし、隣室との間に目隠しはなく、椅子もないので、寛ぐという感じではない。
無料WiFi、冷蔵庫、ポット、金庫、ドライヤー、スリッパ、ミネラルウォーター(1本/人)と、備品類は十分。USBも3個。
朝食(6:00~10:00)は本館1階「松鶴レストラン」(400席)。和洋中・100種類以上という料理やオープンキッチンなど、質量とも満足のいくもの。料金は少々お高い(NT$836)ようなので、朝食込の料金と比較した上で選択するといい。
忙しいツアーだったので、ホテルの内外をじっくり見て回る時間がなかったのが残念。客室に関して言えば、今回は選択の余地はなかったが、個人旅行ならCity Viewが良さそう。台北市街を一望でき、夜景も綺麗、松山空港を離着陸する航空機も見えるらしい。(室料は2~3割高くなるようだが)二度目の圓山は是非、「Horizon」で。