オーストラリア中央北部のノーザンテリトリーは、緑広がる通称“トップエンド”と、赤い大地にそびえるウルル(エアーズロック)を擁する、通称“レッドセンター”に分かれています。ここを訪れたなら、冒険家気分で行くリバークルーズや、夢のような星空観賞、先住民の文化・歴史・哲学に触れるハイキングなど、求めるままに行動するとよいでしょう。五感で感じるものすべてが違うからこそ、本当の“あなた”が浮き彫りになる時間を過ごせます。
ノーザンテリトリーの準州都かつトップエンドの代表エリアであるダーウィンの観光名物“サンセットセーリング”。ダーウィンハーバーから豪華なヨットや船に乗って2~3時間、スパークリングワインやカナッペを片手に夕日を見る、贅沢なひとときを。ダーウィンのアトラクションの最高傑作とも言われているこの体験は、旅のハイライトというより、人生の忘れがたい名シーンになるはず。水平線に沈む太陽は、言葉以上、想像以上の美しさです。
カカドゥ国立公園は、トップエンドに位置しており、ユネスコ世界遺産に登録されている広大な大自然の観光スポット。ここでは、蓮や睡蓮が咲く大湿原の中を進む“イエローウォータークルーズ”がおすすめ。日本の川では見られない巨大な野生イリエワニの迫力は、冒険心に火が付きます。おすすめは、朝一番のツアー。太陽が昇るにつれ、花が咲き、野鳥や動物たちも活動を始めます。ボートが湿原の奥へと進むにつれ、あなたの中でも“何か”が目覚めるかも。
壮大なウルルを背景に大地にきらめく光の海“フィールド・オブ・ライト”は、インスタレーションアーティストのブルース・マンロー氏による一大アートイベント。5万個以上の太陽電池式電球を使用して、この一帯を輝かせています。この幻想的な光景は広大な土地だからこそできること! つまり、ほかで見ることはできないアート作品なのです。自然と人工が造りあげた芸術作品の最高峰とも言えるでしょう。
ウルル近くの砂漠に設営された“サウンド・オブ・サイレンス・ディナー”。ウルルを訪れた人たちから長年定評があります。スパークリングワインを飲みながら日が沈むのを見送り、その後ディナータイムが始まります。地元オーストラリアの食材を使ったコース料理で、自然の恵みをたっぷり堪能できます。あたりが暗くなったら、頭上には満天の星が登場! 天文学者が話す星座や銀河の話に耳を傾ければ、たとえ1人でも、ロマンティックな思い出に。
アリス・スプリングスの“カンガルー・サンクチュアリ(カンガルー保護区)”では、孤児となった赤ちゃんカンガルーを保護し、リハビリを行い野生に戻しています。ここではカンガルーの生態や保護区の活動などを学べるようになっています。時にはミルクを飲む姿を見たり、抱っこできたりすることも♪ 袋の中はどうなっているの? どんな声で鳴くの? カンガルーを知りたいならぜひ。お昼寝を終えたカンガルーが動き始める夕方のツアーに参加するのが一般的。
オーストラリアのシンボルでもある世界最大級の一枚岩ウルル。自然界には精霊が宿るという思想を持つ先住民にとっての大切な聖地です。“ベースウォーク”は、ウルルの周囲およそ10.6kmの道を2~3時間かけて一周するアクティビティ。コース内には、岩肌がえぐれている天然のシェルターや、壮大なカンジュ渓谷、通年枯れることのないムティジュルの泉、先住民が残した壁画など、初めて目にする神秘がそこかしこにあります。
ウルルは街の明かりがほとんど届かず、夜は一帯が暗闇に。その代わり、夜空の天体があなたの道しるべになってくれます。そこには南半球で輝く何億もの星が鎮座しています! 視界を遮るものがなく、地平線まで見えるので、夜は見上げても見渡しても星の山。まるで宇宙空間に放り出されたかのよう。たとえ7月7日ではなくても、天の川が見られるチャンスもあります。小さな星の光さえも鮮明に。
ワタルカ国立公園の中央にそびえるのは、ウルルに負けない迫力を持つ巨大渓谷キングスキャニオン。“リム ウォーク”は、キングスキャニオンの谷の上部を徒歩3~4時間かけて散策するコースです。最初に、ハート・ブレイク・ヒルと呼ばれる急な坂を登れば、あとは比較的散策しやすい道に。地球の割れ目と言われる断崖絶壁、植物が群生するエデンの園、ドーム型に風化した奇岩群ロストシティなど、体感すべき絶景が満載。
約6~8万年前には、この地で暮らしていたというオーストラリア先住民は、多くの文化を築きアートに落としこんできました。“ドットアート”は中央オーストラリア特有のアートで、その名のとおり小さな点を描いて、植物や動物など自然界のものを表現しています。なかには、水や食料の場所を示す模様もあるそう。その独特な色彩は、今も世界中から注目を浴びており、コレクターもいるほど。何を表しているのか、何を残したのか、彼らの作品から歴史をひも解くのもまた一興。
カカドゥ国立公園を一望できる展望台に登って素晴らしい絶景を眺望できる場所。
物事を伝えるのに必要な読む・書くといった文字を、先住民は持っていませんでした。では、どのように伝達していたのか? その答えは、ロックアートと呼ばれる壁画にあります。カカドゥ国立公園にある壁画ギャラリー“ウビア”では、天地創造伝説と言われている絵や、漁の方法と推測されている漁師の絵など、多くの壁画を見ることができます。“描く”ことで、自分たちの生活や文化を伝えてきた先住民の想いを感じ取って。
ノーザンテリトリーを訪れたら、オーストラリア先住民が食べてきた“ブッシュ・タッカー”と呼ばれる伝統食にチャレンジ! オーストラリア固有のハーブや木の実、カンガルーの肉などの動植物で、日本ではなかなか味わうことのできない、とっても栄養価が高い食材です。近年ではヘルシーフードとして再注目されています。地域で育ったもの、地域で大切にされてきたものを食べることは、もっとも“違い”を発見できる方法かも。
カカドゥ国立公園内に唯一ある宿泊施設「クーインダロッジ」は、国立公園への玄関口です。 地元の先住民コミュニティが所有するロッジで、ワラジャン文化センター、ジムジムフォールズ、ノーランジーロックに簡単にアクセスでき、朝一のイエローウォータークルーズに参加する方には特におすすめです。スタンダードな部屋からキャンプサイトまで様々な宿泊プランが揃っています。自慢の屋外ダイニング「Barra Bistro」では、地元の食材を取り入れた料理や、クロコダイル料理などのユニークなメニューが堪能できます。「Barra Bar」は深夜まで営業しており、軽食とともにビールやワインも楽しめます。
経度131度という意味を持つ「ロンギチュード131°」、赤い砂丘上にわずか16棟のみのラグジュアリーなテントスタイルのロッジ。一見高く感じる宿泊費ですが、料金には食事、アルコールを含む飲み物、宿泊者専用のウルルガイドツアーまで入っているオールインクルーシブなので、とてもお得です。すべてのプライベートロッジからウルルが見られるファーストクラスな体験が可能。朝日を浴びるウルルや、月明りに照らされるウルル、夕日によって岩肌の色を変えるウルルなど、いつでもベッドから満喫できます。
キングスキャニオンから、約7kmの場所に建つリゾート宿泊施設「キングスキャニオンリゾート」。広く豪華なグランピング、砂漠のオアシスのような快適なリゾートルームのほか、バックパッカーからは共同キッチン付きのロッジルームが評判。またキャンプサイトは、レッドセンター随一の景観美とうたわれており、さらにお手頃な価格で人気です。キングスキャニオンガイドツアーやヘリコプター遊覧飛行など、とっておきのアクティビティも用意されている、様々なニーズに応えられるリゾート滞在です。
以下のボタンからアンケートに答えていただいた方の中から、オリジナルグッズをプレゼント!さらに、応募でもれなくフォートラベルポイントがもらえます♪
(回答目安時間:5~10分程度)