トラベルマガジン - 思わず旅に出たくなる!旅ガイドまとめ

4travelでは、掲載している旅行予約サイトから送客実績に応じた手数料を受け取るコンテンツを掲載しております。

日常に旅の楽しみをお届け!友だち追加

未完の傑作「サグラダ ファミリア」の見どころを紹介!チケット情報も

未完の傑作「サグラダ ファミリア」の見どころを紹介!チケット情報も

photo by インディーさん

着工されてから140年以上経てもいまだ完成していない「サグラダ ファミリア教会」。現在も建設中ながら、天才とも狂人とも呼ばれた建築家アントニ・ガウディの最高傑作と言われています。今回はスペインを代表する観光名所、サグラダ ファミリアについてたっぷりご紹介します! 見どころやチケットなど、ぜひ参考にしてくださいね。

※2022年9月現在、新型コロナウイルスの流行による観光客の減少等の影響で、想定していた2026年の完成予定がほぼ不可能との見方が示されています。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

4travel.jp

フォートラベル編集部

サグラダ ファミリアとは

スペインのバルセロナにある世界有数の観光名所「サグラダ ファミリア教会」は、聖家族にささげる“贖罪(しょくざい)教会”として1882年に着工されました。天才建築家アントニ・ガウディの作品として有名ですが、実はガウディは2代目の建築家。初代の建築家が辞任した後、当時まだ無名だったガウディに声が掛かり、彼は「聖堂全体で聖書の内容を表現する」と、教会の設計をいちから練り直しました。以降、数多くの建築物を残しながら教会の建設に携わり、1926年に亡くなるまでその生涯を「サグラダ ファミリア」にささげたのです。贖罪(しょくざい)教会は、信者からの寄付で財源を賄うため、工事がなかなか進まなかったのだとか。建設当初はガウディも含めて資金繰りに奔走したといいます。また、ガウディの死後に勃発したスペイン内戦や第二次世界大戦によって、建物に損傷を受けたり、ガウディ直筆の図面が消失したりと、度重なる不運に見舞われます。それでもガウディの意思を受け継ぐ形で、何人もの建築家の手によって今も完成を目指して工事が続いています。現在も彼が残した資料を基に建設が続いており、いつしか“未完の傑作”と呼ばれるようになりました。

かつては完成までに300年を要すると言われていたサグラダ ファミリアですが、3Dプリンターの出現やCNC(コンピューター数値制御)加工機の導入など、最新のIT技術を駆使することで工期が格段に早まったと言われています。完成前のサグラダ ファミリアを今のうちに見ておきたいですね!

※2022年9月現在、新型コロナウイルスの流行による観光客の減少等の影響で、想定していた2026年の完成予定がほぼ不可能との見方が示されています。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

\コスパ抜群♪海外でも快適なネット接続を/

旅の必需品!フォートラベル GLOBAL WiFi

これで完璧! サグラダ ファミリアの見どころ

サグラダ ファミリアへ訪れたなら、複雑な構造も、芸術的な装飾も余すところなく堪能したいですよね! そこで、絶対に外せない見どころをご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。なお、教会を細部まで見学するには、一般的に2~3時間掛かると言われています。

1. 生誕のファサード

現代の“サグラダ ファミリアの顔”にもなっている「生誕のファサード」は、太陽がのぼる東側に位置し、ガウディみずから指揮を執って最初に完成した場所です。中央の「愛徳の門(慈愛の門)」、向かって右側の「信仰の門」、左側の「希望の門」と、4本の鐘塔から構成されており、その名のとおりキリスト誕生のよろこびが表現されています。その見事なまでの装飾は言葉を失うほど壮大で、2005年にこの部分が世界遺産に登録されました。「生誕のファサード」の最上部は「生命の木」と名付けられている装飾です。大きな木はイトスギで、“腐敗しないもの=永遠”の象徴と言われており、その木に集うハトは神の信者や聖霊、または純潔を表しているのだとか。木の下のペリカンは原始キリスト教のシンボルという説と、母親の普遍的な愛の象徴という説があります。ほかにも「聖母マリアの戴冠」「マリアとヨセフの婚姻」「受胎告知」、民衆を表している「羊飼いの礼拝」など、キリストの誕生から幼少期までのエピソードが表現されています。華やかかつ幸福な場面が描かれており、“喜びのファサード”とも呼ばれています。

世界が認めた日本人彫刻家! 外尾悦郎氏

この「生誕のファサード」の彫刻に長年携わってきたのが、日本人彫刻家の外尾悦郎氏です。25歳の時に、石を彫りたいという思いから単身バルセロナに渡り、そこでサグラダ ファミリアに魅了された外尾氏は、1978年から請負の彫刻師として従事。2013年には芸術工房監督に就任しました。

「生誕のファサード」にある15体の天使は、外尾氏の代表作の1つ。完成した当初「天使たちは、石から掘り出されるのを待っていた」と、多くの称賛を受けました。また、3つの門の扉も彼の作品です。美しいブロンズ扉には、多くの植物や昆虫が施され、自然が好きだったというガウディの思いと生命力が表わされています。ぜひ閉門している時間帯に訪れて、扉の全貌を見ることをおすすめします!

外尾氏はガウディを理解しようと努め、ガウディが表現したかったことを追求しているうちに、自身もカトリックに改宗されたそうです。

2. 受難のファサード

太陽が沈む西側に位置する「受難のファサード」は、キリストが死へと向かう受難が表現されています。門の左下から右に向かって、S字型になぞって見ていくのがポイント! 有名な「最後の晩餐」に始まり「イエスの裁判」、キリストの脇腹をヤリでついた兵士「ロンギヌス」の像などがあり、門の中央上部にはりつけにされたキリスト像があります。

「受難のファサード」の彫刻を担当したのは、バルセロナ出身のジョセップ・マリア・スビラックス氏。外尾氏がガウディの作品をそのまま表現しようとした一方、スビラックス氏はガウディから離れ、時代に根ざした表現を求めたと言います。2人の彫刻家の違いが「生誕」と「受難」で別の表情を持つサグラダ ファミリアを作り出しているのも、この教会のおもしろい部分です。キリストの正体を教えるためにユダが行った「接吻」。このユダの裏切りによってキリストはいばらの道へと進みます。「受難のファサード」では、扉の左側に「ユダの接吻」像があります。注目すべきはキリストの足元! そこに刻まれている数字は、縦、横、斜め、どの組み合わせでも足すと“33”になります。33はキリストが亡くなった年齢という説が有力ですが、いまだ解明されていない謎なのだとか。中央にある大きな入り口は「福音の扉」。その前にはムチ打ちを受けるキリストの像があります。扉には『新約聖書』に記されている“キリスト最後の2日間”が書いてあり、重要な部分は金色に装飾されています。

3. 聖堂内部

“信者が神との一体感を体験できる場所”を目的とした聖堂内部は、屋内ながら、まるで森の中にいるような空間が広がっています。ガウディは自然を愛し、自然を崇拝したと言われており、多くの建築物に自然からアイディアを取り入れました。この聖堂内部はそれを顕著に表しており、ステンドグラスから差し込む光の加減や、樹木に見立てた柱など、計算されつくした構造が見ものです。

建物全体はラテン十字になっており、中央部分に主祭壇があります。十字架にはりつけにされているキリストは、つるされているようにまつられており、ほかではなかなか見られない斬新さ。ここにもガウディらしさが表れています。主祭壇の地下に礼拝堂(地下聖堂)があり、そこにガウディのお墓もあります。聖堂内部は2010年に完成し、ローマ教皇を招いてミサが行われ、初めて正式な「教会」として認められました。聖堂を支える柱は、ヤシの木がモチーフ。斑岩、玄武岩、花こう岩、モンジュイック産の石の4種類の素材を使用しつくられています。本物の樹木のように枝分かれしており、木もれ日から光が注いでいるように感じられますが、実は枝分かれさせた柱で、さらに天井を支えているという役目もあるのだとか。ガウディが実験を繰り返し、綿密につくり上げた場所です。天井は、殉教のシンボルでもあるシュロの葉がモチーフになっています。聖堂の美しさは、このステンドグラスも一役買っています。東にある「生誕のファサード」側は、青や緑の寒色系で、西にある「受難のファサード」側は、赤やオレンジの暖色系でまとめられています。1日の中で差し込む光の色が変わるさまは、幻想そのもの。日程に余裕があれば、時間帯を変えて何度でも訪れたくなる場所です。

4. 鐘塔

「生誕のファサード」と「受難のファサード」にある鐘塔はエレベーターでのぼることができます。塔からは、バルセロナ市街を見渡す絶景を望めます。また、ファサードの細かい彫刻はもちろん、現在工事中の部分も間近で見ることができるので、まさに“今だけ”を体感できる場所です。のぼりはエレベーターで、くだりはらせん階段で下ります。雨が降ると滑りやすくなるので、注意してくださいね。

鐘塔のみのチケットを購入することはできません。またチケット購入時に「生誕のファサード」側か、「受難のファサード」側か、のぼる塔を選ぶ必要があります。どちらの塔ものぼりたい場合は、聖堂+鐘塔のチケットを2枚購入する必要があります。

5. 地下博物館

聖堂の下にある「地下博物館」も欠かせないスポットです。ここにはガウディ直筆の図面やデザイン画のほか、試作模型などがあります。ガウディの死後に起こったスペイン内戦の際、多くの図面などが失われてしまったので、こちらで展示されているものは貴重なものばかり。サグラダ ファミリアの歴代の建築家、彫刻家たちは、この数少ない資料を基に偉大な建築物をつくり上げてきました。ガウディ特有の懸垂型の模型は必見です。ガウディは、このように実験を重ねて建物の構造を練り上げていきました。また建設当初の完成予想図や、3Dプリンターで模型をつくる作業場などもあり、「地下博物館」はサグラダ ファミリアの過去と未来を網羅できる場所になっています。

今後つくられる建物は?

現在急ピッチで工事が進んでいるなか、もっとも注目されているのが「栄光のファサード」です。3つ目のファサードで、完成後はこちらが正面入り口となる予定。ここではキリストの復活(栄光)が表現されるそうです。また内装を外尾氏が担当している「イエスの塔」は、教会でもっとも高い塔で、頂上には15mほどの十字架が飾られるのだとか。ほか2021年12月に完成した「聖母マリアの塔」をはじめ、4人の福音史家のシンボルであるライオン、牛、ワシ、天使それぞれの塔などが建ち、より荘厳な建築物になる予定です。公式サイトでは、完成イメージ動画を見ることができます。

ミュージアムショップでお土産を買おう♪

サグラダ ファミリアにはミュージアムショップがあります。「受難のファサード」側には教会の内部に、「生誕のファサード」側は教会の外部にそれぞれあり、ここでしか買えないグッズがたくさん! ガイド本や絵本などがあるので、旅の思い出にいかがですか? なお「生誕のファサード」側は、店内に入ると教会内に戻れないので気を付けましょう!

ライトアップした姿もおすすめ!

サグラダ ファミリアは夜になるとライトアップされます。黄金のような輝きを放ち、バルセロナの夜を彩る教会の姿は、昼間とは違った美しさがあります。ライトアップの時間帯は月ごとに変わるので、事前に調べて行くのがよいでしょう。

クチコミ:サグラダファミリア

パンダさん

唯一無二の独特なガウディ思考な空間に私は心を射ぬかれ ここ以外もそういう経験はありますが、事前にネットなどで見た映像の数倍感動しました。又、見学しながら石を削ってる音が聞こえたりクレーンが動き作業員がコリゴリ働いている姿が見学の合間に見える為……もっと見る

\もしものときの心強い味方!当日申し込みOK/

【海外旅行保険】新型コロナ感染時のプランも

サグラダ ファミリアのチケットについて

サグラダ ファミリアは当日券も販売されていますが、売り切れの場合も多く、入場するのに時間がかかってしまうため事前に購入しておくのがおすすめです。
チケットは公式サイトから予約できます。聖堂内部の見学のみ、聖堂と塔の見学が可能なもの、ガイドツアー(日本語非対応)付きのものなど、それぞれを組み合わせた4種類のチケットがあります。前述したとおり、塔の見学のみのチケットは購入できないのでお気を付けください。
なおチケットセンター付近には、無料の日本語パンフレットがあります。また、サグラダ ファミリアの公式アプリでは、オーディオガイド(日本語非対応)も提供しています。

あわせて行きたいガウディ建築

スペイン・バルセロナには、サグラダ ファミリアのほかにも、アントニ・ガウディの手掛けた建築の数々があります。これらは「アントニ・ガウディの作品群」として世界遺産に登録されており、いずれもサグラダ ファミリアから行きやすい場所にあるので、ぜひサグラダ ファミリアとあわせて訪れてみてください。

グエル公園

バルセロナの実業家グエル伯爵が資金提供し、ガウディの設計によって建造されました。こちらも「アントニ・ガウディの作品群」として世界遺産に登録されています。自然と芸術に囲まれた未来的な住宅地として計画されましたが、買い手がつかず、公園という形に落ち着きました。繁忙期には入場制限がかけられ、数時間待ちになることもあるので、公式サイトで事前にチケットを購入しておくのがおすすめです。

クチコミ:ガウディとグエル氏の傑作

あかっちーのさん

グエルとガウディが集合住宅地を作る予定だった部分が公園として公開されている。建築の知識がなくても街の景色やカラフルな色使いやユニークな形の建築にワクワクできるに違いない。かなりきつい坂の上にあるのでタクシーや公共交通機関を使うとベター……もっと見る

カサ バトリョ

こちらも「アントニ・ガウディの作品群」の1つ。バトリョ家の依頼を受けて、ガウディが増築を手がけた建物です。デザインテーマは諸説あり、屋根の一部を竜の背中に見立てた竜退治説、屋根をアルルカンの帽子に見立てた謝肉祭説、建物正面を海面に、内部を海底洞窟に見立てた海説の3つのいずれかを唱える人が多いです。

クチコミ:ガウディ建築

Boeing737さん

ガウディ建築の独特なつくりを楽しめます。一目でガウディのものだとわかる曲線の使い方、吹き抜けの上から下へ行くにつれて色を濃くすることによって海をイメージするといった色使いなど面白かったです。一人一人音声ガイド兼のモバイル端末を渡されるのです……もっと見る

おすすめ旅行記

サグラダ ファミリアについて、バルセロナ旅行について、もっと具体的なことを知りたいという方に向けて、おすすめの旅行記をご紹介します。こちらを参考にイメージをふくらませてくださいね!
※オーディオガイド(日本語非対応)は、2022年9月現在サグラダ ファミリアの公式アプリで提供しています。

旅行記:《GW》★スペイン★バルセロナ♪旅の準備&出発そしてサグラダファミリア編☆Vol.1~4泊6日(2019.GW)

ちょこ旅さん

久しぶりのヨーロッパは、カタール航空で行くバルセロナ♪なんと言っても今年のGWは、最大10連休☆この大型連休を利用して狙うはヨーロッパ♪最近は、LCCで行くアジア方面の安旅ばかりのせいかヨーロッパの旅費が、高く感じる~((゚□゚;))10日間の旅にしたいが、予算的に厳しぃー!GWでもお財布に優しかった4泊6日のバルセロナに決定したのでした~☆もっと見る

バルセロナのおすすめホテルをご紹介

空港近くのホテルや、サグラダ ファミリアをはじめとした観光スポットに行きやすいホテルなど、スペイン・バルセロナのおすすめホテルをご紹介します!
以下では、人気のバルセロナのホテルをフォートラベルの旅行者の満足度をもとにランキング順で掲載しています。バルセロナへの旅行を検討されている方におすすめです。ぜひご覧ください!
バルセロナの人気ホテルランキング

スペイン旅行前にチェック!

旅行の計画や準備も、旅の楽しみの1つ。ここからは、スペイン旅行をする前にチェックしておきたい情報をご紹介します!

WiFi

現地でレストランや観光スポットの地図を表示したり、SNSに写真をアップしたりする際、インターネット回線は必須ですよね。そこでおすすめなのが「フォートラベル GLOBAL WiFi」。設定が簡単で、料金も定額なので、つい使いすぎて高額になってしまった……ということもなく、初めての方でも安心して利用できます。複数名で同時接続できるので、家族や友だちとの旅行の際もとっても便利! 1台レンタルしてみんなでシェアしましょう♪

\旅の必需品! 完全定額&設定もラクラク♪/

フォートラベル GLOBAL WiFiはこちら

旅行保険

旅行の際は、旅行保険への加入をお忘れなく! ものを失くしてしまったり、予期せぬトラブルに巻き込まれてしまったり、もしものときも旅行保険に加入していれば安心です。以下では、オンラインで加入できる海外旅行保険をご紹介。豊富なプランのなかから、目的や予算に合ったものを比較しながら検討できます。感染症の治療費を補填してくれるプランもあるので、万が一の備えにぜひ。クレジットカードがあれば、出発当日でも加入できますよ♪

\いざというときの心強い味方!当日申し込みもOK/

【海外旅行保険】新型コロナ感染時のプランも

ホテル

旅行計画がまだ! という方は、ぜひ計画してみませんか? フライトや現地の観光、ホテルなどがすべてセットになったツアーなら、個人手配する手間もかからず、現地の移動も安心で、手軽に旅行できますよ♪ 以下から、ご希望の条件に合ったツアーを探せます。
スペインへ行こう!お得なツアーを見る

サグラダ ファミリアを紹介しました

いかがでしたか? 完成に向けて、着々と工事が進むサグラダ ファミリアですが、完成目前の姿を見ておくのもすばらしい経験ではないでしょうか。フォートラベルではお得なバルセロナのツアーを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。最後までお読みいただきありがとうございました。バルセロナのお得なツアーを探す

この記事で紹介しているエリア

※メニューや料金、満足度の評点や施設データなどは、配信日時点のものです。

※当サイトに掲載された情報については、十分な注意を払っておりますが、その内容の正確性等に対して、一切保障するものではありません。

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!

\その他の公式SNSはこちら/

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

スペインの特集

スペインの特集一覧

定番・人気の観光スポットの特集

定番・人気の観光スポットの特集一覧

スペインでこの時期人気の旅行記

スペインの旅行記一覧