2019/05/30 - 2019/05/30
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Weiwojingさん
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久しぶりに鎌倉を訪ねた。2年振りになる。連日5月にしては異常な程暑い日が続いたが、鎌倉を訪れたこの日はあまり暑くなく、しかも乾燥していて比較的凌ぎやすい一日であった。歩くのにはもってこいの天候であった。
今回は次の4カ所を訪ねた。
1.杉本寺 (十一面杉本観音三体を本尊とする鎌倉最古の寺)
2.旧華頂宮邸 (昭和4年、華頂宮博信伯爵邸として建築される)
3.旧一条恵観山荘 (後陽成天皇の第9皇子の京都から移築された別荘)
4.報国寺 ( 古来からおよそ千本もの孟宗竹林が生い茂る竹寺)
カバーの写真は、報国寺の空高く生い茂る、鬱蒼とした竹林の様で、まるで俗世を忘れさせるような風景である。
- 旅行の満足度
- 4.5
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先ずはJR鎌倉駅からバスで杉本寺へ向かった (ハイランド行のバスで)。15分ほどで到着。すぐ目の前に杉本寺がある。この寺は天台宗の寺院で鎌倉最古の寺として知られる。734年(天平6)の創建である。
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到着後、杉本寺の入口とも言うべき仁王門へ向かう。しばらく階段を登って行った。正面に仁王門が見えてきたが、この先階段をまっすぐ上ることはできない。
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石段を上った先に仁王門 (山門)がある。切妻造の江戸時代、18世紀の建立である。
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仁王門には左右に金剛力士像(仁王)2体が置かれている。
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仁王門から本堂に上がる階段の先に苔の階段が続いているが、ここは通行できない。鎌倉石の石段が美しい。迂回するようにして左側にある通路を登って行かなければならない。通路の両側には「十一面杉本観音」と書かれた白い奉納旗が数多く立てられている。下から見上げるのが正しいそうだ。
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本堂に出た。ここは十八面観音が安置されていて、中に入って直に見ることが出来る。しかしながら、内部は薄暗く、実のところよく見ることが出来なかった。
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ここは茅葺の屋根が特徴的で、雰囲気のある観音堂が好ましい。
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本堂脇には赤い前掛けをつけた7体の地蔵尊(「七地蔵像」)がある。
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本堂の裏に回ると、お墓のようなものがある。
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かわいい地蔵像が通路脇に立っている。手を合わせた姿が愛らしい。
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「鐘楼堂」がひっそりと建っている。
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本堂の天井といわず壁にもお札が張り付けられている。もう隙間がないくらいである。
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たくさん絵馬が奉納されているが、鎌倉らしく外国人が奉納したものも多い。この3枚の絵馬には英語、タイ語ともう一つは何語が不明であるが、3種の言語が書かれている。
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「岩タバコ」がひっそりと岩陰に咲いている。
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次に向かったのは旧華頂宮邸で、通常非公開であり、この日も公開はされておらず、庭園を見て建物を外側から見ただけである。年に春と秋の2回のみ公開されるが、数年前一度内部の見学をしたことがある。
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庭園側から建物を見てみた。均整がとれた、ハーフティンバ―の美しい建物である。
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庭園はきれいに芝生が植えられ、周囲の緑と共に青空に映えて美しい。
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バラの花が何カ所か咲いていた。このバラは「プリンセス・ミチコ」と書かれた名前が付けられていた。正に優雅で、美しい。
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名前は分からないが、好ましい色である。
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これもバラの仲間だろうか。
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「ハンカチの木」があった。この木は普段そんなに目にすることはない。
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国指定重要文化財の「一条恵観山荘(いちじょう えかん さんそう)」を訪れた。ここでは前もって食事と共に見学を予約しておいた。入園料は1500円である(庭園だけだと500円であるが、山荘の見学を入れると1500円となる)。
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入り口を入ると、このような建物が鬱蒼とした木々を背景に建っている。
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蟹の蹲踞と水面に浮かぶアカマツの木が訪問者に思わぬ効果を呼んでいる。
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昼食に仕出しの弁当が用意してくれた。通常は食事の提供はない。
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この山荘が一条恵観山荘で、370年前に後陽成天皇の第九皇子であった一条恵観が築いた別荘で、もともとは京都にあったもので、鎌倉のこの地に移築された。
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和服を着た案内人が館内を説明してくれたが、上手な話術に引き込まれてしまった。
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山荘の茶室にある手前座というところには炉が切られ、手軽にお茶を楽しむことが出来るようになっている。
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杉戸絵に描かれた「人形廻し」(上)と「立花」(下)の絵。
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襖の把手が「月」や「の」を表している。大変珍しい。
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外から見た一条恵観荘。この建物が国の重要文化財に指定されている。
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こちらは別な建物であるが、正面を注目していただきたい。
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緑一色の中に置かれた四阿は茶会の時の待合として使われる。
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金森宗和好みの枯山水の庭は初夏の緑に映えて美しい。
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新緑に映える和風カフェがあり、外の新浴を見ながらおcひゃを楽しむことが出来る。
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園内には小川が流れている。
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最後に「報国寺」を訪れた。この寺は境内の1000本余りの孟宗竹林で知られており、どんな竹林なのか楽しみであった。
寺は1334年(建武元年)の創建であるが、この本堂は南北朝時代に建てられた。 -
本堂に掲げられている「報国禅寺」と書かれた扁額が掲げられている。
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本堂南側。大きな庭が広がっている。
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苔むした灯篭が竹林の中に置かれ、周りの風景の中に溶け込み、美しい。いかにも日本的な美である。
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竹林を存分に堪能できるよう茶店がある。
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空に突き刺すように枝を伸ばす孟宗竹林。
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ふと竹林の足元を見ると、小さなタケノコがかを出していた。
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だいぶ大きなタケノコも見られ、やがて大きな竹になるのであろう。
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新田義貞の鎌倉攻めの際の由比ガ浜での戦死者を埋葬した塚がある。
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この旅行記へのコメント (2)
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- Michyさん 2019/08/17 17:32:33
- 見学したい旧華頂宮邸
- Tamegaiさん、こんにちは。
いつもTamegaiさんの旅行記は、なかなか見学出来ない場所を紹介してくださって、毎回興味深く拝見させて頂いています。
こちらの旅行記では鎌倉の美しさを再認識させて頂きました。
旧華頂宮邸は以前自分も見学したような?気持ちになって遠い記憶を辿ってみると、どうも私は鎌倉文学館と勘違いしていたようです。
鎌倉には古我邸とか、こちらの旧華頂宮邸など美しい洋館が残っていますね。
涼しくなったら久しぶりに鎌倉街歩きをしてみたくなりました。
素晴しい旅行記に感謝です!
Michy
- Weiwojingさん からの返信 2019/08/18 17:01:50
- Re: 見学したい旧華頂宮邸
- Michy さん、いつもご訪問をいただき、ありがとうございます。またこの度はメッセージもありがとうございました。
確かに鎌倉には古民家や古い洋館が残されています。どれも魅力的で、訪ねてみたいところばかりです。今回、旧華頂宮邸を訪ねましたが、内部を見ることはできませんでした。年に2回、春と秋に内部の一般公開があります。一度数年前に
見学したことがありましたが、ホームページで案内が出ますので、それを見て出かけるとよいでしょう。
確かに、鎌倉文学館は旧華頂宮邸と似ているようなところもありますね。今度鎌倉に行かれるときはぜひ旧華頂宮邸も訪れるとよいでしょうね。普段は内部に入れませんが、敷地内には入れますので建物の周囲と庭園を見ることが出来ます。
Michy さんはイギリスにも関心があるのですね。各地のカントリーハウスを訪ねた旅行記を拝見しました。私もイギリスの古い建物や歴史的な建造物を見るのが好きで何度か訪ねたことがあります。旅行記がありますので、ご覧いただけると嬉しいです。
これからも見させていただきます。ありがとうございました。
Tamegai
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