駅近のリノベ宿泊施設

韮崎駅周辺のホテルと言うとルートインがあるが、ここのルートインは古い、値段が高い、駅から遠いと三重苦のホテルである。一方で韮崎は瑞牆山、茅ヶ岳の登山の拠点になるところであり、山小屋同様、登山客のドミトリー需要とかもそこそこあるのではと思っていた。ここは商店街で廃業したお茶屋さんを居抜き、リノベで再利用したドミトリー+普通の部屋もある宿泊施設である。

韮崎駅から中央町のメインストリートである県道27号に向かって行き、27号沿いにある。駅から徒歩で2～3分である。ただ韮崎駅近辺にはコンビニは全くなく、駅の反対側に地場スーパーのオギノが入ったショッピングセンターがあり、営業時間であればそこで調達することもできるが、いかんせん遠い。行く前に飲み物等は買っていった方がよい。飲食店はホテルの周りにいくつかあるが、ジモティ向きのところばかりで気軽に入れるチェーン店みたいなのは皆無なので、慣れない人はやはり別のところで食べたり飲んだりしてから来た方がよい。

玄関で靴を脱いで、室内スリッパに履き替える方式。チェックインはタブレットに入力するやり方(スタッフが説明してくれる)で、建物のドアの暗証番号と部屋の鍵になる暗証番号の二つが表示されるがメモでもしないと分かりにくい。と思っていたら、予約したエクスペディア経由でその二つが記載された「チェックイン完了メール」が届いた。こういうことはきちんと事前に説明すべきと思う。

四階建てだったか、の建物の二階の部屋であったが、階段が急(もちろんエレベーターはない。)で行きにくい。一階にシャワーブースが三つ、洗面台が三つあり、各フロアにウオッシュレット式のトイレがある。私は二段ベッドの上段だったのだが、ハシゴが上りにくい。また、オートロック、暗証番号入力式のドアの開閉が案外うるさく、また壁も薄くて隣の部屋の声が聞こえる。このご時世、ドミトリーの部屋で出会った人と楽しくおしゃべりする訳にもいかず、私的にはコロナウイルス対応がいまいちの感じがしたので、マスクをして寝たが。

各ベッドにはコンセント二つにＵＳＢ端子が一つ、鍵の付いた荷物入れがあり(大きな荷物はベッド下に入れられる。)もちろんカーテンも付いているので、mix部屋と言えども一定のプライバシーは保てる。シーツやバスタオルのリネンもきちんとしてて、この辺は完璧である。

ただ、このような建物なので非常時にはやや不安(私的には香港のチョンキンマンションの最上階の方がよっぽど安心できる。)なあたりは、人によって評価が分かれるかも。一階の共用室には電子レンジ、冷蔵庫、簡易キッチンもあり、WiFiも全く問題なく通じる。

もう一、二回は泊まってみようか、と思わせるホステルではある。

クチコミ投稿日：2020/09/23