奈良パークホテルのクチコミ（21件）
一覧を見る奈良に行ったら是非「天平の宴」で古代人気分を！
5.0 旅行時期：2011/01（約13年前）
この食事の為に特別に設けられた「大宮の間」は胡麻油を使った灯明の灯りだけで仄かに照らし出されています。
ＢＧＭは雅楽。本物の几帳も設えられています。
給仕をしてくれる女性も天平時代の官女のいで立ちです。
客の私達も袖無しの古代風羽織物を提供されて、それを着て記念撮影をしてくれます。
出来るだけ当時の様子を再現してその雰囲気の中で食事を堪能して欲しいという配慮からの演出です。（でも、足元は掘り炬燵式になっていて現代人にも優しい仕様です）
さて、いよいよ食事が始まります。
食前酒は黒米が原料なのに綺麗なピンク色の「天平の華」です（ホテル売店で購入も可）
前菜？として予め出されている白木の折敷の上には、復元された須恵器やかわらけの小皿や高坏に盛られた料理が何種類も載っています。
黒米の粥、魚の楚割（すやわり）、タイの鱠（なます）、ウナギの羹（あつもの）…
素材そのものの味を楽しむといった料理で、一見、素朴な感じです。
その料理を味わう為に用意された調味料は、醤油の元となった醤（ひしお）や「藻塩」や「玄米酢」。
中でも醍醐味の語源ともなった「熟蘇」
牛乳を10時間以上煮詰めてチーズのように固めた酪農製品で、その美味しさは特筆ものです。
参加者には一人に一箱この「蘇」はお土産として帰りに頂けるのですが、ホテルの売店で購入もできます。
奈良らしい珍しく美味しいお土産として差し上げた人には好評でした。
その他にも次々にお料理が運ばれて来ます。
二の膳には、干した鳥獣肉の脯（ほじし）、鮎のなれ寿司、河豚のあつもの、玄米餅、二の羹、心太、漬け物の須々保利漬（すずほりづけ）、唐菓子、果物の木果子（きがし）、黒米素麺、赤米の「お赤飯（の原形？）」など…。
私達二人だけの為にお赤飯まで蒸して頂き感謝です。
これらは料理長さんが遺跡から出土した木簡などを元に研究に研究を重ねて再現した力作なんです。
決して粗末なものではなく、天平時代の貴族たちはこんなにも豪華な山海の幸を食べていたのかと羨ましくなるような内容でした。
おまけに、ヘルシーな感じなのです。（尤も、現代人の口に合うようにアレンジはされているのでしょうが…）
ホテルに宿泊してこの料理を味わうプランが有るのは勿論ですが、私達はランチのみの利用でした。
日帰りプランの時間はランチなら12：00～、夕飯なら18：00～です。
その日予約した客全員で時間指定の相席で始まります。
「大宮の間」は定員20名くらいですが、当日は私達二人だけの貸切状態でした。
料理長さんがずっと「大宮の間」に控えていて一つひとつの料理の詳しい説明を熱っぽく語ってくれます。
何だかずっと見られているようで落ち着かなくもないのですが…奈良に行ったら是非ともこの食事は体験して頂きたいと思います。
お勧めです。
そうそう、この「天平の宴」ではビールや日本酒や焼酎は注文出来ませんよ。
その代り、当時のどぶろく＝白酒（しろき）は「飲み放題！」です。
クチコミ投稿日：2015/03/14
-
仄かな燈明の灯りに照らされています
- 利用目的：観光
- 同行者：カップル・夫婦（シニア）
- 1名1泊予算：12,500円未満
- 部屋タイプ：宿泊ではなく、日帰りプランの「天平の宴」のみです
- アクセス
- 3.0
- 平城宮跡観光からタクシーでした
- コストパフォーマンス
- 5.0
- 12,000円以上だと覚悟していたのですが何故か10,000円くらいでした
- 客室
- 5.0
- このプランの為の特別室が用意されています
- 接客対応
- 5.0
- 料理長もスタッフも頑張っています
- 食事・ドリンク
- 5.0
- 奈良っぽい特別な食事が体験できます。
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