2020/01/11 - 2020/01/13
16位(同エリア57件中)
mickさん
この「3か国日帰りツアー」に参加したのは、ミャンマーとラオスに行ってみたい、というのが最初のきっかけでしたが、ツアーの構成的には、ミャンマーとラオスへの入国はある意味「おまけ」のようなもので、ツアーの趣旨的に重要な部分を占める見どころは、主にタイ国内に集まっていました。色々と考えさせられるようなこともありつつ、もちろん純粋に観光としても楽しみながら、様々な見どころを回ってきました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- タクシー
- 航空会社
- JAL バンコクエアウェイズ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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まずはミャンマーとの国境、メーサイの町です。タイの北の端っこの町ですが、メインストリート沿いは、チェンライより都会なんじゃないかと思うぐらい、近代的な建物が並んでいますが、一歩路地裏に入ると、庶民的な雰囲気の市場が広がっています。ミャンマー語らしき看板もちらほら見られます。
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「タイ最北端の地」の碑です。どうやら、こういうのが好きなのは日本人だけではないようです。
タイ最北端の碑 モニュメント・記念碑
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ミャンマーから帰ってきた後は昼食です。ツアーの行程表では「ホテルのブッフェ」となっていましたが、ガイドさんがお薦めのレストランに連れて行ってくれることになりました。田園風景の中を車で数十分走り、到着したようですが、レストランの建物らしきものは見えず、広大な南国風の庭園が広がっています。
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庭園の中を歩いて行くと、東屋のような場所にテーブルが設置されており、ここで食事ができるようです。タイの北の端ではありますが、まさに南国リゾート感満載という感じです。
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ランチメニューはタイ料理の盛り合わせですが、辛すぎたりすることもなく、どれも食べやすくてとても美味しく、特にマッサマンカレーは、甘いけれどご飯に合うコクのある味わいと、口に入れると蕩けるほどやわらかい鶏肉が絶品でした。料金はツアー代金に含まれていたので不明ですが、ビール小瓶が100バーツだったことを考えると、やはりそれなりにお高い店なのかもしれません。
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食後にちょっと庭園を散歩してみるのも楽しいです。後で調べたところ、Yoongkhao Restaurantという名前の店のようですが、もしツアーではなく個人で旅行していたとしたら、場所的に決して辿り着くことは無かっただろうと思います。
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続いてやって来たのが「ゴールデントライアングル」です。(広い意味では今回ツアーで回っている辺り一帯が「ゴールデントライアングル」なのかもしれませんが、ちょうど3か国の国境が交わる辺りが特に地名として「ゴールデントライアングル」と呼ばれているようです。)
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今立っている場所がタイ、中央の半島のような場所がミャンマー、川の右側がラオスなのですが、もし何も知らずにこの場所を見たとすれば、きっとそんなややこしい場所だと気付くわけもなく、どこにでもある川の風景にしか見えないでしょう。まあ国境線なんて人間が勝手に引いたものなので、当然といえば当然なのかもしれません。
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3か国が見渡せる展望台のさらに上の方に寺院があるらしく、階段が続いています。
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階段を上ると、敷地の片隅に、日本語の戦没者追悼碑がひっそりと佇んでいました…。
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おそらく大昔に建てられたと思われる寺院は、大部分が遺跡と化していますが、中央の御本尊の部分は綺麗に整えられて線香や供物が供えられ、現在でも厚い信仰の対象となっていることが窺われます。
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続いて、すぐ近くにある「オピウム博物館」を訪れました。オピウムとは麻薬の一種、アヘンのことです。この地方一帯はかつて、アヘンの一大生産地であり、大規模な麻薬取引が行われていました。「ゴールデントライアングル」とはつまり、麻薬取引で巨額の金が動く、ということから名づけられた呼称なのです。
オピウム博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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麻薬の生産に携わっていたのは、この地域に住む少数民族の人達でした。もちろん麻薬は世の中にとって有害なので、政府は麻薬の撲滅に向けて動き出したわけですが、これまで麻薬生産を生業としてきた人達の今後の生活をどうするのか、という課題を解決する必要がありました。
オピウム博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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私はチェンライに着いて最初に茶畑を訪問しましたが、あの辺りもかつてはきっと、一面に麻薬の栽培地が広がっていたはずです。それをただ潰してしまうだけでは、地元の人々が生活できなくなってしまうので、その場所をあのような茶畑、あるいはコーヒー畑などに全て作り変える、という大規模なプロジェクトが実行されたわけです。
オピウム博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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麻薬の計量に使われた「オピウムウェイト」と呼ばれる分銅は、象などの動物をかたどった物になっていて、麻薬という闇のイメージとは正反対の、遊び心のある楽しげなイメージです。きっと、麻薬製造に携わっていた人達にとっては、それが善か悪かを判断する、という発想自体が思い浮かばないほどに、ごく当たり前の日常として生活に根差していたのであって、それを根本的に覆すということがいかに難しい事業だっただろうか、というようなことが、こんな何気ない道具ひとつからも想像できます。
オピウム博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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さて、ラオスに渡った船の乗り場も博物館のすぐ近くなのですが、その付近の川沿い一帯には、様々なモニュメントなどが飾られています。
ゴールデントライアングル (黄金の三角地帯) 文化・芸術・歴史
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船の上からも見えていた巨大な黄金の仏像をはじめ、その他大小様々な仏像などが所狭しと並んでいて、まるでタイの人々の厚すぎる信仰心が器に収まりきらず溢れ出してしまったかのように見えます。
ゴールデントライアングル (黄金の三角地帯) 文化・芸術・歴史
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3か国の位置関係を、極めてざっくりと示している案内板です。
ゴールデントライアングル (黄金の三角地帯) 文化・芸術・歴史
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もうちょっと丁寧に示すと、こんな感じになるのでしょうか。
ゴールデントライアングル (黄金の三角地帯) 文化・芸術・歴史
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先程訪れた丘の上の寺院は、こちら側が正門になるのだと思います。
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神聖な場所を守る、日本でいえば狛犬にあたるようなものと思われる像は、タイでは色々な種類を見かけますが、大体どれを見ても、やたらと強そうです。
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ツアーの最後の訪問地は、チェンライ以上に古い歴史を持つ古都・チェンセンの、その中でも特に古い歴史を持つ寺院、ワット・チェディルアンです。これでも修復は行われているようですが、本堂の壁はほとんど無くなり、屋根と柱だけになっています。ガイドさんによれば、最近の台風で多くの木が倒れたりして、より荒涼とした風景になってしまったそうです。
ワット チェーディールアン 寺院・教会
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本堂の後ろの仏塔は、堂々たる姿を見せています。この仏塔や木などに巻かれた黄色い布は、修復工事の関係とかではなく、ちゃんとした宗教的な意味合いがあって巻かれているものらしいです。
ワット チェーディールアン 寺院・教会
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ツアーの道中でガイドさんから、タイでは寺院をきらびやかに飾ることが徳を積むことにつながるので、タイの寺院は派手なものばかりだ、といった話も聞きましたが、決してそれが唯一の形なのではなくて、大切なのは外見がどうなのかではなく心の持ちようである、ということを、この朽ちゆく寺院で熱心に祈りを捧げる僧侶の姿を見て実感せずにはいられませんでした。
ワット チェーディールアン 寺院・教会
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この近くにも派手な寺院などはいくらでも存在すると思いますが、敢えて最後の訪問地にここを選んだというところに、ツアー企画者のメッセージが込められているような気がしました。この後はチェンライのホテルに戻り、ツアーは終了です。前日のタクシーの運転手さんと同じく、ガイドさんも運転手さんも終始にこやかに丁寧な応対をしていただいて、とても気持ち良く旅を楽しめました。この「ジェイ・トラベル」という旅行会社は、事前の問い合わせや予約も日本語でできますし、日本人がチェンライ近辺を旅行するのであれば、利用しない手はないと思います。
ワット チェーディールアン 寺院・教会
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