2018/10/29 - 2018/10/30
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walkingmanさん
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ルアンパバーンといえば托鉢です。
托鉢自体はタイやラオスのあちこちで見られますが、ルアンパバーンは小さな町なのにお寺が多く、お坊さんの人口密度が高いため、規模の大きな托鉢が見られるのです。
元々、托鉢は僧侶が住人から食べ物や金銭の施しを受けて生活の糧にするもので、また住人は施しすることで徳を積み信心を重ねるものです。観光客にも見学対象として人気があり。また、観光客の托鉢体験もあると聞きました。
僕は信者でもない外部の人間なので托鉢に参加することに抵抗があったので、その様子だけ見に行くことにしました。
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- 一人旅
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- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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托鉢は朝の5時30分頃から始まると聞いたので、15分前に見学エリアであるサッカリン通りに行きました。サッカリン通りの国立博物館から少し東に行ったあたりがメインです。
サッカリン通りに行けば歩道の片側にお風呂の椅子みたいなのがズラッと並んでいるから、そこで托鉢があるとすぐわかります。
それにしてもすごい数の椅子。500は超えています。 -
道の車道側には托鉢に使うかごが沢山、テーブルに置かれています。
テーブルは点々と存在し、各テーブルにおばちゃんがついています。 -
で、観光客がくると、お布施セットを売ろうと声をかけてきます。
代金を払うと青い容器からかごにお布施用のもち米を入れてくれます。そして「はい、ここに座って」ってお風呂の椅子に案内。
どうやらおばちゃんごとにテリトリーが決まっているようで、違う席に座った観光客が、隣のおばちゃんに「あっちに座って。あんたはあのおばちゃんから買ったんだから、私の用意した席に座らないで」みたいなことを言われてました。 -
托鉢セット。もち米の入ったかごとスプーンと布。
この布は肩にかけます。お坊さんへのマナーらしいです。
この写真は客が来る前に風呂椅子の前に置かれていたもの。ツアーの予約の分みたいです。 -
遠くから太鼓の音が聞こえてきました。どうやら始まりの知らせらしい。
その頃には観光客が大勢やってきて、かなりの椅子が埋まりました。主にはツアーの団体さん。タイ、中国、韓国が多いです。そこにポツリポツリと混じって欧米人。個人旅行者のようです。
5時50分、最初のお坊さんがやってきました。寺ごとに固まって、列をなして来ます。 -
僕が立っていた付近には中国からのツアー客がやって来ました。おばちゃんたちがずらりと並び、施しをしています。
意外なことに、このお坊さんたち、結構なスピードで歩いていく。一人一人の前で立ち止まったりしないのです。だからおばちゃんたちはスピードに遅れまいともち米をスプーンですくうのに必死。 -
托鉢する婦人を写そうと、お坊さんを挟んだ反対側ではご主人?も必死。皆、ルールを守って喋りはしないけれど、結構わさわさしてます。
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先頭のお坊さん、肩からかけた托鉢ボックスに手をつっこんで、むんずともち米をすくうと…。
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道端のくずかごに捨てた。
ちょっと見にくいけど、中央のお坊さんの足元にある黒いのがくずかごです。
僕は見てはいけないものを見てしまったと思いました。中国のおばちゃんたちは施しするのに必死で気付いていないかもしれないけれど、せっかく差しだしたもち米が数メートル先で捨てられている。
お坊さんはこそこそって感じでなくて、堂々と捨てていきます。
“食べ物を粗末にするなんて、坊主もひどいよなあ” -
でも、お坊さん側にも事情はありました。
托鉢ボックスの中は既にもち米でいっぱいです。托鉢ボックスはけっこう深さもありますが、蓋がしまらないほどもち米が盛り上がっています。中身を減らしてスペースをつくらなければ、この先、施しをしたいと待っている人に、施しさせてあげられないのです。 -
かごはこんな感じのがいくつも。ほとんどがもち米ですが、お菓子やビニール袋に詰められたおかずなんかも混ざっています。お坊さんの中には少年もいるので、お菓子もお布施されるのですね。
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托鉢が終わったら、団体さんはツアコンにうながされて帰っていきました。かごは空っぽ。ちなみに、ピンクのざるにはペットボトルのミネラルウオーターが入っていました。飲み物もお布施にされたみたい。
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観光客がいなくなると、托鉢屋のおばちゃんが店を片付けて、
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天秤棒かたげて帰っていきました。かごを乗せていたテーブルは折りたたみ式。コンパクト収納です。
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道を一本わたったところに、たくさんの車が停まっていました。団体ツアーのミニバスです。十人強乗れるミニバスが数十台。
何百人単位の人が托鉢に参加するのだから、需要と供給のバランスが釣り合わない。お坊さんも食べきれないはずです。 -
気になるのは供物が捨てられたくずかご。
と、その時…一人の身なりのピシッとしたおばちゃんが、くずかごをどこかに運んでいくではありませんか。
気になってこっそりついていくと… -
通りの裏側、壁をはさんで裏側にくずかごを運び込みました。そして中身を素手でもち米とそれ以外に分け始めました。娘らしき女の子もお手伝い。
もち米をグリーンのポリ袋にむんずと押し込んでいきます。前のテーブルにはそれ以外のおかずやお菓子を置いていきます。ちなみに、今テーブルに置いてあるゆで卵は、女の子が食べちゃいました。" -
重さを計っています。そして…
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おっちゃんに売った~!
おっちゃんはバイクに乗って、もち米ともに去っていきました。
あのもち米はどこにいくのでしょうか。町のレストランでないことを祈ります。汚いっていってはいけないんだろうけど、僕はあのもち米は食べたくないなあ。だって、何十人もの人が別々に炊いたご飯を何十人の素手で掴んだものが集められた代物ですから。 -
ちなみに、地元の人もこうやって施しをしています。
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これは托鉢密集地帯から少し離れた国立博物館付近で撮ったもの。観光托鉢はいません。住人の女性が数人、ポツポツと座ってました。暗いうちから準備して、もう1時間はこの場所でお坊さんを待っていました。
こっちのほうが精神性は感じるよね。
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