小倉日記～小倉都心の街づくり編～

2018/07/23 - 2018/07/27

　所用のため７月末、１週間を小倉で過ごしました。久留米住まいの僕にとって、小倉は遠すぎず近すぎずの場所。ゆえに泊まる機会はほとんどなく、深くは知らない街の一つでした。
　もちろん「所用」があるので自由にとはいきませんが、可能な限り空き時間を探して、あちこち歩いてみた記録です。

エリア 小倉・北九州市中心部(福岡)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 3.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: その他
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 新幹線 JRローカル
• 旅行の手配内容: 個別手配

　小倉でホットな話題の一つが、7月18日にオープンしたばかりのコメダ珈琲勝山公園店。
　小倉都心を流れる、紫川を望む立地です。

勝山公園 公園・植物園

　なにが珍しいかって、建ってる敷地が公園の中！
　公募設置管理制度（Park-PFI）なる新たな制度を活用したもので、公園利用者なら使えるベンチやトイレも設置され、収益は公園整備に活用されます。

　店内はウッディな雰囲気。赤い椅子は「喫茶店」らしい感じです。

　利用者としては、公園内というより、川辺空間にあることが強く意識される店舗です。
　猛暑の夏とあって朝でも避けたかったけど、季節さえよければテラス席がサイコーじゃないかな。

　暑いのは承知で、川の眺めを楽しめるカウンター席へ。都会の川辺らしい景観です。

　名古屋式喫茶らしく、珈琲代だけでモーニングセットが付いてきます。朝から、優雅な気分になれました。

　近辺には小倉城やリバーウォーク、松本清張記念館など、小倉都心部の観光名所が揃っています。
　真四角の外観が、高度経済成長期のオフィスビルの模範的なたたずまいを伝える北九州市役所も、押さえておきたい見どころの一つ。

　最上階の展望フロアは、半屋外空間。真夏はちょっと暑いけど…

　小倉都心部の眺望を360度楽しめるのは、センターコア式のオフィスビルならでは。
　ビルあり工場あり。山あり海あり川あり。多彩な小倉の風景を、ぐるり一周２分で見ることができます。

　ゆっくりしたいなら、ワンフロア下の15階のレストラン「パティオ」へ。

パティオ グルメ・レストラン

　いわゆる「社食」や「職員食堂」ではなく、外部の人でも遠慮なく行けるレストランです。

　メニューには門司港焼きカレーもあり、観光客のランチにも使えます。とんかつ定食は、かつの下に金網が入り、野菜にはドレッシングがかかる九州スタイルでした。

　そして窓からの景色はご覧の通り。
　ただ窓際の席は少なく、確実に景色を眺めながら食べたい時には、予約がおすすめです。

　城内エリアから、紫川を対岸へと渡ります。

　川辺に建つ複合施設、紫江's（しこうず）。
　川辺のビアテラスか、いいなあ…と思わず目が上に行ってしまいますが、下にも注目。水環境館なる、公営の施設が入ってます。入場無料。

紫江’s ショッピングモール

　淡水魚の入った水槽が並び、水族館と言うには物足りなくもないけど、無料の施設としてはなかなか充実してます。エアコンがよく効いているのも、猛暑日寸前の天気だとありがたいです。
　「常連さん」らしきおばあちゃんから、亀の生態の解説を受けました(笑)。

水環境館 美術館・博物館

　しかし、なにより驚きなのがココ。

　紫川の中をのぞけてしまうのです！
　川面すれすれからのぞくリバーウォークは、なんとも新鮮な眺め。

　川の魚の生態も観察できました。

　そしてお隣の井筒屋へは、地下道が直結。ちょっとバックヤードっぽいですが(笑)

　カーブする勝山通りの突き当たりに立つ井筒屋は、小倉のシンボルです。
　井筒屋といえばコレット、黒崎、宇部の３店舗の閉鎖が発表されたばかり。まだまだ根強い集客のある本店、どうか末永く残ってほしいものです。

井筒屋 (小倉店) 百貨店・デパート

　さて街歩きの強い味方といえば、コミュニティサイクル。小倉都心部には以前から、北九州シティサイクルが設置されていました。

　現在は、中国発祥のシェアサイクル「Ofo」も併存。スマホで解錠、決済ができるので、ポートにおおげさな装備を要しないのが設置者側のメリットです。
　スマホ必須のシステムは公営に馴染まないのか、シティサイクルと併存状態。どちらも黄色なので分かりにくいのが玉に傷ですが、好みで選べるのはいいですね。

　小倉駅北口のサッカー競技場「ミクニワールドスタジアム北九州」にも、ちょっとお邪魔しました。

　スタジアム前の通りから、１階地表レベルの階段を上がれば…

　もうそこはピッチ。街中とフィールドをシームレスにつなげられる動線が、新鮮です。どんな使われ方が想定されてるんだろう。

　２階のフリーで入れるエリアからも、スタジアム内はまる見え！さすがに競技中は、どこかで規制がかかるんでしょうけど。
　本拠地とするギラヴァンツ北九州は現在、残念ながらJ3の中でも最下位。立派なスタジアムでの大活躍を期待します！