東村山菖蒲まつり開催中の北山公園花菖苑

2018/06/09 - 2018/06/09

狭山丘陵に続く八国山緑地ふもとに沿って広がる北山公園、普段は近所の人が散歩するぐらいで静かな公園です。6月の菖蒲の開花に合わせて今年も
近隣から多くの人が訪れています。私もその内の一人です。

エリア 東久留米・清瀬(東京)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 私鉄

西武園駅からスタートです。東村山菖蒲まつりの旗が線路沿いになびいているので、そのまま進めば着きます。写真左側が西武園駅です。

せっかくここまで来たのですから、八国山緑地公園を通って行きます。何にもない自然いっぱいの公園です。人造物がなく、草木が高く育っているので住宅街は見えず、山の中をハイキングしている気分になります。案内図の赤く塗った道を通って駅から15分ぐらいで花菖苑の裏側に着きます。

なだらかな道を上っていくと、尾根道にでます。

尾根道を5分くらい歩いてから右へ下っていけば北山公園花菖苑です。

横道にそれればこんな感じで、先が見通せないのでちょっと面白いです。でも、道に迷っても公園全体の幅が狭いので、すぐに尾根道か住宅を見渡せる場所に出るので何も心配はないです。

まずは菖蒲を鑑賞します。菖蒲の前には色々な名前を書いた札が並んでいますが、名前は覚えきれません。ただ奇麗ならそれで充分です。

奥に見えるのが八国山緑地公園、手前が満開の北山公園花菖苑です。

花は心を安らかにしますが。菖蒲の群生もいつまで見ても飽きないです。

菖蒲は適当に咲いているのではなく、このように一列に並んで行儀よく植えられています。

紫、黄、白そして桃色と花の色と姿はさまざまです。

池に映る菖蒲、ここに雨降る波紋が広がれば絵になるでしょうね。

八国山緑地公園と北山公園を分けるように西武鉄道が走っています。電車の黄色と菖蒲の紫色のコントラストが良いです。

菖蒲まつりのハイライトは花摘みだと思います。5娘さんが並んで花摘みをします。

周りにいるカメラを抱えたおじさんたちは、こっち向いて、横向いて、笑ってなど遠慮なく注文を出します。それに花摘み娘は笑顔で答えています。

観光協会の関係者なのか公募で参加したのかわかりませんが皆さんモテモテです。写真には写っていませんが手前には黒山の人だかりです。

いつまでもカメラのシャッターが切られるので、係の方が「炎天下の中いつまでも菖蒲棚いると、彼女たちは干しあがってしまうので、そろそろ午前の部を終わらせていただきます」とアナウンスしています。「干しあがる」のアナウンスに皆さんから笑いが漏れています。

花摘みとは何か？です。私は知らなかったのですが、そばにいた造園を委託されている社長らしき人が教えてくれました。朝早くから作業している人たちです。

見たところ今日は菖蒲棚のゴミ拾い、草取り、花摘みなど黙々とこなしています。リヤカーに乗っている緑板、毎日の作業報告を書いて送信するそうです。

菖蒲は親子で花を付けます。最初を親花が先、次に子花が咲くのですが、いつまでも旬を過ぎた親花が付いていると子花が成長しないで開花しないで終わってしまうので、花摘みをするそうです。でもまれに親子同時に咲く花もあるそうです。なるほど、指で花弁を持ち上げると子供のつぼみが現れました。

話を聞いていると、この菖蒲苑には珍しい品種の菖蒲があると教えてくれました。一つが「鷹のつめ」で花弁が鷹の爪のような形で咲いています。

もう一つが「天使の羽」です。中心の花弁が上に向かって羽のように咲いています。直接説明を受けると、なるほどと良くわかります。写真は言われるままに撮ったのですが、合っているかどうか自信ないです。

菖蒲苑の隣ではオリーブパーク東京さんが田植えをしていました。北山公園は東側半分くらいが菖蒲苑で西側半分くらいが観光田んぼや(?)や空き地です。西側も市の土地なら日本一の菖蒲苑ができたのではと勝手に思うしだいです。西側から見た菖蒲苑方面です。

都会で田植えができる、驚きです。小さなお子さんを連れた家族がたくさん集まっています。

最初嫌がっていた幼児は皆が田植えをしているのを見て、いつの間にか泥んこになって稲を植えています。植えていると言うか投げ込んでいます。その後を親が植えなおしています。微笑ましい光景です。

みなさん泥だらけになって楽しそうです。

親子でザリガニ釣りを楽しんでいる家族もいます。網を持って用水路やそばを流れる北川で小魚を追っている子供たちもいます。自然豊かな公園です。

東村山市キャラクターしょうちゃんが皆さんを出迎えていました。

会場では時間帯によっては地元の音楽グループのミニライブやお囃子の演舞が開催されています。

日が陰ってきました。これから夜の部です。

ライトアップされた菖蒲も大変綺麗です。既に気温は夏ですので、ビニールシートを引いたりして夕涼みをしている家族連れやグループも見受けられます。

夜の菖蒲は昼と違った美しさをかもし出しています。

灯篭に浮かび上がる菖蒲の花です。

上の菖蒲群をアップすると可憐な花が浮かび上がります。

ライトアップされたところだけが浮かび上がり、周りは暗いので花弁群が純白に見えとても美しいです。

風にそよぐ風鈴の音を聞きながら菖蒲苑を後にします。