JALの「どこかにマイル」で、思いもしなかった小豆島へ

2017/09/08 - 2017/09/10

9月から毎月のようにJALのマイルが失効になってしまう。台湾か香港にでも行こうか・・・
そう思って特典航空券の予約状況をチェックしてみると、なかなか休みの取れそうな日の予約が難しい状況。
それならば、前から試してみたかった6000マイルで行ける「どこかにマイル」にチャレンジすることに。
行先は宮崎、北九州、山口、岡山。気分はすっかり、宮崎の高千穂、山口の萩を散策しているイメージを描いていましたが、翌日決まった先は、一番行きたくなかった岡山。
ただ単に岡山に行くのはつまらない。どこか面白そうなところはないものか。色々調べた結果計画したプランがこちら。
まずは岡山から小豆島に渡りここで1泊。2日目は豊島から前から行ってみたかった犬島に渡り、岡山に行って、吉備津彦神社と吉備津神社めぐり、3日目はこれも前から行ってみたかった、日本のエーゲ海と呼ばれる牛窓へ。
そんなスケジュールで3日間楽しんできました。
こちらでは初日の小豆島の様子を紹介します。

エリア 小豆島(香川)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 船 JALグループ 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

失効間近のJALのマイルを使って「どこかにマイル」で岡山に。
8時に羽田を飛び立ち、1時間15分ほどのフライトで岡山空港に到着。

リムジンバスで岡山駅まで行って、小豆島へのフェリーの出る新岡山港までのバスに乗り換えて港に到着。

岡山駅から港までバスで490円　小豆島までのフェリーが1050円ですが、かもめバス切符というお得な切符があって、1300円で土庄港まで行けました。

船の乗船時間は50分ほど。
土庄港への到着は12時30分になるので船の中でおやつ感覚で讃岐うどんを。
小豆島は岡山県でなく香川県なんですね。

小豆島の土庄港が見えてきました。
小豆島でのこの後の予定は島内散策。

港でレンタカーが確保できなかったため、電動アシスト付きの自転車を借りて、荷物をコインロッカーに預け向かった先はオリーブ園。
まずはこちらで腹ごしらえを。

土庄港から10キロほどの距離を、一気に峠を越えて自転車を走らせてきたのでのどがカラカラ
ビールが旨い！

小豆島の名産に醤油がありますが、こちらはその醤油のルーツともいわれている醤を使った、ひしお丼
野菜たっぷりでオリーブオイルをかけて食べると美味しかった。

お腹も満足したところでオリーブ園を散策
オリーブなっていますね。

何故かオリーブ園にはギリシャ風車がありました。

これだけ見ていると日本じゃない見たいですね。

実はここは日本のオリーブ栽培発祥の地でもあるそうです。
今から100年前に、試験的に日本で3ヶ所オリーブの栽培を初めてたものの、結局根付いたのはここ小豆島だけだったそうです。

こちらは20世紀を代表する世界的な彫刻家イサムノグチ氏デザインの子供の遊具。

ジャガランダの花、初めて見ました。

次に向かったのは「醤の郷」

小豆島の醤油造りは、400年もの歴史を持つ伝統産業。

明治の頃の最盛期には約400軒もの醤油醸造所があったそうです。

今でも20軒以上の醤油蔵や佃煮工場があるのは草壁港の先の一角です。
その中のマルキン醤油の工場には、記念館が併設されていて、醤油造りの工程や、小豆島の醤油の歴史などがわかる資料を展示しています。
この日は無料開放日だったので見学してきました。

マルキン醤油の売店で食べられる醤油ソフト
醤油とアイス、想像するとミスマッチな感じがしますが、意外にこれいけてました。

時間があればもう少しゆっくりしたいところでしたが、小豆島の島内観光は今日だけなので先を急ぐことに。

こちらは壺井栄原作の映画『二十四の瞳』のロケ地となった岬の分教場

当時のままの机やオルガン、子供たちの作品などが残っています

明治35年に建てられ、昭和46年までの約70年間、実際に苗羽小学校田浦分校として使用されていました。

机と椅子と黒板　これを見てノスタルジックな気分になるのは60代以上の人でしょうね。

更にその先自転車で5分ほどの場所には、田中裕子主演でリメイクされた2代目『二十四の瞳』の映画のオープンセットをそのまま保存して公開している、『二十四の瞳映画村』がありました。

先ほどの本物の旧苗羽小学校田浦分校とほぼ同じものがこちらにもありました。

二十四の瞳は、瀬戸内の海辺の寒村を舞台に、女学校を出て赴任した女性教師と、小学校に入学した12人の生徒のふれあいを描いた映画。

第二次世界大戦の最中、歴史のうねりに、否応なく飲み込まれていくこの教師と生徒たちの苦難や悲劇を通し、戦争の悲壮さを描いた作品でした。

田中裕子主演のリメイク版をＴＶ見たような記憶があります。

こちらは二十四の瞳の１２人の子供たちとおなご先生のモニュメント

実際の海辺の寒村の街並みをリアルに再現しています。

映画のオープンセットですが一つの海辺の寒村を丸ごと再現しているので、昭和の初めにタイムスリップしたような気分を味わえます。

映画村の映画館の2階にあったカフェで一休みして、何気に見たレンタサイクルの伝票を見て大慌て。
借りるときに閉店時間の話を聞いていなかったので気にしていませんでしたが、伝票を見ると18時まで。ただ今の時間が16時40分
ここから土庄港まで約30キロ近くあります。
電動アシスト付きとはいえ1時間20分で峠の山道を戻るのは至難の業。
とりあえずあわてて自転車に乗って戻ることに。

途中レンタサイクル屋さんに連絡を売れて30分待ってもらい事なきを得ました。
土庄港からは今夜の宿『シーサイドホテル鹿島荘』に連絡を入れ迎えに来てもらいました。
入り口の歓迎看板を見ると、大手旅行社の団体旅行の宿になっているよう。
そんな中、一人旅の私の名前が書かれていました。

夕食の時間を少し遅めにしてもらい、1日２回だけ干潮の時だけ渡れる島のあるエンジェルロードに散歩へいくことに

この小さな島は弁天島と言いますが、その先にも３つ島があって普段は海の中に浮かんでいる島なのですが、一日２回干潮を挟んだ前後２時間ほどだけ砂浜が現れて歩いて渡ることができます。

いつからかエンジェルロードと呼ばれるようになり、ここを手をつないで歩いたカップルは願いがかなうという噂が、口コミで広がりあっという間に人気スポットになったのだとか。

今では「恋人たちの聖地」とも呼ばれているそうです。

恋人たちが絵馬や貝殻に願い事を書いたものがあちこちにぶら下がっていました。

その手前にあるこんもりした岩山には『約束の丘展望台」がありこんな鐘がつりさげられています。

ブライダルデザイナーの桂由美さんもかかわっているこちらの展望台は、永遠の愛を誓い合う恋人たちが鳴らす鐘の音が響きわたるロマンチックなスポットでもあります。
おじさんにはあまり似合わない場所ですね。

小豆島の夕暮れを堪能した後は、途中にあったスーパーで今晩の晩酌のお酒を仕入れて宿へとぶらぶら戻りました。

宿の戻り夕食の前にせっかくの温泉なのでお風呂に

こちらの宿は訳ありプラン（窓からの眺望が望めない部屋）で税込6480円で夕朝食付という、民宿よりも安いプランで申し込んでいたので食事については全く期待していませんでした。

小豆島温泉　ホテル海南荘 宿・ホテル

でも、ちゃんと天麩羅やお造りまで付いた立派な夕食でした。

こちらのホテルでは毎晩８時からロビーで餅つきをやっているようで、つきたてのきな粉持ちをデザートにいただきました。

夜の海岸をぶらぶら散歩した後は何もやることがないので、再び温泉タイム
露天風呂にゆったり使って初日はこれにて終了です。
早めの就寝となりました。
2日目の犬島編へと続きます。https://4travel.jp/travelogue/11298431