2016/12/03 - 2016/12/04
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RAINDANCEさん
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長野県下高井郡、北信地域の村であり温泉地でもある野沢温泉を訪れました。奈良時代の僧である行基によって発見されたとされる歴史ある名湯です。一方、スキー場としても歴史は古く、新潟県上越市とともに日本のスキー文化が花開いた地であるとともに、野沢菜発祥の地でも知られています。
★今回はスキーではなく、温泉目当てです。民宿に泊まり外湯巡りと情緒ある温泉街の散策。
[いただいた郷土料理/ご当地グルメ]
◎野沢菜
◎いもなます
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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野沢温泉を目指し、上信越自動車道をひた走ります。
長野県に入り、佐久~小諸付近から望む浅間山も冠雪。 -
信州中野ICにて一般道へ。
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千曲川に沿って北上していきます。山と田園風景。
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広大な棚田と集落が見えてきました。野沢温泉村です。
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村の中心部へ入りました。若いころスキーに来て以来、ウン十年ぶりの訪問です。
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そして、こちらがこの日お世話になる宿です。新田地区にある「リゾートインあべ」。
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名前はペンション風ですが、どちらかというと民宿です。
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シンプルな客室。
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リニューアルからそれほど年数が経っていない様で、設備は新しく清潔で快適です。
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共同の洗面所もこの通り新しくてキレイ。トイレも快適でした。
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温泉まんじゅうとお茶でちょっと寛いで、村の散策(&湯めぐり)に出かけます。
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13ヶある外湯のうち、一番大きな「大湯」を目指します。途中の「西宮神社」。
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続いて「シュナイダー広場」。
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1930年代にスキー指導に来たオーストリアのシュナイダー氏の記念碑です。
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シュナイダー像と、岡本太郎作の記念碑。シュナイダー氏は、野沢温泉のスキー発展に寄与しました。若かりし頃に何度かスキーに来ましたが、“シュナイダーコース”というコブだらけのコースがあり大変でした。
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さらに温泉街を進みます。
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あ、この「Home Run」はパチンコ屋だったはず。まだ営業してるのかな?
ウン十年前に来たとき、スキーの後に羽根物を打ち止めにし、腕時計をGetした懐かしい思い出が蘇ってきました。 -
ここら辺、雰囲気の良い温泉街です。
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名物の「おやき」。
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ここに「大湯」が佇んでいます。
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入ってみましょう。
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13湯を代表する外湯です。
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江戸時代の湯屋建築を復元した造りで、お隣の「旅館さかや」の源泉から引く単純硫黄泉。
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大湯に軽く浸かった後は、少しスキー場の方向へ上がってみます。
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ここにあるのが「湯沢神社」。
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建立時期は不明も、旧くから野沢温泉の鎮守の神様として信仰されてきたそうです。その拝殿。
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こちらは、神社の隣にある「健命寺」。
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ここは、野沢菜発祥の場所とされ、江戸時代にここの住職が京都から持ち帰った蕪が変異して野沢菜が生まれたという言い伝えがある様です。
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安土桃山時代に現在の場所に置かれ、本堂は江戸時代の後期に再建されたものだとか。
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こちらは薬師堂。
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健命寺の前には「野沢菜記念碑」と…
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…「温泉薬師堂」(画像の右上)とその洗心庵。
といった様に、小さいながらも野沢温泉の旧い歴史が垣間見える見どころが集まっている場所でした。 -
再び温泉街へ。
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大湯から少し北へ進むと、野沢温泉の代表的風景「麻釜(おがま)」に辿り着きます。国の天然記念物にもなってます。
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90℃近い熱湯源泉で、地元の人以外危険なので立ち入り禁止。
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大釜・丸釜・ゆで釜・竹のし釜・下釜、と名付けられた釜があり、これはそのうちの大釜。
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地元の住民の方が野菜を洗ってます。
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湧出される毎分約500リットルという豊富な湯は、周辺の外湯や温泉宿にも供給されています。
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温泉で茹でて塩をすり込んだトウモロコシ(見本)、これ美味いんです!
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さて、ここから可能な限り多くの外湯を巡っていきましょう。
こちらは「滝の湯」。 -
タイル張りの浴室内。
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こちらは「麻釜温泉公園 ふるさとの湯」、外湯13湯とは別の施設です。
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麻釜通り。
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「麻釜(あさがま)の湯」。
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浴室の画像はありませんが、代わりに裏手の洗濯場。このような、温泉を利用した共同の洗濯場が各所にあります。
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こちらは「真湯」。ここは何らかの事情で開いてませんでした。
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次が「上寺湯」。
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熊の手洗湯温泉街。
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「熊の手洗い湯」。2015年に改築されたそうです。
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結構暗くなってきました。
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大湯温泉街に戻りつつ...
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「河原湯」。
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浴室は落ち着いた良い雰囲気。
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「松葉の湯」。
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「横落の湯」。
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「十王堂の湯」。
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「秋葉の湯」。
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「新田の湯」。
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新田の湯の浴室。
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…ということで、12湯を巡って戻ってきました。実際に温泉に浸かったのは3湯だけですが。
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さて、夕食です。
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この夕食が秀逸でした。
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馬刺し。
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「いもなます」、じゃがいもを麺状に細くし軽く炒って味付けしたもの。
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そして、この野沢菜。これ、最高に美味い!
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奥信濃の地酒「北光」。
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旬の素材を活かした素朴な料理は素晴らしかったです。
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民宿としてはかなりのレベルだと思います。
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いや、美味い家庭料理は民宿だからこそ、でしょうか。
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外湯があるのでお宿の風呂はあえて入る必要はないのですが、一応入っておきましょう。
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こじんまりですがキレイな風呂です。
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翌朝…、部屋の窓から宿の前の通り。
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遠くの山々も見えます。
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朝食の前に、昨日行きそびれた13番目の外湯「中尾の湯」へ。
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13湯の中では一番おススメです。源泉は、野沢温泉の主要源泉である麻釜。
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大湯より大きいです。木造の温泉小屋に晩秋の朝の日差しが差し込む中、極上の源泉かけ流しを独り占め…気持ち良すぎます。
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宿に戻って朝食です。
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ご覧のとおり、しっかりメニュー。
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朝も、もちろん野沢菜。相変わらず美味い。
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食後にはセルフの珈琲。
いやいや、民宿ですから宿泊料もお手頃、本当にハイバリューな宿でした。 -
宿をチェックアウト後、伊勢宮ゲレンデ近辺にやって来ました。
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ここに「日本スキー博物館」があります。
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明治44年(1911年)に、オーストリアのレルヒ少佐が、新潟県でスキー術を教えたのが日本のスキーの始まりといわれているそうです。
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その翌年には、ここ長野県の野沢温泉にもスキー文化が入ってきていたのだとか。
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昭和51年(1976年)、日本のスキー文化の歴史を語る博物館として、日本のスキー文化発展にゆかりのあるこの地に開設されました。
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日本だけではなく、世界から様々な資料が集められています。
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こんな古そうなものも。
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スキーとブーツを留める金具(ビンディング)です。私が若かりし頃は、ビンディングといえばチロリアかサロモン。ちなみに、板ならロッシやアトミック、ブーツならノルディカやサロモンあたりが人気でしたが、今はどうなんでしょうか。
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今は短いカービングスキーが主流ですが、私が若かりし頃は、この真ん中にあるような長~いスキーがカッコイイとされていました。サイドカーブの緩いスキーを体重移動と柔らかい膝下ターンで振り回し、ウェーデルンを駆使するスキーヤーは羨望の的でした。
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スキーのみならず、雪国の民具も展示されています。
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そろそろ野沢温泉を後にします。帰りにも雄大な棚田。
スキーに行っていた若かりし頃は温泉はほぼ眼中にありませんでしたが、こうして温泉地として改めて訪れてみると…いやぁ素晴らしかった! 魅力再認識と共にノスタルジーを感じられる旅でした。
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この旅行記へのコメント (3)
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- 熟年ドラゴンさん 2020/09/05 07:11:11
- 野沢は私のホームゲレンデ!
- 学生時代から40歳くらいまで毎年行ってました。
宿は同級生経営の中尾で外湯は中尾の湯でした。
源泉の麻釜は「アサガマ」ではなく「オガマ」と読みますよ。
- RAINDANCEさん からの返信 2020/09/08 09:40:05
- RE: 野沢は私のホームゲレンデ!
- 塾年ドラゴンさん
ありがとうございます。
野沢温泉は、私も若い頃よくスキーで行きました。毎年ではありませんが。
塩もみした茹でトウモロコシが好きで、よく食べました。
麻釜ですが、源泉は確かに「オガマ」なのですが、なぜか外湯の浴場の方は同じ字で「アサガマ」と呼ぶのです。これ実にややこしい。
RAINDANCE
- 熟年ドラゴンさん からの返信 2020/09/08 19:56:10
- RE: RE: 野沢は私のホームゲレンデ!
- > 麻釜ですが、源泉は確かに「オガマ」なのですが、なぜか外湯の浴場の方は同じ字で「アサガマ」と呼ぶのです。これ実にややこしい。
そうなんですか!
知りませんでした。中尾の湯しか行かないドラゴンでした。
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