2017/09/26 - 2017/09/26
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j-ryuさん
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◆紅葉初めは磐梯吾妻&魔女の瞳◆のPart2では酸ヶ平~魔女の瞳まで紹介しましたが、
シリーズの最後は鎌沼の紹介です。
“魔女の瞳”の後では少々脇役感がありますが、普通の観光地なら十分主役になり得る美しい沼です。
四季折々どの季節も素晴らしいですが隣接する姥ヶ原と共に貴重な高山植物がたくさん見られるのも
魅力の一つです。
さすがに秋が深まると花らしい花はエゾオヤマリンドウやヤマハハコくらいですが
晩春~初夏にはチングルマやイワカガミ、ツマトリソウ、ミツバオウレン、ワタスゲ、ミヤマリンドウなどが
一斉に咲き競い天上の花園になります。
体力がなく一切経山に登れない人でも鎌沼周回コースならハイキンギ気分で楽しめるので
浄土平周辺はもう体感済みの人も2度目なら鎌沼方面にも足を運んでみてはいかがでしょうか。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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-
☆浄土平吾妻山トレッキングMap
※自然公園財団の地図に加筆
http://www.bes.or.jp/joudo/blog/detail.html?id=12352 -
☆一切経山(1949m)登山道から見下ろす吾妻小富士(1707m)
神秘的な魔女の瞳を堪能した後は登ってきたときと同じ登山道を下り
鎌沼を目指します。
一切経山登山道は重装備は必要ありませんが、
靴はトレッキング用、防寒具、あればトレッキングストック(杖)が重宝です。 -
☆一切経山(1949m)登山道
一切経山は活火山のせいかほとんど高木は育っていません。
ハイマツがわずかに自生しているくらいです。 -
☆一切経山(1949m)登山道
酸ヶ平に近づくとだいぶ樹木が増えてきますが
やはり高木はありません。
でも樹林帯の中を黙々と歩くよりは一切経山登山道は
見晴らしがいいので最初から最後まで楽しく登山できます。 -
☆一切経山(1949m)登山道から望む平石山(1928m)
吾妻連峰の多くの山はなだらかな山容をしているので
この平石山も、とても1928mもあるようには見えません。
この辺りから平坦な酸ヶ平(すがだいら)です。 -
☆一切経山(1949m)登山道から望む前大巓(まえだいてん・1911m)
草紅葉は潅木のクロマメノキ。 -
☆一切経山(1949m)登山道と浄土平⇔鎌沼登山道の分岐点。
木道は下ってきた一切経山登山道で、
建物は酸ヶ平避難小屋&トイレです。 -
☆浄土平⇔鎌沼登山道
分岐点から鎌沼方面に右折します。
しばらく平坦な酸ヶ平で、酸ヶ平は湿原なので歩きやすい木道が敷かれています。 -
☆浄土平⇔鎌沼登山道
酸ヶ平と前大巓(まえだいてん・1911m) -
☆浄土平⇔鎌沼登山道
酸ヶ平と前大巓(まえだいてん・1911m)
吾妻連峰には前大巓の他に東大巓(1928m)、中大巓(1963m)、西大巓(1982)と、大巓(だいてん)の名が付く山があります。
巓(てん)は普段使うことのない難しい漢字ですが、天辺とか頂上の意味だそうです。 -
☆浄土平⇔鎌沼登山道
酸ヶ平と前大巓(まえだいてん・1911m) -
☆浄土平⇔鎌沼登山道
酸ヶ平と前大巓(まえだいてん・1911m)
酸ヶ平には大小いくつもの池溏が点在します。
池溏(ちとう)は、湿原の泥炭層にできる池沼のことです。 -
☆浄土平⇔鎌沼登山道
歩いてきた木道を振り返れば酸ヶ平の向こうに
切経山(1949m)が見えています。 -
☆浄土平⇔鎌沼登山道 鎌沼
鎌沼に到着です。
前方の山は前大巓(まえだいてん・1911m)。
山の裾野から頂上近くまでまるで芝生に覆われたような山ですが、
芝生のように見えるのはチシマザサ(千島笹)の大群落です。
チシマザサはネマガリダケやジダケの別名があり
草丈は1.5~2mにもなる大型のササです。
でも鎌沼周辺のササは雪の重みで倒伏しているのか
草丈が1mもないほどです。 -
☆浄土平⇔鎌沼登山道 鎌沼
鎌沼(かまぬま)の標高は1,770m
蓬莱山、前大巓、姥ヶ原、東吾妻山に囲まれ、形が鎌に似ていることからその名がついたと言われます。
周囲約1Km、水深は最深部でも約6mと浅く、凹地に水が溜まってできたそうです。
特産種アヅマホシクサが見られ、3~4年ごとに多くの花をつけるコバイケイソウの群落は見事。ミヤマリンドウ、イワカガミなども豊富です。 -
☆浄土平⇔鎌沼登山道 鎌沼
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☆浄土平⇔鎌沼登山道 前大巓(1911m)
浄土平⇔鎌沼登山道から分岐して鎌沼畔へ降りられる木道です。 -
☆浄土平⇔鎌沼登山道 鎌沼&東吾妻山(1974m)
鎌沼の南岸、東吾妻山のふもとには姥が原や
オオシラビソの疎林が広がっています。 -
☆浄土平⇔鎌沼登山道 鎌沼&東吾妻山(1974m)
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☆浄土平⇔鎌沼登山道 鎌沼&東吾妻山(1974m)
山全体が紅葉樹とオオシラビソの混合林になっている東吾妻山の紅葉は
このとき紅葉MAX,一番の見頃でした。 -
☆浄土平⇔鎌沼登山道 鎌沼&東吾妻山(1974m)
-
☆浄土平⇔鎌沼登山道 鎌沼&東吾妻山(1974m)
オオシラビソと紅葉樹の混合疎林と芝生のように一面を覆う笹が織り成す風景は
どかかスイスアルプス山麓の光景のようで素敵です(^^♪。 -
☆浄土平⇔鎌沼登山道 鎌沼&東吾妻山(1974m)
紅葉樹の混合疎林の向こうには姥が原という比較的平坦な台地が広がっています。
姥ケ原では、まばらにあるオオシラビソやミネザクラが東方に傾いたテーブル状樹形をしています。これは、きびしい冬の西風の仕業であり、西風は本来の亜高山帯針葉樹林の成立を阻 止しています。蓬莱山の中腹でも強い西風によるオオシラビソの旗状偏形樹の群落が見られます。
木道沿いにはチングルマ、コバイケイソウの群落、秋にはエゾオヤマリンドウなどまさに雲上の庭園であり、6月から9月まで季節の花で彩られます。 -
☆浄土平⇔鎌沼登山道 鎌沼&東吾妻山(1974m)
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☆浄土平⇔鎌沼登山道 鎌沼&一切経山(1949m)
歩いてきた反対方向の一切経山です。 -
☆浄土平⇔鎌沼登山道 鎌沼&東吾妻山(1974m)
標高が1974mもある、こんななだらかな山が他にあるでしょうか。
吾妻連峰はなだらかな山容の山が多いですが東吾妻山はとくに優美です。
峻険な日本アルプスはもちろん素晴らしいですが
穏やかな吾妻連峰は母なる山のようで見る者に安らぎを与えてくれます。 -
☆浄土平⇔鎌沼登山道 鎌沼&東吾妻山(1974m)
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☆浄土平⇔鎌沼登山道 鎌沼&東吾妻山(1974m)
赤い紅葉はナナカマド、黄色はミネカエデ。
ナナカマドは木が燃えにくく、竈(かまど)に七度入れてもまだ燃え尽きないとか、材が堅いので、炭化に7日かかるという説や、単に燃えにくいという云われがあるそうです。
山でいち早く紅葉し落葉も早いですが、赤い実が残るので印象的です。 -
☆浄土平⇔鎌沼登山道 鎌沼
三角錐の木はオオシラビソ。
赤い紅葉はミネザクラ。 -
☆浄土平⇔鎌沼登山道 鎌沼&平石山(1928m)
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☆浄土平⇔鎌沼登山道 鎌沼
左側の赤い紅葉はナナカマド。 -
☆浄土平⇔鎌沼登山道 鎌沼&前大巓(1911m)&平石山(1928m)
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☆浄土平⇔鎌沼登山道 鎌沼&前大巓(1911m)&平石山(1928m)
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☆浄土平⇔鎌沼登山道 鎌沼
鎌沼南岸の飛び石はまるで浄土庭園の石組みのよう。 -
☆浄土平⇔鎌沼登山道 鎌沼
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☆浄土平⇔鎌沼登山道 鎌沼
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☆浄土平⇔鎌沼登山道 鎌沼&前大巓(1911m)
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☆浄土平⇔鎌沼登山道 鎌沼&前大巓(1911m)
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☆浄土平⇔鎌沼登山道 鎌沼&前大巓(1911m)
鎌沼の中でも山と沼と紅葉樹のバランスが一番見事なビューポイントです。 -
☆浄土平⇔鎌沼登山道 鎌沼&前大巓(1911m)
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☆浄土平⇔鎌沼登山道 鎌沼&平石山(1928m)
平石山は山全体も平たい山ですが山頂も平たい石のガレ場だそうです。 -
☆浄土平⇔鎌沼登山道 鎌沼
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☆浄土平⇔鎌沼登山道 鎌沼&前大巓(1911m)
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☆浄土平⇔鎌沼登山道 鎌沼&前大巓(1911m)
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☆浄土平⇔鎌沼登山道 鎌沼&平石山(1928m)
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☆浄土平⇔鎌沼登山道 鎌沼
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☆鎌沼
鎌沼の南端です。 -
☆浄土平⇔鎌沼登山道 東吾妻山(1974m)
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☆浄土平⇔鎌沼登山道 東吾妻山(1974m)
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☆浄土平⇔鎌沼登山道 東吾妻山(1974m)
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☆浄土平⇔鎌沼登山道 東吾妻山(1974m)
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☆浄土平⇔鎌沼登山道 東吾妻山(1974m)
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☆浄土平⇔鎌沼登山道 東吾妻山(1974m)
ナナカマドの紅葉は一段と赤く鮮やか。 -
☆浄土平⇔鎌沼登山道 東吾妻山(1974m)
強い北西風によるオオシラビソの旗状偏形樹。 -
☆浄土平⇔鎌沼登山道 東吾妻山(1974m)
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☆浄土平⇔鎌沼登山道 東吾妻山(1974m)
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☆浄土平⇔鎌沼登山道 東吾妻山(1974m)
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☆浄土平⇔鎌沼登山道 蓬莱山(1802m)
鎌沼&蓬莱山方面からの小川。 -
☆浄土平⇔鎌沼登山道 東吾妻山(1974m)
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☆浄土平⇔鎌沼登山道 ヤマハハコ
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☆浄土平⇔鎌沼登山道 蓬莱山(1802m)
浄土平から鎌沼方面に行くには蓬莱山を挟んで
一切経山側(北東)方面と東吾妻山(西南)方面の2ルートがあり
どちらのルートでも鎌沼には行けるのですが
時計とは反対周りになる一切経山側(北東)ルートから周回する人が多いです。
紅葉時期はどちらのルートもキレイですが
花の時期は東吾妻山(西南)ルートは1/3くらいは樹林帯なので
花が目的なら一切経山側(北東)ルートを往復した方がいいかも。 -
☆浄土平⇔鎌沼登山道 蓬莱山(1802m)
強い北西風によるオオシラビソの旗状偏形樹。
この日はほぼ無風だったのでどれほどの強風が吹く抜けるのか想像できませんが
それにしても極端な樹形ですね。 -
☆浄土平⇔鎌沼登山道 高山(1804m)
なだらかなコニーデ型の山容が美しい高山。
この高山が見えてくる辺りからは浄土平までずっと下りになります。 -
☆浄土平⇔鎌沼登山道 吾妻小富士(1707m)
蓬莱山中腹から吾妻小富士が眼下に見えてきました。
いよいよゴールも間近です。 -
☆浄土平⇔鎌沼登山道 吾妻小富士(1707m)
吾妻小富士の右手にも小さなコニーデ型をした桶沼が見えています。
桶沼(おけぬま)は標高:1,600m
浄土平南部の吾妻小富士と相対する古い成層火山です。
火口は清冽な濃紺の水をたたえたすり鉢状で直径150m、水深13m。
浄土平レストハウスや吾妻小舎の水源にもなっています。
1周はできませんが、沼を見下ろせる観賞台があります。 -
☆浄土平⇔鎌沼登山道 吾妻小富士(1707m)
-
☆浄土平⇔鎌沼登山道 一切経山(1949m)
一切経山が見えてきたのでゴールはすぐそこ。 -
☆浄土平⇔鎌沼登山道 蓬莱山(1802m)
蓬莱山の南西斜面は紅葉がきれいでした。 -
☆浄土平⇔鎌沼登山道 一切経山(1949m)
平坦な場所に到着。
この辺一体の平坦な場所は浄土平と呼ばれています。
隣接する浄土平湿原では晩春から初夏にかけてたくさんの
貴重な高山植物や湿地植物が見られます。
ほぼ平坦な木道が整備されているので
酸ヶ平や鎌沼、姥が原には行けない人も手軽に高山植物を楽しめます。
7月には一面のワタスゲが見事です。
これで◆紅葉初めは磐梯吾妻&魔女の瞳◆シリーズ三編はお仕舞いです。
いつも最後までご覧くださりありがとうございます。
そして『いいね』ポチ凸もありがとうございます。
さて、次はどこの紅葉を見にいきましょうかね・・・・・
では、また。 j-ryu
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