◆台風一過・燃ゆる棚田の曼珠沙華　　

2017/09/15 - 2017/09/18

☆台風１８号が日本列島を縦断した前々日と台風一過の翌日
地元の彼岸花(曼珠沙華/ヒガンバナ科ヒガンバナ属）を撮ってきました。

台風が来る前は一番の見頃には少し早いかなとは思いましたが
もし直撃すれば彼岸花とて被害は免れないだろうと危惧、
進路予想や空模様から撮影はこの日しかないとフライング承知のお出かけ。
結果としては当地は大きな被害はでませんでしたが
良くも悪くも相変わらずのセッカチ性です(^^);。

ま、咲き始めの初々しい花も、満開に咲き誇る妖艶な花も撮れたのですから
めでたし、めでたしです(^^ゞ。


PS,この台風で大きな被害に遭われた方には心からお見舞い申し上げます。

エリア 西白河・岩瀬(福島)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 自家用車 徒歩

☆台風１８号来襲前の曼珠沙華

我が家の曼珠沙華(彼岸花)が５分咲きくらいになったので
近郊の群生地もまだ早いとは思いつつ
台風を考慮して出向いてみました。
予想通りここもまだ３分咲きほどです。
そう遠くない場所ですが再び出直すのは億劫なので
これはこれで良しとしましょ(^_^;)。

☆台風１８号来襲前の曼珠沙華

ヒガンバナは説明するまでもなく稲の伝来頃に中国から伝わった史前帰化植物です。
全草有毒で、特に鱗茎にアルカロイドを多く含み、誤食した場合は吐き気や下痢
ひどい場合には中枢神経の麻痺を起こして死にいたるそうです。

☆台風１８号来襲前の曼珠沙華

田んぼの土手や畦で多く見られるのはネズミ、モグラ、虫など
田を荒らす動物がその鱗茎の毒を嫌らう忌避植物として
お墓で見られるのは土葬後
死体が動物によって掘り荒されるのを防ぐための忌避植物として
代々人間の手で増やされてきました。
大飢饉の時は救荒植物として、毒を抜いて食べたそうです。

☆台風１８号来襲前の曼珠沙華

絢爛豪華な満開時はもちん素晴らしいけど
咲き始めも初々しく素敵です(^^♪。

☆台風１８号来襲前の曼珠沙華とススキ

ススキが秋らしさを・・・

☆台風一過・燃ゆる棚田の曼珠沙華とススキ　

9/17に台風１８号が日本列島を縦断した翌日
満を持して郊外の棚田に彼岸花(曼珠沙華)を見に行きました。
１７日未明は風速２０ｍ弱の強風が吹きまくっていたので
花がなぎ倒されていないかと心配でしたが
ほんの一部の稲が倒れていたものの
曼珠沙華は無事に台風をやり過ごし燃えるがごとく妖艶な
あで姿を見せてくれました。

☆台風一過・燃ゆる棚田の曼珠沙華とススキ　

☆台風一過・燃ゆる棚田の曼珠沙華とススキ　

☆台風一過・燃ゆる棚田の曼珠沙華とサワヒヨドリ

黄金色に色付いた棚田と燃えるような彼岸花、
銀色に輝くススキと秋らしい色取りも申し分ないスポットです。
土手ではヨツバヒヨドリ(四葉鵯/キク目キク科フジバカマ属)や
ワレモコウ(吾亦紅、吾木香/バラ科ワレモコウ属)も秋らしい彩りを添えてくれていました。
いいな～、日本の秋って(^^♪。

☆台風一過・黄金色の棚田とサワヒヨドリ

黄金色の稲はコシヒカリ、
当地はコシヒカリの作付けが一番多く
稲刈りはヒトメボレなどより遅いのが普通です。

田んぼ脇の土手ではサワヒヨドリも花盛りでした。
サワヒヨドリ（沢鵯）はヒヨドリバナ((鵯花)やヨツバヒヨドリ（四葉鵯）とよく似ているのでぱっと見の判別が難しいかも。
ヒヨドリバナは葉が対生し短い葉柄があり、ヨツバヒヨドリは葉が３～５枚輪生しサワヒヨドリは名前のように湿地や畦などジメ地に自生し葉柄はありませんし花期もヨツバヒヨドリより遅いです。
ヒヨドリバナ属の花色は白～濃いピンクと様々なので色では見分けが付きません。

☆台風一過・燃ゆる棚田の曼珠沙華とサワヒヨドリ

濃いエンジ色した団子状の花はワレモコウ(吾亦紅、吾木香/バラ科ワレモコウ属)
「ワレモコウ 」って、一風変わった名前ですね。　　　　　　　　　
いろんな云われがあるようです。
●「吾木香」・・・わが国（日本）の木香という意味。
●「吾亦紅」・・・われもまた紅い、との意味。
●「割木瓜」・・・ワレモコウの小花の形が、割れ目を入れた木瓜の模様に似て　　　　　　　　　　いるから 。

どれも、いまいちピンときませんが、
由緒ある名前ではあるようです(^^ゞ。 　　

“すぎもとまさと”さんの歌♪『吾亦紅』もヒットしましたね。　　　　　　

☆台風一過・燃ゆる棚田の曼珠沙華とサワヒヨドリ

☆台風一過・燃ゆる棚田の曼珠沙華

当地は田舎なので彼岸花や棚田じたいはあちこちで見られますが
郊外とはいえ民家や電柱、電線、携帯電話中継塔などが目障りで
近場では中々絵になる彼岸花スポットはあまりありません。
そんな中ここは数少ないお気に入りの場所です。

☆台風一過・燃ゆる棚田の曼珠沙華

☆台風一過・燃ゆる棚田の曼珠沙華とキアゲハ

満開となった彼岸花にはたくさんのキアゲハもやって来ていました。
キアゲハ？
アゲハチョウと違うの？

はい、良く似ていますが
キアゲハとアゲハチョウ(ナミアゲハ)は微妙に違うので
下の写真＆説明で比べてみてください。

☆キアゲハとアゲハチョウ(ナミアゲハ)の違い

キアゲハは、チョウ目・アゲハチョウ科に分類されるチョウの一種で
ユーラシア大陸と北米大陸に広く分布し、日本でもナミアゲハとともに全国で
よく見られるアゲハチョウの仲間です。
成虫は4月から10月頃まで、年に2回～4回ほど発生し
幼虫はセリ科植物を食草とするため生息地も幅広く、海岸から市街地、農村、山地、高山帯までと、いろいろな場所で見られます。

一方、アゲハチョウ(ナミアゲハ)の幼虫はミカン科の葉を食草とするため寒冷地ではキアゲハよりは見る機会が少ないと思います。
寒冷地のアゲハチョウはミカンなどの柑橘類が少ないので、
同じミカン科のサンショウ(山椒)の葉などを食草にします。

☆台風一過・燃ゆる棚田の曼珠沙華とキアゲハ

てなわけで当地ではアゲハチョウよりキアゲハの方が
断然多く見られます。

☆台風一過・燃ゆる棚田の曼珠沙華とキアゲハ

２頭競演(^^ゞ。

☆台風一過・燃ゆる棚田の曼珠沙華とキアゲハ

☆台風一過・燃ゆる棚田の曼珠沙華

☆台風一過・燃ゆる棚田の曼珠沙華とキアゲハ

☆台風一過・燃ゆる棚田の曼珠沙華とキアゲハ

☆台風一過・燃ゆる棚田の曼珠沙華とキアゲハ

☆台風一過・燃ゆる棚田の曼珠沙華

当地の棚田は昔はもっと小さな田んぼでこれよりは棚田らしかったのですが
なだらかな丘陵地帯の棚田だったせいもあり
ホ場整備が進み田んぼ１枚１枚が大型化されました。
身勝手な見方なのは重々承知ですが
農作業をしやすくなった反面、写真的には少し味気ない景色になってしまいました。
観光地の棚田では無いので致し方ないですね。

☆台風一過・燃ゆる棚田の曼珠沙華

撮影は棚田に陰影ができ彼岸花に真横かた陽が当たる午後１６時頃を狙います。
もともと燃えるように艶やかな花ですが午後遅く逆光気味になってから撮ると
より妖艶な花に見えてきます。

☆台風一過・燃ゆる棚田の曼珠沙華とキアゲハ

☆台風一過・燃ゆる棚田の曼珠沙華とキアゲハ

☆台風一過・燃ゆる棚田の曼珠沙華とキアゲハ

☆台風一過・燃ゆる棚田の曼珠沙華とキアゲハ

☆台風一過・燃ゆる棚田の曼珠沙華とキアゲハ

☆台風一過・燃ゆる棚田の曼珠沙華

☆台風一過・燃ゆる棚田の曼珠沙華とキアゲハ

☆台風一過・燃ゆる棚田の曼珠沙華とキアゲハ

☆台風一過・燃ゆる棚田の曼珠沙華とキアゲハ

いつになく短い旅行記ですが、同じような写真ばかりなので
”◆台風一過・燃ゆる棚田の曼珠沙華”はこれでお仕舞いです。


いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
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ではまた。　　　j-ryu